午前の訓練を終え全員で昼食をとり、休憩後訓練を再開
春水は恭子達に午後の訓練を説明する。
春水
「崇宰さんと如月さんは格闘訓練をおこなってもらいます。対人格闘の方が訓練になるので2人には同型機のバウと戦ってもらいます。唯衣ちゃん達は午前中の崇宰さん達のやった射撃訓練とは違い相手が動くことはないから、ゆっくり落ち着いて確実に当てるよう心がけること、尚機体を動かしながら訓練しても構わないからね」
恭子
「わかりました」
佳織
「わかった」
唯衣、上総、志摩子、安芸、和泉
「はい!」
返事を聞き春水はまず唯衣達の前方に戦車級を100体ほど前後左右バラバラに出現させ、春水は唯衣達に話しかける。
春水
「まずはビームライフルを収束にして戦車級から撃ち抜いていこう。その後は突撃級、要撃級、要塞級の順番でBETAが出現するようにしてある。要塞級まで倒したら各種ランダムで出現するようにしてあるから、疲れたら休憩を挟みつつ訓練するようにね。じゃあ準備が出来たら各自始めてください」
唯衣達は横1列に並び戦車級に向かって射撃を開始
初めての射撃の為、倒すスピードは遅いが1体ずつ撃破していく。
春水はそれを確認してから恭子達に話しかけた。
春水
「ではこちらもはじめましょうか。これから出現するバウは強さが3段階あります。まずは新兵レベルから相手をしてもらいます。次に熟練兵で、最後にエースとなっています。最初の新兵を30機倒したら次に熟練兵15機最後にエース1機で倒されたらまた初めからやり直ししてもらいます。では準備出来たらいつでも始めてください」
そう言い、恭子と佳織の前方にバウを30機出現させる。
恭子と佳織はビームサーベルを右手に持ちスラスターを噴かし突撃していった。
相手が新兵レベルでも数が多く更にバウでの格闘に慣れていないため少し苦戦している。
唯衣side
訓練が始まって私達はBETAを1体ずつ撃ち抜いていくが、私、志摩子、安芸、和泉は狙いがズレてなかなか中心に当たらない。
唯衣
「く、真ん中に当たらない」
志摩子
「動かないBETAに当てるだけなのに…」
安芸
「もう、難しいよ」
和泉
「でも頑張らないと」
苦戦している私達に比べ山城さんはそれほど苦戦していなかった。
上総
「これぐらいで苦戦するなんてまだまだですわね」
山城さんは私達に比べて早く正確に戦車級を撃ち抜いていく。凄いという気持ちと負けたくない気持ちが私の中にあり私ももっと頑張ろうと思った。
恭子side
前方に展開しているバウに如月中尉と突撃していく。
相手の斬り上げをかわして、逆に斬り捨てるがすぐに次のバウが斬りかかってくるがなんとか対処する。
新兵レベルはどうやら唯衣ちゃん達ぐらいの力量らしく、私達でも楽ではないがやられることはない。
恭子
「これだけの数を相手にするのは流石に大変ですね」
佳織
「はい。1機ずつならたいしたことありませんが四方からこられると流石にきついですね」
相手の攻撃を捌きながら隙をついて斬り捨てる。
如月中尉の機体と背を向けながら、只ひたすらに訓練をこなしていく。
1時間経過後
唯衣達は要撃級を倒し終わり要塞級に敵が変わっていた。
1時間恭子達の訓練と交互に見ていたが、5人の中で射撃が1番得意なのは上総で不得意なのは安芸のようだ。
恭子達の方は新兵は倒したが熟練兵にやられ、新兵と再度戦っている。一対多の格闘訓練は流石に大変らしく佳織が文句を口にしながら戦っている。
更に1時間経過後
唯衣達はBETAの出現がランダムになり、収束と連射を使い分け機体を動かしながら訓練に励んでいた。
恭子達は熟練兵との戦闘を続けていたがまだまだ突破出来そうになかった。
春水は全員に休憩するよう伝え、BETA並びにバウを一旦消した。
シュミュレーター内から恭子達のバウが消えたのを確認後
、シュミュレーター内で恭子と佳織が次にやる回避訓練の準備をする。
