あっるっこ〜あっるっこ〜♪
わたっしはげんき〜♪
オッス俺メル!
幼女(inお兄さん)だ!
現在男装して俺が散歩してるYO!
…俺誰に挨拶してんだろ…?
まあ良いや
どうせどっかに胡散臭い観測者とか居るんだろうし
ちなみに俺たちが住んでる所はフランスのちっちゃい村だったわ。
まぁ周りの家の5〜6倍くらいの大きさの屋敷にその屋敷がもう2、3個立ちそうなくらい広い庭がある。
村の3割くらいうちの敷地なんだけど…?うん?敷地自体は村全部?マジかぁ…
小さな子供が1人で歩いていた。綺麗な顔立ちをして、綺麗な服を着た少年だった。
あぁそれは美しい草原だろうか。それとも艶やかな薔薇が咲き誇る庭園だろうか。白い壁の清廉な街並みだろうか。
そこを歩くならば天使が舞い降りた様な神々しさを感じるだろう。しかしながら彼が歩いて居るのは薄暗く黴臭さが鼻を突く汚らしい裏路地だった。
微笑みをたたえた口元とは対照的に目元は温度を感じられない。それは精巧な人形だと言われても納得するだろう。しかし彼をよく知る者は口を揃えてこう言うだろう。「慈愛を持った優しい瞳だ」と。
そこには彼のことをほとんど知らないボロ布をまとった人々がいるだけだった。
下卑た笑いを浮かべた者たちはゆっくりとその少年に近づいてゆく。
えまーじぇんしー!えまーじぇんしー!
背後から変態3人が近づいています!武力行使して良いですか!?良いですよね!
「坊や?坊やは1人かい?ならおじさんたちと遊ぼうか」
振り返りざまにgoldenなballに蹴りを叩き込もうと心に決めた時、優しそうな声が聞こえた。
「あらあら、こんなところに居たのね。お婆ちゃんもう待ちくたびれちゃったわ」
声のした方に視線を向けると其処には優しそうな顔をした老婆がいた。
ふむ…これには乗った方がラクだな。
「すみませんお祖母様!早くお祖母様に会いたくて近道しようとしていたんです!」
笑顔のまま老婆のいる変態とは反対方向へ走り出そうと
そう、過去形だ。したはした。けど変態が俺の腕をきったねえ手で掴みやがった様なので進めなかった。
「よぉ、オバアチャン?坊やは俺らと遊んでくれるみたいなんでね
帰ってくれねえか?」
ニヤニヤしてる変態…こいつ超くっせえ!うん●と吐瀉物とヘドロ混ぜたものを腐らせた臭いがする!
我慢がならないのでボコる!
体を捻りながら飛び、男のこめかみに膝を叩き込む。掴んでいた腕に子供1人分の体重がかかってバランスを崩したため、簡単に決まって男は崩れ落ちた。
さあ残りは2人!と思って振り返ると先ほどの老婆によって鎮圧されていた。いくら離れていたのが10m程だったとはいえ、膝を叩き込む数秒で倒せるものなのか…?
それは置いといて、とりあえずお礼を言わねば!
「助けていただき有難う御座いました。マダム」
「おや、でも助けは必要なさそうだったが?」
さっきと口調が違う…
「それでも助けていただいたことは事実ですから。」
ニコニコと笑うマダムの手にはレイピアが握られている。
この人常に
「そういえば、貴女のお名前は…?」
「あぁ、すまないな。私の名は…そうだな…リア・ド・ボーモンだ。」
リア…?どこかで…?いや、ボーモンの方を考えろ…ボーモン……
「君の名前は?私だけが名乗るのは公平じゃない」
「…ぁあ、すみませんマダム・ボーモン。俺の名前はメルです。訳あって姓は名乗れません。」
ボーモン?ああ!思い出した!リア・ド・ボーモン!ロシアへ行った女スパイ!
「貴女も本名ではないのでこれなら公平でしょう?」
ねえ?
