月とウサギ   作:沙香月 雪音

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書きたい欲はありました…
2つで迷ってました…
ウサギは言いました
ウサギ「ツイッターのアンケート?使えばいいじゃん」
私は言いました
「フォロワーさん少ないけどやるか…」
そして出たのがこの話でございます

ではでは【番外編!】お楽しみください


番外
番外編!


「ほら、ヨウ、ユキ起きるよ」

「もうすこしだけぇ…」

「あと5ふん…」

 

母親が2人の子供を起こそうと声をかけた。

 

「パパが美味しい朝ご飯作ってくれたんだけどな〜…仕方ないからママだけパパと一緒に食べちゃおうかな〜」

 

母親がいたずらっ子のような笑顔を浮かべそう言うと…

 

「ごはん!」 「おとうさん…」

 

2人はそれぞれの反応を示しながら起きた。

 

「はい、2人ともおはよう」

『お母さん、おはよう!』

「よし、じゃあまずは顔洗っておいで。そしたらみんなで朝ご飯食べよ〜」

『はーい』

 

『ヨウ』と『ユキ』そう呼ばれた2人はワクワクとした足取りで顔を洗いに行った。

 

「♪〜♪♪〜〜♪」

 

父親は鼻歌を歌いながら楽しそうに作った料理を盛り付けている。するとそこへ

 

「お父さん!おはよー!」ギュ-

 

双子の兄、ヨウが父親に元気な挨拶と共に抱きついた。

 

「お兄ちゃんずるい…。お父さんおはよう…」ギュ

 

双子の妹のユキは静かに父親に挨拶しながら抱きついた。

 

「2人ともおはよ〜。でもお料理中は危ないから次からは気をつけてね」ギュ-

 

父親も挨拶を返し2人を注意しながら抱きしめ返した。

 

「よし、じゃあご飯食べようか。2人とも手を『洗ったよ』。じゃあママを「呼んだ?」。ルナいつのまに…」

「ん?うーちゃんが2人にハグを返した時にはいたよ」

「気付かなかった…。よし、じゃあみんな手を合わせて…」

『いただきます』

 

月に行ったウサギは月に捕まっていたルナと一緒に帰ってきた。それからウサギの両親のお墓まいりをしてラビットとハーゼの家に月に行ったことを言いに行った。2人はルナが婚約者だという事を説明された時、驚きながらも祝福していた。ルナは月に居た時には日が出ている時のウサギと翼にしか干渉出来なかったんだから仕方ない。

それからしばらくして双子のヨウ()ユキ()が生まれた。元気いっぱいなヨウと静かだけど負けず嫌いなユキ。天然だけどしっかりしたウサギにちょっといたずら好きで優しいルナ。そんな仲良し4人家族は今日は何をするのかな?

 

『ごちそうさまでした!』

「ふぅ…うーちゃんの美味しいご飯も食べたし…今日はどうしようか?」

「えーっとね…おにごっこ!」

「かくれんぼがいい…」

「えー、かくれんぼあまりうごかないじゃん」

「だってユキはお父さんやお兄ちゃんみたいにはしるのはやくないもん…」

「うーん…あ、なら缶蹴りは?」

「あー、懐かしいね〜」

「カンケリ…?」

「なにそれ!」

「まず鬼を決めてね。空き缶を用意して鬼はその缶を守って他の人は缶を倒す遊びだよ。鬼は見つけてから缶を踏まないといけないから足が速くなくても勝てるんだ」

「面白そう!」

「それならユキもできそう…」

「うーちゃんそろそろスチール缶破裂させたり地面に埋めたりしないでね?」

「はれつ…?」

「お父さんかんうめちゃった…?」

「パパがちっちゃい時にね…友達とやっててパパが慌てて蹴ったら缶がお茶碗落とした時みたいに粉々になっちゃったり踏んだら埋まっちゃって倒せなくなっちゃった事があったの」

『お父さん…すごい…』

「も、もう大丈夫だもん!…多分。と、とにかく細かいルールは後で教えるから準備して外行こう!」

『はーい』

 

4人はそれぞれ準備をして外に出た。途中で細かいルール説明を済ませ、丘に着いた。

 

