Loonが解散して8年が経過し、現在に至る。そして愛美がCiRCLEに入るきっかけでもあり、リサとの出会いの話です。
解散してはや8年が経過した。その間にエワズは結婚して高校教師をしているし、ベオークは花屋をして、ウルズは普通のOLをしているらしく、サポートドラムをしているかと思いきや普通のことをしているんだなと思っていた。イースはというと、今でもモデルの仕事をしているみたいで、毎日忙しいらしい。そんな私はというと、Loonが解散してもStandで大学卒業までバイトをしてその勢いで正社員として仕事をして、気づいたら店長までなっていた。
「店長上がります」
「お疲れ、明日のライブの用意忘れんなよ」
今こうしてStandを支えながら自分の愛車とエレキからアコギに変えてでもギターは続けていた。
「優、今日は忙しい?」
【ああ、すまないな 今度添い寝でもさせてやるから今日は我慢してくれよ】
「ふう、分かったよ。ならFDのオイル4L買ってよ」
【分かった】
高校の頃からいろいろと心配してくれた異性の友人の優士と私は25歳の時にあった同窓会で意気投合し、今は結婚を前提とした付き合いをしていて、あともう少しで結婚という状態に入るのだが、優士が仕事が忙して家に帰ってくる時があまりにも少なく、休日でも私が仕事に出たりとなかなかスケジュールが合わない状態になっていた。
「さてと、軽くギターを弾いてからやることやって帰るか」
「愛美、少し話があるんだ」
「オーナー、何かあるんですか?」
オーナーは8年前から変わらず私達Loonを支えてくれたあの人が続けていて、信頼できる人として私は4年前の春に店長に任命されてStandの維持に貢献していたが、今日のオーナーは少し違った感じがした。
「オーナー、何か用ですか?」
「ああ、実はな、この秋でStandを畳もうと思ってさ」
急な話で驚いたが、その理由を聞いてみた。
「どうしてですか?今普通に黒字じゃないですか?」
「そうなんだけどさ、俺にももう続けれる元気もないし、息子たちがここを継ぐというやつはいなかった。それに俺はいろいろと見たいものが見れて十分幸せなんだ」
「オーナー、私が引き継ぐということは考えてはないんですか?」
「それもあったが、愛美はほかのとこでもやっていけそうだし、このままここで腐らせるわけにもいかなくてさ」
その時のオーナーは悲しそうだったけど、その中にあった強い意志というものに押されて私は素直に分かりましたと答えるしかなかった。
翌日からStand閉店の話で持ち切りになっていた。それも仕方なかったのだと思う。
Standは私達Loonが結成される5年前からあったライブハウスで、使いやすさとオーナーの優しさからSPACEに並ぶバンドの聖地として知られていた。そんな場所が閉店するということでこれまで使っていた人やアルバイトなどで従業員として仕事をしていた人たちも最後の来店をしていた。Loonの他の皆も来ていたらしいがニアミスばかりしていたために全く気付かなかった。
閉店前日にラストライブをすることになり、私は久々にエレキを持ってきてバックのサポートギターとして弾いたり、ソロで魅せる演奏をしていた。そして閉店し、私は一時期無職の状態になっていた。
そんな秋の中、私は東京の方でサポートギターをしてほしいと言われて向かうことにしていた。ついでにライブハウスで再就職できるとこを探しながらだったので偶然見つかればいいかなと思っていた。けど、これが悲劇になるとはその時は思っていなかったんだ。
「えっと、両国国技館はここを曲がればいいのだな」
私は愛車のRX-7でその会場へ向かっていた。ちょうど信号が赤で止まったのでナビであとどれくらいか確認をして青になったので右に曲がろうとしていた。が、そこで悲劇が起こった。後ろから猛スピードで軽自動車が突っ込んできた。ブレーキをかけずに私の車に衝突し、反動で前に進み、ちょうどトラックが対向車線から現れ、助手席側から私の車に衝突して私の車は横転してその勢いのまま私は気絶をしてしまった。そして気が付いたら病院のベットで寝ていた。
友希那と校門までは同じだったが、そこからはアタシは友人とショッピングモールへ向かっていた。
「リサ、この服似合いそうじゃん」
「ええ、だったらこれなんてどうなん?」
という感じに楽しく向かっていたのだが、交差点で信号待ちをしていた時に車がおかまを掘ってその青い車がトラックに衝突したから心配になってすぐに救急車と警察に電話をした。そしてぶつけた車のドライバーが逃げ出しそうになっていたから急いでとっ捕まえて警察が来るのを待つことにした。
そうこうして警察と救急車が来たのでアタシはショッピングモールに向かおうとしたが、青いスポーツカーに乗っていた女性が重体になっていたから心配になって救急車に乗り込むことにした。彼女が車の中に入れていたギターケースと共に...
次回 愛美とリサ
ええ、ご都合主義だとか言われるかもしれませんが、リサと愛美が出会ったきっかけはこの衝突事故というのは1章の時点で話しており、その通りのことを詳しく書いている感じです。次回は病院での愛美とリサの話になります。