俺と私の日記帳   作:竹俣 兼光

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シリアス?知らない子ですね


秘密の日

「トマ!遊びに来たよ!」

 

「…やっぱり貴方ですよね。

普通の馬にしては力強過ぎる音がしてましたし…」

 

そう、今俺はトマの所に遊びに来ている!

何故って?勿論トマを揶揄うためさ!

カージュのご飯を桶を借りて準備してから家に入る。じゃなきゃ不機嫌になったカージュは周りのモノ全部踏みつける、プレス機になる

 

彼の尊い犠牲は無駄にはしない…!

 

死んで無いけどね

 

 

 

 

 

「で?今度はどんな厄介ごとですか?」

「ん〜信頼が欲しい!」

「信頼はしてますよ。だから聞くんです」

ひどいわ!と泣き真似していれば、トマが入れてくれた美味しいコーヒーが置かれる

「わーい」

「さっさと要件済ませてさっさと帰ってください」

「最近息子が冷たい…」

「こんな父親は嫌でしょうし」

「最近ライリーの対応が塩なの…」

「私でしたらこんな主人は願い下げです」

「最近、陛下が変わったけど、扱いは便利屋のままなの…」

「それには同情します」

 

トマまで冷たい…

もぅマヂ無理。カージュに慰めてもらぉ…

 

 

 

 

 

「茶番はいいですから早く本題には入ってください」

「え〜…あ、そういえばトマさ、国会選挙に出たけど落選したってね〜おつおつー」

「殺したい、その笑顔」

「……別に、トマにだったら良いかもね…」

「急に静かにならないでください。気持ち悪い」

 

本心なんだけどなぁ…

一人で死ぬのは嫌だから、何人か道連れにする気はマンマンだけども

でもこの変な空気は嫌だなぁ

何とかして話題変えなきゃ…

えっと〜あっと〜なんかあったかなぁ〜?

 

「………あ"〜…軍に復帰おめでと」

「…どうも」

「少将なんでしょ?俺のトコ来ない?」

「嫌ですよ。貴方のトコは、狂信者の集いなんですから」

「ひどい言われようだなぁ〜でも否定できないんだよなぁ〜」

天使天使言われるのは慣れたけど、今度は美の女神とか馬鹿なこといいはじめてるんだよ…

たしかに美の女神は戦いの女神も兼任してる所多いけども!

 

「ねえ、トマは口かたいよね」

「まぁ、そこそこ」

「今から言うことを墓まで持ってって欲しい」

「…どうせロクでもない事でしょう」

「うん、でもね、誰にも言えない俺の秘密」

 

 

ちゃんと守ってね

 

 

 

 

「俺はね、メルセデスだけど別人なんだよ。…心配しないで、本物ではあるからさ。訳わかんないよね、うん、だから説明するね。…俺はメル、で、元々この体の持ち主がメリー。ほら、分かりやすく言ったらあれ、二重人格だよ。昔から居たんだよー?いっつも無表情だったのがメリーだった時。わかった?それで、たまに表情が表に出てた時は俺、メルの時なんだ。…メリーはね、今は居ないんだ。原因…?ああ、うん、よくわかったね。正解だよ。エドモンが居なくなって疲れちゃったんだって。だから俺が軍人になって、エドモンを連れ返して、メリーが戻ってきたら良いなって思ったんだ。…エドモンの方が行動がはやかったんだけどさ。まぁとりあえず、今君の前にいるのはメリーじゃなくてメル、メリーに作られた可哀想なハリボテだよ」

 

 

悲しそうに笑う彼は、俺が初めて恋をした笑顔を見せてはくれなかった。冗談だと、悪戯だとは言ってくれはしない。

 

いつもはほんの数ミリ口角を上げるだけの笑顔ばかりだった。成長すればするほど表情は変わらなくなっていった。けれどあれは…チェスだった。勝負をして、唯一私が彼女に勝てるモノで、よくやる遊びだ。それでも、負ければ、へにょりと眉をさげ、たまに勝てれば向日葵のような笑顔を見せてくれた。その笑顔に、一目惚れをした

 

だのに、それは元々彼女ではなく、彼…作り物だったと?

 

「それがどうした」

「へっ!?」

「作り物だと何が悪いんだ?」

「だって俺は…」

「お前の部下はメリーではなくメルに惚れ込んでついている。俺だって、お前にっ…」

「俺に…?」

「お前に……信頼を寄せている」

言える訳ないだろう!初恋だと!?恋心だと!?精神が男だと暴露された後で告白できるはずないだろう!

 

「……ありがと…優しいね」

俯いた頭を乱雑に撫でてやれば、手に擦り寄って来る。猫か貴様は

 

 

 

 

心のうちを知ってか知らずか最終的に泣き疲れて私の腕に収まった初恋相手(おとこのすがた)はどうしたらいいのだろう

 

 

 

 

 

 

 

泣き疲れて寝ちゃった俺だよ!

目を覚ましたら夕方だったので、カッコよくて優しい兄弟子様に頼み込んでお泊りさせて貰うことが出来ました!わーわーどんどんぱふぱふ〜

 

 

あ、目を覚ました時はトマにだいしゅきホールドしてたよ。やっばいね、絵面が

トマがなんか悟り開いた顔してたのはなんかごめん

 

 

 

「トマ、お礼にさ、俺がご飯作ろうか?」

前にトマが作ったご飯は食べたことある。あれは漢の料理って感じだった。不味くはないけどやばかった

「…作れるんですか…?」

「俺のゴハン食べてくれないの…?」

必殺!捨てられた仔犬の目!

「不味いものは流石に嫌ですし」

何!?効かないだと…!?

「トマのよりは美味しいよ」

「そこまで言うならどうぞ」

「わーい!でもトマがすごく殺気ぶつけるー」

 

 

 

 

料理風景はカットしつつ、最終的にできたのはコレ!

牛肉のワイン煮

コンソメスープ

夏野菜のサラダ

魚のパイ

バゲット

 

 

「美味しい…」

「どやぁ…」

「うざいです」

「ひどいですー!」

わーん!ひどいよぉ!やけ食いしてやるー!

牛肉のワイン煮を口に放り込めば、ほろほろと崩れてワインの香りと牛肉の旨味が口いっぱいに広がる

コンソメスープは甘い玉ねぎとしょっぱいベーコンが丁度いい

サラダはチーズを使ったなんちゃってシーザードレッシングをかけて食べる。シャキシャキ〜トウモロコシ甘ーい

魚のパイ。骨まで食べれるようにちゃんと骨切りした。粉々になるくらいした。ホワイトソースたっぷりで、トロトロしてる。魚も生臭くなくてばっちぐー

バゲットサクサクーホワイトソース絡めて食べるとおいしー!

 

「…美味しそうに食べますね」

「美味しくなかった?」

「いえ、美味しいですが、よくもまあそんなに表情が変わるな、と。」

「だってそれがメル()だから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




◀︎月アヒャヒャ( °∀。)日






トマは約束を忘れないって信じてる
約束を忘れるって事は俺を忘れるって事だから、信じてる。
明日になればまた戦場に行くことになる。今度はオランダが敵らしい。

正直面倒臭い。



この日はここで終わっている。
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