転生先はマブラヴ トータルイクリプス   作:Laura

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4話

1日後

地球圏大気圏突入前プトレマイオス2内部

 

春水

「やっぱりでかいよな…………地球」

 

春水は宇宙から見る地球の大きさに感慨深く呟く。

生きてるなかで宇宙から地球を見ることなどないと思っていたのだからしょうがないだろう。

 

アプロディア

「マスター、これより大気圏に突入いたします。衝撃に備えてください。」

 

アプロディアは春水に地球に突入することを告げる。

 

春水

「わかった。アプロディア大気圏突入後トレミーに光学迷彩後GN粒子散布を頼む。」

 

アプロディア

「了解いたしました。では突入します。」

 

トレミーは大気圏突入を開始した。

 

恭子side

 

日本時間正午京都

 

恭子

「お待ちしていました。巌谷中佐」

 

恭子の屋敷に1人の男性士官が訪ねてきた。

 

巌谷 榮二(いわや えいじ)

日本帝国陸軍技術研第壱開発局副部長を勤めている。

 

巌谷

「急な御呼びだしいかがなさいましたか崇宰様。」

 

巌谷は呼び出された理由が分からず恭子に問う。

恭子は巌谷中佐に昨日起こったこと、ならびに

呼び出した理由を説明する前にデータを見せることにした。

 

恭子

「理由を説明する前に先ずはこれをご覧ください。」

 

恭子は巌谷中佐にパソコン画面を向けた。

そこには京都春水から送られてきたバウのデータが映し出されていた。

巌谷は画面をしばらく見たあと驚愕した。

 

巌谷

「こ、これはいったい」

 

恭子は驚くのも無理はないと思った。昨日自身もそうだったのだから。

 

恭子

「御呼びした理由はこれです。これは昨日ある人物から送られてきました。」

 

巌谷

「その者とはいったい……それにこれほどの兵器のデータを送ってくる理由もわからないし、なんのメリットもなくこんなことをするとはおもえん。」

 

恭子の元にデータが送られてきた。

巌谷はその理由が分からず思案するが、恭子が巌谷に理由を説明する。

 

恭子

「その人の名は霧島春水と言います。日本帝国にBETAとの戦闘に対して協力関係を求めてきました。協力してもらえるなら一部兵器の設計図並びに技術提供をしてくれるそうです。そしてこのデータがあるということはどういうことかわかりますね。」

 

巌谷

「崇宰様はその者に協力なさるとゆうことですね。」

 

データがあるとゆうことは恭子が協力することを受諾したことだと巌谷は理解した。しかし、恭子が受諾しても日本帝国が協力したことにはならないこともわかっていたため恭子に問う。

 

巌谷

「しかしいくら崇宰様が協力をするとしても殿下の許可がなければ協力できないのでは?」

 

恭子

「わかっております。ですから霧島殿を殿下に会わせるつもりです。そして、日本帝国の為になると殿下を説き伏せてみせます。」

 

巌谷は恭子の発言を聞いて決意が固いことを理解した。

そして自分が呼ばれた理由を確信した。

 

巌谷

「崇宰様。私を御呼びした理由はこの兵器の開発するためですね。」

 

恭子

「そうですが、もうひとつ用件があります。」

 

巌谷

「もうひとつの用件?」

 

恭子

「はい。今日の夕方に霧島殿に会います。その時に巌谷中佐にも同席してほしいのです。」

 

巌谷

「夕方ですか……」

 

巌谷が少し困った顔をしていることに恭子は気づいた。

 

恭子

「なにか都合が悪いのですか?」

 

巌谷

「急な御呼びだしでしたから明日には東京に戻らなければなりませんので、個人的な用で篁家へ夕方に行こうと思っておりましたもので。」

 

恭子は巌谷の話を聞いて思案したあと巌谷に答える。

 

恭子

「篁家ですか……ならそこで会談しましょう。私も久しぶりに唯衣に会いたいですし。」

 

巌谷は恭子の発言に戸惑った。

 

巌谷

「本当によろしいので?」

 

恭子

「問題ありません。では夕方霧島殿が来たら篁家に参りましょう。では巌谷中佐、このデータをお持ちください」

 

恭子はバウのデータを巌谷に渡した。

 

春水side

 

大気圏突入後直ぐに光学迷彩を起動したトレミーで京都に向かう。そんななか春水はふとした疑問を感じアプロディアに話しかける。

 

春水

「アプロディア、今崇宰さんに会うために京都に向かっているじゃないか。」

 

アプロディア

「はい。」

 

春水

「このまま行ったらトレミーどこに止めればいいんだ?」

 