正面に小高い丘を作り、その場所に光線級を50体配置し、訓練開始地点から丘までの道にあるバウを隠せそうな障害物を排除。
春水
「初めてだから正面だけでいいかな」
準備を終え暫くしてから休憩から恭子達が戻ると光線級が沢山いるのに気づき驚いていたが、春水は恭子達に光線級を使った回避訓練の説明をする。
春水
「これから崇宰さんと如月さんには回避訓練をしてもらいます。見てわかるようにこれは光線級のレーザーを回避する訓練です。何か質問はありますか?」
恭子と佳織は口々に質問をする。
恭子
「光線級のレーザーを回避ですか………そんなことは可能なのですか?」
佳織
「沢山の衛士が光線級に狙われて死んでるんだぞ。狙われたら最後………避けれるわけがない」
春水
「わかってます。だから今から俺が見本を見せます。実際に見た方が理解出来ると思いますから」
春水は恭子達に少し離れるよう指示してから回避訓練を始める。
丘にいる光線級が地上にいる春水に向かってレーザーを発射。
ラファエルを少しだけ空中に飛行し滑るように右へ回避する、それを合図に50体の光線級が春水を落とすためレーザーを発射。
波状攻撃にさらされながら春水は高度を上げていく。
高度を上げたことで、恭子達が何かいっていたが気にせず上下左右縦横無尽に動き全てのレーザーを回避する。
春水は避けてるだけじゃつまらないから光線級に向かって
反撃を開始。
避けながらGNビームライフルを発射し徐々に光線級を撃破していく。
10分もかからず50体の光線級は全滅させ、春水は恭子達の元へ。
恭子達は絶句していたが構わず春水は話しかける。
春水
「と、まあこんな感じですかね。俺は反撃しましたが皆さんは初めてなので回避に重点を置いて訓練をしてくださいね」
いち早く我にかえった恭子が春水に話しかけた。
恭子
「あれだけの光線級をあっさりと撃破してしまうなんて………私達にもあんな風に出来るのでしょうか………」
春水
「初めは何度も落とされるでしょうがこれはシュミュレーターですから何度でも挑戦できます。俺だって何度も何度も落とされましたから。ひたすら挑戦して徐々に慣れていくしかないですよ」
春水は恭子と話ながら丘をもう2つ作り全てに光線級を配置する。
恭子
「あの霧島さん?回避訓練は私と如月中尉だけではないのですか?」
春水
「うん………ああ、いやどうせなら唯衣ちゃん達にもやってもらおうと思って」
それを聞いた唯衣達は吃驚していたので春水は説明した。
春水
「確かに最初は操縦と射撃訓練のつもりだったけどずっと同じことしてたら飽きるだろうし、御座なりになるかもしれないからちょうどいいかなって」
安芸
「いや……ちょうどいいかなって言われても……」
唯衣
「わ、私達もあれをやるのですか………」
志摩子
「嘘でしょ………」
和泉
「ぜ、絶対無理だよ……」
上総
「…………本当に?」
唯衣達は軽く現実逃避していたけどとりあえず回避訓練を始めるため春水は恭子達に準備を促す。
春水
「じゃあ全員で始めようか。2人ずつに別れてそれぞれ開始地点で待機してください」
恭子達が準備をし、開始地点で待機したのを確認。春水は訓練開始を告げる。
春水
「それでは回避訓練開始」
開始と同時に光線級が恭子達に向かってレーザーを発射。
3機ともスラスターを噴かし初撃を避けてはいたが、レーザーは避けられないという概念があるためか動きが硬い。
2、3発避けたところで志摩子、安芸、和泉が撃墜され、その後直ぐに唯衣、上総が撃墜。
恭子と佳織はなんてか粘ったが唯衣達が撃墜されたため2人へのレーザーが増え撃墜された。
恭子達が復活したのを確認後
春水
「とりあえず回避訓練を1時間行いますから皆さん頑張ってください。あと地上だけじゃなく空中でも回避の練習してくださいね」
春水の言葉を聞き恭子達は絶望した感じだったがどのみちやらないといけないことなので、春水はあえて無視することにした。
