やっとあらたかできたので残り数話書いていこうと思います。ではボーカル組とソエルの話、そして全体リハーサルの話をどうぞ
朝早く私は仕事のためにCiRCLEに向かっていた。今日はサポートギター(バックバンド)の仕事がなかったので、一日CiRCLEの仕事を入れていた。いつも通り社員駐車場に愛車のRX-7を停めて、スタジオとステージの掃除をし、使用者の予約を確認をしていた。
「そっか、今日はボーカル組の練習と、特別バンドの練習があったね」
今日はボーカル組5人とバックで演奏する3人が練習する日であった。私はボーカルと特別バンドの練習の指示を担当することにしていて、今日はその練習に付き合うことにしていた。
昼頃になってボーカル組と特別バンドのメンバーが予約していたスタジオに入っていったので、そのスタジオに向かうことにした。機材の確認をし、早速去年もやった『クインティプル☆すまいる』をし、新たに今回披露する新曲の練習に付き合った。途中に隣のスタジオからエワズの歌声が聞こえていて、大分歌っていたから疲れているだろうと思い、ベオーク達が試作品を持ってきているからと連絡があったので、エワズを連れてカフェテリアで休憩をしていた。エワズのブランクを取り戻すことも考えていたので、友希那さんの練習を見学するように伝えることにした。
「愛美さん、ネオアスのサビをお願い」
「いくよ」
練習に妥協をせずに必死に歌い続けている友希那さんをみて、昔のエワズの練習を思い出した。同じように妥協をせずにミスをなくしていく姿を見て、懐かしく思えた。もちろん他の香澄ちゃん、蘭ちゃん、綾ちゃん、こころちゃんの練習に付き合っていても、必死に成功させようと練習をしていた。
「愛美さん、あの日の約束覚えていたんですね」
香澄ちゃんからそう言われたので、一瞬では分からなかったが、昔Loonでギターをやっていたということだと分かったので、あの日話せなかったこと、あの日香澄ちゃんが放った一言がきっかけで、Loonが集まったことなど全てを話すことにした。もちろん他のメンバーもそのことを聞いていたので、皆からは水臭いですよと言われたのだが...。
翌日になり、全体リハーサルが行うことになっていた。私はというと、夕方からサポートギターの方に行かなければならなかったので、開始時間を早め、2時間の全体リハーサルをすることになった。O.A.で行う私達Loonから3曲、ハロハピから3曲、パスパレから3曲で、Y.O.L.O!!!!!!!を最後に途中からAfterglowにバトンタッチをする練習も行っていた。そこからのCHiSPA、グリグリ、Roseliaと並び、バンド別ではポピパがラストを絞める形になった。そこからのボーカル5人と特別バンドによる演奏をして終わる形になった。全体リハとはいえ、皆が全力でやったこともあって、いいリハーサルになった。
「これでいいね、各自課題がある人はそれぞれのバンドとの考慮をしながら練習をして、私達Loonはスタジオの方で練習をしているから何かあったら言ってね、私は夕方からいないけど」
そう言い残して、私達はステージを後にした。もちろん少しの時間でもLoonでの練習をしてサポートギターの方へ向かうことにしていた。
「なあソエル、夜にイースの家で練習するよな?」
「ええ、まだ課題があるもの、このままで見せるわけにはいかないわ」
「ふふ、なら私達からもソエルにお礼をしなくてはならないかしらね」
「何するの?」
「それは来てからのお楽しみにね♪」
疑問に思いながら練習をして、サポートギターの方へ向かうことにした。今回はますきさんと一緒にやることもあって、相当気合を入れてサポートをすることにしていた。
その夜にイースの家に向かい、自宅スタジオに着くと皆がケーキをもって迎えてくれていた。
「だいぶ遅くなったけど、ソエル、お誕生日おめでとう」
「これからもウチらを支えてくれよな」
「皆...」
急に誕生日を祝ってもらえたことに感謝をしたが、それ以上に昔のように仲良くいられていることに対して涙が零れてしまった。
「さ、久々のソエルの泣いてるところを見たところで、ケーキを食べて練習するか」
「待って、私さ、やっぱりこのバンドを結成できて本当に感謝してるんだ」
そう、イースがエワズのために結成したバンドだけど、3年続けてたことでできた絆と友情に対して感謝しかなかった。リーダーを務める中でいろいろとあったけど、今こうして集まって私を祝ってくれたことに対して嬉しかった。
「それでさ、みんな忘れてるかと思うけどさ、この音源を聴いてほしいんだ」
次回...Loonの隠された名曲
ということで、ボーカル組と全体リハーサルの話は以上になります。次回はソエルが持ってきた一つのCDの中にある音源からLoonがどうとらえるかという話になります。
最終話まであと2話です。