「なかなかに賢い子の様だな。将来が楽しみだ」
老婆と少年は含みのある笑みを浮かべて見つめ合う。
「俺はもう行きますね。時間は有限ですから。」
「あぁ。ただでさえ君は器量が良いんだからよく気をつけて」
そう言って2人は別れた。
「…じさんたちと遊ぼうか」
路地裏から下卑た笑いが聞こえる。それはこのご時世には似つかわしくない…なんてことはない。ごくありふれた光景だ。
路地裏は家のない人々が転がり、飢え死んだ人々が倒れている。そしてそこから見目の良い女子供を連れて行き、
ただその時は気まぐれだった。
「あらあら、こんなところに居たのね。お婆ちゃんもう待ちくたびれちゃったわ」
いつもの私には似つかわしくないほどの"優しいお婆ちゃん"を演じる。生きていたのならばあの人はニコニコしながら「貴女はそちらの方がよく似合うわ!」と言ってくれただろうか
少年はこちらに気づくとすぐに
「すみませんお祖母様!早くお祖母様に会いたくて近道しようとしていたんです!」
と、こちらに来ようとしたが男に腕を掴まれた様だった
「よぉ、オバアチャン?坊やは俺らと遊んでくれるみたいなんでね
帰ってくれねえか?」
約10mほどしか離れていないとはいえ、強烈な悪臭が鼻を突く。
我慢がならなかったのか、少年は男に攻撃を仕掛けた。
体を捻りながら飛び、男のこめかみに膝を叩き込む。掴んでいた腕に子供1人分の体重がかかってバランスを崩したため、簡単に決まって男は崩れ落ちた。
なかなかに良い体捌きだ。男2人を気絶させつつ観察する。
的確に脳を揺らして無力化したのは高得点だな。
振り返った少年が驚いた顔をしているのはなかなかに見ものだった。
助けた少年はとても礼儀正しかった。
「助けていただき有難う御座いました。マダム」
「おや、でも助けは必要なさそうだったが?」
マダム…未だに慣れないその呼び方にむず痒くなる。
「それでも助けていただいたことは事実ですから。」
ふんわりと微笑む少年はとても男を昏倒させられそうにはなかった。
「そういえば、貴女のお名前は…?」
名前は…あちらの名では少し有名かもしれないからな…
「あぁ、すまないな。私の名は…そうだな…リア・ド・ボーモンだ。」
こちらは知る人ぞ知る名だろう。ましてこんな小さな子供が知っているはずがない。
しかし、心当たりがあるのか少年は考え始めた。
「君の名前は?私だけが名乗るのは公平じゃない」
意地悪をするつもりで声をかけた。
「…ぁあ、すみませんマダム・ボーモン。俺の名前はメルです。訳あって姓は名乗れません。」
こんな小さな子供が?訳あって名乗れないなど…
「貴女も本名ではないのでこれなら公平でしょう?」
ねえ?
先ほどの考えが吹き飛ばされる一言だった。
よくぞ気がついた!技術があり、知識があり、実力がある。とても優秀で、若ければ囲っていたかもしれない
「なかなかに賢い子の様だな。将来が楽しみだ」
不思議な色をした金髪に深い海の様な瞳。強い光を灯した瞳は【してやったり】と悪戯っぽく細められていた。
先程はマダムとの戯れがあったが、今日の目的は違う。
今日の目的は友達を作ること。
しかし、男装するため必然的に友達を作るのは俺になる訳だ。
うん?どうして男装するかって?君ィ!ちょっと1話を見直してきなさい
それでもわからないニブチンはちょっと変態に襲われればいいと思う。
そう!フェルナンと言う名の
メリーが歩いていたら近づいて来るだろう?近くだけならまだしもお触りしてくるからギルティだ。
だから俺が男装してる状態で歩く必要がある。
みんなもよく考えてみろ?好きな子とそっくりな男の子がいて、話しかけたら声が少し違うし話し方も一人称も違う。行動も違う。それを同一人物だと思うか?思わないだろ?
だから俺が男装してんの!
そんなことを誰かに熱弁してると、男の子が1人、歩いてきた。
黒い髪に黒い瞳。癖のある髪は肩にかかるくらいの長さで、小麦色に焼けた肌がとても健康的な少年だった。
「ねえ君、今暇かい?」
なんて声をかけたら良いか分からなかったからなんかナンパしてるみたい…
コミュ障?うるせえお前らもだろ!
「えっと…俺?」
ちょっとびっくりした顔で自分のことを指差して聞く。
「残念ながら君しかいないんだよね」
「あはは…うん、まあ暇だよ」
苦笑いしながらも暇だと答える少年
「じゃあ俺と遊ばない?」
そう聞くと眼をキラキラさせて、
「本当に?良いの?」
「勿論。だってこっちから声をかけたんだから」
嬉しそうな顔をする美少年はとても目の保養になるなぁ…微笑ましいなぁ…なんて考えていたけれど、
「そうだ!名前!俺はエドモン!エドモン・ダンテスだよ!」
この一言で気がついた。もしかしてだけどさ、これって『モンテクリスト伯』の中なの…?
君は?と無邪気な笑顔聞かれたから
「メルっていうんだ、よろしくね」
とだけ返した記憶とまた遊ぼうと約束した記憶がぼんやりと残っている。
ねえ、メルセデスってあのメルセデス?
▼月☁︎日晴れ
今日はふしぎなおばあさんとカッコいい男の子にあった。
きもちわるい男の人にもあったけど、メルが出てたから変なことされなくて良かった。
ステキなマダムはとってもつよかったし、カッコいい男の子とはメルが友達になった。エドモンくんっていうらしいけど、私はともだちじゃなくて恋人になりたいなぁ
今日は予想外の事ばかり起きた。1番はエドモンの事だけど、マダム・ボーモンの事もびっくりだった。普通の女性にしか見えなかったけど…どうなんだろ。
やったね!原作キャラ2人だよ!