異世界でするべきこと   作:4869bbb

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誤算

「ミラ、ミラはいないのか?」

 

「あたしはここですよ、お父様」

 

まだ7.8歳程度の女の子が天井からお父様と呼ばれる者に飛び付いた

 

「ハッハッハ、さすがミラだな

ここ数百年とお前のような逸材は見たことがないぞ」

 

この少女が別の世界で亜久里だった女性

今ではミラ=レッドハンドという名前を授けられた

 

「お父様のおかげです」

 

「流石我輩の子だな」

 

おかげと言っても、高い高~~い!と赤子の頃から数十メートル投げられ続ければ嫌でも体は丈夫にもなった

ミラが覚えている限り30回は落とされている

 

それでも死ぬことが無かったのはミラが転生したのは人間ではなく吸血鬼と呼ばれる種族だった

最初は当然驚いていたが、想像していた吸血鬼とは違い、血を吸うのは人である必要もなく、その行為さえ嗜好品のような感じだった

 

男性の吸血鬼と女性の吸血鬼の1番の違いは寿命の長さにある

男性の場合は力の強さにも寄るが300~700歳と幅広いのだが、女性の場合は長くて200歳と男性より大幅に少ない

 

吸血鬼も元々は人間を長く襲えるようにするために15~30位の年齢期間が長く定められていて、そこから一気に年をとり始めるとそろそろ死ぬという事が分かる

 

「ステフ、今日はミラと獣狩りにいこうと思うのだが」

 

「またですか?

ミラは女の子なんですよ、あなたのように無駄に強大な魔力も持っていないのですから、今日は私と勉強をしましょうね

ミラは言葉を覚えるのもはやかったし、なにより頭が良いのですから、私達の自慢になる娘にしたいの」

 

「身体能力だって後100年もすれば、我輩と並べる位になりそうなんだぞ

それをここで止めてしまうのは勿体無いではないか」

 

「娘を大事にする気持ちもわかりますけど、あなたはこの街の王なのですから、今のうちにミラの結婚相手にふさわしい人を探すくらいしてあげて下さい

あなたの後をしっかりと継げてミラを大事にしてくれる男性を」

 

「むぅ……ミラは我輩と獣狩りに行くのと、ステフと勉強するのはどちらが良いのだ?」

 

「両方やります!いつかお父様やお母様が年をとり始めた時に何でも出来るようになるために

だからお母様、早く帰ってくるのでお勉強もしっかり見てください」

 

というのは建前でしかなかった

ミラは自らこの世界を理解する為に書籍を散々読みあさり、平和にのんびり生きるためにどうするべきかの答えを導きだしていた

王家は継ぐつもりだが、次期王様の後ろで間接的に補佐や助言する、まさに関白のようなポジションでいられれば良いと考えていた

その為若いうちに出来ることは何でもして、経験を積んでおかなければ全て失敗すると思い続けている

 

「流石ミラだ、早速行こうか」

 

「ミラもお父様をあまり甘やかさないように、今日は早めに帰ってくるのよ、ミラの誕生日なんですから」

 

「はい、お母様のご馳走楽しみにしています」

 

「それじゃ行ってくるよ」

 

少し過保護なところもあるが、ミラにとってこの暖かさの居心地はとても良かった

 

「お?王様、ミラちゃんと獣狩りですかい?」

 

「あぁ、とびきりデカい奴捕まえてくるぞ

それとみんな!今日はミラの誕生日だ!城でパーティーするから時間のあるやつは来てくれ」

 

「オレ達吸血鬼に時間がねぇ奴はそうそういませんよ」

 

「そうですよ王様、あたしもミラ様のお誕生日のお祝いに行かせてもらいますね」

 

ミラの父親は街の多くの吸血鬼から慕われていた

力の強さゆえに他種族から襲われることもない、数十年の間争うことも無かった

 

 

「お父様、あれあたしが仕留めて良いですか?」

 

ミラが見付けたのは普段狩りをしている獅子より大きく、丁度補食中でもあった

 

