ちょっと変な艦娘が着任したようですよ!   作:夜桜の猫の方

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肌色多め(使命感


温泉談義 in長月

さて、僕は今大変な危機に陥っております母さん。

長月に連れられて入渠施設に来たんですね

そこまではいい。

だが

「どうした?服を脱がないと風呂には入れないぞ。」

そうです裸にならなきゃね。問題、ないですか?

問題しかないです!長月もすでに脱いでます。真っ裸ですよ真っ裸!誰か助けて電えもーん!

「な、長月は先に行っててくれないか」

「構わないが、その格好でいると風邪引くからな」

「う、うん」

いたいけな少女が向こうに行ってから大きな溜め息が零れた。いや、うん

長月、綺麗だったな

「違うそっちじゃない。」

淋しい一人突っ込みも時雨がやっていると思えば・・・淋しいな。

あ、予想道理で僕は時雨だったようです。神様グッチョブ

しかし、なぜ中破状態で漂流していたのだろうか?

実は転生じゃなくて憑依だったとか?

とりあえず、目を瞑ったまま服を脱ごう。流石にいきなりはアカン。

ほとんど破れていた上着を脱げばブラウスが覗くはずが焼け焦げて殆んどない布切れになっている。あ、今の衝撃で完全に切れた。ブチって音したし。纏めて洗濯篭に入れて男では恥ずかしいと思っていたスカートを下ろすが、目を瞑ったままだからか脱いだスカートが掴めない。仕方なく目を開いて体から目を逸らしつつ視界の端にあったので拾い篭にいれたが、それがいけなかった。

はい。鏡がありました

「あ・・・・・・・」

視界の先の鏡に映るのはほぼ半裸の少女であり呆けた表情を浮かべている。肌は穢れを知らないかのように白く手足はスラリと伸びている。肉付きはどちらかと言うと細身で腰は折れそうな程に細い。胸部は主張こそ激しくないが男性の掌に収まるような揉むには丁度いい大きさだった。

だが所々に戦いの傷なのか打撲後や血の滲んでいる部分があり自虐心をそそられる。あら~うふふ

そして、下着はスカートを脱いだ時にずれたのかぎりぎり見えないところまでずれていてそこは黒色など一切見えなくて『アカーン!』

「はわ、わ、わわわ!?」

そこまでして漸く目を逸らして素早く脱いでタオルを体に巻く。その行為事態も眼福なのだが、脳内から速くタオルを巻いて!と羞恥に染まった声が聞こえた気がしたので行動に移したわけだ。

それに

『オーイ!まだ入らないのかー』

長月も呼んでいるしね。勿論、お風呂に入ると言うことは長月の一糸纏わぬ姿を見ることになる。

駄菓子菓子!

恐れるに足らず!大天使時雨を越える物など有りはしない!断じてロリコンではない僕には駆逐艦の裸など恐れるに値しないのを証明して見せようぞ!

さあ、開けゴマ!

 

「ああやっと来た・・・・・おい。なぜ目を逸らす。」

温泉で濡れた体で四つん這いになり、長い緑色の髪を所々体に張り付かせて秘部を絶妙に隠す。

体温が高いのか頬や肌が蒸気して朱に染まり、少し微笑みを浮かべながら上目遣いのお出迎えは

ちょっと、いや結構ズルいと思います。

 

 

「は~癒される~」

「だろう。泊地の温泉とは言えバカには出来ないさ。」

「ちょっと狭いのが難点だけどね。」

「そこは、勘弁してくれ」

あのあと何とか長月には慣れて(言い方)普通に話せるようにはなったけど多分一番の要因は今の状態だと思う。

お風呂場は何と一つしか空いていないのだ。ゲームだとすれば最初は二つ解放されていたのにここは1つ。何でも資材が足りないらしい。なので長月と肩を寄せ会わせて一緒にお風呂に入っているので嫌でも慣れてしまう。