そう、春水はこの時プトレマイオス2を停泊させる場所を全く考えていなかった。そんな春水にアプロディアは答える。

 

アプロディア

「光学迷彩をしたまま崇宰邸まで行き、マスターには小型挺で降りてもらいます。その後本艦は1度海まで戻り潜航します。」

 

春水

「小型挺なんかあったのか、知らなかったよ。しかし、バウのデータは渡したけどサンプルとしてバウを1体渡すつもりだったんだけど。」

 

アプロディア

「その時は何処かの基地を指定してくだされば無人でむかわせます。」

 

春水

「そうだな。じゃあ渡す場所決まったら連絡する。」

 

アプロディア

「わかりました、連絡御待ちしております。…マスターそろそろ目的地上空に到着いたしますので、小型挺へ向かってください。なお、崇宰様への連絡をお忘れなく。」

 

春水

「あいよ。じゃあ行ってくる。」

 

春水は小型挺へ向かう。

小型挺に着き、恭子へ連絡をいれたあとトレミーから

飛び立った。

 

恭子side

 

仕事をしながら春水からの連絡を待つ。

部屋には恭子以外に巌谷がパソコンを借りてバウのデータを見て思案していた。

恭子がそろそろかと思い、机から顔を上げたと同時に電話がなった。

巌谷も気がついたのだろう、パソコン画面から視線を恭子にむけている。

恭子は巌谷に頷いてから電話にでた。

 

恭子

「もしもし」

 

春水

「もしもし、霧島です。」

 

恭子は相手が春水であることを確認し巌谷に合図し、話を続ける。

 

恭子

「霧島さん連絡を御待ちしておりました。今どちらに?」

 

春水

「崇宰邸の上空です。今からそちらへ小型挺で向かいます。」

 

恭子

「………え……」

 

恭子は春水が家の上空にいて今からおりてくると言われ、

理解するのが遅れ言葉に詰まる。

巌谷は恭子の様子をみて、どうしたのだろうと心配していた。

 

春水

「では後程」

 

恭子

「………あ、はい。」

 

電話が切れてから恭子は少し放心していたが、春水が来ると理解すぐに玄関へ向かった。

巌谷は放心していた恭子がいきなり立ち上がり部屋から出た為、状況がわからないが恭子のあとを追った。

 

春水side

 

崇宰邸を見ながら空いてる場所を探す。

たくさんの車が止まり、軍服を着た人たちが此方を見て、慌ただしく動いている。

駐車場が空いてはいたが小型挺で降りていいのかわからなかったが、そこしかないため着陸を開始した。

着陸中に玄関から1人の女性が出てくる。

すぐにその後ろを1人の男性が追いかけるように出てきた。

女性の方はすぐに恭子だとわかったが、男性の方は全くわからなかった。だか、ここにいるとゆうことは恭子に呼ばれたのだろうと思い、其なりに偉い人なんだろうと決めつけた。

 

春水

「よし着いた。この小型挺すごいな、着陸するさいに全く揺れないし衝撃も感じなかった。」

 

地上に着き春水は小型挺から降りて、此方を見ている2人の元に向かい話しかける。

 

春水

「初めまして、俺は霧島春水といいます。貴女が崇宰恭子さんですか?」

 

春水は名を名のり相手が恭子本人か確認する。

 

恭子

「そうです。私が崇宰恭子です。初めまして霧島さん。私の後ろにいらっしゃるのは日本帝国陸軍所属の巌谷榮二中佐です。中佐は開発局に勤めておりますのでこの度同席してもらえるようたのんだのです。」

 

春水は巌谷を見る。

巌谷も春水を見て自己紹介をする。

 

巌谷

「初めまして霧島殿。私は巌谷榮二、日本帝国陸軍で戦術機などの開発をおこなっている。技術研第壱開発局で副部長を勤めている。以後よろしく。」

 

春水

「こちらこそよろしくお願いいたします。あと自分は軍人でもありませんし、年下なのであの呼び捨てでかまいません。」

 

春水は巌谷にそう答える。

巌谷は春水の言葉を聞き笑いながら

 

巌谷

「わかったと言いたいが、あれほどの兵器のデータを送った君を流石に呼び捨てにするのもどうかと思うから君のことはこれから霧島君と呼ぶことにするさ」

 

お互いに自己紹介が終わり少し雑談していると

 

恭子

「中佐そろそろいいですか?」

 

巌谷

「おっと申し訳ない。つい話し込んでしまった。」

 

恭子に促され巌谷は春水との話をやめ一歩さがる。

恭子は春水に話しかける。

 