「じゃあ最初はパパが鬼やるから…ルナ最初よろしく」

「はいはーい。ユキ、ヨウ逃げる準備はいい?」

「だいじょうぶ!」

「頑張る…!」

「よし、じゃあ…スタート!」

 

その声と共にルナは缶を蹴り飛ばす。ユキとヨウは急いで隠れに行く。ルナも笑いながら動き始める。鬼のウサギは苦笑いしながら缶を取り、円の中心に立て十数える。

 

「…9…10。さて、どこかなー」

 

そう言いながら円から出る。

ウサギの後ろの茂みから音がする。カサカサと移動しているようだ。

ウサギは音とは反対方向に歩き始める。

茂みからヨウが飛び出し缶を狙う。

 

「はい、ヨウ見つけたー」

「へ?」

 

子供っぽい笑顔で缶を踏むウサギにヨウはつい気の抜けた声を出してしまった。

 

「音が聞こえてたからね〜次はもう少し上手にがんばろっか」

「音のせいかぁ…よし、次は頑張る!」

 

因みにウサギが全員見つけたらヨウが鬼だが気付いていない。

 

「あとは…あっちかな…」

 

そう言いながらウサギは歩いて行く。

 

(?…お父さん…あるいてる…?ちかくなってる…!)

「やっほー」

「あっ…お父さん…」

 

目が合ったユキとウサギは数秒固まる。ウサギの耳が誰かの足音を拾う。

 

「うーちゃんの負けー!」

 

隠れていたルナが飛び出し缶を蹴飛ばす。

 

「あっ…」

「お母さんすごい…」

「うーちゃん気抜いちゃったね〜」

「ルナ出てきちゃったかぁ…もっと後からだと思ってたのに…」

「ふっふっふー残念でしたー。じゃあもう一回うーちゃんが鬼ね〜。2人とも隠れよ〜」

『おー」

 

因みにこの後5回やったが鬼が変わることは無かったとかなんとか…

 

「ふー、楽しかったー!うーちゃん全敗だったね〜♪」

「ルナだけでも大変だったのにユキもヨウもどんどん学習してたからねぇ…」

「月に行こうとしてた時のうーちゃんにそっくりだったね〜。『なんでダメだったのか。どうすればいいのか。それでダメなら次はどうするか。』って」

「2人で頑張って考えてたもんね。発想はルナみたいに柔軟でどこか突拍子なくてビックリさせられる事も多かったよ」

「流石に木の皮使って紐作って茂みから音出すとはねぇ…」

「将来が楽しみだよ」

「うーちゃんみたいに『月に行くんだ!』って言い出したりして」

「言っちゃうかなぁ…」

「言っちゃうかもねぇ…」

 

2人(ウサギとルナ)は楽しそうに喋りながら遊び疲れて寝てる2人(ヨウとユキ)を眺める。

 

「じゃあそろそろ帰ろうか」

「そうだね。ご飯の準備もしなきゃいけないし」

「お腹すいたな〜」

「夜ご飯はシチューにしようかな〜」

「いいね〜」

「ヨウ、ユキそろそろ帰るよ」

 

ルナが2人を起こそうとするが全く起きる気配は無い。

 

「はぁ…仕方ないからおんぶして帰ろうか」

「だね…」

 

ウサギはヨウを、ルナはユキを背負う。

 

「ん、少し重くなったなぁ…」

「ホントだ…ふふ♪」

 

2人()2人()の成長を感じながら楽しそうに帰っていった。




缶破裂ってなに!?
ウサギ「蹴ったらぱぁん!って」
埋めたのは?
ルナ「踏んだらメキャって」
潰れずに?
ウサギ・ルナ『潰れずに』
なにそれ…いつのまにか子供出来てるし…
ウサギ「ユキもヨウも可愛いでしょ?」
養子にしたい
ルナ「ゆきねーダメだよ?」
は、はい(目が笑ってない…)
ルナ「よろしい♪」
ウサギ(ルナの気持ちは分かる…)
やっぱり親は強いねぇ…そろそろ締めようか
ウサギ(ネタ切れだね…)
それでは読んでくださった方々!

ありがとうございました!

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