夕方のライブが始まる前にドリンクとフードの販売がスタートし、ベオーク達が作った料理達がお客さんたちに振舞われ、お客さんたちからも反響が高かった。ポスターもフライヤーも凄い評価を受けていた。
その頃バックステージではライブの用意が進んでいて、アンプの調整などの機材の用意が各ボーカルと愛美が行っていた。音の問題はなく、いつでもできる感じには出来ていた。
「音の問題はなさそうだね、照明もトラブルはないならこれで行くよ?」
「ええ、これなら良い演奏ができそうだわ」
そうして時間が過ぎていき、ライブ開始の時間が迫ってきた。
円陣が終わり、O.A.の用意も終わって万全の態勢になっていた。私のギターの用意もできており、イースのベースもウルズのドラム、ベオークのキーボードも終わっている。
「大丈夫?緊張してない?」
「緊張していないと言ったら嘘になるよ、久々の大人数の前で演奏するし、何よりそこまで時間がない中での新曲と飛翔だし、どうなるか」
「心配ないさ、チョコを用意しているから食べて緊張をほぐしな?」
「ありがとう」
「さあ出番だ、私達の演奏を見に来た人たちに見せつけてやろうよ!!」
「ええ、私達はLoon、新たな伝説を切り開いていこう」
そうして私達のライブが始まった。
始まりはウルズのみのドラムソロでライブを盛り上げ始めた。得意とする高速演奏が始まり、バーニングクイーンの称号のように熱い演奏を繰り広げていた。ウルズのソロが終わり、繋ぎの演奏が始まって私達がそれぞれのソロを披露しながらステージに出た。
「皆さん、私達はLoonです。それぞれメンバーを紹介します」
そうして私達の紹介が終わり、1曲目のStand Upが始まった。その演奏にお客さんのボルテージが上がった。そうして新曲を行い、最後に今まで披露しなかったあの曲【飛翔】を披露しようとしていた。
「そろそろ最後の曲になります。ここで聞きたいんだけど、私達Loonのことって知っている人って何人くらいいるかな?」
そう聞くと3分の1の人達が私達のことを知っていた。もちろん昔からファンだった人たちが挙げていたのだけど、ちらっと見たらまさかの姉さんの姿があった。どうして戻ってきてたのか知らないが、見に来てくれていたことは正直嬉しかった。
「ありがとう、私達のことを知っているならあの曲をやっとファンの人達に生で聴かせることができる。皆、盛り上がってるかーーー!!!」
「「おおーーーー!!!」」
「じゃあ始めよう、私達の姿が新たなバンドへの後押しになるならこの曲を送ります。【飛翔】」
そうして私達がラストライブで音源のみ渡していた飛翔の演奏が始まった。ファンはこれまで生で聴くことができなかった飛翔を聴いて涙を零していた。そうして終わり、次の本番にバトンタッチして私達の演奏が終わった。
ライブが終わり、ファンの人達や初めて聴いた学生たちに囲まれ、新しくバンドをしたい人達やファンからの熱いコメントを貰い嬉しくなってしまった。打ち上げを香澄ちゃんの合図で始まり、終わったことや私たちの演奏のことなど話し、第二回ガールズバンドパーティーは成功で幕を閉じた。私達は打ち上げが終わって私の家に向かった。そこには何故か入っていた姉さんがリビングのソファーに座って帰ってくるのを待っていた。
「お帰り愛美、いや、ソエル、見ていたよ、あの時の初めて披露していたライブを思い出したよ、Loonの復活おめでとう。皆にプレゼントを用意しているんだ」
そうしてテーブルを見ると5人分のプレゼントが用意されていた。開けてみると5人分のおそろいのイヤリングがあった。
「これって?」
「Loonの色に合わせて作ってもらったイヤリングだよ、日本でLoonが戻ってきたという話を聞いてね、イヤリングを作ってもらったのよ」
「姉さん、本当にありがとう」
そうして姉さんに抱き着き、涙を流した。そして復活記念パーティーが始まり、朝までそのパーティーが続いた。
翌日はStand跡地に皆で集まり、5人で今後どうするか話し合った。そして答えがすぐに見つかった。
「あの時できなかったもの、新たなステージに出よう、そして伝説は伝説のままファンの皆に語り継がれるように活動していこう」
そうして私達は新たな道を進む決意を抱き、私はCiRCLEのスタッフを続けながらLoonとしての活動をすることになった。
「新しい道、私達を追う人たちのためにも私達Loonは動いていくだけ、もう迷わない!!」
これにて五つのルーン~想い繋ぎながら~は完結になります。次回はいつ出すかわかりませんが、D4DJの小説を書いていこうと思います。長い間見ていただきありがとうございました。
「新曲で作るオンボーカル曲どうしようかな...」