転生先はマブラヴ トータルイクリプス   作:Laura

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10話

春水

「では艦の中を案内しますから行きましょうか」

 

春水の言葉を聞き、呆然としていた殿下達や基地兵士達が我に返る。

そんな中、崇継が春水に質問する。

 

崇継

「戦艦が空を飛ぶとは……ということは彼処に止まっている君の母艦も飛べるのかい?」

 

春水

「ええ」

 

崇継

「凄い技術だな。この技術が一部とはいえ帝国にもたらされるのだから君には感謝しかないよ」

 

春水

「一部とはいえそう言ってもらえるだけでもよかったです。では艦の中に行きましょう」

 

崇継

「ああ」

 

春水達がアークエンジェルに向け歩き始めてすぐに司令官が止めにかかった。

 

司令官

「殿下お待ちください!それに斑鳩少佐も!」

 

悠陽

「どうされましたか?」

 

司令官

「殿下、この者は一体何者なのですか!こんな得体の知れない者についていき、殿下の御身にもしものことがあったらどうするのですか!」

 

崇継

「心配はいらない。霧島殿は殿下に危害をくわえたりしないさ」

 

司令官

「何故そう言いきれるのですか!」

 

崇継

「それは……」

 

崇継が説明しようとしたところ殿下が手で静止させ司令官に話しかける。

 

悠陽

「御下がりなさい。霧島殿は信用にたる御方ですので大丈夫です。それとも私の言葉は信用出来ませんか?」

 

司令官

「くっ……わかりました。出すぎた真似を致し申し訳ありません」

 

悠陽

「では霧島殿行きましょう」

 

殿下に促され春水は皆を連れアークエンジェルへ。

アークエンジェルに近づきアプロディアに指示を出す。

 

春水

「アプロディア、ハッチを開けてくれ。で、俺達が中に入ったらハッチを閉じて誰も入れないようにしてほしい」

 

アプロディア

「了解致しました。ではハッチを開けます」

 

艦の中に入った後春水は艦橋に案内した。

艦橋に入ると殿下達は見たことない機械を見いっている

 

春水

「ここはこの艦の艦橋になります。艦長の指示を艦内に伝えたり、艦の操舵や索的、MS発艦や格納庫への連絡、MSへの通信に艦の武装を使い攻撃指示などをします。あと艦長席の後ろに下に降りる階段がありそこで攻撃指示を受け艦の武装を使い攻撃します」

 

殿下は回りを見ていて誰もいないことに気づき春水に話しかけた。

 

悠陽

「この艦には誰もいないのですか?先程誰かに指示を出していましたが」

 

春水

「ええ、この艦に人はいません」

 

悠陽

「ではいったい誰がハッチを開けたのですか?」

 

春水

「今からご紹介します。目の前の大型モニターを御覧ください。アプロディア、姿を」

 

大型モニターにアプロディアが姿を現す。

 

アプロディア

「皆様御初御目にかかります。私はアプロディア、マスターこと霧島春水のサポートを致しています。どうぞよろしくお願いいたします」

 

悠陽

「私は煌武院悠陽と申します。こちらこそよろしくお願いいたします」

 

崇継

「私は斑鳩崇継。よろしく頼む。霧島殿彼女は一体……それに恭子君達も驚いていないようだが……」

 

春水

「アプロディアは人工知能つまりはAIです。崇宰さん達が驚かないのはすでに知っているからです」

 

崇継

「そうか、そういえば君を殿下に紹介したのは恭子君だったね。すでに知っていてもおかしくはないか。それにしても人工知能か……まさかそんなものが存在しているとは」

 

春水はアークエンジェルに入る前にあった基地司令官とのやり取りを殿下達に聞くことにした。

 

春水

「先程の指揮官らしき人とのことはよかったのですか?」

 

崇継

「問題はないだろう。彼らは殿下の御身を思ってのこと。只、最近軍の上層部はあまり聞く耳を持たなくなってはきているがな」

 

恭子

「崇継殿、やはり上層部の者達は……」

 

