転生先はマブラヴ トータルイクリプス   作:Laura

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書き忘れたので報告です。
作者はアニメのマブラブトータルイクリプスしか知りません。



1話

???

「、、る、、ゃ。、、」

 

(・・・何か聞こえる。)

 

???

「お、るの、ゃ。、水」

 

(誰かが俺に話しかけているのか?)

 

呼び掛けに答えるように

春水の意識が徐々に覚醒していく。

 

???

「おきるのじゃ。春水」

 

春水は目を覚ましてすぐに思考が停止した。

部屋で寝ていたはずなのに、

草原に横たわり

視界にうつるのは見慣れた天井ではなく、

綺麗な青空がひろがっていたからだ。

 

春水

「何処だここ?」

 

???

「おきたようじゃな」

 

春水

「うぉ!!」

 

背後からかけられた声に、

春水は驚き地面から飛び起きた。

後ろに知らない人物がいる

春水は声のしたほうをおそるおそる振り向くと、

そこには1人の老人がこちらを見ていた。

 

春水

「あ、あなたはいったい?それにここは?」

 

未だに混乱している春水は、

老人にたずねる。

 

???

「そなたに今の状況を説明するのじゃが、1度落ち着きなさい」

 

老人は春水に冷静になるよううながす。

確かに今の彼には冷静に物事を判断するのは難しい

春水は何度か深呼吸し、心を落ち着かせる。

 

???

「落ち着いたようじゃな」

 

春水

「はい」

 

???

「ではそなたの質問に答えよう。儂はそなたの住んでいた地球の神じゃ」

 

春水

「え、神様」

 

目の前の老人は自分は神様であると答えた

春水はそれを聞いて

(これは夢なのかな?)と思った。

 

神様

「春水よ、そう思うのも無理はないがこれは夢ではない。じゃが、その疑問に答えるのははある程度説明をしてからにしとくれ」

 

春水

「!!」

 

言葉にしていない自分の心をあてられて、

春水は驚いたが

今は神様の説明を聞くことに集中する。

 

神様

「そしてこの場所は、儂ら神の住まう空間じゃ。何故お主がここにいるかじゃが、儂が寝ているお主をここに転送したのじゃ。」

 

この場所がどこなのか

そして

ここに誰が連れてきたのはわかった。

しかし何故自分が呼ばれたのかが、

春水にはわからない

 

神様

「何故ここに転送されたのか、それはお主がごく稀にみる別の世界に転生できる因子を持った転生適合者じゃからじゃ。」

 

春水

「適合者?」

 

神様

「適合者とは、まあ無事に別の世界にいけるものたちと思ってもらってかまわん。」

 

春水

(それってつまり適合者じゃなかったら転送されたらいきなり死んだりするってこと?)

 

神様

「さよう。まあ今はそんなことはないのう」

 

昔は結構あったのかと春水思った。

それと同時に、

春水は別の世界に転生することがわかった

 

春水

「適合者についてはわかりました。じゃあ俺はいったいどこに転生させられるんですか?」

 

春水は自分がどんな世界に送られるかが気になり

神様にたずねる。だが、

たずねてすぐ神様顔つきが変わったのを見て、

あまりいいところではないのがわかる。

神様は春水に答える。

 

神様

「お主が転生するのは、お主の世界ではアニメ、漫画、Gameなどで知られておる」

 

神様

「Muv-luvの世界じゃ」

 

春水

「え、Muv-luvってあのBETAって地球外生命体に侵略されてる?」

 

神様は春水を見て頷く。

春水はアニメは何年か前に見たことはある

しかし、

あくまでアニメであった世界

そこに自分が送られることにイマイチピンとこない

アニメの内容を忘れかけていたからだ。

 

神様

「お主をいきなりなんの準備もせず転生はせぬ。まずはその世界を実際に見てもらう」

 

春水

「見る?」

 

神様

「さよう。ここでは転生する時間軸は選べる。だからその世界でおきた過去の映像をお主に見せる。じゃが見るにあたり気をしっかりもつように」

 

春水

「何故?」

 

春水はMuv-luvの世界を

BETAと戦うぐらいにしか考えていない

そんなに深刻な状況だと理解していなかった。

 

神様

「見ればわかるかの、お主が無理だと判断したらすぐに映像を止める。では映像をながす」

 

あたりの景色が変わる

ここがどこかわからない

ただわかるのは自分が空から地上を見てる

地上に戦車が陣形をくんでいる

 

神様

「ここは地球で1番最初にBETAとの戦いがおきた中国のウイグル自治区じゃ」

 

春水は神様の話を聞きながら

地上の戦車に目を奪われている

今までの日常で戦車を実際に見ることがないからだ。

 

神様

「そして地球でおきた悲劇の始まりの地」

 

悲劇と聞いて春水は神様見る

 

神様

「あれを見よ。」

 

春水は神様が指を指したほうを見た

そこには塔のようなものが建っていた

 

春水

「あれはいったい?」

 

神様

「あれはハイブ。BETAの地上における拠点じゃ」

 

春水

「拠点。じゃああれを破壊するのがここにある戦車の役目なんですか?」

 

神様

「いやちがう。本来はそのほうがよい」

 

春水

「ちがう?敵拠点を破壊しないのですか?」

 

神様

「実は中国はBETAを倒したのちハイブひいては地球外の技術を自国の物にしようとしたのじゃ。その為に国連軍からの援軍要請を断っておる」

 

春水

「なるほど」

 

中国が技術を独占しようとしている

自分がいた世界でも別の世界でも、

国のあり方は変わらない

春水はそう思った。

 

神様

「そろそろ始まるのう」

 

春水は地上の戦場に視線を戻した

BETAの拠点から異形の生物が続々と出てきた

小型から大型までどんどん出てくる。

その数は計り知れない

 

