ということで、前回イースにモデルのスカウトが来てそれを基にLoonはどうなっていくのかという話になります。一応これでLoonが結成されていた過去の話は終わりになります。
そんな2-4-2話スタートです。
スタジオに入るともうすでにベオークがキーボードでKanoの練習をしていた。エワズもエワズでカフェテリアでゆっくりと珈琲を飲みながら作詞をしていた。とりあえずはギターをアンプに繋いで指の慣らしをして適当にギターを弾いていた。
「ソエルとウルズ、イースも来たね。それじゃあ練習を始めましょう」
「どうする?2週間ぶりだしウチとしてはThe Blank Runeをしたいな」
「あれならスラップ多いし私もありだと思うよ」
「じゃあそれをやりましょう」
そうしてThe Blank Rune、Kano、Stand Up!など5曲通しでやって問題を見つけてそこを重複練習をするなどとやれることをするようにした。そのおかげか短い練習時間でもそれぞれがスキルアップしていたのでそれはOKだとは思えた。メンバーの顔を見るとイースが悩んでそうな顔をしていたので声をかけることにした。
「イース、どうしたんだ?や悩みがあるなら聞くけど」
「ええ、さっきさライブハウスへ向かうときにモデルのスカウトされたんだよね」
それを聞いて私たちは驚いた。確かにスタイルが良いのは知っていたけど、まさかスカウトされるとは思いもしなかったからメンバー全員が驚いていた。
「イースが?どこの?」
「ほら、ウルズと私がよく見ている雑誌、あれのモデルにスカウトされたんだ」
「まじ!?それはすごいことじゃん...あ、でもやるとなるとどんどんこうしたライブ活動がうまくいかないよね」
「そう、それで悩んでいるの、やってもいいけど、練習に参加できなくて迷惑かけそうだし」
「そこは心配しなくていいわ。でも、2ヶ月見てきついと感じたらライブ活動は終了してもいいと思っているの」
そのことに対してメンバーはさらに驚きを隠せれなかったが、この3ヶ月を見るとこれは仕方ないことなのかもしれないと思うようになっていた。大学がバラバラになりバンド活動のほかにバイトをそれぞれがしていて、私に至っては連日夜の首都高に繰り出していること、ウルズもドラムの腕の高さを見込まれてサポートドラムをする機会が増え、エワズとイースはそこまで忙しくなっていなかったがイースがモデルになるとそこの時間がモデルの撮影になってしまうことになる。おまけにベオークのベオークでLoonの活動がきっかけで昔拒んでいたピアノのコンサートに出るようになって結局のとここれまでのように集まれる状態ではなかった。
「まあこれは仕方ないのかもしれないね、いつかはこうなる時があるとは分かっていたしね。でも私は私で3年間ぶつけたいことを歌にしてぶつけてきたから私は悔いはないんだ」
「エワズ...そっか、答えは見えたかもしれない。明日その答えを伝えてくるね、そこから2ヶ月見て無理そうならば解散してもいいよ、名残惜しいけど、もし再結成できたなら私達の後を継いだ最高のバンドをサポートできるようになりたいね」
「ええ、だからこそ私の将来はそんなバンドを見つけることにしているの。ずっと音楽の世界で生きていたいし、私達Loonの後を継ぐバンドが現れた時にこれまでのことを話して私たちの想い...【音楽は何よりも雄弁で全てを変える大きなもの、つまりは夢さえも打ち破れるものだ】ってね」
「Bang Dream!!か、その想いは是非とも受け継いでほしいよね」
こうしてその日のバンド練習が終わり、翌日からはイースはモデルになり結果として忙しくなって練習で集まれる時間というのが無くなり始めていた。それから2ヶ月後に解散することを決め、解散のためにラストライブをしようと決めてそのための準備をすることにした。
「ラストはワンマンでやるとしてこれまでの曲すべてやる?」
「それがいいとして、どうセトリ組む?」
あれから3年が経っているということもあってか曲も多くなり15曲はあったのでどう並べてやるか悩んでいた。
「始めるならStand Up!、Gravity辺りだろうし、最後は絶対にLoonで終わろう。となれば始めから飛ばすか徐々に飛ばすかのどちらかだな」
「ウチは始めから飛ばしたほうがいいと思うけど、お客のことを考えると徐々に飛ばしてラストにゆったりと終ったほうがいいかもな」
「それでいこう、なら順番はこれだな」
そうしてセトリを決めて練習できる時には練習をしてラストライブの用意を着実に終わらしていた。イースもイースで忙しい中で練習に出てきて最後のために出来る限りを尽くしていた。それを見ていて私は練習のなかで涙がずっと止まらなかった。大切な仲間と一緒に過ごした時間を思い出し、全てが大切な思い出となり思い出すたびにどんどんと涙が止まらなかった。もちろんメンバー全員が涙を流していた。私たちはLoonというこのバンドがとても大切で、居心地が良くて、メンバーとの絆全てが忘れることのできないものになっていた。
「これで終わりなのか、ずっと楽しかったもの、ぶつかって分かったもの、みんなで乗り越えた困難や壁を今思い出してしまうと涙なんて止まるわけがないんだ...」
そしてラストライブの日が迫ってきていた。
ライブ当日、ラストライブをするということはフライヤーやポスターなどで公表をしていたのでライブ会場は即満員になりそこにはこれまでお世話になった人たちや対バンなどやった有名バンドのメンバーたちも集まっていた。
「用意はできたね、それが本当に最後、いつかまた集まれるかわからないけど、最後の演奏楽しもう!!」
「ええ、それじゃあいつものやるか」
「「One for all!!All for one!!」」
そうして私のラストライブが始まった。
「これが私たちのLoonが結成され、解散した訳なんだ。でもこれで私たちのことは少しでも分かったでしょ?」
「ええ、そう聞いたら愛美さん達が本当にすごい人達なんだということが分かったわ」
「今こうして私達の後を継いでいると思うバンドはこの話を聞いてもらっている25人、つまりは君たちさ、だからこそ再結成できる環境になったわけなんだ」
「うぅ...ありがとうございます。愛美さんの過去が知ることができて私、うれしいです」
香澄ちゃんが泣くのは仕方ないのかもな、なら想っていることを聞けれるかもしれない
「音楽は何よりも雄弁で全てを変える大きなもの、つまりは夢さえも打ち破れるものだ。Bang Dream!」
「これは私達Loonから貴女達に伝える想いよ、私達を超えていってほしいの」
そのことに25人は驚きを感じていた。
「さて、飲み物のお替りが届いたから次は私とリサさんの出会いの話をしなければならないね」
「あれを本当に言うの?」
「ええ、CiRCLEに入ったきっかけでもある真実の話だしな」
「それならアタシも話せれるとこ話すよ」
「お願いな、これは今から1年半前、Standが閉店し、用事があって東京に来ていた時の話になるわ」
次回...Stand閉店と衝突事故
これでLoonの過去は終わり、次回からリサと愛美の話になります。