転生先はマブラヴ トータルイクリプス   作:Laura

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6話

時は少し遡り

 

春水がバウを市ヶ谷基地に届ける為、

プトレマイオス2から発進後、

シュミュレータールーム内では

恭子達がアプロディアに休憩するよう言われ、

訓練を中断し休憩していた。

 

アプロディア

「皆さん軽食やお飲み物等を隣の部屋に用意いたしますのでそちらへ移動してください」

 

恭子

「わかりました、では皆さん移動しましょう」

 

隣の部屋に移動し、各々席につき訓練の感想を口にする。

 

恭子

「まさかここまで戦術機と違うとは思いませんでしたね中尉」

 

佳織

「…そうですね。正直すぐに機体を自由に動かして霧島殿に文句を言おうと思ってました。ですがまさか転倒するとは…」

 

佳織は凄く悔しそうな顔を見て恭子は苦笑していた。

 

恭子

「唯衣ちゃん達はどう?」

 

唯衣

「私達は戦術機の実習前でしたので戦術機との違いはわかりませんが、凄く難しいです」

 

上総

「自由自在に扱える迄に時間がかかるとおもいますわ」

 

志摩子

「でも、唯衣と山城さんは凄いと思うよ。転倒回数が少なくなって歩けるようになってきてるし」

 

安芸

「そうだよ。それにくらべたら私達はさ………」

 

和泉

「うん。まだまだかかりそう」

 

感想を言い合っているとモニターにアプロディアが現れ恭子達に用意が出来たことを伝える。

 

アプロディア

「お待たせしました。モニター脇の排出口から飲み物、軽食をお取りください」

 

恭子達は排出口を開け中にある物を取りだしテーブルに置いていく。

テーブルの上にはポットに入った紅茶に角砂糖と1人2枚のホットケーキに蜂蜜、バターが並べられている。

各々食べる準備をした後、恭子が話しかける。

 

恭子

「これは確かホットケーキだったかしら?」

 

唯衣

「えっと、そうだと思います」

 

戸惑うのも無理はない。

この世界の食糧事情では滅多に見られない食べ物であるのだから。

アプロディアが恭子達に食べるよう促す。

 

アプロディア

「マスターから皆さん訓練で疲れ、お腹がすいているでしょうから出すようにとの指示がありました。皆さん召し上がってください」

 

全員

「い、頂きます」

 

蜂蜜をかけバターを塗った後ひと口頬張る。

全員揃って微動だにしなくなるなか、安芸が叫ぶ。

 

安芸

「うま~~~~~い」

 

安芸の叫びで全員再起動し、

瞬く間にホットケーキを完食する。

紅茶を飲み一息ついた後口々に感想をのべ始める。

 

恭子

「ふっくらしていてとても美味しかった」

 

佳織

「ホットケーキってこんなに旨いのか!!」

 

唯衣

「程よい甘味があって美味しかったです」

 

上総

「こんなに美味しいもの食べたことありませんわ」

 

志摩子

「訓練に来てよかった」

 

安芸

「う~~、もっと食べたい」

 

和泉

「また食べたいね」

 

暫く感想を言い合っているとモニターに再度アプロディアが現れ恭子達に話しかける。

 

アプロディア

「皆さん満足頂けましたか?」

 

恭子達は頷いた。

 

アプロディア

「それはよかったです。」

 

アプロディアが微笑んで恭子達を見ているなか、

恭子はふと疑問に思ったことをアプロディアに聞いた。

 

恭子

「アプロディアさんに1つお聞きしたいのですが……あのホットケーキは合成食材で作られたものじゃないですよね。そうなると原材料は一体何処でてにいれたのですか?」

 

恭子の言葉を聞き皆が驚き、

アプロディアの映るモニターを見る。

 

アプロディア

「ご明察通りあれは合成食材ではありません。れっきとした本物の材料で作られております。原材料についてですがそるは……………!!」

 

恭子達に説明をしていたアプロディアの表情が驚きに変わった。

恭子はアプロディアの変化が気になりどうしたのかたずねる。

 

恭子

「アプロディアさんどうしかしましたか?」

 

アプロディア

「マスターが市ヶ谷基地所属の衛士3名と戦闘にはいりました。映像をモニターに映します」

 

モニターからアプロディアが消え、

恭子達の前にホログラム体で現れモニターは、

春水の乗るバウが3機の戦術機と交戦状態にはいった映像に変わる。

 