1時間後回避訓練を行った結果全員完璧に落ち込んでいた
。もう目に見えて現実逃避している者のもいたが、回避訓練終了を告げ、光線級を消した。
春水
「あの…大丈夫ですか?と、とりあえず回避訓練は終了します。で、次は実戦形式の訓練ですができそうですか?」
恭子
「………光線級は……いるのですか?」
恭子は春水を見て話しかけたが、春水は恭子の目を見て吃驚した。
恭子の瞳に光彩が消えていたため、正直怖かった。
春水
「い、いえ……こ、光線級は……い、いません」
光線級有りでやる予定だったが急遽予定変更。
光線級がいないことがわかると恭子の瞳に光彩が戻り、次の訓練で回避訓練の鬱憤を晴らすのが目に見えてわかった。
恭子
「皆、次の訓練には光線級がいないそうです。先程の訓練の恨みを他のBETAにぶつけましょう」
恭子の言葉を聞き佳織達がそれに同意し、春水に早く訓練を始めるよう言ってきた。
勢いに流されるまま春水は戦車級、突撃級、要撃級、要塞級を正面を配置。
戦車級5000、突撃級2000、要撃級2500、要塞級500総勢10000のBETAの大軍だが春水は今の恭子達じゃ負けないだろうし、逆にBETAが憐れに思えた。
恭子達はいつでも突撃できる状態で春水の合図を待っていたので、春水は開始の合図をだした。
2時間後
10000いたBETAは瞬く間に殲滅されてしまい春水は正直恭子達に引いてしまった。
恭子達の鬼気迫る勢いでBETAを撃破していくのだから引いてしまってもしょうがないだろう。
1日の訓練が終わり恭子達を送ったあと夕飯を食べたあと、
明日の訓練内容を見直しているとアプロディアが話しかけてきた。
アプロディア
「マスター、頼まれていたアークエンジェルですが明日の夕方には目的地に到着予定です」
春水
「わかった。ありがとう」
金曜、土曜と訓練を終え、土曜の訓練後恭子が春水に話しかけてきた。
恭子
「霧島さん、今日の殿下との会談ですが午後10時に我が家に来ていただけますか」
春水
「わかりました。じゃあ午後10時にまた伺います」
恭子達を送り、夕飯を食べ時間を潰し約束の時間が近づいたので着替え小型挺に乗り崇宰邸へ向かう。
崇宰邸に着き玄関を叩く。
女中の方に連れられて応接室に通された後、少しして恭子が佳織を引き連れて表れた。
恭子
「お待たせして申し訳有りません。会談には如月中尉は私の護衛として同席します。では少し早いですが御所へいきましょうか」
春水
「わかりました」
崇宰邸を出て車に乗り御所に到着し会談まで応接室で待つことになった。
春水
「そういえば殿下とはどんな方ですか?若い方なんですか?」
恭子
「殿下は聡明な方で年齢は唯衣ちゃん達と同じです」
暫く雑談していると時間になり1人の女中が入ってきた。
「崇宰様お時間になりましたので殿下の元へ案内致します」
恭子
「では霧島さん、如月中尉いきましょうか」
女中の後に続き暫くして1つの部屋の前に止まり女中は中に向け声をかける。
「皆様をお連れいたしました」
すると中から声が返ってきた。
「ご苦労、後はこちらでやりますから下がって構いません」
女中はこちらに一礼した後来た道を戻っていった。
「御三方中に御入りください」
恭子を先頭に佳織、春水と続き部屋に入る。
部屋の中には6人いたが正面の椅子には少女が座わっておりその両隣に佳織と同じ赤い軍服をきた女性士官が立っていた。
春水から見て右側に巌谷中佐がおり、左側には恭子と同じ蒼い軍服の男性士官とその護衛であろう赤い軍服の男性士官が立っていた。
部屋の中心にまで進んだ後恭子が一礼をし、少女に話しかける。
恭子
「お久し振りです殿下。今日は会談に応じて頂き感謝致します」
殿下
「お久し振りです崇宰殿」
佳織は恭子の少し後ろで背筋を伸ばし立っていたが顔を見る限り緊張しているのがよくわかる。
恭子
「今日会談を開いたのは日本帝国の未来に関わる御方をお連れいたしました」
