さて、折からの少子化と近所に新しく出来たUTX学園に入学希望者を取られた挙句、廃校の危機に陥ってしまった国立音ノ木坂学院。そこに一人の転校生がやって来た。名前は……
日本 東京 千代田区 秋葉原。ここに廃校を待つ一つの立派な高校があった。名前は
国立音ノ木坂学院。
昔こそ数多くの優秀な卒業生達を輩出して来たが折からの少子化で入学生が激減。その為、今年、入学した一年生の卒業を以て廃校と決まってしまっていた
「ふわぁぁ眠いや………」
と穂乃果が机に突っ伏しながら気の抜けた情けない声を出す
「穂乃果、そんなにだらし無くて良いのですか?」
「だって昨日、日曜洋画劇場 コマンドーを見てたから…眠くて眠くて……」
「また、ですか?あなたは本当に自己管理がなってませんね。」
「ムー……しょうが無いじゃん!!だって面白いんだもん……」
「いいですか!?貴女は事あるごとにそのような事を言いますがそれでは……」
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永遠よりも長い時間が過ぎて……
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「………なのですよ。分かりましたか?」
「ウー………………分かりました…」
「それなら良かったです♪さぁ、ピシッと背筋を伸ばして
座りましょうね」
「あっ…あのちょっと良い?」
「ん?どうしたの?ことりちゃん。」
「どうかしましたか?ことり」
「昨日お母さんが電話しているのを盗み聞きしたんだけど今日、この学校に転校生が来るんだって」
「えっ!?それって本当!?ことりちゃん!」
「それは本当ですか!?」
ガバッと二人の顔が私に近づく
「う、うん、そうみたいだよ。"えぇ、分かったわ。明日、来るのね。二年A組ね。転入届は受け取ったから後は来るだけよ。
……彼女たちを宜しくね"ってお母さんがそう話してて…よく、聞こえなかったけど」
「うわ〜〜〜どんな子が来るのかな〜!!
若しかしたらスクールアイドル、やってくれるかな〜〜〜」
「それは分かりませんね。でも仲間が増えるのはいい事です。楽しみですね」
「それが……転入する子は女の子じゃ無くて……男の子らしいんだけど……」
「「ええええええええええ!!!!!」」
「こ、ことりそれは一体どう言う事ですか!?」
海未ちゃんが私の肩をがっしり掴んでガクガク揺らす
「そ、そんな事は私も分からないよ〜
だって私はお母さんの電話を盗み聞きしただけだし……」
「しかし……!!」
こんなやり取りを続けていたらガラリと
教室のドアが開いて先生が入って来る
「皆さん、着席して下さい。朝のホームルームを始めます」
ガラリとドアを開け先生が入って来る
「今日、みんなに新しい友達が出来ます。
なんと今日このクラスに転校生が来ます!!」
その瞬間に教室がドッとざわめく。周りの子達は"どんな子だろうか?"とか"可愛い娘かな?"とか思い思いの事を話し
出す
「はい、皆さん静かに〜。
これから転校生を呼ぶから少し待ってて下さいね」
と言い残して先生は廊下に消える。教室は未だ、ざわめきが消えずに残っている
「これから転校生が入って来るので皆、拍手で迎えるように〜。入って来ていいよ」
と廊下にいる"転校生"に指示を出すそしてドアがガラリと勢い良く開き転校生が入って来る。
転校生が着ている学ランの黒い脚がヌッとドアの隙間から現れる。綺麗な行進を行うその人は……私が知っている人
だった
教卓で回れ右して直立不動で仁王立ちする同い年の男の子はこの前、帽子を拾った子だった。服装を変え、眼鏡も外しているが私には分かる。……案外、眼鏡が無い方がいいかも?
