「ナナもネネも生徒会室なんか行った事ないと思うんだけど、場所って知ってるか?」
「把握しています」「
「知ってるんですの? ナナさん」
「
「
「全て施設を把握しています」
「くっ! 断言するとは……、やりますわね」
一階のフロアにネネの悔しそうな声が小さく響く。
高等部の生徒に合わせられた3号棟は1号棟と比べると廊下が広く、初等部である2人が歩くとその広さが顕著だ。
「このエレベーターだな」
「タチバナさんは生徒会室には良く行かれるのでして?」
「いや……、まぁ、昔少しだけ行った事があったような無いような……」
エレベーターの扉に反射した自分自身を見ながらリュウは後ろ髪を弄る。過去にエイジとマルヤマ達で部室を占拠した際に反省文を書く事になったのだが、その教室があろうことか生徒会室だった事を思い出した。学生の身分だと公共機関に存在するガンプラバトルスペースは借りる事が出来ないため学園の施設を夜中に占拠するという暴挙。
そんな思い出したくない過去にやきもきしているとエレベーターのボタンが点灯し扉が開く。
「で、地下だな」
「あら。やっぱりここも地下ですの?」
「何故かは分からないんだけどな。今日折角だし聞ける機会があったら聞いてみるか」
B1Fのボタンを押す。
あまり生徒会の人間とは話したくないのが本音なのだが。そんな事を思いながらきごちない笑みを浮かべてると間も無く扉が開いた。
「……、あれが高等部の生徒会室ですのね。初めて見ますわ」
「おーおー見とけ見とけ。あんま来るもんじゃねぇぞ」
エレベーターから出ると真紅の絨毯が引かれた一直線の通路があり、その突き当たりには如何にもと言った装飾がされた部屋の入り口が見える。改めて学園の管轄を行う組織の部屋がどうして地下なのか疑問だ。
「リュウさん、入り口に立っているのは」
「ん? ありゃ……」
『待っていたよ3人共。ようこそ。僕の生徒会へ』
肩まで届く泡栗色の長髪を束ねた制服姿の生徒。
高等部において制服姿は珍しく、その腕章と何より風貌は
『リュウ•タチバナ君以外は初めましてだね。生徒会長のナガト•シュンです。よろしくね』