「大物を見付けたな、スキルを使うか?」

 

「ナイフがあれば平気です」

 

グリグリと頭を撫でられた後両肩を叩かれた

 

「よし、行ってきなさい!」

 

背負っている鞄からナイフを3本投げつけた

ダメージが通らないことは当然ミラも分かっていた

 

「アハハハ、こっちだよ~~♪」

 

ミラの挑発に対して獅子の身体は目に見えて筋肉が増していき、その姿は正しく狩る側でありミラ目掛けて突進してきたが

次のナイフを準備するには十分すぎる時間だった

 

一撃で倒すことは出来ないものの最初にナイフを投げて負わせた傷を何十回と斬りつけ、13本目のナイフで大獅子を倒した

 

「終わりました、お父様」

 

「13本ナイフを使用したのか、もう少し節約出来ないのか?」

 

「あたし魔法を一切扱えないので、硬化魔法とか使えないのは、お父様も知っているではないですか」

 

落ちているナイフを拾い、糸で獅子を縛り上げた

 

「ミラのセンスは別にあるにしてもだな……」

 

「それでは帰りましょう、お母様も待っていることですし」

 

街の近くまで戻ると父親は異変に気付き、その後1秒以内にミラも父親と同じ事を勘づいた

 

「お、お父様……街が…………」

 

狩った獅子をその場に置いて全力で街に向かった

 

 

蹂躙され、燃やされている街

父親がミラと街を離れた瞬間を狙われたのだろう

 

「ミラ!!ステフの元に走るんだ!!あの部屋には我輩の家族以外は入れない結界を付けている」

 

「お父様は?」

 

「心配するでない、我輩はこの街の王様だぞ

ミラが継ぐ頃にはヴァンパイアロードの元で働けるほどの実力者だ、こんな事をした奴等を探して殺してくる」

 

ミラは父親をギューッと抱き締めてすぐに城へと向かった

この街で

その道中に倒れているのは鎧を着ている人間だけで、吸血鬼の姿は一切見つからなかった

それは城の中でも同様に吸血鬼の姿が無い

 

「お母様!!」

 

母親の部屋に通じる通路にミラが飛び出すと、父親の結界を破ることが出来ずに佇む数人の人間がミラの方へ視線を移した

 

「まだ生き残りがいる!!」

 

「王が戻る前に片付けるぞ!」

 

見たことも無い色の剣を持って斬りかかってくる人間に対して初めて狩る側から狩られる側になったミラの足は固まっていた

 

 

「ダメ!!」

 

人間が斬りかかるより速く母親はミラを突飛ばし斬撃を自ら受けた

 

「お母……様……?」

 

「ミ…ラ……斬られてない?」

 

「あたしは大丈夫ですが、お母様は…………?」

 

「そう、なら急いでお父さんと逃げなさい」

 

「でも……でも…………」

 

「私も後から必ず追いかけますから、今日はお母さんの言うことを聞いてちょうだい」

 

「嘘です!」

 

ミラの目には体が崩れかけている母親の姿はしっかりと見えていた

 

「行きなさい!!」

 

再びミラに斬りかかろうとする人間は飛び込んできた父親によって吹き飛んだ

 

「貴様ら、ただで済むとは思ってはいないであろうな」

 

「あなた…」

 

「ステフ遅れてすまなかった」

 

「いいえ、来てくれると信じていました

ただもう私は長くありません、せめて最後はあなたの胸の中で」

 

崩れ始めた母親の体を父親は優しく抱いた

 

「ステフ、ミラを守ってくれてありがとう、そして愛していたぞ」

 

「私も愛してい……」

 

母親が最後の言葉を言い切る前に灰になって消えていった

 

「お母様……」

 

この街でなら常人より長い新しい人生を楽しく生きられると思っていたはずだったのに

後の生き残りはミラと父親だけになっていた

 

「さぁ死にたい奴から前に出ろ、我輩自ら葬ってやろう」

 

