春水のもとから離れ元の空間に戻った神様は
訓練の様子を時間軸をいじりながら見ていた。
最初の1ヶ月は
シュミュレーターを使い地上のみの訓練であったが、
機体をうまく扱えず転倒したり、
射撃訓練で的に当たらなかったり、
四苦八苦しているのをまるで孫を見ている祖父のように
微笑ましく見ていた。
3ヶ月
実機での訓練も開始
ぎこちないが機体の制御に慣れ初め、
射撃も的に3割近く当たるようにもなっている。
このときから宇宙空間での基礎訓練を開始
回避訓練も同時に始めていた。
地上の回避訓練はある程度よかったが、
空中、宇宙では、
四方八方から、ビームが飛び交う中
2、3回避けたが機体を撃ち抜かれてしまっていた。
6ヶ月
地上での基本動作は完璧になり訓練が終了。
空中、宇宙はまだ訓練を続けていく。
射撃訓練も8割ほど的を破壊できるようになり、
回避技術も上達しており、訓練の難易度をあげていた。
またBETAとの戦い方を各種類ごとに勉強
その後1万体のBETAとの戦闘訓練を開始。
バックパックの両側にあるGNクローがBETAに向けられ、
砲口に粒子が収束していく。
次の瞬間、粒子が放出されビームとなり
瞬く間にBETAを殲滅していった。
10ヶ月~12ヶ月
この頃にはBETAとの戦闘訓練をひたすら続けていた。
BETAの数は既に20万をこえていたが、
全射撃武装を使って殲滅していた。
数が多い為、BETAに接近される場面もあった
ある程度距離がある内に空中に退避していったが、
直ぐに回避行動をとりはじめている。
先程まで機体があった場所を
複数のレーザーが通過していった。
回避後直ぐに反撃を春水が開始していた。
神様
「すごいのう。」
神様は春水が短い期間で
ここまで操縦技術を高めて
強くなっていることに驚愕したのと同時に、
BETAへの恐怖を乗り越え
過酷な訓練をこなした春水の努力を称賛した。
神様
「さて、そろそろ行くかの」
神様は春水のいる場所に転移した。
春水
「やっと1年か」
春水はラファエルガンダムを見ながら感慨深く呟いた。
今では自分の手足のように動かせるようにはなったが、
最初は酷かったことを思いだし苦笑する。
1年たち神様がくれば
とうとうあの世界に行くことになる。
シュミュレーターのBETAは正直本物ではないから
なんとかなったが、あの世界では違うだろう。
人の生き死にがかかった戦場なのだから。
春水が改めて覚悟を決めていると、
後ろに気配を感じ振り向いた。
振り向いた先に神様が立っていた。
神様
「久しぶりじゃな春水よ。」
春水
「お久しぶりです神様。」
神様は春水の顔を正面から見て、1年たって顔付きが変わったことに気づいた。同時に、訓練し自信がついてはいるが、不安も感じている表情をしていた。
神様
「まだ不安かの?春水」
春水
「はいすこしだけ。けどやれることはやりました。だから大丈夫です。」
神様
「そうか………。ではこれからお主を向こうの世界に転生させる。」
春水
「はい。」
神様は手を前にかざした。手先が光に包まれる。
神様
「時間軸は1997年4月。アクシズの位置は地球と月の間じゃ。ではゆくぞ、春水よ。」
春水
「はい。いままで御世話になりました。」
春水は神様に頭を下げた。
次の瞬間アクシズは光に包まれ神様を残し姿を消した。
神様
「頑張るのじゃぞ、春水よ。」
1997年4月
宇宙空間小惑星アクシズ内部
光が収まった後、春水はアプロディアに話しかけた。
春水
「アプロディア。転生は終わったんだよな?」
アプロディア
「はい。無事完了しております。」
春水
「そうか。」
春水はこれからまずどうするか考える。
BETAとの戦うのにずっと1人は流石に辛い
とりあえず地球に向かい、日本に行くことにした。
春水
「よしアプロディアまずは地球に行こう。トレミーの発進準備を頼む。」
アプロディア
「了解いたしました。機体は何を持っていきますか?」
春水
「ラファエルガンダムが1、量産型バウを9で頼む。」
アプロディア
「了解いたしました。あとマスター、食料生産並びに生産した食料の保存を開始します。」