恭子

「霧島さん、申し訳ないですが会談場所を移動してもよろしいですか?」

 

春水

「構いませんが移動する理由を聞いても?」

 

恭子

「はい。こちらの巌谷中佐が明日東京に戻られるのですが、私が会談に同席を頼んだ為こちらでの用件をすませる時間がなくなりそうなのです。ですから中佐の用件をすませると同時にその場所で会談したいのです。」

 

春水

「理由はわかりました。移動するのは別に構わないのですが、あれはどうします?」

 

春水は小型挺を指差した。

流石に小型挺を置きっぱなしにするのは不味いかなと思い、場合によってはアプロディアに頼もうか考えた。

 

恭子

「置いておいて問題ありません。家のものたちに不審な者が近づかないよう監視させますから。」

 

そう言い恭子は近くにいた人達に指示を出し始めた。

それを見ていた春水はもしもの時はアプロディアに指示を出せばなんとかなるかなと思い小型挺は恭子にまかせることにした。

 

恭子

「では巌谷中佐、霧島さん、いきましょうか。」

 

近くの車に恭子、巌谷、春水は乗り込んだ。

車が走り出し春水はこの世界の京都の風景をみていて、

自分がいた世界との違いを見比べていた。

暫くして目的地に着いたのか車が減速し始める。

停車し車から3人が降りる。

着いた先は立派な門構えのある武家屋敷だった。

巌谷が玄関に向かい声をかけているのを見ながら、

春水は表札の名前を見てなんと読むのか考えていたが分からず恭子に聞く。

 

春水

「表札の名字はなんと読むんですか?」

 

恭子

「篁(たかむら)と読みます。」

 

恭子に教えてもらってる間に

巌谷は侍女が連れてきた女性と話はじめた。

 

恭子

「あの人はこの家の奥方である篁 栴納(たかむら せんな)さん。主人である篁 祐唯(たかむら まさただ)さんは今は東京で軍務についておられます」

 

春水

「確か巌谷中佐も東京で軍務についていましたよね。じゃあ巌谷中佐は当主から伝言を頼まれていたってことですか。」

 

恭子

「多分そうなのでしょう」

 

巌谷と栴納が話はじめてから暫くして

 

「あ、やっぱり叔父様。と、失礼しました巌谷中佐殿」

 

春水は声のする方を見ると、そこには敬礼をしている1人の少女がいた。

 

春水

「あの子は?」

 

恭子

「篁 唯衣(たかむら ゆい)。篁家の1人娘で今は衛士養成学校に通っています。」

 

春水

「衛士とは?」

 

恭子

「衛士とは戦術機のパイロットのことです。養成学校卒業後は帝国陸軍に所属し、戦術機に乗ってBETAと戦います。」

 

春水

「あんな少女まで戦場に………」

 

中学生くらいの子がBETAと戦うために訓練している。

この世界の現状はわかっているつもりだったが実際に目の当たりするとやるせない気持ちになる。

巌谷と唯衣が和やかに話をしている所へ

恭子に促され春水は向かう。

唯衣は歩いてくる恭子に気づいたのか驚いていた。

 

恭子

「お久しぶりね唯衣ちゃん。随分大きくなって」

 

唯衣

「お、お久しぶりです恭子様。」

 

巌谷は驚いている唯衣を笑ってみていたが、

栴納に部屋を1部屋貸してもらうよう頼む。

栴納は頷き唯衣に案内するよう伝え、

家の中へ戻っていった。

 

唯衣は巌谷、恭子、春水を部屋に案内した。

当初巌谷、恭子の2人だけだとおもっていたが、

恭子が春水に声をかけ一緒に歩いてくるのを見て

自分の知らない帝国の軍人さんかな?と思う。

 

部屋に入り巌谷、恭子が座りテーブルをはさんで

春水も座った。唯衣はお茶をだしたあと部屋の隅に移動した。

 

恭子

「では会談を始めるにあたりあらためて自己紹介を。私は崇宰恭子、帝国斯衛軍所属の衛士。階級は大尉です。」

 

巌谷

「では私も。巌谷榮二、階級は中佐で日本帝国陸軍技術研第壱開発局副部長を勤めている。」

 

春水

「俺は霧島春水、軍属ではなく一般人です。」

 

唯衣は春水が一般人であると聞き驚いた。

一般人が五摂家の恭子、開発局所属の巌谷と会談するだけでも異例なのに春水はそんな2人に連れられて来た。

唯衣が驚くのもしょうがないことだろう。

 

恭子

「では本題にはいります。霧島さん、貴方はBETAと戦うため帝国に助力を頼みに来た。そして助力の見返りに兵器のデータ並びに技術の提供を提案してきましたね」

 