唯衣

「あの戦術機は……」

 

佳織

「瑞鶴だな。あの3機動きからして中々の腕前だな」

 

恭子

「な、何故交戦しているのですか!」

 

アプロディア

「巌谷中佐の通信によれば、あの3名は命令違反でありマスターが他国のスパイだと思っているようですね」

 

恭子

「なっ…」

 

恭子が絶句している間に

3機の瑞鶴がバウに向かって攻撃を開始していた。

攻撃が開始されて直ぐ恭子が我に返りアプロディアに話しかける。

 

恭子

「アプロディアさん市ヶ谷基地の巌谷中佐に連絡出来ますか?」

 

アプロディア

「出来ますがその必要はないかと」

 

恭子

「何故ですか!早く止めなければ霧島さんが…………えっ?」

 

恭子がモニターに視線を戻すと春水の乗るバウが瑞鶴の両腕をビームサーベルで切断していた。

 

恭子

「あれは確か…」

 

佳織

「あの機体の手首から筒みたいなのが出てきて、それを掴んだらあんな武器が現れました。恭子様はあれがなんなのか知っているのですか?」

 

そうこうしてるうちに春水の乗るバウは瞬く間に残りの瑞鶴の両腕も切断し無力化し、戦闘が終了した。

アプロディアが恭子達にこれからのことを伝える。

 

アプロディア

「マスターから連絡があり小型挺を発進させ帰還後京都に向け艦を移動させます。先程の質問はマスターが戻られましたら、マスターに聞いてください」

 

そういい残しアプロディアは姿を消した。

残された恭子達は先程の戦闘の衝撃が抜けないのか

訓練をせずそのまま春水が帰還するまで休憩室で座っていた。

 

春水side

 

市ヶ谷基地へバウを送り、小型挺で帰還

なんとか気持ちを切り替えて小型挺から降りシュミュレータールームへ向かう。

格納庫から出てすぐにアプロディアが話しかけてきた。

 

アプロディア

「マスター、皆さんシュミュレータールームではなく隣の休憩室で休んでおられます。それと指示通りホットケーキを皆さんにお出しいたしました」

 

春水

「わかった。それで皆さん喜んでくれた?」

 

アプロディア

「はい。石見さんはもっと食べたがっておりましたが。」

 

春水

「はは、流石に今日は無理だよ」

 

アプロディアと話しているうちに休憩室にたどり着き、

中に入ると恭子達の視線が春水に集まった。

ホットケーキを食べ喜んでいると思っていたが、恭子達の顔つきを見る限りどうやら違うようだ。

 

春水

「…ん?……どうかしました?」

 

恭子

「実は……先程その……市ヶ谷基地での戦闘映像を見ていたんですよ」

 

春水はそれを聞いても、それで何故こんな状態なのかいまいちピンときていない。

そんななか佳織が春水に聞く。

 

佳織

「機体の事で今さら聞きはしないが、あの武器はいったい何だ?」

 

佳織の言葉を聞き皆を見てみると、恭子以外は自分達も知りたいという顔をしていた。

春水は別に教えるのは構わないから場所を変えることにした。

 

春水

「口で説明するより見た方が早いからシュミュレータールームに行きましょうか」

 

全員席から立ち上がりシュミュレータールームに移動

 

春水

「今から俺が訓練しながら武器の説明をします。質問は全部説明してからにしてください」

 

恭子達が頷くのを確認し、機械に入りシュミュレーターを起動する。

モニターに春水の乗るバウが映り、恭子達の視線がそちらをむく。

 

春水

「武器の説明をするのに的があった方が威力も分かりやすいと思いますから、的を用意しますね。アプロディア、BETAを各種類1体ずつ頼む」

 

アプロディア

「かしこまりましたマスター」

 

モニターに兵士、戦車、光線、突撃、要撃、要塞級が春水の前に現れる。

恭子と佳織は目付きが鋭くなり、実際見たこと無い唯衣達は口々に確認していた。

 

春水

「では説明を始めます。まずは先程見たこれからですね」

 

春水は右手にビームサーベルを抜刀する。

 

春水

「これはビームサーベルといってビームを刃とし対象を焼き切ります。ビームがいまいちわからないのでしたら、光線級のレーザーを刃にしたものと思ってください。では切れ味をお見せします」