黒々く燃え出す手からは普段の何倍もの恐怖があり、前に出るどころか後退りをしている

 

「来ないなら、我輩から行かせてもらおう」

 

素手で見たことも無い色の剣を折り1人1人確実に心臓を潰した

 

「さて、最後は貴様だ

ステフを斬りつけ、ミラにまで剣を向けた貴様は楽には殺さんぞ」

 

「く、糞!!まだオレ達には仲間が…」

 

「そいつらなら先に殺して回った」

 

「嘘だろ?」

 

決してミラにまでは見せられないほどのやり方でそこにいた最後の1人を殺した

 

「お父様……これから先…ですが………」

 

「ロードの元に行くとしよう、3日も飛ばせば到着するはずだが……その前に」

 

父親は剣を抜いて構えた

 

「ミラ、ステフの部屋に隠れていなさい」

 

父親の視線の先には4人の人間が入っていた

 

「酷い有り様だ、吸血鬼よ、罪の無い人を襲うのは楽しいか!!」

 

「罪の無い人間だと……?貴様らが手を出したのだろうが、そしてこいつらの持っていた剣は対吸血鬼用であるぞ!!」

 

「何を言っている!!オレ達の国の民を襲ったのは吸血鬼だろうが!!」

 

「そうだ!証拠だってあがってんだよ!!

首に噛まれた後もあったんだ、国の周りに血を吸う種族はお前らしかいないんだからな!」

 

「我輩の街にいる吸血鬼は野生の動物の血しか吸わぬ!!

だがこう言い争っている必要もないであろう、我輩は貴様らを殺して、貴様らの国を壊すとしよう」

 

父親が一歩踏み込むとその身体は炎に包まれた

 

「やったか!?」

 

「フハハハハハハハ!

我輩に炎は無駄だ、この程度ぬるいわ!!」

 

簡単に炎を振り払うとその炎を出した魔導師を一瞬にして両断した

 

「よくもカルアを!!吸血鬼めぇ!!」

 

残り3人の斬撃も簡単に避けてまた1人殴り飛ばした

 

「我輩はこの街の王だ、その程度の実力で我輩を殺そうとは片腹痛いわ!!」

 

そう言った瞬間父親の動きが止まった

 

「何だ!?」

 

何かの魔法により動きを少し止められ、その隙に1人が父親に飛び付いた

 

「へ、へへへ、命かけりゃてめぇくらい止められんだよ、人間なめんじゃねぇぞ」

 

「止めろジェイド!!それは禁術だろ!!!」

 

「うるせぇ!!これくらいの覚悟がねぇと勝てねぇ相手なんだろうが!!長くはもたない……はやく殺れ!!」

 

「なら離れろよ!!ジェイドまで斬っちまうぞ!!」

 

「オレごと斬れって言ってんだよ!!お前は勇者だろうが!!!」

 

ジェイドの身体はその術のせいか片腕が千切れ始めた

 

「ばやぐじろ!!」

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「貴様ら人間が!!我輩に勝つことなどあり得ないのだ!!」

 

 

勇者と呼ばれていた男性はミラの父親を斬りつけたが、ジェイドにはギリギリ当たらないところで止めていた

 

「おい!ジェイド無事か!?」

 

「な、なにやっでんだ……

こんな無様な状態で生かしてんじゃねぇよ」

 

「回復薬だ飲め!!」

 

回復薬を飲ませても千切れた片腕や足は当然くっつかないで、ただそれ以外の傷が治るばかりでいる

 

母親の部屋からミラも飛び出してきて父親の側に駆け寄った

 

「お父様~~」

 

「ミ……ラ…………、すまなかったな我輩は慢心によって負けてしまった」

 

「嫌ですお父様!あたしはお母様もお父様も失ってしまって、街のみんなも死んじゃって、どうやって生きていけば良いのですか……」

 

「力があるものは孤独になるのだ、ミラよお前はそれが少し早かっただけだ

勇者よ、最後の一撃は見事だった

そして、自らを省みずに呪術を使用した貴様もだ」

 

「おい吸血鬼!!ここから1番近い街はどこだ!!