そういった後、恭子は春水の方を向き殿下に春水を紹介した。
恭子
「こちらは霧島春水殿。BETAと戦うため帝国に助力を申し込んできました」
春水は殿下に向かって一礼し挨拶をした。
春水
「御初御目にかかります。自分は霧島春水と申します」
挨拶したあと殿下が春水に話しかけてきた。
殿下
「初めまして霧島殿。私は煌武院 悠陽(こうぶいん ゆうひ)と申します。私の両隣にいるのは月詠 真耶(つくよみ まや)並びに月詠 真那(つくよみ まな)中尉です。崇宰殿がいま帝国の未来に関わる御方と申していましたがいったいどういうことでしょうか」
真耶、真那
「よろしく」
恭子
「それに関しては私から申し上げます。霧島殿は助力を帝国に求める際、自分の持っている技術の一部と兵器の設計図のデータ並びに兵器のサンプルを譲渡してきました。巌谷中佐、皆さんに資料を」
巌谷は頷き5人に資料を渡していく。
資料を受け取った5人は資料を読んでいくにつれ表情が変わり、驚愕する者、半信半疑の者とわかれた。
恭子
「それに書かれている兵器ですが私や巌谷中佐、後ろに控える如月中尉は実際に見ております。兵器の武装並びに性能は全てにおいて既存の戦術機を凌駕しています」
悠陽
「実際にこんな兵器が存在しているのですね。成る程、
確かに帝国の未来の為と言われるだけのことはありますね」
殿下が資料から目を離し、顔を上げると両隣の中尉達が殿下に意見を述べていた。
真耶
「しかし殿下そう簡単にこの者を信用してはいけません」
真那
「そうです。我らを油断させ帝国に仇をなす者かもしれません」
悠陽
「しかし真耶、真那これ程の兵器を渡してまで帝国に仇をなすメリットは無いと思うのですが」
真那、真那
「しかし……」
「ひとつよろしいか」
殿下が中尉達と話し合っていると、左側にいた蒼い軍服の男性が声をあげた。
崇継
「御初御目にかかる霧島殿。私は斑鳩 崇継(いかるが たかつぐ)日本帝国斯衛軍に所属している。階級は少佐。五摂家の一角、斑鳩家の当主でもある。隣にいるのは私の護衛の真壁 清十郎(まかべ せいじゅうろう)少尉だ」
春水は崇継並びに清十郎に頭を下げる。
崇継
「勿体ぶるのも面倒だから率直に聞くが君はいったい何者で、こんなものをいったいどこで手に入れたんだい?」
崇継の言葉を聞き殿下、真耶、真那、清十郎の視線が春水に集まる。皆、春水を見極めようとしていた。
春水
「まあ、そうですよね。その疑問はごもっともですよね。崇宰さんに巌谷中佐、如月さん達にも聞かれましたから皆さんにも説明いたします」
春水は自分がこの世界に来た経緯を話した。
春水
「と、まあそんなところです。なにか質問はありますか?」
少しの沈黙の後、崇継が春水に話しかける。
崇継
「この世界とは違う世界の人間なら何故日本に助力を求めた?言ってはなんだがもっと他にも国はあったはずだ。これだけの兵器のデータがあるのだからどこにでもいけただろう」
春水
「何故って言われても………やっぱり俺自身世界が違っても日本人ですから日本を守りたかっただけですよ」
春水の言葉を聞き崇継は声をあげて笑った。
春水は何故笑っているのかわからず回りを見ると恭子に佳織、巌谷中佐そして殿下までも笑っていた。
真耶、真那の両名は少し呆れている感じだった。
崇継
「くくく………殿下、私斑鳩崇継はこの者霧島春水殿を信用し助力しても構わないと申し上げます」
悠陽
「はい、私もそう思います。真耶、真那構いませんね」
真那
「はい、問題ないかと」
真那
「そうですね、疑う必要は無いと思います」
悠陽
「霧島殿」
春水
「はい」
悠陽
「私煌武院悠陽は政威大将軍の名において日本帝国が貴方に助力することを誓いましょう」
悠陽の言葉を聞き春水は悠陽に頭を下げた。
春水
「ありがとうございます」
恭子は春水に近づき賛辞を述べた。
恭子