あと、長月って柔らかいのね。

「そう言えば、名前は思い出したか?」

「うん。僕は白露型2番艦の時雨。これからよろしくね」

「時雨だな。改めて、睦月型8番艦の長月だ。旧型の睦月型だが侮らないでくれ。こちらこそよろしく頼む。」

握手をビシッと交わす。いいねぇこう言うの。嫌いじゃない。と、何故か脱衣場の方から声が聞こえるような

「それは妖精達が私達の服を直してくれているのだろう。」

「なるほ『糸の塊となって、沈みなさい!』ほえ?」

『お前は最後に縫うと言ったな』

『そ、そうだ監督、待ってくれ!』

『あれは嘘だウワアアアアアアア』『ヴェアアアア!ニクラジイヨー!』

『バガヤロオオオ!何処を縫ってやがる!フザケルナアアアアアアア!』『裁縫か。ならば同行しよう。』『アカイシイン!』

「あの、大丈夫?」

「直ぐに慣れるさ。(いや、なれちゃダメでしょ!」

所で、時雨は艦娘の力をどれくらい扱えるんだ?」

「あーどうだろう?多分全く扱えないと思う。」

異世界転生者が魔法を使えないように僕だって元は普通の一般人だ。何処かの名も無き時空最強の庶民的とは違う。なので艦娘の力が使えないのではなく使い方が分からない。その旨を長月に伝えると

「では今の内に水に浮く位は練習しておくか。と言っても凄く簡単に出来るから安心してくれ。」

「良いのかい!ありがとう。お願いいたします長月先生!」

「ふふん、任せたまえ!まずは説明するからよーく聞いててくれ」

そう言って立ち上がりこちらに振り向く。

ふむ。僕、今日からロリコンになります!速くブッパナシテエナ-

「そうだな。自分の内側から力を引っ張り出す感じか。目を閉じて心臓に手を当てると分かりやすいかもな。」

おっと授業は始まっていたか。えっと、目を閉じて心臓に手を・・・・胸の柔らかみを直に感じちゃう!

じゃなくて!力を内側から?

「先生!ヒント下さい!」

「う~ん、私も感覚でやっているからな。そうだ!私の手を取ってくれ。」

「ん、了解」

差し出された手をとる。思ったより柔らかくて小さくて、戦い何て知らない少女みたいな手を握っていると眼を瞑ってと言われ慌てて瞑むる。

何を?と思った瞬間、長月から何かが流れ混んでくる感覚と共に、広大な海洋に浮かぶ軍艦が脳裏を過る。

頭に靄がかかった用に思考が鈍くなるが、その艦が誰かは解る。長月じゃない。それは僕であって僕じゃない。彼女の艦だ。

それに近づきたくて鉛みたいに重い体を動かす。でも全然動かない!僕が悪戦苦闘していると後ろから声を掛けられる。

『体だけで動いちゃダメだ。心で動かさないと。』

その言葉はストンと心に響くようで不意に頭が鮮明になる。

『君の世界で言うフルダイブ型のVRの様に体を動かすんだ。ゲームに没頭すると脳内で先に動きをトレースするだろう?それと同じさ。大丈夫、君なら出来るよ』

 

フルダイブはまだ開発されてないんだけどね。でも伝わったよ。まず脳内、いや、僕の場合心で考えよう。心臓の中心部辺りで時雨が歩く姿を思い浮かべる。足で動くんじゃない。心の思うまま一歩を踏み出す。

「うん、もう重くない。ありがとう、時雨」

『どういたしまして。提督』

 

 

「お、浮けたじゃないか!」

「ん・・・・・浮いてる。」

水面に全裸で浮く少女が二人。う~ん、事案が起こりそう。

そんな思考は隅に置いて、体に何かが薄く纏っている?これが噂の艦娘パワーと言うやつか!

なんか案外上手く行って余りの拍子抜けさに全身が脱力した瞬間

全身が浮遊感に包まれる・・・ぇ?

「ノボオオオ!?」

「うわっつ!追々力を抜いたら沈没するに決まっているだろう。力の抜きすぎだな。」

思わず長月に抱き着いたが膝したまで浸水してしまった。

今に思うが、浸水して沈むのが急に怖くなった。前までは大丈夫だったのに。これが艦娘が無意識に抱く沈没の恐怖か。べ、別に怖くなんかないんだから!

「とりあえずそこら辺の力の抜き具合を特訓だな。」

「はい・・・・お願いいたします長月先生ぇ・・・」

「ん!!」

まずは、浮く練習だ!

 

 

 

 

 

妖精1「あいつら、何で裸で抱き合ってるのじゃ?」

妖精2「知らないのか?あれが百合と言うやつだ。百合が集まるとどうなるか解るか?」『分かりません!!!』

「百合が集まると、世界の真理が開くのさ」フッ

「ふーん。あほくさ「ふぁ!?(゜ロ゜;」




あー長月に首輪着けたいんじゃ~「警察だ!」「なんだお前!うわ、何をするやめ(映像終了

次回は演習!転生時雨の実力が明らかになる、かも?

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