CiRCLE前のカフェに私達は集まった。久々に皆が集まった故に私達が今、何しているかといえば他愛も無いガールズトークをしているだけである。
「久々だね皆、急に集まってもらって悪いけどさ、私達またバンドをやろうと思うのだけど、どう?」
「長いブランクがあるけどさ、練習次第で考えるわ」
「私もよ、多分皆そう思ってるはずだわ」
だよね...私も思ってることだし、できれば25人皆に聴いてほしいことなんだ...私達を踏み台にして更に上に踏み出してほしいからね...
「そろそろ時間だからスタジオに行きましょう」
そうして私達はCiRCLEのスタジオに入ってこれまでの錆を落としに入った
「お父さん、少し話があるの」
「どうしたんだ?」
私はどうしてもあの日聴いたあのLOUDERが頭から離れなかった。もしかしたらお父さんなら知っていると思って聞くことにした。
「添盛さんって知っているの?」
「...懐かしい名前だね、あの『伝説の高校生ガールズバンド』のギターの名前だよ」
伝説の高校生ガールズバンド?添盛さんが?もしかしてお父さんは知っているの?
私はこのことに対して驚きを隠せなかった故に詳しく知りたかった。
「詳しく教えてほしいの」
「会ったことがあるのは10年前、8年前に活動しなくなったと聞いていた故にプロ以上にプロらしい実力を誇ったバンドが昔あってね、そこのメンバーにその添盛さんはいたのさ...」
「そのバンド名は?」
「それは多分今日分かると思うさ、友希那が今日集まることになっているライブハウスに私も行くことにしているんだ」
お父さんが?もしかしてそのバンドがきっかけ?とにかく気になるから私は向かう、それに私達も練習したいわ
「じゃあお父さんまた、私はこれから練習があるから」
「分かった」
スタジオで私達は本番まで錆を落とすために練習をしていた。皆ブランクあるっていうのに完璧に一曲を成し遂げてる...これならあれを出してもよいかもしれない...演奏をしていると皆の気持ち、想いが伝わる
「ねえ皆、どう?やって?」
「驚いたわ、だってブランクがあるのにも関わらずにここまでの演奏ができているのだから」
8年前に比べると確かに落ちているのかもしれないけど、それでもこの演奏なら...
「なあ皆、これをやってみたいの」
そう言いながら私はスコアを渡した
まさかの新曲、いつの間に作ったのよ...私だけではない、イースやウルズだって驚いている。エワズは知っていた?いや、元々私達の曲はエワズが作詞、ソエルが作曲をしているのだから驚かなくても仕方ないよね
「この曲、6割が私が作って4割とかやり方はエワズから教えてもらったのよ」
まさかの合作ていうかソエルが書いたもの...かなりいい歌詞だ、私達の今までを想い繋いだ歌詞、それを強く伝えるためにバラードになっている...ソエル、アンタはやっぱり凄いよ
「やるならもう練習始めよう。私達なら数時間でできること、そしてみせてあげようよ私達が最高のバンドであるということ」
皆の気迫がすさまじくなっていっている。これは結成して初めてライブをしたときと同じ、これならいける!!
数時間後
「あ、来た来た、皆こっちだよ」
私達はいきなりライブ会場に連れてこられ、まりなさんと他の皆が何事かと思いながら待っている。
「何なのかしらね、いきなりここにつれて来られてるけど、何があるのかしら?まりなさん、知らない?」
「私もよ、愛美さんからは25人と私にライブ会場に来てとしか言われていないよ」
まりなさんも知らない?何があるのだろう?
疑問を持つ中、私達はライブ会場で待つことになった。その後に他の人達が入ってきた。平均25~30歳くらいの年齢の人達がぞろぞろと集まってきていた。そこにお父さんも来ていた。
「ねえ友希那、お父さん来てなかった?」
「ええ、どうやらここに来ると言ってたし」
リサと話をしていたら、いきなりギターの音色が奏で始めた
「!?」
皆が驚いた反応をしていたのはしょうがない事。急に演奏が始まり、そこに皆が知っている存在、添盛 愛美がギターを弾いているのだから
「これが、添盛さんのいたバンド、ありえないほどミスが無くて正確で、更に私達以上の演奏をしていることに魅入ってしまう」
1曲目が終わり、ボーカルをしている女性がMCをし始めた
「ありがとうございます。ではここでメンバーの紹介、ギター、ソエル!!」
「ベース、イース!!」
「ドラム、ウルズ!!」
「キーボードのべオーク!!」
「そして我らがボーカル、エワズ!!」
「い~や、皆さんお久しぶりです!!私達『Loon』でーす!!」
「今日は8年ぶりに私達が集まってから、こうやって皆さんに会えて良かったです!!」
皆が大熱狂をしている。それはそうだと思う、8年前に突然引退をした私達が復活したことは早くも知れ渡ったのだから...
「それじゃあ次やろっかエワズ」
「OK、それでは聴いてください、『Gravity』」
「凄い...これが添盛さんのいたバンド、それにあの時に聴いた曲、ここまで魅入られるとは思っても見なかった。高崎さんへの口止めの理由...これだったんだ」
「井住田さんの演奏姿、こう見るととてつもなくかっこよく見える...」
「なんか私達まで演奏したくなってきちゃったよ」
「いやこころ、おとなしくしておいてくれよ」
感激して魅入る蘭に魅入ってしまう彩、演奏を聴いて演奏したいと思うこころにそれを止める美咲と、GBPに参加していた他のメンバーも驚いて魅入っている状況だった。
分かっている、今の私達が最高のバンドであるということ、これまでの私達の想いが繋がり一つも大きな音色としてお客さんたち全員が魅入る...そして皆が歓喜に満ち溢れ、最高のステージになっていく
ライブも終盤、ついに最後の曲になってしまった。
「次は私達Loonの再結成のためにソエルがなんと新曲を作ってくれました!!」
「これが私達の本当の居場所、またこうして集まることができたことがとても嬉しいの、では聴いてください」
せーの「想い」
Loonの復活は瞬く間に広がった
次回はライブが終わり、打ち上げと少しのお話になります。