この前の日曜日は英検という強敵がいたのです
「メーガス・グランツ。此度の戦いではよくぞフランスの勝利を持ち帰ってくれたな。その活躍を鑑み、貴公をフランス陸軍の大元帥とする!」
「はっ!」
…はっ?
今何つったこの人?
大元帥?中将から?バカなの?アホなの?死ぬの?中将だったら次は大将でしょ?死んでも二階級特進で元帥だよ?バカなの?俺死んで無いよ?
俺が表面は取り繕いつつも頭の中で疑問符をぽこぽこ生産している間に話が進んでいた
「そして、貴公には土地を与える。その為に、2週間の休暇も与えよう」
あれー?いつのまにか領主にもなっちゃったよ!?まじで!?頑張るけど!
「お心遣い感謝致します」
「てな訳で、俺は暇してます。やる事無い?」
「休む事が仕事です。」
「え〜〜だって暇なんだもん」
「貴方私より年上なのに何でそんなガキ…子供のような振る舞いをするんです?というか何で似合うんだよ」
敬語が外れかかってる彼女は俺の家でアルベールの乳母をしてもらい、現在は使用人をしている、燃えるような赤髪が特徴のライリーだ
「ミア〜ライリーがいじめる〜」
「うーん…旦那様が悪い気が…」
「ミアが反抗期!アルベールも最近冷たくて俺寂しい…」
この可愛らしい女の子はライリーの娘のミア。ライリーよりも少し暗めの赤髪だ
「そういえばアルベールは?」
「坊ちゃんでしたらデートだそうですよ」
「………」
「ミア?ミア?ねえ、銀のお盆引きちぎる気!?伸びてるよ!?」
「…すみません、旦那様。
「あ、うん、少し…少しね」
ヤダ…怖い…
アルベールのことちょっと叱らなきゃ…
じゃないとアルベールの手足のどれかが千切れそう…
「あ、旦那様、そんなに暇でしたら買い出しに行って来て下さい。これ、メモです。5時までには買ってきてくださいね。じゃ無いとメシ抜きです」
「主人遣いが荒いなぁ」
「暇だって言ったのそっちでしょう」
「買い物行って来まーす。ミアとライリーは個人的に欲しいものはあったりする?」
「私はありません」
「あ、私はクッキーが欲しいです。広場の所のお菓子屋さんが美味しいと聞いたので…」
「了解!今日のお茶受けにしようか」
「えーと、卵買った、小麦粉も、オレンジあるし、あとは…牛乳とチーズ、鶏肉だな。」
街をのんびり歩きつつ、買い物を済ませていく
歩く度に、「メーガス様!」「領主様!」「大元帥!」とひたすらに声を掛けられる。一応笑顔で手を振りながら歩いてはいるけれど
「マダム、牛乳とチーズを貰えますか?」
「まあまあまあ!領主様!もちろんですとも!どれをご所望で?」
「そうだな…パンに合うチーズが欲しい」
「ではこちらはどうでしょう」
「ではそれにしよう」
「味見はなさらないのですか?」
「マダムのオススメならする必要なんてないでしょう?」
「あら!とっても嬉しいですわ!」
マダムからチーズを受け取り、お会計を済ませる
肉屋を目指して歩いていると前方から歩いてくる人が息子だと気づいた
「アルベール!」
「……父さん」
「えっ!メーガス大元帥!?」
心底嫌そうな顔をする、かわいい息子
俺より4インチくらい下にある顔は凄くイケメンだ。俺よりも暗く、茶色味の強い髪は短く、俺とお揃いの青い目をしている
端的に言えば、可愛い
全俺が一番可愛い男だと認識しているのが息子のアルベールだ
エドモン?あれはカッコかわいいだから違う
「何でいるんです?」
「ライリーに暇だって言ったら買い出し行けって」
「あんた主人でしょうに」
「別に俺からしたらみんな家族だし」
「召使いを家族扱いとかあんたほんと馬鹿ですよね」
「馬鹿でも変人でもいいよ。そういえばミアがすっごく怒ってたけど何したの?」
「別に何も?アソビに誘っただけですよ」
「ミアは純情なんだからそりゃ怒るよ…腕千切られる前に謝りなよ?」
「へぇへぇ分かってますって」
まぁいいや、デート楽しんで〜
と手を振れば、服の裾を掴まれる
うん?
