目が覚めたら艦娘と深海棲艦がリアルに戦争してた件 作:Sh1Gr3
テンポよく書くって難しい・・・
翌朝。
セットした目覚まし時計が鳴るよりも先に、ベッドから這い出した。
時刻は朝の六時。朝礼が七時から始まるので、それまでに朝食やら何やらを済ませなければならない。
「……ねむ」
久々にこんな早く起きた気がする。元いた世界ではまだ夏休みだったし、こっちに来てからもこんな早起きすることはなかった。せっかく日付けが変わる前にベッドに入ったというのに、これでは意味がない。
眠い目を擦りながら、なんとか着替えと朝食を簡単に済ましていく。残った時間は、補佐官マニュアルを一読するのに費やした。
補佐官マニュアル。その名の通り、補佐官の仕事内容について書いてあるものだ。昨日漣たちと別れてから、寮にこもって全て目は通したけど、もう一度見直す。これから俺がやるべきことを、頭の中で考えながら。
「どうすっかなぁ……どう立ち回るべきか」
一番にやらねばならないのは、この世界の艦娘と深海棲艦の事情が、いかにゲームと異なるか把握することだ。これを把握しないことには何も始まらない。
幸い今のところほとんど差異はないものの、俺が持ってる情報はあまりにも少ない。今日から始まる補佐官業務で、どこまで違和感を与えずに情報を引き出せるか。全てはこれにかかっている。
「……行くか」
マニュアルを閉じて、必要なものを家から持参したバッグに詰める。そして部屋を出た。時間にも余裕があるので、ゆっくり朝の鎮守府の空気を味わいながら提督室へ向かう。
そこへちょうど同じタイミングで、鎮守府庁舎に歩いてくる人影が見えた。遠くからでも一目で分かるピンク髪の少女、漣である。
漣は俺に気付くと、その足を速めて駆け寄ってきた。
「おはようございます!」
「お、おはようございます……」
いや、正確には一人ではなかった模様。よく見ると、何やら蠢く物体が漣の頭の上に乗っかっている。
それは漣のトレードマークともいうべき、うさぎのぬいぐるみであった。
うさぎは挨拶のつもりなのか、俺に向かって右手を挙げた。なにこれ、可愛い。
(すげえな。まじで動いてるよ)
「あれ?漣の思ってた反応と違う……」
台詞から察するに、俺を驚かすつもりだったらしい。
本来なら確かに驚くべき光景なんだろうけど、今や動くぬいぐるみ程度じゃ動じなくなってしまった。これも全部、妖精さんたちのおかげなんだろうな。
なんでと言わんばかりに首を傾げる漣を横目に、鎮守府庁舎に入った。
「うーん、この子を見ても何ら動じないとは……」
隣を歩く漣が、神妙な面持ちで言う。
「ご主人様も初めて見た時は、目を丸くしてたのに」
「はあ……」
返答に困り、頭を掻く俺氏。全ては妖精さんのインパクトが強すぎるのが悪い。
「この子が大丈夫なのに、どうして漣にはコミュ障発揮するんですかねえ」
ぎくっ。さすが漣、的確にこちらの急所を突いてくる。
これは驚かなかったことに対する仕返しなのか。昨日は全く触れてこなかったというのに。
「おっ、なんでばれたって顔してますね」
漣が顔を覗き込んでくる。のけ反りそうになったが、目線を反対側に逸らして回避。
「ほら、そうやってすーぐ目逸らす。ばればれですヨ」
「うっ……」
「いやあ、面白い人ですね神城氏は。今後とも是非、仲良くしてくださいね」
楽しげに笑う漣。俺は目を逸らしながらも、小声で相槌を打つ。
一体こんな俺のどこが面白いというのか。ただ単にからかわれてるだけな気もする。
そうこう話してるうちに、前方に提督室の扉が見えてきた。漣のおかげで時間もちょうどいい。
漣が「どうぞお先に」と言うので、先に扉をノックして、それから中に入った。
「失礼します」
「失礼しまーす」
部屋には塚原さん以外にも、島風と霞、不知火、明石さんの姿があった。時間的には早いと思ってたけど、そうでもなかったらしい。
みんなの視線が俺と漣に集まった。
「ああっ!補佐官だ!」
真っ先に反応したのは島風。彼女は俺を見るや否や、突進するような勢いで迫ってきた。
「ねえねえ、かけっこしよ!今度は負けないから!」
「えっ……」
戸惑いを隠せない俺氏。申し訳ないけど、そのテンションについていくには、あと一時間ぐらいかかりそうだ。
「ほう、二日目にしてもう打ち解けたのか」
こう言ったのは塚原さん。感心したような顔でこっちを見ていた。
「さすがだな神城君」
「いえ、そんな……」
俺は苦笑いを浮かべながら、明石さんたちに頭を下げる。