春水

「はい。それであっています。」

 

恭子

「助力に関しては電話で話したとおり1度殿下に会ってもらわなくてはなりませんが、崇宰家は貴方に助力いたします。」

 

恭子は春水に頭を下げる。

 

春水

「こちらこそありがとうございます。」

 

春水も恭子に頭を下げる。

 

巌谷

「霧島君ひとついいかな。」

 

春水

「はい。」

 

巌谷

「君はさっき一般人だと言ったが、それだとあの兵器のデータは何処で手にいれたんだい?それに技術の提供と言ったが……」

 

春水

「それを話すにあたり俺のことを話す必要がありますね。長くなりますが構いませんか?」

 

巌谷が頷いたのを見て、春水は自分がこの世界に来るまでのことを話した。

 

巌谷

「神によって転生された別の世界の人間………にわかに信じられんが、あの兵器は今の世界の技術じゃ作れない。ならばそれは本当なのだろう。」

 

巌谷は春水の言葉を信用した。

 

春水

「中佐殿、バウのデータを崇宰さんから渡されたと思いますが」

 

巌谷

「ああ確かに渡されたよ。」

 

春水

「日本がバウを作るにあたりサンプルとして1機送りたいのですが、何処に送ればいいですか?」

 

巌谷は春水の提案にとびついた。

 

巌谷

「!!……既に機体があるのかい!……それがあれば開発は早くなる。ただ場所は……直ぐには決められない。」

 

春水

「では後日にでも連絡をくだされば送ります。」

 

春水は巌谷に連絡先を渡す。

巌谷はポケットに連絡先をいれる。

それを見て恭子は春水に話しかける。

 

恭子

「霧島さん、殿下への会談は日程が決まり次第連絡いたします。」

 

春水

「よろしくお願いいたします。」

 

会談はつつがなく終わった。

春水は崇宰邸に帰ったら

トレミーに帰還するためアプロディアに連絡しないとと、

考えていると恭子が話しかけてきた。

 

恭子

「霧島さんは会談までの期間どうなさるのですか?」

 

春水

「まだ決めてませんがとりあえず明日から訓練でもしますよ。」

 

恭子

「そうですか。その訓練に私が参加しても宜しいですか?」

 

春水

「え………まあ構いませんが、戦術機はありませんよ?あるのは俺の機体とバウだけですから」

 

恭子

「それで構いませんので」

 

春水は思案する。

トレミーが見られるのは日本に助力を求めているのだから構わない。

正直恭子がバウをいきなり操縦出来るとは思わないが、他の衛士の目安にはなるだろうと結論づける。

 

春水

「わかりました、参加しても構いません。」

 

恭子はその言葉を聞いて頷いた。

すると部屋の隅にいた唯衣が春水に話しかける。

 

唯衣

「わ、私も訓練に参加させてください。」

 

春水と恭子は唯衣の言葉を聞き顔を見合わせる。

巌谷も唯衣を見ていた。

 

春水

「理由を聞いても?」

 

唯衣

「わ、私はまだ任官もしてない訓練兵ですが、日本を守る為強くなりたいのです。」

 

春水は唯衣の目を見るとその目は決意に満ちていた。

春水は巌谷、恭子見ると2人も頷いていた。

 

春水

「わかった。訓練に参加してもかまわない。」

 

唯衣

「ありがとうございます。……あの友人を呼んでもいいでしょうか?」

 

春水は苦笑しながら許可をだした。

 

 

3人は篁邸を出る。

巌谷はそのまま東京に帰るため2人に別れ告げを護衛の人達とともに別の車で去っていった。

春水は恭子と共に車に乗り崇宰邸へ帰る。

帰る車内にてアプロディアに連絡をし、

トレミーを崇宰邸上空で待機していてもらうよう伝える。

 

崇宰邸到着後

 

恭子

「では霧島さん、会談は1週間ぐらいしたら日程がわかるとおもいまのでそれまでお待ちください。」

 

春水

「はい、わかりました。」

 

恭子

「それと、明日からの訓練はよろしくお願いいたしますね。唯衣ちゃん達は明日ここに呼んでおきます。時間はいつ頃が宜しいですか?」

 

春水

「そうですね。…明日の正午にここにまた来ます。」

 

恭子

「わかりました。ではまた明日お待ちしております。」

 

春水は恭子に別れを告げ、

小型挺を発進させトレミーに向かう。

 

とりあえず崇宰家の助力はえられた。

殿下との会談があるが、

明日からトレミーが賑やかになりそうだと春水は思いながら帰還するのだった。

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