「霧島さん、おめでとうございます。これで帝国との協力という目標は達成しましたね」
春水
「はい、崇宰さん達のお陰です」
春水が恭子と話していると巌谷が殿下に話しかけた。
巌谷
「殿下、霧島君が帝国内で自由に動けるようにしたほうがよろしいと思うのですが」
巌谷の言葉を聞き皆の視線が巌谷と悠陽に集まる。
悠陽
「そうですね。中佐なにか妙案があるのですか?」
巌谷
「はい。霧島君には帝国斯衛軍に入ってもらいます。しかし、軍に入るとしても命令系統は軍には置かず殿下直属の独立部隊を率いる者としておきます」
悠陽
「そうですね。その方がいいかもしれません。只いきなり直属となりますから軍上層部から反発があるかもしれませんね」
巌谷
「はい。しかし、独立部隊にしなければ上層部から技術を並びに兵器も全て要求されるかもしれませんし、最悪霧島君が帝国から離れるかもしれません。こう言っては失礼だが霧島君の兵器が他国に渡ったら帝国が危険にさらされるかもしれません。あくまで仮定の話ですが」
崇継
「いや、あり得ない話しでもないだろう。殿下私も巌谷中佐の意見に賛成です」
悠陽
「霧島殿はどうしますか?」
悠陽に訪ねられ春水は答える。
春水
「自分は構いませんよ。軍に入るなら元々独立部隊にしてもらえるよう頼む予定でしたし。只どこか基地を1つ頂けませんか」
悠陽
「基地をですか?それはいったい何故?」
春水
「自分の拠点を確保したかったのと、いい加減地に足をつけたかったもので」
悠陽
「わかりました。では霧島殿を帝国斯衛軍への入隊並びに私政威大将軍直属の部隊の隊長に任命します。皆宜しいですね」
春水以外全員頷いた。
悠陽
「階級や基地は後日お知らせ致します。話しは終わりますが、他に何かありますか?」
春水
「1つよろしいですか?」
悠陽
「なんでしょうか」
春水に皆の視線が集まる。
春水
「まず殿下に献上するものがありまして、つきましては明日の正午に舞鶴基地に殿下に来てほしいのですが」
悠陽
「構いませんけど基地に行くと何かあるのですか?」
春水
「先程資料にのっていた兵器並びに戦艦を1艦献上します」
全員が驚いた顔をしていた。
恭子達も何も知らされていなかった為大変驚いていた。
悠陽
「わかりました。明日の正午ですね」
春水
「はい」
悠陽は真耶に合図を送り、真耶が会談の終わりを告げる。
真耶
「これにて会談を終了致します」
恭子、佳織が殿下に一礼したのを見て春水も一礼し、恭子達と共に部屋から出る。
部屋から出ると女中があらわれ御所の外に停めてある車まで案内されお礼を言ってから崇宰邸へ返る。
車内にて恭子達が話しかけてきた。
恭子
「先程も言いましたが、霧島さん、おめでとうございます」
春水
「ありがとうございます」
佳織
「あんなに簡単に決まるとは思わなかったなあ」
春水
「そうですね。もっと色々言われると思ってました」
佳織
「でもまあ、戦う理由があれだったからな」
恭子
「霧島さんの本心を聞いたのですから問題ないでしょう」
春水
「はあ、よくわかりませんが」
恭子
「今の世界で霧島さんみたいに行動できる人はそういませんからね」
暫く車は走り崇宰邸に到着し恭子達に帰ることを告げると恭子達が話しかけてきた。
恭子
「明日は訓練はありませんよね」
春水
「はい、日曜なので唯衣ちゃん達には休日を満喫してもらおうかと思ったのと、元々明日献上品を贈る予定だったので」
恭子
「では私は明日基地に同行致します。如月中尉はどうしますか?」
佳織
「御供致します」
春水
「いえ無理しないでくださいね。せっかくの休日なんですから」
恭子
「大丈夫です。それに私も献上される戦艦を見てみたいですから」
春水
「わかりました。では明日の午前10時に迎えに来ますね」
恭子、佳織が頷いたのを確認し、崇宰邸を後にしてプトレマイオス2に帰還。
自室にて春水は当初の目的をようやく果たしこれから忙しくなるなと思いながら眠りについた。