ここで再び部屋の扉が鳴った。直後、すぐに扉が開く。
「セーフ!だよね?!」
「大丈夫、まだ三十秒もあるから!」
皐月、夕張さんの順でぞろぞろと中に入ってきた。朝っぱらから賑やかだなと、つい笑ってしまう。
二人が慌てて整列したのを見て、塚原さんが椅子から立った。
「よし、揃ったな。朝礼を始めよう」
朝礼は、提督と艦娘がその日の業務に取り掛かる前の、朝一番に行われる。提督が艦娘に一日の流れを伝え、互いに確認しあう大事な時間だ。今は人数が少ないため提督室で行っているが、これが大きな規模の鎮守府になると、大講堂などもっと広い部屋が使われるらしい。そうマニュアルに書かれていた。
「第一艦隊は南西諸島近海の哨戒と演習。第二艦隊は、南西諸島からここを経由して横須賀へ向かう船団の護衛。明石は引き続き、工廠の整備を進めてくれ」
塚原さんがそれぞれ指示を与えていく。そういえばバイトの時も、こうやって朝礼してたっけな。
「今日の旗艦は夕張、それと霞だ」
「え、私ですか?!」
「……ふん」
驚いたような声をあげる夕張さんと、つまんなそうにそっぽを向く霞。
ふと夕張さんが嘆いた。
「私も工廠で整備がよかったなぁ……」
「却下だ」
しかしそれも、バッサリと塚原さんに切り捨てられる。この光景、昨日も見たような。
「以上、今日も一日よろしく頼む」
朝礼が終わった。各自びしっと敬礼で返答を示したのち、部屋を出て行く。
「補佐官!あとでかけっこするの、忘れないでよ!」
「……うっす」
部屋を出る前に、島風が念を押してきた。忘れてると思ってたのに。
全員が部屋を後にし、提督室には俺と塚原さんだけが残された。
「さて、我々も始めようか」
「お願いします」
補佐官業務、一日目のスタートだ。気合い入れて仕事と情報収集に臨まねば。
「まずは神城君の作業場だが、あいにく専用の個室は用意できなくてね。申し訳ないがこの机を使ってくれ」
塚原さんがデスクの方に目をやる。
昨日は気がつかなかったけど、塚原さんの使用しているデスクに、もう一つ別のデスクが縦にくっついている。端から見たら、艦これの家具に出てくる秘書艦の机みたいだ。
「マニュアルは読んでおいてくれたかな」
「はい、一応」
「うむ。ならあとは、やってくうちに慣れてもらおうか」
塚原さんに言われ、椅子に腰をおろす。さっそく、午前の業務開始となった。
分かっていたことだが、業務はデスクワークが多い。マウスをカチカチやっていればよかった艦これとは異なり、出撃にしろ演習にしろ、その都度必要な書類を作成しなければならないのだ。
例えば、ゲーム上でどこか適当な海域に出撃するとする。ゲームではマウスを操作するだけで終わるが、こっちではそうもいかない。艦隊の編成と装備、どこに出撃してどれだけ進撃し、どんな敵と遭遇したか。戦闘の結果から資材の消費量などなど、こと細かな報告書が求められる。演習に関してはさらに詳細に、艦娘一人一人の育成計画や訓練内容までも、いちいちまとめなければならない。
また、提督には他にも資材管理や装備の開発、有事の際の艦隊指揮、そして艦娘のメンタルケアの役目も担っている。これら全てを一人でやれというんだから、この世界の提督業は恐ろしい。
俺はさりげなく、それを口にしてみた。
「うちなんてまだマシな方だ」
と塚原さん。
「鎮守府の規模も小さいし、所属してる艦娘の人数も少ない。だから作成する書類の量もこの程度で済む」
塚原さんが手に持った書類をひらひらして見せる。今日中に仕上げねばならない出撃の報告書だ。
俺の仕事は、塚原さんから渡された書類に目を通して、必要ならそれに判子を押してくこと。すこぶる単純な作業である。
「これが横須賀や呉ともなれば桁外れに増える。今も海域解放に明け暮れてるだろうからな」
「海域解放……」
「ああ。中々てこずってるようだが」
今まさに、戦場となっている南西諸島海域。ここの攻略を始めてから既に、一ヶ月以上経っているという。
ゲームでは秒で終わる海域だが、どうも現実は甘くはないらしい。
「奴らの根城を絶たない限り、このままでは埒があかん。倒しても倒してもキリがない。それこそ、まるで亡霊のごとくな」
「……」
塚原さんの言う通り、この世界の深海棲艦には、ゲームとは違った特徴がある。
この世界の深海棲艦は、ずっと決まった場所に居座るゲームと異なり、出現したりしなかったりするのだ。ふと現れては、通りかかる船や飛行機を攻撃し、確かな被害をこちらに与える。だが次の瞬間には、目の前から消え去っている。このことから、