春水
「ああ頼む。」
アプロディアは直ぐに各ブロックで行動を開始した。
春水は軍港に向かう前に自室に向かった。
自分の軍服に着替える。
春水の服装はミスターブシドーの仮面なしで羽織は白
ジオン軍の軍服と迷ったがこちらにした。
着替えが終わり、軍港に向かった。
軍港に着いたときにはMSの搬入は終わり発進準備が完了していた。
春水はトレミーに乗り込み艦橋に入り館長に座った。
そして春水はアプロディアに発進するよう指示をだした。
春水
「アプロディア。トレミーを地球の日本に向けて発進だ。」
アプロディア
「トレミー発進いたします。」
アクシズの軍港からトレミーが地球に向けて移動開始
春水はアプロディアに話しかける。
春水
「アプロディア、日本にはどれくらいでつける?」
アプロディア
「1日です。アクシズは少し地球よりに転移しておりましたので。」
春水は1日と聞いて日本に着くまで訓練をしようと決め、
アプロディアに伝えようとしたが、先にアプロディアが話しかけてきた。
アプロディア
「マスター、神様から日本に向かったらこの方に会うようにと仰せつかっております。」
アプロディアはモニターに1人の日本人女性を映した。
春水
「いったい誰なんだ?この綺麗な人は?」
アプロディア
「この方は日本帝国五摂家崇宰家名を崇宰 恭子(たかつかさ きょうこ)と申します」
春水
「日本帝国?五摂家?」
春水は知らない単語が出てきて混乱していた。自分のいた日本と同じと思っていたがどうやら違うらしい。
アプロディア
「はい。マスターのいた日本とこの世界の日本は全く別物です。マスターのいた日本は戦争に負け帝国が滅びましたが、この世界の日本は戦争に負けておりません。BETAによって国同士で戦うのを中断したためです。」
春水
「そうなのか。じゃあ五摂家とは?」
アプロディア
「五摂家とは武家のトップである政威大将軍を輩出する有力な力を持った5つの武家のことです。」
春水
「え、じゃあこの人凄く偉い人なの?」
春水はモニターに映った恭子を指差した。
アプロディア
「はい。」
アプロディアは頷いた。
春水はモニターの恭子を見ながらそんなに偉い人が、
神様に言われたが見ず知らずの自分に会ってくれるわけないと思っていた。
アプロディア
「大丈夫ですよ。神様が既に御告げとして夢に介入したそうですから。これが連絡先になります。明日の夕方には日本の京都に着きますので先方に連絡をお願いします」
アプロディアはモニターに連絡先を表示
春水に連絡するよう促す。
春水
「わかったよ。」
恭子side
(昨日の夢はいったいなんだったのでしょう?神様と名乗るお爺さんががいきなり霧島春水に助力してほしい、それがこの世界の為になると言われた。正直夢にしては何かが変でした。しかし、それを真に受けるわけにはいきません。今はどうやってBETAから日本を守れるか考えねばならないのですから。)
部下の訓練内容、戦術の確認、民の避難経路の作成
恭子にはやることがたくさんあった。
大陸の戦況が正直芳しくないと聞いている為、
いつ日本にBETAが進行してくるか解らない状況下であり
夢ではなく現実をみないといけない。
そう恭子は思った。
しばらく作業をしてから恭子は休憩に入り窓から京の都を見る。
この窓から見える景色が恭子は好きだった。
四季折々の風景が、そこに生きる人々が。
この平和な景色を守りたい
恭子は改めて決意する。
しばらく恭子が景色を見ていると部屋の電話が鳴った。
部下からの連絡だと思い、受話器をとった。
恭子
「もしもし」
春水side
恭子
「もしもし」
春水
「も、もしもし。突然の連絡申し訳ありません。そちらは崇宰恭子さんであっていますでしょうか?」
恭子
「……私が崇宰恭子ですが………貴方はいったい何方ですか?」
春水は恭子本人がでると正直思っていなかった為、内心ビックリしていた。しかし、神様が頼るようにいった人物であるから用件を伝える。
春水
「自分は霧島春水と申します。神様からあなたに連絡らしきものがあったとおもうのですが?」