ジェイドが死んでしまう!!!」

 

「フハハハハ、それを我輩に聞くとは、人間もずいぶん傲慢だな」

 

「良いから消える前に言えよ!!」

 

「なら我輩と1つ取引をしないか?」

 

「取引だと……?

なんだってしてやるよ!!だからジェイドは助けてぇんだ!!」

 

父親はクスッと笑ってミラの頭を撫でた

 

「ミラだけは殺さないでくれ、我輩とステフの大事な一人娘だ、そして我輩達に罪を擦り付けた奴を殺してくれ」

 

「嫌ですお父様、あたしもお父様と一緒に」

 

「ミラ!お前は我輩の大事な娘なんだ、こんなところで死ぬことは許さん」

 

そう言って泣くミラを勇者の方へ突き飛ばした

 

「その要求は飲んでやる、だからジェイドを!!」

 

「分かっている、吸血鬼は人間と違って約束、成約、契約にはうるさいんだ

まず千切れた手足はミラに繋げてもらうと良い、そしてフルポーションに近いものもある、ミラに案内をしてもらうと良い」

 

「嘘であればこの娘は殺すぞ!」

 

「言ったであろう……吸血鬼は約……」

 

「お父様…………」

 

崩れ消えた父親の灰はサラサラと地面を泳いで広がっていった

 

「頼むミラ!!ジェイドを助けてくれ」

 

ミラの悲しむ暇もなく勇者はミラに土下座したが

ミラであっても亜久里であっても答えは決まっていた

大切な人を残して死ぬことも、大切な人が死ぬこともとても苦しいことだと

 

「千切れた腕と足を持ってきてください……」

 

涙を拭って千切れた面にしっかりと目を通した

 

「どうだ?治りそうなのか?」

 

「お父様との約束ですから」

 

スキルにより指から糸を出して神経、骨、皮、血管、筋肉を縫い合わせた

その速度は15秒程で片腕、片足を繋げるのに30秒もかからなかった

 

「まだ生きていますよね」

 

「あ、あぁ、心臓は動いているが……」

 

ミラはナイフで自分の手首を切り、その血をジェイドに飲ませた

 

「な、何をしている!!吸血鬼の血など体内に入れては、ジェイドまで吸血鬼になってしまうだろう!!」

 

「それはどこの国の神話ですか?

全員が全員同じではありませんが吸血鬼の血は回復効果があります

その中でもあたしの血はその効力が高いんです

吸血鬼が傷の治りが早いのもそのおかげなのですが」

 

「そ、そうなのか」

 

ジェイドは少しすると顔色も良くなってきた

 

「な、なぁ、ミラちゃん?」

 

「はい?」

 

「吸血鬼って日の光に弱かったり、十字架が嫌いだったり、ニンニクが苦手だったりするのか?」

 

ミラは思った、ニンニクというものはこの世界に存在しないことと、この世界の吸血鬼は前の世界の吸血鬼と弱点はまるで違うということから、この勇者も異世界人、そして自分と同じ世界からやって来たのではないかと

ほとんど確信ではあったがそれについては言わなかった

 

「ニンニク?何かのお肉ですか?」

 

「い、いや変なこと聞いて悪かったよ

オレのいた国じゃそれが普通の考えだったからさ」

 

「それが吸血鬼は悪ということですか」

 

「人を襲うことを悪だといっているんだ」

 

「お父様も言っていましたがあたし達街の吸血鬼は人間を襲ってません……なのに…………」

 

自然と涙がボロボロと溢れだした

亜久里の時に親孝行出来なかったからこそ、こっちではと思っていたから出てきた涙で、それは全然止まらなかった

 

「キミにはすまないことをしたと思っている……

こんな事をして仲間まで助けてもらって」

「うわぁ!!」

 

勇者が言い終わる前にジェイドが飛び起きた

 

「ここは天国か!?なら何でお前がいるんだ!?

