5つのルーン~想い繋ぎながら~   作:Crina

6 / 52
イースとパスパレのふわふわピンクとブシドーのお話


第5話 希望

「私がモデルとして活躍し始めたのって今思うとただの興味と皆からの支えだったんだよね、最近は色々と多忙だったから忘れかけていたような気がするわ」

綾はそう思いながら仕事で来ている大阪の撮影スタジオから目の前のカフェに寄っていた。普段どおりスケジュール帳でスケジュールを確認しながらコーヒーとアイスを嗜んでいた。

「さて、久々にあの面子に会うのは1週間後だから予定は空いてるね。楽しみといえば楽しみだな、もうかれこれ5年位会ってないもんね。最後に会ったのってエワズの結婚式が最後だったし...」

というのも遡る事12時間前...

「あれ?ソエルからとか懐かしいわね」

『久しぶり、仕事は順調そう?』

久々に友人のソエルこと添盛 愛美から電話がかかってきた。

「順調だよ、ソエル達が後押ししてくれたおかげで今でもモデルをしているし、楽しいからね」

『そっか、そういえばイース、この2ヶ月以内での休みってあるか?できれば早いやつで』

「え?ないことはないよ、来週はずっとオフだし」

『良かった、べオークもウルズもちょうど来週土日は空いてるみたいだから久々に5人で会おうってことにしてるんだよ』

急に私達5人で会おうという話に少しびっくりしたが、話していくと大体の意図は分かった。それを決定打にしたのが「集まる時にベースを持ってきてほしい」ということ。つまりは久々に私達5人が集まってまた演奏しようって話だった。

「8年間本気で弾いていないのにいきなりセッションってさ、ソエルは無茶を言うよ...」

私はそう思いながらコーヒーを飲み干し、撮影現場へ向かった。

 

「はいOKです!お疲れ様です!」

「しっかし、朝から撮影で大阪、夕方からまた東京で仕事と今日はハードスケジュールだな」

私はそう思いながら東京へ向かう支度をし、軽く大阪のお土産を購入して新幹線に乗った。「次はあの芸能事務所の近くだから、イヴ達Pastel*Palettesと会うことはできるね」

Pastel*Palettesは今では言わずと知れたアイドルバンドであり、キーボード担当の若宮 イヴと綾はイヴがモデルをしていた頃からの知り合いで、昨日べオークの花屋で買った花束をプレゼントするつもりであった。

 

夕方の駅前

「さて、今日もお仕事です!」

イヴだった。分かりやすい白髪の髪に緑の瞳だから間違いなかった。

「お~いイヴ~!」

「あれ?イスミダさん?」

「久々だね、元気にしていた?」

「ええ、パスパレに入っていろんなことがあったので楽しいですよ!」

楽しそうで何よりだったうえに元気だったから良かった

「えっと、イヴちゃん、その人は?」

困惑していたピンクの髪と同じような色の瞳をした女の子、丸山 彩だった。

「ああアヤさん、この人はイスミダ アヤさん、昔私が違う雑誌のモデルをしていた頃の知り合いです。」

「どうも、井住田 綾です」

「Pastel*Palettesのボーカル、丸山 彩です。同じアヤなんですね」

そういえばそうだね、漢字は違うけど同じアヤだわと私と丸山はクスッと笑っていた。とりあえずはちょっと聞いてみてもいいかな

「丸山さんは知らないのは当たり前だけど、イヴは私が昔、バンドをしていたのって知ってるっけ?」

「いえ、知らなかったです。イスミダさん、詳しく教えてください!」

だと思った、今ここで話してもいいのだけど絶対にソエルが口止めするよなぁ...たしかパスパレもGBPに参加していたってソエルは言っていたよね...てことはその時に話すだろうから私からは話さないことが良いよね...

「あはは、それはソエルに聞いてくれ、というか、ソエルから私のことも話すと思うよ」

「ソエルさん?誰ですか?」

この呼び方をしているのは私達しかいないから分からないのは仕方ないか...

「お二人が知っている人ですよ」

 

「作詞ってムズいのな...エワズってそういうところ凄いよ...」

私はちょっとしたことから作詞ということに挑戦し、他の皆にサプライズにしようとしていたのだが、あまりにも難しくて煮詰まってしまっていた。

「リサさんに相談するのはやめてるんだよね、リサさんはできるだけ聴いてほしいんだよ...」

ガチャ

「ソエル?...ソエル!!」

「ハッ!?エワズ?どうして?」

急に現れた彼女は私達バンドのボーカルのエワズこと江藤 和澄(えとう わすみ)、正確に言うと時雨 和澄(しぐれ わすみ)だった。

「いや、久々に集まる故に他メンバーが楽器を持って来るってことはバンドをやるってことだろ?そのために錆を落としに来ただけだよ」

「久々だけど、お前は夫の渡と仲良くいってるのか?」

「いってるよ、多分今は仕事中だけどねw」

と満面の笑みからして「ああ、これは渡、振り回されてるわ~」としか思えない...

「んで?どうしてあんなに考え事をし...なるほどね、歌詞で悩んでたんだ」

「そうだよ、できるだけエワズにも隠したかったけどね」

「ははは、手伝うよソエル、それに作曲もあるだろ?一緒にしたほうが早く終わるよ」

助かるよ...久々にエワズと曲を作れるというのがとても懐かしく思える

「...分かったわ」




ついにボーカルのエワズが登場 次回はそのエワズのお話とハロハピの話になります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。