振り返れば、アルベールの彼女さんが裾を掴んでいた。あっ(察し
「私、アイリンって言うんですけど…」
あぁー良くある奴ー
いやね、アルベールに嫌われる理由はさ、分かってるんだよ。アルベールの彼女が即座に俺に乗り換えようとするからなんだよね。父さん30後半っす。エドモンじゃないから息子と同い年の子なんかに手は出しません
「メーガス大元帥ってとってもステキな方ですよね。周りのみんなに優しくて…それに私って年上好きなんです!私は魅力、無いですか?」
腕を絡めて擦り寄ってくる。可愛いけどね…あのね、俺寝取り趣味もないんだよ。アルベールがヤバイ顔してるよ。怖いよ。
あれ、俺子供達の事怖がりすぎ…?
「おい、
「触らないでよ!メーガス大元帥…この人気持ち悪いですぅ」
は?
世界一可愛い俺の息子が気持ち悪い?目が腐ってんじゃねえの?
…KOOL、KOOLになるんだ俺。
こんな事で仮面は剥がしちゃいけない
「ごめんね、俺としては離して欲しいかな。」
「え…?」
「たしかに君は魅力的なレディだけど、俺としては可愛い息子の方が大事かな」
「何で…」
「俺の唯一の肉親だから。ね、ごめん。腕、離して?」
「父さん…」
「さ、アルベールも帰りな。俺は買い物終わらせてなきゃいけないし」
「…俺も行きますよ」
「重いよ?」
「子供扱いしねぇでくれます?」
「俺からしたらいつまでも子供だよ」
「だからあんたが嫌いです」
「えぇ〜昔はよく父さん大好き!って言ってたのに」
「いつの話です!?10数年前じゃないですか!」
「…あ、5年前だ」
「へ…?」
「戦争行く前に父さん嫌い!って言われたけど、帰ってきたら嘘だよ、大好きだよ!だから居なくならないで!って泣き付かれた」
「…………」
「あいた!記憶あるでし痛い!息子が暴力を振るってくる!」
「うるさい!」
「ライリー!買ったものどこ置いたらいい?」
「台所のテーブルの上にお願いします」
「はーい、置いとくねー」
「紅茶を淹れるので少し待っててくださいね」
「うん」
「ミア」
「何でしょうか?こんな
「あ"〜…これ。食べたいって…」
「あら、卑しい私に施しとは、優しい坊ちゃんがいて私は幸せ者ですね」
「すまん」
「………」
「あんな事言ったのは謝りますよ。俺だってバカな事言ったって思ってますし」
「受け取りましょう。けれど、また女の子取っ替え引っ替えしている事について私は怒っています」
「は!?それはオタクにゃ関係ないでしょう!?」
「あります。旦那様にも迷惑かけているんですよ?私が納得できるように説明して下さい」
「だって…」
「だって?」
「父さんがイケメンすぎるんですよ」
「察しました。」
「父さんを見た瞬間父さんを、口説こうとするんです」
「貴方って不憫なんですね」
「でも父さんなら仕方ないかと思うんです」
「(ファザコン)」
「父さんはイケメンでなのに調子に乗っているわけでもなく優しいし、いっつも俺のこと気遣ってくれるし、幸せそうに笑ってる顔が最高に可愛いし、強いし、あまりにもイケメンすぎて男にも声かけられてるし、悪戯っぽく笑う顔が最高にエロいし、俺が触っても全く警戒心持たない癖に他の人が触ると一瞬眉をひそめるのが本当に尊いし、無表情だったのが俺を視界に入れた途端に笑顔になるし、父さんは天使か何かだと思う」
「ファザコン乙」
●月❤︎日
大元帥になった。
今日は久しぶりにアルベールとデートした。可愛い息子と買い物できて嬉しかった。明日はカージュに会いに行こう。それで、トマの所に行くのもいいかもしれない。
この日はここで終わっている
アルベールの見た目は、髪色が少し薄いロビンフットです。
Y田氏に20代くらいのイケメンサーヴァントは誰がいいと思うから聞いたところ、「ふと浮かんだのはビリー、次にロビンだった」等供述しており…
ちょっとプーサーと悩んだ