崇継

「ああ、国を守るより自己保身にはしっている者が出てきている状態だ」

 

悠陽

「私の力が弱いばかりにあなた達に苦労をかけて申し訳ありません」

 

恭子達は殿下の言葉を聞き、首を横に振る。

 

恭子

「大丈夫ですよ殿下。ここにいる者達は殿下の味方ですから。それに……」

 

恭子は春水に視線をうつし、殿下も春水を見る。

 

悠陽

「……そうですね。皆これからも頼りにしてます」

 

春水

「出来る限り頑張ります。では次は格納庫へ行きましょう」

 

格納庫に着き恭子と佳織以外は初めて目にする為やはり驚いていた。

バウについて崇継や真耶、真那達斯衛の者達から色々聞かれたが一通り説明した後シュミュレーター室に行くことを殿下達に告げる。

 

春水

「最後にシュミュレーター室に行って斑鳩少佐、月詠中尉達、真壁少尉にバウを操縦して戦術機との違いを体験してもらいます」

 

春水がシュミュレーター室に行くと告げた瞬間、恭子と佳織の表情が緊張している感じにかわった。

シュミュレーター室に入る前にパイロットスーツに着替える為、先に春水と崇継と清十郎が更衣室に入る。

中に入り、春水は2人にパイロットスーツを渡し着方を教える。色はちゃんと蒼と赤

尚アークエンジェルのパイロットスーツは春水達と違い、

UC時代ネオ・ジオン残党のパイロットスーツにしてある。

着替えが終わり次に恭子と佳織、真耶と真那が中に入る。

4人の着替えを待つ間に殿下と崇継がスーツのことで話し合っている。

 

悠陽

「強化装備ではないのですね。斑鳩殿着た感じはいかがですか?」

 

崇継

「着た感じは全く違和感はないですね。むしろ軽くて動きやすい。真壁はどうだ?」

 

清十郎

「強化装備に慣れているためかちょっとしっくりこないですね。慣れれば問題ないかと」

 

悠陽

「霧島殿このスーツは強化装備と何か違うのですか?」

 

春水

「違いは………対G緩和でしょうね。まあシュミュレーターではあまり関係ありませんが」

 

雑談していると更衣室から4人が出てきた。

殿下が恭子と佳織のスーツが崇継達と違うことについて春水に訪ねる。

 

悠陽

「崇宰殿達は斑鳩殿達とスーツが違うのですね」

 

春水

「斑鳩少佐達のスーツは日本帝国に進呈するもので、崇宰さん達のは独立部隊用で他の部隊には使われません。性能は変わりませんから御安心を。じゃあシュミュレーター室に入りましょう」

 

シュミュレーター室に入り崇継達をシュミュレーターへ。

春水は殿下、恭子と佳織に斯衛の人達と正面のモニターを見る。

 

春水

「では皆さんシュミュレーターを起動します。起動後皆さんのタイミングで始めてください」

 

崇継

「了解した」

 

春水

「では開始します」

 

モニターに4機のバウが出現。

先ず清十郎が続いて真耶、真那とバウの操縦を始めるが、

初めて動かした恭子達と同じように転倒する。

3機が転倒したのを見て崇継は慎重にバウを動かし転倒は何とか避けたが動きが鈍くよろついている。

 

悠陽

「真耶達が転倒するなんて………それだけ操縦が難しいということですか」

 

春水

「戦術機とはOSが全く違いますからしょうがないかと」

 

30分後シュミュレーターを停止し崇継達が降りてくる。

慣れない操縦で皆少し疲れた表情をしていた。

 

春水

「お疲れ様です。操縦してみてどうでしたか」

 

崇継

「こんなに難しいとは」

 

真耶

「これは自在に動かせるようになるには時間がかかるな」

 

真那

「戦術機とは全然違う」

 

清十郎

「……転倒するなんて」

 

春水

「初めてですからしょうがないですよ。では次は崇宰さんと如月さんにBETAとの戦闘訓練をしてもらいます。崇宰さん、如月さん準備をお願いします」

 

