問題児たちと炎術士が異世界から来るそうですよ?   作:YD病感染者

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最近眠くて仕方ありません。
そんなわけで第2話です。
※いつもよりちょっと長めです。


第2話

「何あれ? コスプレ? 」

 

俺がそう呟いていると、三人は理不尽な召集を受けた腹いせに殺気のこもった冷ややかな視線をウサギ人間にむけていた。

ウサギ人間は少し怯みながら

 

「や、やだなぁ御三人様。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?

ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。

そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは一つ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?

それと、この格好はコスプレじゃないです! 」

 

 

「断る」

 

「却下」

 

「お断りします」

 

「君の名前、黒ウサギって言うんだね」

 

「拒否!? ていうか最後の方だけちょっとマイペース過ぎませんか!? 」

 

なんて黒ウサギが叫んでいると耀が隣に立ち、黒いウサ耳を根っこから鷲掴みにして、

 

「えい」

 

「フギャ!」

 

力いっぱい引っ張っていた。

女の子が出しちゃいけないような声を出している気がするけど気のせいだろう。そうに違いない。

なんて俺がひとりで頷いていると、

 

「ちょ、ちょっとお待ちを!

触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」

 

「好奇心のなせる業」

 

「自由にもほどがあります!」

 

「へえ?このウサ耳って本物なのか?」

 

あ、今度は十六夜が黒ウサギのウサ耳を右から掴んで引っ張っているわ。

痛そうだなぁ。

 

「………。じゃあ私も」

 

飛鳥も加わったな………。

俺も後で触りに行こうかな?

 

「ちょ、ちょっと待ーーーー!」

 

と俺がワクワクしていると左右に力いっぱい引っ張られた黒ウサギは、言葉にならない悲鳴を上げ、その絶叫は近隣に木霊した。

 

ーーーーー〇ーーー〇ーーーーー

 

「あ、あり得ない。あり得ないのですよ。まさか話を聞いてもらうために小一時間も消費してしまうとは。学級崩壊とはきっとこのような状況を言うに違いないのデス」

 

「良いからさっさと進めろ」

 

「そーだそーだ」

 

結局触らせてもらえなかったしな。

 

「それではいいですか、御四人様。定例文でいいますよ? 言いますよ? さあ、言います!

ようこそ、"箱庭の世界"へ! 我々は御四人様にギフトを与えられた者達だけが参加できる『ギフトゲーム』への参加資格をプレゼントさせていただこうかと召喚いたしました!」

 

「「「「ギフトゲーム?」」」」

 

俺達の声が重なる

 

「そうです! 既に気づいていらっしゃるでしょうが、御四人様は皆、普通の人間ではございません!

その特異な力は様々な修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から与えられた恩恵でございます。

『ギフトゲーム』はその"恩恵"を用いて競いあう為のゲーム。

そしてこの箱庭の世界は強大な力を持つギフト保持者がオモシロオカシク生活出来るために造られたステージなのでございますよ!」

 

へぇ、俺みたいな力を持っている奴がいっぱいいるのか。

めっちゃ楽しそうやんけ

やっぱここにきて正解だったかな。

すると飛鳥が質問をした。

 

「まず初歩的な質問からしていい?貴女の言う"我々"とは貴女を含めた誰かなの?」

 

「YES! 異世界から呼び出されたギフト保持者は箱庭で生活をするにあたって、多数とある"コミュニティ"に属していただきます。」

 

「嫌だね」

 

おい十六夜

 

「属していただきます! そして『ギフトゲーム』の勝者はゲームの"主催者"が提示した賞品をゲットでくるというとってもシンプルな構造となっております」

 

「………。"主催者"って誰?」

 

耀が聞く

 

「様々ですね。暇をもて余した修羅神仏が人を試すための試練と称して開催されるゲームもあれば、コミュニティの力を誇示するために独自開催するグループもございます。

特徴として前者は自由参加が多いですが、"主催者"が修羅神仏なだけあって凶悪かつ難解なものが多く命の危険があるでしょう。

しかし見返りは大きいです。

"主催者"次第ですが、新たな"恩恵"を手にすることも夢じゃありません。

後者はそうではない時が多いです。例えば参加をするのにチップを払う必要があります。」

 

「チップにはなにを?」

 

「様々ですね。金品・土地・名誉・利権・人間………そしてギフトを賭けることも可能です。新たな才能を他人から奪えばより高度なギフトゲームに挑むことも可能でしょう。ただ、敗北した場合はギフトが奪われるので悪しからず」

 

え?なに?ギフトとられんの?こっわ!

 

……よし。俺も質問してみるか

 

「ゲームそのものはどうやったら始められるんだ?」

 

「コミュニティ同士のゲームを除けば期日内に登録してもらえばOK!商店街などでも小規模のゲームが開催しているのでよかったら参加してくださいね♪」

 

「つまり『ギフトゲーム』はこの世界の法みたいなもんなんだな?」

 

「おっ、なかなか鋭いですね。しかしこの箱庭の世界でも強盗や窃盗は禁止ですし、金品での物々交換も存在します!」

 

「そうか、ありがとう。」

 

「さて、この世界に皆さんを召喚した黒ウサギには、箱庭の世界における全ての質問に答える義務がありますが、このまま答えていると日が暮れてしまうので、ここから先は我らのコミュニティでお話させていただきたいのですが………………よろしいでしょうか? 」

 

すると清聴していた十六夜が声を上げる。

 

「まてよ、まだ俺が質問してないだろ」

 

「………どういった御質問で?ルールですか?ゲームそのものですか?」

 

「いいや違う。そんなことはどうでもいい。俺が聞きたいのはたった一つだ黒ウサギ。

………この世界は………面白いか?」

 

うん。確かにそれは大事だな

 

「YES!『ギフトゲーム』は人を超えた者たちだけが参加できる神魔の遊戯。箱庭の世界は外界よりも格段に面白いと、黒ウサギは保証します♪」




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