「それでは、自己紹介をして貰います」
彼は短く"分かりました"と言うと黒板に
綺麗な文字で名前を書き始めた
「私の名前は美波 治孝 年齢は十六歳 北海道 夕張市 北炭第一高校より転入して参りました。慣れぬ事ばかりではございますが何卒、宜しくお願い致します」
と初対面時と同じ様に深々と頭を下げる
すると穂乃果ちゃんが
「あの…鈴!!……美波君は、何部に入るつもりなんですか!?」
すると彼は一瞬ニヤッと笑い口角が持ち上がる
「私ですか?私は……そうですね、スクールアイドル部への入部を希望するつもりです。
私は北海道の片田舎の出身ですがそこでもスクールアイドルの話しはよく聞き友達と放課後は下校時間ギリギリまで語り合ったものです。
そんな憧れでもあるスクールアイドル部がある学校に転入出来たのですから入部届を出さない手はありません。
しかし……実際にら入れるかどうかは分かりません。私は見ての通り、男性で歌もダンスも拙いと来たものですから……」
「そんな事無いよ!!きっと、あなたなら入れると思うよ!!」
「本当ですか?それは嬉しいですね」
と彼は穂乃果にこやかに彼は微笑む。
……羨ましい
「南さんの席の隣が空いているからそこに座って。あそこの真ん中辺りの場所…分かる?」
「ええ、分かります。ありがとうございます」
手提げ鞄を片手に彼が私の方にツカツカと歩いて来て、そして私の隣に座る
「南さんですか?これからどうぞ宜しくお願い致しますね」
と小声で私に話し掛ける
「う、うん…こちらこそ宜しくね」
と最と普通に返すつもりだったけど何でだろう…緊張しちゃって上手く返せなかった。
「私の…正体はもう分かってますよね?」
「!?……う、うん……」
「それなら良かった」
"それはどう言う事?"と聞き返そうとしたらもう彼は前を向いて先生の話しを聞き込んでいた。そんな重要な話しでも無
いのに……
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黒い学ランから純白の軍服に着替えた彼は相変わらずスクールアイドル部の長机に向かったまま一切動じず座っている。
九人全員で研究部のドアに付いた窓を覗き込む
「ねぇ、アレが入部を希望してるって転校生?」
と赤いリボンで艶がかかった綺麗な黒髪を二つに縛った小さい少女が部室のドアに付いている窓を覗きながら懐疑的な声を漏らす
「うん、そうだよ♪真面目そうだし良い人だと思うけど…」
それに対して穂乃果はにっこり笑って彼を擁護する発言をする。
「でも、さっきの歌とダンスのテストじゃグダグダだったじゃ無いの?」
また小さい少女が不満気な意見を漏らす
「にこ…確かにそうですが……それは彼自身も理解している様ですしここまで熱烈に入部を希望している方を無下に追い返すのも失礼に当たるかと……」
すると今度は海未が"にこ"と呼ばれた黒髪ツインテールの小さい少女を宥めながら彼を擁護する
「それは確かにそうですね…でも、歌やダンスが出来なくても別の活躍の仕方もあると思いますよ!!」
突然、にこの隣りに立っていた見るからに優しい、柔らかそうな少女がハッと顔を上げて手を叩く
「かよちんそれって一体なんだにゃ?」
オレンジ色の髪と猫の真似が可愛い別の娘が"かよちん"に聞き返す(笑顔も十分にめんこいんだけどね)
「マネージャーさんやプロデューサーさんとして働いて貰うんです!!」
するとかよちんはビシッと人差し指を指しながら元気よく言う
「確かにそうね。今までμ'sにはそう言う人が居なかったからそう言う人が出来るのは悪くないわね」
若干、後ろの方でいかにも賢そうで綺麗な赤髪の毛先を指で弄りながら賛同する
が、しかし…
「えぇ、花陽の提案は悪くないと思うけど彼、本当に私達の事を信用しているかしら?」
金髪ポニテに碧眼の少女がここで待ったをかける
「ねぇ、それは何でなの?絵里ちゃん」
ことりが軽く首を捻って訳を問う。かわいい
「だって彼、軍帽を脱いで無いわ。本来なら将校は会談時は被っている軍帽を脱ぐのが規則なの。それをして無いと言うことは……」
「"私達がまだ100%信用出来ていない"
と言うことなのね…」
「なんでなのかなぁ?そんな私達はスパイとか悪い人じゃ無いんだよ?」
「調べてみたんだけども彼は今まで沢山の海戦や上陸作戦などの様々な作戦の指揮を取った百戦練磨の強者よ。
だからそれが原因なのか分からないけども軽い人間不信に陥っているみたいで、人に心を開く事が出来なくなってしまったみたいね」
「なるほどぉ……そう言う事ならウチに任しとき♪」
「えっ?大丈夫なの?希」
「もちろん♪彼みたいな人は何かかしら心に穴が空いとるんや。だからそれを埋める事が出来れば必ずウチらの事を信用してくれるはずやと思うよ」
「なるほど……でも出来るの?」
「まァ、見とき♪」
希は部室のドアをガチャリと開け中に入っていった。
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国立音ノ木坂学院に転入して来た海軍中将 鈴宮 真紀。
彼が何故、国立音ノ木坂学院に転入を決意したのか。そしてある少女が動き出す
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スクフェスのシール交換所でバクった前の配布のURが覚醒したSSRの希に負けるって………