では最終章 第2回ガールズバンドパーティー開催編始まります。
3-1話 急なスカウト
まりなさんとライブスタジオで談話をした後にいつものように何一つ変わらない仕事をしていた。スタジオのメンテナンスや予約の客の捌きなどと全くもって変わらない。これから第2回ガールズバンドパーティーがあるというのにもかかわらずメンバーはそれぞれの練習や動ける人は準備をしているという状態だった。予約にはRoseliaというバンド名が書かれているが、それ以外にはLoon(ウルズ)と書かれており、私はウルズの来るまでの間仕事だけをこなすだけだった。
「いらっしゃい、Aスタジオだったね、ゆっくりしていってね」
ウルズが練習に来たので指導のためにウルズが入るスタジオに行くことにした。慣らしとして8ビットから徐々に速度を上げるようにと練習をすることにした。練習をしているウルズを見てると本当に昔やっていた私とウルズの二人のセッションを思い出していてもたってもいられずについつい車に置いている自分のギターを取ってくることにした。
「えっと、トランクに置いてきていたはず...あった」
「Loonのリーダーのソエルさんですよね。初めまして、私はプロデューサーのチュチュと申します」
急に話かけられたのでそっちの方を向くと私の車に寄り添うようにして猫耳のようなヘッドホンをつけた少女がいた。話し方からして私のことは知っているようだった。
「ソエルってことは私のことは知っているということですね」
「ええ、再結成ライブを見させてもらったわ。それで思ったことがあるの、貴女達Loonを私がプロデュースしようと思いましてね」
急なことで頭の中がとんでもなくハテナでいっぱいになったのだがこの娘は私達をスカウトしようとしていることに気づき始めた。
「つまりはスカウトといういことですか、なら他を当たってください。私達はスカウトは受けません」
「Why?どうしてよ?貴方達の演奏の高さを見ても素晴らしい音楽へのSoulが詰まっているのに?」
途中途中に挟んでくる英語に違和感を感じ、気になるからあとで調べることにはするのだが、このチュチュとかいう娘を何とかして追い払うことを考え始めた。
「私達は再結成したばかり、それに昔とは違う理由として活動をするのだからスカウトはいらないのだからそこをどいて頂戴。仕事に戻らなくてはならないから」
そうして私はウルズがいるスタジオに戻った。姉に気になるからと調べるようにと連絡を入れて。
「休憩にしよう、さすがに3時間ぶっとうしで演奏は疲れるだろ?」
「ああ、でも昔のようにはなってきたとは思うけどな」
「そっか、ならこれをやるよ」
そうして私はウルズに未開封のメロンジュースを渡した。
「サンキューな...ぷはー、生き返るわ~」
「どうする?もう30分やるならあと10分休憩して指導するけど?」
「おう、そうするわ」
突然に携帯が鳴ったので見てみると姉からの連絡だったので出ることにした。
「姉さん、分かった?」
「ああ、警察のデーターベースにないから少し手間取ったけど、その娘はインターナショナルスクールの生徒で14歳にして高校1年生レベルの天才少女だ。割と最近日本に帰国しているみたいだぞ」
「そっか、名前とは分かったのか?」
「ああばっちしな、漢字は分からなかったが『たまで ちゆ』ということは分かったわ」
「ありがとう」
「しっかしいきなりこんなことで連絡するから何事かともったわ」
「ちゆが私に接触した。そしてスカウトをしようとしたと言えば大体わかるやろ?」
「ああ察した。もちろん断ったんやろ?」
「ええ、でもあの勢いだとだまた来るだろうな」
そう話していくと10分が過ぎたので練習再開をすることにした。
ウルズの練習が終わって私も仕事が終わったので乗せて帰ることにしていたから裏に止めている車へ向かうことにした。そしたらチュチュが愛車のボンネットに縋って腕組みをして待っていた。
「何度来ても答えは変わらないわ。私達は私達らしくやるだけ、プロデゥーサーなんてものは必要ないわ」
「まって、聴けば分かる!!そこからでもいい私と一緒に最強の音楽を奏でてほしいんだ!!」
そういって私の右手にUSBメモリーを渡してきた。
「聴いてあげる、でも私達の考えは変わらないことだけは覚えておいてほしい」
そうして私達は神奈川まで高速を使って帰ることにした。
次の日の朝にいつものように社員駐車場に愛車を置こうとしたのだが、そこにチュチュが仁王立ちをして待っていた。
「待っていたわ、感想を聞かせてほしいの」
「はあ、It is well done.However, I thought that it would be much better for us to play another good band rather than Loon」(よくできている。
けどこれは私達Loonが演奏するのではなくて別のいいバンドが演奏するほうがとてもいい物にはなると思ったわ)
急な英語に驚いたチュチュだが、そのことに対して何も言わずにただ茫然として立っているのだけを見て私は今日の仕事をすることにした。
「ぐぬぬ、なんだなんだバカにしやがって!!あんなバンドはぶっ潰してやるんだから!!!」
そう言いながらゴミ箱を蹴り、そのゴミをささっと拾い上げた。
次回...朝日 六花
ということでチュチュ登場です。ええ、この話の期間というのは2期を見ている人は分かる通り、Roseliaの主催ライブの前の時期ということもあってまだチュチュがRoseliaに接触していない時期になります。そして次回予告で分かる通りあの娘も登場するわけですよw(2-4章でちらっとレイヤのことにも触れてはいますw)
てことで次回をお楽しみに