 

そういってから春水は全てのBETAを切り裂いていった。

恭子達が一番驚いていたのは、突撃級の装甲をいとも容易く切り裂いたときだった。

全て切りサーベルをしまい左手に持っていたライフルを右手に持ちかえると、BETAがまた表示される。

 

春水

「次は射撃武器を紹介します。右手に持ったこれはビームライフルといい、ビームを弾として発射します。このライフルはモード切り替え可能で本来は狙撃と連射ですが、改造して収束と連射にしてあります。Eパック方式でエネルギーが切れたら、実弾と同じように弾倉を変えるようにEパックを交換します」

 

春水はライフルを構えまずは収束でBETAを撃ち抜いていく。

収束は1発ずつ発射されるが通常より少し威力は高い

ライフルから発射されたビームはBETAをあっとゆうまに肉塊にしていく。

またBETAが表示され、春水はライフルを連射に切り替えて再度BETAに向け発射する。

連射とゆうだけあってビームをマシンガンのように発射し、収束と違いBETAを細切れにしていく。

 

春水

「次は実弾兵器を紹介します。この機体には両手首と背中に装備されています。まず両手首には2発ずつ計4発のグレネードランチャー、背中には6発のミサイルがあります。本来ならこのミサイルは可変機になってから使いますが、可変機構は排除してあるのでそのまま使えるようにしてあります」

 

BETAにグレネードとミサイルを発射。

グレネードは真っ直ぐ、ミサイルは垂直に飛んだ後放物線を描くようにBETAに向かっていき着弾。

爆風が晴れた後は黒焦げの肉片が散らばっていた。

 

春水

「次で最後です。最後の武器はこのシールドに装備されているメガ粒子砲です。メガ粒子砲はビームライフルより威力が高いのが特徴ですが、ビームライフルと違いEパックではないので撃ちすぎるエネルギー切れを起こします。砲門は全部で5ヵ所あり真ん中の3ヵ所は収束して撃つことが可能です。又個々に動かすことも可能なので拡散して広範囲に撃つこともできます」

 

BETAが1列になる場所に移動後メガ粒子砲を収束で発射。

BETAはビームにのまれ跡形もなく消滅した。

春水は訓練を止め、機械から降りて恭子達のほうを見る。

 

春水

「何か質問は?」

 

恭子

「データで光学兵器があることは知っていましたが……実際に見てみると改めて凄いと思いました」

 

佳織

「質問は特に無いが突撃級の装甲をいとも容易く貫く兵器があるとは思わなかった」

 

春水

「唯衣ちゃん達はどう?」

 

唯衣

「い、いえ私達は特にありません」

 

唯衣の言葉に上総達は頷いた。

春水は質問が無いことを確認した後、アプロディアに話しかける。

 

春水

「アプロディア、京都に帰還するからトレミーを発進させてくれ。で、ついたら訓練は終了。崇宰さん達を家に送るから小型挺の準備も頼む」

 

アプロディア

「了解しました」

 

春水は恭子達に話しかける。

 

春水

「市ヶ谷基地に来るのに2時間で色々ありましたから、京都には6時くらいにはつけると思います。それまで訓練をします」

 

恭子達は頷き、各々機械へ乗り込みシュミュレーターを起動。

黙々と訓練に打ち込んだ。

どうやら春水の操縦技術をみたのと、バウの装備がBETAを倒すのに有効だとわかったのだから、なんとしても機体をものにしようとしていた。

 

2時間後

春水は京都に着き訓練終了を恭子達に告げ自室へ着替えに行き、恭子達は更衣室へ行きシャワーで汗を流した後アプロディアに連れられ格納庫へ。

格納庫には既に春水が待っており、恭子達を小型挺へ

全員が乗り込んだのを確認し小型挺を発進させる。

小型挺内で恭子が話しかけてきた。

 

恭子

「霧島さん今日はありがとうございました」

 

春水

「いえこちらこそ。慣れない操縦は大変だったと思いますが大丈夫でしたか?」

 

恭子

「確かに大変でしたが良い経験になりました。それで霧島さんに相談なのですが……」

 

春水

「なんですか?」

 

恭子

「明日からも訓練をさせてもらえませんか?私と如月中尉もですが唯衣ちゃん達は今から戦術機に乗ったら操縦の違いに戸惑うと思うのです」

 