恭子side
春水
「も、もしもし。突然の連絡申し訳ありません。そちらは崇宰恭子さんであっていますでしょうか?」
恭子は聞いたことのない声に最初は名を名乗るか迷ったが
、相手の名を聞くために名乗ることにした。
恭子
「……私が崇宰恭子ですが………貴方はいったい何方ですか?」
相手の息を飲む音が聞こえた。が次の瞬間驚愕することになる。
春水
「自分は霧島春水と申します。神様からあなたに連絡らしきものがあったとおもうのですが?」
恭子
「え、霧島春水……」
恭子は夢で聞いた名前の相手から電話がかかってくるとは思わなかった。同時に、あれは夢じゃないとゆうことに気がついた。神様が助力するように言われた人物。ならば、
この人物の協力が得られれば日本を守れるかも知れないとそう思った。
春水side
恭子
「え、霧島春水……」
相手が息を飲む音が聞こえる。どうやら神様から連絡はあったらしい。春水は恭子に助力してくれるように頼む。
春水
「えっと、自分は今宇宙にいて明日の夕方には京都に着きます。それでですね、出来れば日本の軍人さんに一緒にBETAと戦ってほしいのですが?助力してもらえるのでしたら自分も日本に協力しますしこちらの一部の機動兵器の設計図と技術を提供しますがどうでしょうか?」
恭子side
助力すれば相手の協力が得られさらに未知の兵器の設計図に技術が手にはいる。
それがどういったものかはわからない。
恭子は聞くことにした。
恭子
「その兵器は戦車や戦闘機ですか?もしそうなら申し訳ありませんがそれはBETAには有効ではありません。それとも戦術機のようなものですか?」
春水side
春水
「戦術機?ってなに?」
春水はまた聞いたことのない単語を聞き、アプロディアにどういったものか聞いた。
アプロディア
「戦術機とは人類がBETAと戦うために作った人の形をした兵器です。MSみたいなものですが性能はあまり高くはありません。」
春水
「成る程。」
春水は恭子に答える。
春水
「戦車や戦闘機ではありません。人の形をした兵器ですよ。そちらにパソコンはありますか?データを送りたいのですが?」
恭子side
恭子
「パソコンならあります。アドレスを送ります」
人の形をした兵器と聞いてBETAと戦うのに役立つかも知れないと恭子はおもった。性能はわからないがそれはデータを見れば少しはわかるかもしれない。
送られてくるデータを恭子は待った。
春水side
春水
「じゃあ送ります。」
春水は量産型バウのデータを送った。
トレミーに積んだバウは元々日本に提供する予定だったからデータを送っても問題ない。
春水は恭子の返事を待った。
恭子side
恭子
「きた。……な……なにこれ………」
恭子は驚愕した。送られてきたデータの機体のスペックが戦術機とは比べられないほど性能が上だった。
さらに驚いたのはその武器だ。
実弾ではなく、まだどこの国も開発できていない光学兵器
だった。
恭子はこれがあれはBETAに勝てるかもしれないと思い、
必ず春水の助力を得なければと思った。
恭子
「……霧島さん。私は貴方に助力いたします。ですが、日本の軍人すべての協力は私には決められません。貴方には殿下にあってもらわなければなりません。」
春水side
春水
「殿下ですか……わかりました。明日京都に着きましたらまたご連絡いたします。その時に殿下に会うときの話をしましょう。ではまた明日、失礼します。」
日本帝国トップに会わないといけない。
春水は正直緊張するし、礼儀作法なんかわからないから相手に迷惑かけないか心配だった。
恭子side
恭子
「……ふぅ」
個人の協力は得られたあとは殿下に認めてもらえるか、
恭子は日本帝国の為、必ず成功させると誓った。
パソコンのデータをもう一度確認したあと
恭子は電話をかけた。
恭子
「………東京にいる巌谷中佐を大至急ここに呼んでください。」
電話を終了し、窓の外を見る。
景色を見ながら明日霧島春水に会うのが
少し楽しみな自分がいるのに苦笑し
恭子
「明日が待ち遠しいのは久し振りですね。」
恭子は大空を見つめるのであった。