恭子と佳織は頷いた後シュミュレーター機に入る。

春水はアプロディアに訓練内容を伝える。

 

春水

「アプロディア、今回の訓練は戦車級300突撃級200要撃級200光線級20で頼む」

 

アプロディア

「了解致しました」

 

モニターに大量のBETAが出現し、殿下達の目付きが変わる。

 

春水

「崇宰さん如月さん準備はいいですか?」

 

恭子

「ええ。準備は出来ています」

 

佳織

「いつでもかまわない」

 

春水

「では訓練を開始します」

 

BETAの大軍の前に2機のバウが出現。

出現と同時に突撃級が突進を開始。続けて戦車、要撃級も2機に向けて移動を開始。

対して恭子と佳織は右側へ回り込むように移動を開始。

突撃級との距離が近づいたのを確認し、恭子と佳織がビームライフルを連射モードで射撃を開始。

突撃級の装甲を容易く貫き数を減らしていく。

 

崇継

「あれが光学兵器……突撃級の装甲をあんなに簡単に撃ち抜くとは」

 

数を減らすが突撃級を倒しきれず余裕があるうちに2機がスラスターを吹かし空へ。

 

真耶

「な、馬鹿な光線級がいるんだぞ」

 

真那

「何故そんなことを…」

 

高度を上げてすぐ光線級から2機へ向けてレーザーが発射される。

モニターを見ていた殿下達は撃墜される光景を想像した。

しかし、2機は殿下達の予想を裏切りレーザーを回避し、そのまま光線級へ向け突撃を開始。

 

清十郎

「嘘だろ……光線級のレーザーを避けた……」

 

正面から襲ってくるレーザーを避けながらシールドのメガ粒子砲を光線級へ向け発射。光線級が光に飲まれ消滅するのと同時に着弾の余波で回りの光線級も次々と撃破していく。

生き残った光線級が2機に向けレーザーを放つがスラスターを全開に吹かしてレーザーが当たる前にその場から離脱。

ライフルの射程圏内に光線級が入りすぐに全滅させる。

全滅後すぐに残りのBETAに向けミサイルを発射し、再度空へ。

光線級がいなくなり空中からビームライフル、グレネード、メガ粒子砲を打ち続け数十分後、原形をとどめていないBETAで辺りが埋め尽くされ訓練が終了した。

 

恭子、佳織が訓練を終えて機械から降りてこちらに向かってくるが、殿下達は先程の光景が余程衝撃だったのか呆然としていた。

そんななか2人に春水が話しかける。

 

春水

「お疲れ様でした。あの戦い方は午前中の訓練で考えたのですか?」

 

恭子

「はい。私達はまだレーザーを完璧には避けられませんが、推進剤を気にせずスラスターを全開にすれば当たらないのではと思いました」

 

佳織

「それに殿下が見ているのだからそこまで時間を使うような訓練にはならないだろうと恭子様と話し合ったんだよ。だから推進剤は気にしないでやることにした」

 

春水

「なるほど、確かにそれが今できる最善かもしれませんね」

 

春水達が話し合っていると衝撃が抜け落ち着いた殿下達が春水達に話しかけてきた。

 

悠陽

「まさか2機だけであれだけのBETAを倒すなんて……」

 

真耶

「それに光線級のレーザーを避けながら反撃まで……」

 

真那

「数多の衛士の命を奪ったレーザーを避ける場面を見られるとは……」

 

崇継

「それほどまでにあのバウの機体の性能が高いということなのだな……」

 

清十郎

「それに戦術機に比べて武装が豊富ですよ……」

 

春水

「バウは今巌谷中佐が帝国で量産するためサンプルのバウとデータを見ながら開発中です」

 

恭子

「操縦は大変ですがバウが量産され全ての帝国衛士に配備されれば帝国はBETAに勝つことが出来るかもしれません」

 

佳織

「それに強化装備を必要としないから強化装備の適正がなくても乗ることができるのも大きいだろうな」

 