春水

「それは別に構いませんが、崇宰さんや如月さんはお仕事は?唯衣ちゃん達だって学校がありますよね」

 

恭子

「私と如月は問題ありません。唯衣ちゃん達は崇宰の名を使いますから大丈夫です」

 

春水は家の名を使うと聞き微妙な気持ちになった。

 

春水

「え~と、その本当に大丈夫ですか?」

 

恭子

「大丈夫です」

 

春水

「そ、そうですか。ゆ、唯衣ちゃん達もそれでいい?」

 

唯衣達

「「「「「よろしくお願いします」わ」」」」

 

どうやら唯衣達もそのつもりらしく迷いなく答えた。

ほどなくして崇宰邸に着き恭子達が降り春水も降りる。

 

春水

「ではまた明日も迎えに来ますね。時間は早くても構わないですか?」

 

恭子

「はい大丈夫です」

 

他の皆も頷き、了承する。

 

春水

「では明日は朝8時に迎えに来ます」

 

恭子

「わかりました。また明日もよろしくお願いいたします」

 

恭子が頭を下げ、それに続くように皆も下げる。

春水は小型挺に乗り込みプトレマイオス2に向け帰還。

格納庫についたのち春水はアプロディアに話しかける。

 

春水

「アプロディア、崇宰さん達のパイロットスーツを明日は用意しておいてくれ。あと崇宰さん達の強化装備の色の違いについても調べてほしい」

 

アプロディア

「はいわかりました。マスター他にはありますか?」

 

春水

「あとアクシズでMSと戦艦の生産を頼む。MSはバウ、ドライセン、ガ・ゾウムの各合計を100機に戦艦はムサイ改を20艦頼む」

 

アプロディア

「了解しました。マスター色についてですが調べ終わりましたので報告します」

 

春水

「随分早いな。まあいいか教えてくれ」

 

アプロディア

「あの色はどうやら位を意味しているらしいのです。崇宰殿は蒼ですが、あれは彼女だけではなく五摂家を表す色です。如月殿は五摂家に近い家柄の者のようでそのもの達の色は赤です。マスターかお会いになる政威大将軍の色は紫。篁殿は白を着てましたが本来は違い譜代武家を表す山吹色です。山城殿達は一般武家、外様武家で色は白。平民は黒だそうです」

 

春水

「なるほど。じゃあ明日はパイロットスーツを蒼、赤、山吹色を1つずつ、残りは白で」

 

アプロディア

「マスターと同じヘルメットだけですか?」

 

春水

「ヘルメットはそれでいい。スーツは縁取りやベルト部分の色を変えてくれ。あとMSも3機色変えを頼む」

 

アプロディア

「了解しました」

 

春水はアプロディアに頼んだ後早めの夕食を食べた後、

シュミュレータールームでラファエルを使い今日市ヶ谷であったストレスを発散した。

 

4時間後

 

汗を流し自室へ戻り少しすると恭子から連絡がきた。

明日の事だと思い春水は電話に出る。

 

春水

「もしもし」

 

恭子

「もしもし、夜分遅くに申し訳ありません」

 

春水

「いえ大丈夫ですよ。それでどうしましたか?明日の事でしょうか」

 

恭子

「いえ明日の事ではありません。霧島さん、殿下との会談日時が決まりましたので連絡いたしました」

 

春水は殿下との会談の日時が決まったと聞き姿勢を但し、恭子の話を聞いた。

 

春水

「いつ頃ですか?」

 

恭子

「今週の土曜の深夜12時。今日が水曜なのでほぼ3日後ですね。霧島さんは大丈夫でしょうか」

 

春水

「問題ありません」

 

恭子

「ではよろしくお願いいたします。ではまた明日」

 

春水

「あ、崇宰さん1つよろしいですか?」

 

恭子

「?……なにかありましたか?」

 

春水

「明日はこちらでパイロットスーツを用意いたしますので強化装備は置いてきてください」

 

恭子

「強化装備をですか………わかりました、皆に伝えておきます」

 

春水

「ありがとうございます。ではまた明日」

 

恭子

「はい、では失礼しました」

 

電話が切れた後、アプロディアに会談日時を教え春水はベットに横になる。

会談日時が決まり、政威大将軍の協力が得られるかわからないがやれるだけの事はやろうと決め、明日の訓練内容を考えながら春水は眠りにつくのだった。

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