春水

「なんだこの数!!いったいどれだけいるってんだよ!」

 

神様

「1つのハイブで数十万はおる」

 

春水

「なっ!!」

 

あの拠点にはそんなにもBETAがいるとは、

春水は予想もしていなかった。

しかし、神様は更なる事実を告げる

 

神様

「あれでもまだ少ないほうじゃ。ハイブができてからまだ日が浅いからの」

 

春水は驚愕しかなかった

地上では戦車隊が砲撃を開始した。

砲撃によってBETAが撃破されていく

だが砲撃をものともしない個体がいた

春水は神様にあれがなにかたずねる。

 

春水

「あの戦車の砲撃をものともしないのはいったい?」

 

神様

「あれは突撃級またはデストロイヤー級とよばれておる。体の全面にある装甲はとても硬く戦車でも砲撃を撃ち込む角度によっては倒せるが、なかなか難しい」

 

突撃級

戦車の砲撃が効かない生物

倒す方法なんかあるのか?

春水はそう思った。

 

神様

「方法はある。ほれきたぞ」

 

春水の耳にある音が聞こえてきた

その音は瞬く間に大きくなり2人の前を通過した

 

春水

「戦闘機!!って近!……ってあれ?あんなに近くを通過したのになんで耳とか大丈夫なんだ?」

 

神様は呆れながら春水に告げる

 

神様

「流石に音や衝撃はやわらげるわい。じゃないと死んでしまうからの」

 

なるほどと思うのと同時に、

やわらげないと映像なのに死ぬことに

意味がわからなかった。

 

戦闘機が戦場を飛び回り

突撃級の背後から機銃、ミサイルを撃ち込んでいく。

同時に戦車も他のBETAを撃破していく。

徐々にではあるが戦線を軍隊が押し上げている

 

春水

「思っていたよりも軍隊のほうが押している。神様これのどこが悲劇なんですか?」

 

神様

「軍隊の攻勢はこれから数日後におわるのじゃ。すこし映像を飛ばすのう」

 

すぐに回りの映像が切り替わる

地上では軍隊がハイブの近くまで迫っていた。

空には戦闘機が飛び回りBETAを攻撃している

 

神様

「よく見ておくのじゃ。BETAに負けることがどうゆうことかを。」

 

春水が神様に

理由を聞こうとした矢先

彼の目の前で戦闘機が撃墜された。

 

春水

「えっ」

 

光が戦闘機を撃ち抜いた

それをきっかけに次々と戦闘機が撃墜されていく。

 

春水

「あの光はいったい?」

 

神様

「あれは光線級またはレーザー級と呼ばれている。よく見なさい、体が小さいが顔に大きなレンズみたいなのがついているBETAがおるじゃろ」

 

春水は光の発生場所を見る。

確かに小型でレンズみたいなのがついたのがいるのを確認

 

神様

「あれの出現により制空権は失われた。制空権が無くなれば突撃級の進行を戦車では止められぬ。そして戦線がハイブに近いが為に撤退も容易ではなかったのじゃ」

 

空では戦闘機が撃墜され、

地上では戦車が蹂躙されていく。

1体の大型の腹から飛び出た触覚?みたいなので貫かれた

戦車は次の瞬間溶けていく

 

春水

「あの大型は?」

 

神様

「あれは要塞級またはフォート級と呼ぶ。体内に他のBETAをいれている母艦みたいなものじゃ。そして、あれは触覚ではなく触手であり、先端からは強酸性の溶解液がでてくる。」

 

離れた場所には

運よく突撃級の突撃から免れた戦車がいたが、

次の瞬間小型のBETAに取り付かれていく。

春水はその戦車から目が離せなかった

どうなるのかがわからなかったから。

だが、知らなかったがゆえに春水は

おぞましい光景を見ることになる。

 

春水

「なっ、戦車が食べられていく。神様あの橙色のBETAはいったい?」

 

神様

「あの小型は橙色が戦車級またはタンク級と呼ぶ。あれがこの世界の兵士の命を1番奪っているBETAじゃ。そして食べるのは兵器だけではないのじゃ」

 

春水

「!!」

 

神様の話しは途中から春水には聞こえていなかった

食べられていく戦車の中に戦車級が手を入れる。

戦車から抜いた手には兵士が握られていた。

兵士は泣き叫び助けを求めている。

しかし次の瞬間、

兵士は複数の戦車級によって食べられていく。

そしてそれは至るところでおきている

 

春水

「兵士が…食べら…れていく…………!?うっ……おぇぇぇぇ」

 

春水はその光景に耐えられず嘔吐した。

地上では兵士が逃げ惑っている

しかし、逃げ切れない。

戦車級ではない小型の白いBETAが

次々と兵士を捕獲しては食べていく

手足を千切られる兵士

頭を食われる兵士

あたりには血溜まりが出来ていく。

食い残された腕、頭、内臓

悲鳴をあげる兵士逹

血の匂いがあたりを満たしていく

 

この戦場はまさに

地獄と呼べる場所に変わっていた。

 

神様

「……映像停止じゃ」

 

地獄の光景から

空は綺麗な青空に変わりあたりは草原に変わる

しかし春水の耳には兵士の悲痛な叫びが、

脳裏には兵士の食べられる姿がハッキリと焼き付いている

 

神様

「少し休みなさい」

 

神様は春水に手をかざす

春水の意識はそのまま沈んでいった。

 

神様

「遅かれ早かれ知らなければならん運命じゃったが、やはり平和な世界で生きてきた春水にキツイ現実じゃったかの。しかし、乗り越えてもらわねばならぬ。あの世界を救うためにものう」

 

神様は遠くを見ながら呟くのであった。

 


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