Armored Battleship St. Elmo's fire   作:鴉越

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AC新作が来ない憤りをタイタン何某やblood何某をして慰めていたところ不意に囁かれた啓蒙を元に書き始めました。 つまり単純に見切り発車です。
ACでは人語に落ちない思い出がありますが、肝心のアルペジオについての知識が付け焼刃なので、何か間違っていましたらご指摘くださると私は脳液を撒き散らしながら悦ぶので遠慮なくお願いします。

更に言うと私自身が投稿処女なので、色々と至らぬ点や不可解な表現が散見されるかと思いますが、そこは皆々様の海と等しいご容赦の程を切にお願いいたします。


prologue

 

 2039年 人類は自らが今の今まで営んでいた所業、地球温暖化によってその活動可能領域の多くを海中に没した。

それは旧来まで予想されてきた水と鉱物・化石資源を巡る闘争から一挙として残された土地を巡る闘争へと多くの国々を駆り立て、また其処に住む人々は残された土地に、正にしがみ付く様にして生きていた。

 

しかし、仮にこの世界に”神”と言う不確実なものが存在し得るとしたら、まさにこれだけでは贖罪にならぬというように、人類の前に新たな脅威が姿を表した  海原に沸き立った、色のない『霧』と共に。

 

ソレらは大小様々な艦船であった。しかもソレらは皆、その船体に輝くエネルギーラインを縦横に走らせていた。

その特異性はさにあらず、その艦船は人智の及ばぬ奇異な技術によって構築され、立ち向かった軍隊のその悉くが水底へと還った。 その上、ソレらは戦線を押し上げていきながら、海上に特殊な電磁波を撒き散らし、挙句人類が海底に敷設した海底ケーブルを残らず破壊し、各国間の通信手段を主要なシーレーンと共に断絶していったのである。

 

 

結果として今日の人類は、大地を失い 空を閉ざされ あまつさえ幾らか広くなった海さえもを喪失した。

極めて受動的な鎖国状態という人類史類を見ない屈辱が世界を覆った瞬間である。 

そして動くことを封印された世界は流れのない川辺の淵の如く、全てが滞り、”澱み”が緩やかに世界中に拡散していった。 

 

後に人類は、自らの世界に停滞を齎したその勢力を その圧倒的な暴力を 『霧の艦隊』と呼称した。

そしてこの地球に住む遍く人間に、海に対する畏怖と恐怖を刻み付けたのである。  

                   

 

               一握りの『可能性達(イレギュラー)』を除いて。

 

 

 

 

 

 

 

                 かつていくつかの戦争があった

          そして様々な天災や気象異常から 世界の環境は加速的に悪化していった

        避けようのない資源の枯渇から 人々は争いをやめる事ができず

             拡大していく格差と汚染は やがて限界をもたらした

 

            ひとたび悪化した環境は容易に改善されることは無く

             むしろ変化に伴って生じた様々な災害の伝播によって

              我々の住む世界は急速に失われていった

 

       しかし それだけでは終わらなかったのはこの世界の全てが知るところである

                我々は残されたのだ この閉ざされた世界に

 

 

              かつて人類のつくり上げた繁栄は 霧と共に失われ

                 またその過程で 世界は繋がりを失った

                撒き散らされた電波は総ての大洋を覆いつくし

                  大海原から 人の営みは消え失せた

 

                     大地も汚染されつくし

            残されたわずかな土地に 我々はしがみつくように生きている

                 そしてそれでもなお戦いは続いている 

                     我々自身の愚かさが故に

 

             我々は救済されねばならない 世界はまだ死んでいないからだ

            世界は生き延びなければならない 我々はまだ生きているからだ

 

                 人々よ 我々には使命がある 意思がある

            それは我々が生きている証だ 世界がまだ死んでいない証だ

 

                   人々よ 我々は戦うべきだ

           立ちはだかる全ての敵となるものを 例えそれが何ものであろうとも

                  我々自身の力によって排除するべきだ

                  それが我々の愚かしさの証だとしても

                  それこそが我々自身が生きている意味

 

 

               

 

                我々が生きるための 最後のよすがなのだから

 

                              

                              某国軍総司令官の国内放送演説

 

 




 演説の要約
 
      暴虐の海 焼き払えぇぇぇ

え?それデモ〇ンベインって? hahaha何のことだかさっぱりだぁぁ<●>0

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