「おたんちん」
今日はCiRCLEの仕事ではなく別の仕事であるアーティストのサポートギターとしての仕事があるので今日はCiRLCEではなくて赤坂ブリッツへ向かうことになった。もちろん愛車のRX-7でのスタジオ入りということもあってか少しワクワクしながら私のお気に入りの曲を聴きながら向かっていた。
「しっかし、今回のサポートの人は少し気難しいからそれなりの態度で行かないとな」
現場入りし、ギターのセットと機材確認を早速始めてから今回やるとなっているセトリの曲の最終チェックに入った。そうしていくと今回のメンバーが次々と入ってきたので最終リハをすることにした。もちろんリハということもあって幾分手は緩めてはいるが、周りからは完璧な演奏と技術からして全力でリハをやってるようにしか見えないらしい...。
そんなこんなしてライブが終わり、私達は軽い打ち上げをすることにした。というのも、このアーティストが今回のライブの後に長期の休暇を取ることになっていて、そのお疲れ様会を担っているらしい。とりあえずは参加しておくかと軽くいる中で、今回のメンバーとの話をしていくうちにそれぞれこれからどうするのか聞いてみた。大体は他のサポートの契約や、シンガーソングライターとしての活動に戻るという人たちが多く、それぞれしっかりと他の道があるのだなとそう実感した。
ライブが終わり、少し野暮用でGalaxyに向かうことにした。車を置くところが近くにはあまりないが、専用駐車場があるのでそこに車を止めてからGalaxyがある地下へと向かった。
「六花ちゃん、仕事終わった?」
「あ、愛美さん、ちょうど終わったのでタイミングばっちしですよ」
「そう、ならばセッションでもしよ?」
「そうですね、腕を訛らしてはいけませんし」
彼女は朝日 六花、ここライブハウスGalaxyでバイトしつつも旭湯に住み込みで働いている中、羽丘を特待生で入学した岐阜からの上京娘だ。ちょうどレイさんとのサポートをしていた時にますきさんとも顔を知られていたためにこうしてGalaxyに時々顔を出してはいた時にいい音色を奏でていた彼女に出会ったのだ。岐阜にいたときはギターのことしか頭にないような娘だったらしく、その演奏力は昔の私を見ているかのようで懐かしく思えていた。そういうこともあってか時々Galaxyに来ては六花ちゃんとギターセッションをしたりしてその実力を腐らせないようにしていた。
「そういえば愛美さん、CiRCLEで音楽イベントをやるって聞いていますけど、どういったことをするんですか?」
「ああ、去年もやったことなんだけどね、ガールズバンドパーティーという音楽ライブを開く予定なんだよ。今年は新しくバンドを組むような人たちを後押しできるような感じにしたいってまりなさん言ってたかな」
「へえ、なら私も出れるように頑張らないと!!」
「う~ん、もうそろ開催だからむずいと思うよ?でも、見るということはできるし、落ち込まんでね」
「そうですか...」
気分の浮き沈みが割とわかりやすく、しょげていたので参加バンドを話してみることにした。Afterglow,Pastel*Palettes,Roselia,ハロー、ハッピーワールド!,CiSPA,今回限りの復帰のGletter*Green,私達Loon,そしてPoppin’ Partyが参加するということを話すとすぐに食らいついてきた。
「ポピパさんが!?是非行きたいです!!」
「だと思ったよ、けど、その日を休みを取らないといけないでしょ?丁度5月のGW入ってすぐの時だからまだいけるチャンスはあるでしょ?」
「あ、そうだった。けどどんなライブになるか気になります」
かなりぐいぐいと来るものだから仕方なく去年開催された一回目のガールズバンドパーティーの話をすることにした。メンバーはすぐに集まったのだが、方向性の違いやそれぞれのバンドのイメージとの違いとかで全然かみ合わなかったが、全員が音楽を好きでいるという共通点で何とか開催へこぎつけ、成功に収まった話をした。もちろんその日は私は散々動き回った影響で体がそうとうクタクタになっていたのだが...
話を終え、時間を見るといい時間になっていたので帰ることにした。さすがに六花ちゃん一人を遅い時間の中で帰らせるわけにはいかなかったので車で旭湯まで送り、神奈川まで帰っていた。その時自分のスマホから着信音が聞こえたのでスピーカーにして電話に出ることにした。相手はイースで、時間があるから練習をしたいと言われたのですかさずイースの家まで久々に暴走まがいな速さで向かうことになった。もちろん到着したらメンバー全員が集まっていたのでO.A.でやる予定の曲の通し練習をすることにはなったのだが...。
次回...衣装総監督井隅田 綾!?
ということで今回は六花登場回でしたが、新キャラとかっていまいちどう出していいか分からなくなってしまいます。そんな感じですが、この小説は残り数話で終わってしまいます。まあこれが終わってもこれの続編を出しますし、新しいものも出す予定ではあります。
ということで次回は本格的にライブの準備に入ります。