つぐみの両親が経営している自宅兼お店の羽沢珈琲店。私達は、昨日偶然聴いた添盛さんのギターについて私達はここに集まったわけなのだが...
「...」
「...」
このように絶賛無言タイムという感じです。
「ねえ蘭~?、愛美さんのギター、エモかったよね~」
「...確かに私達では出すことのできないような音色を感じた」
でも、添盛さんってこれまで隠していたのに、あの時なんで弾いていたんだろう?私はあのギターよりもその経緯が気になっていた。
どうも静かだよね、何か発言したらよいのだろうけど、どうしたらいいのだろう。愛美さんのギターは結構良かったけど、どう話を切り出そうか。
「ね、ねえ皆、私、愛美さんのギターの音を聴いてかなり良いなと思ったんだ。ほら、まりなさんからも愛美さんって昔バンドを組んでいて、今はたまに弾き語りをしているとかいってたもんね」
「ああ、本当あの音は凄かった。蘭もそうだったけど、あれは私も鳥肌もんだったよ」
「そうよね、愛美さんにかれこれ1年も世話になっているのに、未だに愛美さんのこと知らないもんね」
「添盛さんってまりなさんと歳が近いから、それなりに活動できても2~13年前の間で活動していたということじゃないかな」
と巴ちゃんもひまりちゃん、蘭ちゃんが愛美さんのことで話していた。
そう話しながら数分が経ち、私は愛美さんがあそこまでのレベルの音を奏でるのは、あたし達以上に...それこそ湊さん達Roselia以上の音を出すにはかなりの時間が必要なはず。となると5年以上は活躍していたんじゃないかと結論付けてしまった。
「で、どうする?詳しいことは愛美さんに直接聞くしかないのかな?」
「それしかないんじゃないか?ずっとこの疑問でギグシャクしているのがモヤッとするし」
そう話していたら誰かが入ってきた。
同時刻 商店街
久々の休日ということもあってのんびりとしようかなと思ってぶらぶらと商店街へ足を運んでみたのだが...特にやることが無いw
昼になってきたということもあって、さすがにお腹がすいたから近くに目がいった羽沢珈琲店に寄ってみた
「それじゃあ、この日替わりランチとコーヒー1つね」
「かしこまりました」
ん?あそこの5人、指からしてあの赤メッシュの娘とパーカーの娘はギターをしているのかな?となるとバンドか...
「ねえ君たちって、もしかしてバンドをしている?」
いきなり声をかけられたことに驚いた。
「ええ、アタシ達Afterglowというバンドを組んでいますが、貴女は?」
「ウチは高崎 潤香(たかさき うるか)、昔は私もバンドをしていたな~」
「へえ、高崎さん、昔バンドをしていたのですね」
なんかリサさんに似ているところある人だな...見た目もギャルっぽいし...
「そんなに大したことではありませんよ。今、他のメンバー何しているんだろうか...一人は花屋、一人はモデル、一人は何処かのライブスタジオで働いているらしいけど、もう一人は分からないけど、たしかどこかの高校の数学の先生をしてるとか言ってたな」
「高崎さんって何をしていたんですか?」
「ウチ?ウチはドラムをしていたよ」
ドラムか、アタシと同じか、この人ならもしかしたら知っていると思ってアタシは愛美さんのことを聞いた。
「ドラムですか、私と同じですね。昔バンドをしていたって言ってましたよね。添盛 愛美さんって知っていますか?」
ウチはこのことを聞いて驚いた。まさか幼馴染で、昔バンドをしていたメンバーのギターリストの名前が出てくるとは思いもよらなかった。
「え?ソエルのこと?」
ソエル?まさか愛美さんのお友達?それともメンバー?でも愛美さんのことを知ることができるからありがたいのかもしれない
「ソエルって渾名ですか?」
「渾名兼バンドメンバーの名前だよ。ソエルはギターをしていたし、私達のバンドを結構支えていたよ」
良かった、愛美さんのことを知っているし、しかもバンドメンバーだった人に会えて良かったと思う。
急にウチの携帯が鳴った。よく見ると久々の連絡だった。
「あ、噂をすればソエルからだ」
「もっし~おひさ~元気にしてる~?」
『おかげさまで、ほんで羽沢珈琲店でのんびりとしているのか?』
「え~なんで分かるの~?」
『分かるも何もウルズ、幼馴染で家がま隣だろうが』
いや、それでも何で分かるんだよ...
「あ~そうだった~。でも一人暮らしし始めたソエルは引っ越したでしょ~?」
『そうだが、その近くに引っ越してきたおバカさんはどこのどいつですか~?』
そう、ウチとソエルの家は近くにあって、学生の頃は家が隣にあったからよく窓越しに遊びに行ったりしてたっけ...
「うっ....痛いとこ突くよねソエルは毎回w」
『ほんで話し変わるが、今そこにAfterglowの皆がいるだろ?』
「うんいるよ~、それがどうかしたのか~?」
『あまり私達のことを話さないでくれ、それに私のことにも繋がるのだが、どこかしらのタイミングで皆に伝えるから話すな』
「へいへ~い、ほんじゃあまたな~、今度会おうよ~」
あいかわらずあいつ地獄耳だよな、絶対音感以上すぎるだろ...タイミング?あいつ何か考えているのか?
「話を聞いた感じ、潤香さんと愛美さんって幼馴染か何かですか?」
とつぐみちゃんが聞いてきた。
「まあそうだね、さっきの電話だけど、口止めされちゃった☆てことでこれでウチはまたぶらぶらとしてきますかな~」
そういってウチはお会計を済ませて江戸川音楽店へ向かうことにした。
「どういうことだろう、口止めって...やっぱり愛美さんって本当に謎だよ」
メンバーの困惑が更に増してしまったままその日は解散した。
多少、愛美のことについてわかってきはじめ、次回はRoseliaメインのお話になります。