「最初の根城も南西諸島だった。そこを叩いてから、本土近海の深海棲艦がぱたりと消え失せたからな」
根城。たぶん「1-4」のことだろう。となると、南西諸島海域の根城は、必然的にあそこということになる。
(沖ノ島か……)
俗にいう「2-4」、沖ノ島海域。こっちの世界では沖ノ鳥島周辺だろうか。これもゲームと違って、海域名が異なるからややこしい。
おそらく、ここを叩けば南西諸島海域は解放される。なんとなくそう直感した。
「まあ、うちが気にしていても仕方がない。我々は我々のできることをやろう」
「は、はい」
しかし、俺の口からそんなこと言えるはずもなく。確証があればいいものの、それもないし、今はまだ動く時ではない。
いずれ時が経てばと、気を取り直して次の書類に目を通す。
「今渡したものが、第一艦隊と第二艦隊の編成案だ。うちのように、ころころ編成を変える場合は、その都度必要になる」
「その都度?やばいですね……」
「うむ。俺は正直、書く意味はないと思ってる」
塚原さんの物言いに苦笑いを浮かべながら、紙に視線を移す。
編成案には、先の朝礼で塚原さんが名を挙げた人たちと、各々の練度や能力値、装備までもが細かく記載されていた。俺の目はその中の、練度と装備の項目で止まる。
(うわ、ゲームと全然違うな)
見た感じ、どうもこの世界の艦娘には、装備スロットという概念はないらしい。ゲームでは普通、駆逐艦には装備を三つしか積めないけど、初めから主砲も魚雷も爆雷も、基本的な兵装として積まれている。さらに練度の表記は数字ではなく、「低」「中」「高」の三種類でしか分けられていない。
業務開始から早くも、色々な差異に直面する俺氏。練度や装備の名前など、根本的なところが同じなのは幸いだった。
「……ん?」
書類を読んでいて、俺はふと首を傾げた。
装備名が記載されている欄、ほとんど黒で書かれているのに、一部赤で書かれてる箇所があるのだ。黒と赤を書き間違えるわけもないし、何か意味があるのだろうか。
「どうした?」
「えっと……なんでここだけ赤で書かれてるのかなと」
俺が疑問を口にすると、すぐに塚原さんから答えが返ってきた。
「それは基礎兵装か、後から積んだ装備かの違いだな。前者が黒、後者が赤にあたる」
塚原さん曰く、黒の基礎兵装はこちらが指示して装備させたものではなく、あらかじめ艦娘に積まれているもの。赤の兵装は工廠で開発したりして、後から装備させたものとのこと。
要するに、ゲームで艦娘に何も装備させず出撃させた時でも、一応主砲や魚雷は積まれていたということだ。
「基礎兵装よりも赤兵装の方が、妖精の力も強く宿ってるらしい。俺も詳しくは知らんが」
「あ、そういう……」
「赤兵装を積めば、艦娘個々の能力値も上昇する。まあその分、扱いも難しいらしいけどな」
「なるほど」
いい感じだ。俺の知りたかった情報がこうもあっさりと手に入るなんて、少し気負いすぎだったか。
この調子でさりげなく、練度のことも訊いてみるとしよう。
「あの、練度の欄なんですけど……」
「練度?ああ、どうした?」
「この練度って、どうやって低いとか判断してるんですか?」
我ながらいいい切り出しだと思った。いきなり数字のことを訊いては、怪しまれる恐れがある。
すると塚原さんは、さっきと同じようにすぐ答えてくれた。
「そこは客観的に判断するしかない。戦闘の結果や演習、訓練等でな」
「あっ……ありがとうございます」
書類に目を戻す。昨日見た漣と皐月の数字と、ここに書かれた二人の練度。照らし合わせても、特に違和感はない。
やっぱりあの数字は練度だったんだ。そして公のこの書類に、練度が数字で記載されていないということは、あれは俺にしか見えていない。そう捉えることもできる。
「練度は出撃や訓練を経て上がる。いわば人の成長と同じようなものだ」
塚原さんが持っていた書類を机に置き、こっちに顔を向けた。
「そういえば、神城君はまだ艦娘の訓練も演習も見てなかったな」
「はい、見てないです」
「後で漣たちの訓練を見物するといい。最初は度肝を抜かれるぞ」
「た、楽しみにしてます……」
塚原さんの口振りに若干たじろぎながらも、そう返事した。
午後。
俺は塚原さんに言われ、漣たちの訓練を拝むために桟橋にいた。
「ねー、早くかけっこ勝負しようよー」
なぜかついて来てしまった島風と、連装砲ちゃんも一緒に。
「まあ待ちなさいよ島風ちゃんや」
そこへ漣が待ったをかける。