思い思い意見を言い合っていたが、春水はそろそろ艦から降りることを殿下に告げる。

 

春水

「そろそろ艦からでましょうか。基地司令官が心配していると思いますし、あまり遅くなる前に殿下も御所に御戻りしたほうがいいと思います」

 

悠陽

「確かにそうですね。あまり心配させるのも悪いでしょうからね」

 

春水

「では崇宰さん達が着替えを終わり次第艦から降りましょう」

 

シュミュレーター室を出て恭子達を先に更衣室へ。

待ってる間に崇継が春水に話しかける。

 

崇継

「霧島君ちょっといいかね」

 

春水

「どうしましたか、なにか問題がありましたか」

 

崇継

「いや、問題はないよ。只1つ御願いがあってね」

 

春水

「御願いですか?」

 

崇継

「ああ、頼みと言うのはバウを数機我が部隊へ頂けないだろうか」

 

春水

「バウを?別に構いませんよ」

 

崇継

「すまない。恩に着る」

 

しばらくして恭子達が更衣室から出てきたので入れ替わりで崇継、清十郎が更衣室へ。

2人はすぐに出てきたので、春水は殿下達を連れアークエンジェルを降りた。

外には見張りの兵士が数名立っており降りてきたことに気づき連絡をしている。

春水は降りてすぐにアプロディアに連絡をする。

 

春水

「アプロディア、トレミー内のバウを全機舞鶴基地へ向けて射出して、アークエンジェルの近くに着陸させてくれ」

 

アプロディア

「バウを全機射出して問題はありませんか」

 

春水

「大丈夫だろう。このバウは斑鳩少佐に全機贈る」

 

アプロディア

「了解致しました。バウを射出致します」

 

春水とアプロディアの会話を聞いていた崇継は驚いていた。バウを欲しいとは言ったがまさかこんな早く渡されるとは思わなかったからだ。

プトレマイオス2からバウが射出されアークエンジェルの近くに整列するように並べられていく。

全部で8機のバウが崇継へ贈られた。

兵士から連絡を受けた司令官が現れ殿下達と話していたが、春水は殿下に話しかける。

 

春水

「殿下御話し中申し訳ありません」

 

悠陽

「どうしましたか、霧島殿」

 

春水

「そろそろ俺は基地から離れようと思います。母艦をいつまでも晒すわけにもいきませんし」

 

悠陽

「そうですか、わかりました。霧島殿今日はありがとうございました」

 

春水

「いえこちらこそ突然の申し出でしたのに来ていただきありがとうございました」

 

崇継

「霧島殿、あの機体は大切にさせてもらうが君の艦の戦力が減ったのではないのか?大丈夫なのかい?」

 

春水

「確かに今艦の中には俺の機体しかありませんから明日にでも補充の為に一度拠点に帰ろうかと思います」

 

悠陽

「拠点ですか。それはどこにあるのですか?」

 

春水は指を空に向けてから

 

春水

「宇宙ですよ」

 

悠陽

「…宇宙…ですか」

 

春水

「はい」

 

崇継

「宇宙に拠点があるとは…君には驚かされてばかりだな」

 

恭子

「霧島殿いつ頃出発するのですか?」

 

春水

「今日の夜には出発します。帰ってくるのは3日後ですね」

 

恭子

「そうですか」

 

そういうと恭子は殿下に告げる。

 

恭子

「殿下私崇宰恭子は霧島殿の拠点にお供したいと思います。つきましては私の他に数名連れていくことをお許しください」

 

悠陽

「……そういうと思いました。わかりました、許可します」

 

恭子

「ありがとうございます。……如月中尉聞いていましたね」

 

佳織

「はい、お供致します。残りの者はあの者達ですね」

 

恭子

「ええ、そうです」

 

恭子は春水に向き直り話しかける。

 

恭子

「と言うことで霧島さんよろしくお願いいたします」

 

春水

「え、あ、はい」

 

春水はまさかついてくるとは思っていなかったため、返事が曖昧になってしまったがなってしまった以上しょうがないかと思うことにした。

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