つかこの子は吸血鬼だろ!!」

 

「落ち着けジェイド、お前はこの子に助けられたんだよ」

 

「は?シューヤって時々変なこと言うよな、吸血鬼が人を助け……」

 

繋がっている手足を確認してジェイドは固まった

 

「フルポーションがあっても千切れたところは繋がらねぇよな?」

 

「だからこの子が治してくれたんだよ、吸血鬼の王と約束でな」

 

「約束だぁ?んなもん破っちまえば良いだろ?

吸血鬼は殲滅しろと命令だっただろ、オレ達の仲間も殺されたんだぞ!!」

 

「でもジェイドは生きている」

 

「お人好しな奴だな、おい吸血鬼!

助けてくれてありがとな、お前は見逃してやる

だからどっか遠くへ逃げちまえよ、オレらが気付かなかったことにすっから」

 

「お父様との約束を果たすまではあなたに付いていきます」

 

ミラは勇者シューヤの側に寄った

 

「はぁ!?おいシューヤ!約束って何だよ」

 

「オレ達の国を襲ってここの吸血鬼に濡れ衣を着せた犯人を探すことだよ」

 

「ばっっっっっっかじゃねぇの……

吸血鬼連れて国に帰ってみろよ」

 

「だからって約束は破れねぇだろ?」

 

「お父様との約束を反故するのならこの人の腕と足の糸を切りますから」

 

「だそうだぞ」

 

「とにかく、オレは吸血鬼なんて信用しねぇからな

約束だってシューヤがしたもんだろ、オレには関係ねぇし」

 

「待てよジェイド」

 

「待たねぇよ、殺された奴等の墓作る準備しなきゃいけねぇからな

それと吸血鬼のガキ、少ししたらオレらの国の奴等がここにある宝物盗みにくるだろうし、どうしても渡せない物は自分で大事にしてろよ」

 

「ごめんな、ジェイドのやつ治してくれた事には感謝してるんだがな……」

 

そう言われるとミラは父親と母親の灰の中から指輪を取り出した

 

「オレが言うのも変だが、それだけで良いのか?」

 

ミラには無言で頷かれた

 

その後シューヤとジェイドはまだ形の残っている人間達の名前を全てリストアップし始めた

 

「何をしているんですか?」

 

「国に戻ったら墓を作るために名前を確認しているんだ、オレ達が全員持ち帰ることが出来ないからな」

 

「シューヤ!吸血鬼にそんな事言ったってしょうがねぇだろ!」

 

「そっちの人、あたしから100m離れたら糸の範囲を越すので、注意してください」

 

「そう言うことははやく言えよバカ!!」

 

 

いざこざは結構あったものの、馬と呼んでいる乗り物だが、トカゲや恐竜に近い形をしている乗り物に乗って3人は国境の門番が見えるところまで戻ってきた

 

「このガキ何て説明するんだ?」

 

「ミラは姿を変える魔法とかは使えないのか?」

 

「魔法は一切使えませんよ、お父様のように火も出せませんし、お母様のような身体強化も出来ません」

 

「マジかよ……吸血鬼って能筋なのが希少種だろ?

その赤紫の目と牙をどうにかしねぇと、オレらまで首飛んじまうぜ」

 

「ならジェイドのマントの裏に隠れるか」

 

「降りた瞬間バレるだろ!国に帰れば直接王様のところ行きだろうから」

 

「ならオレの鎧の中に入ってるか?

ちょっとキツいしお前の親父さん殺したオレのところじゃ嫌かもしれねぇけど」

 

「あたしも詳しく話を聞きたいので、嫌ですけど後者の意見でいきましょう」

 

 

シューヤが上の鎧を外したところにミラがシューヤの上半身に抱き付く

その状態で少し余裕を持たせてジェイドに鎧を着させてもらっていた

 

「まぁ少し不自然な感じはするけど、これが1番だな」

 

「一時間くらい我慢しててくれよ」

 

多少不恰好ではあるが門番は簡単にスルー出来て、城まで入り込むことができた

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