「一応これも遊びじゃないんですよ?ねえ、神城氏」
「まあ……そうっすね」
「えー、つまんなーい!」
困った。提督室を出る時、塚原さんから「島風のことよろしく」って頼まれたのを思い出す。かといって俺の身体は一つしかないわけで、今はどっちかに集中しなければならない。
「あはは、随分懐かれたねえ」
「神城さん、島風ちゃんと競争して勝ったって本当?」
こう言ったのは皐月と夕張さん。二人も既に艤装を身につけている。
ちらと夕張さんの艤装に目をやると、漣や皐月と同様に二桁の数字が見えた。俺はほっとして艤装から視線を離す。
「いえ、普通にボロ負けでしたよ……」
「?じゃあ何に勝ったんですか?」
「さあ……よくわかんないっす」
適当に目を逸らし、話題を終了させた。
とりあえず今やるべきことは、本物の艤装がどれ程のものなのか、この目に焼き付けること。島風と遊ぶのはその後でもいいだろう。
「わかった、じゃあ私も訓練する。それなら別にいいよね?」
と島風。漣は一瞬、戸惑いの表情を浮かべた。
「いや、でも遠征で疲れてるんじゃ……それに勝手に燃料と弾薬使ったら、ご主人様に怒られちゃいますヨ」
「あっ……そっか」
「ま、少しばかり待っててください。すぐにお返ししますんで」
漣が俺の方を見て言った。どうやら島風も納得した様子。
「さてと、それじゃ始めましょうか」
漣から真っ先に海の上に足をつけた。続けて皐月、夕張さんも海面へと降り立つ。
三人が実際に海上に浮いている姿を見て、俺は心の中で「おー!」と歓声を上げた。あの艤装はただの飾りではなく、ちゃんと艤装としての役割を果たしているようだ。
「そこでよーく見ててくださいね!」
「うっす」
そのまま三人は、水飛沫をあげながら海面を滑り、訓練用の的やポールが立ち並ぶ方へと駆けて行った。
(すげえ……よくここまで再現できるよな)
もはや感心半分、呆れ半分といったところか。艦娘のみならず艤装も完璧とは、この世界は本当に現実なのかと、疑心暗鬼になってしまう。
「私はあれよりもっと速いんだよ!補佐官に見せてあげたかったなぁ……」
海面を駆ける漣たちを見て、島風が些か残念そうに呟いた。ちなみに島風は、艦娘の中でも随一の速力を誇る。陸であれだけ速いのだ、海ではあれ以上に速いかもしれない。そう思うと確かに見てみたい気もするな。
「神城氏ー!いきますよー!」
と、海上から漣の声が聞こえてくる。三人は訓練用の的と距離をとって対峙していた。
今のが合図だったのか、的をめがけて体勢を整える漣。主砲の先はまっすぐと的に向かっている。
その刹那。
まるで花火が打ち上げられたかのような発砲音と共に、砲弾が発射された。砲撃はそのまま何度か続き、砲弾が発射されるたびに目の前に広がる迫力満点の光景を、その目に焼き付けていく。
「うわ、やっば……」
思わず言葉が漏れた。自然と口から溢れた感想だった。
砲撃によって、高く宙に舞い上がる水柱。跡形もなく砕け散る的。どちらも俺を圧倒するには充分すぎる光景であった。見た目は少女でもやっぱ艦娘なんだと、改めて実感する。
やがて自分の番が終わったのか、漣が後ろへ後退。今度は皐月が進み出た。
「僕の砲雷撃戦、始めるよ!」
こっちまで聞こえるほどの声を張り上げ、12cm単装砲が火を噴く。
皐月は砲撃をしばらく行った。的の周囲に水柱が乱立して、的を覆い隠さんとする。まるでド派手な噴水を見ているようだ。
少しして砲撃が終了。的を見て着弾を確認する。
(……あら)
見たところ、着弾はよくて二つといったところだった。次々と的に命中させていた漣と違って、少し物足りないような気もする。
交代して次は夕張さん。彼女も皐月ほどではないが、命中弾はまあそこそこって感じだった。
俺は首をひねる。今の砲撃訓練、練度通りの結果といってもいい。的の具合からして、それもかなり顕著に表れていた。ゲームだと練度の差は実感しにくいけど、この世界だと目に見えてわかる。練度が数値化して見える俺には、なおさら好都合だ。
問題は練度の価値と上達するスピードだが、今の訓練だけではなんとも言えない。これらを把握して最善策を考えるのも、後々の課題になりそうだ。
ちらと視線を漣たちに戻す。
海上で訓練に励む三人の艦娘たち。連装砲ちゃんと戯れる島風を横目に、俺はその様子をまじまじと眺めていた。
一応補足。
練度は書類上、漣「中」皐月「低」夕張さん「低」です。
なお、数字を明確に書かないのは、どれぐらいにしようか考え中だからだったりします(小声)