原作開始前でも50階層くらいには、ちょっとした遠征くらいの気持ちで来てるはず......
「君は......こんなところで何をしているのかな?」
団体さんの中から、俺の腰程度の身長の子が話しかけてきた。
ああ、人間との初接触に感激している場合じゃないか。
「温泉を増築するために水路を作ってたんだが......もしかして君達の土地だったのかな?」
しゃがんで目線を合わせてそう話す。
そうだとしたら、埋め立てて移動しなきゃいけない......のか?
ところで子供に話させて、大人達は何もしないんだろうか?
「いや、ダンジョンは誰の物というわけじゃない......が、僕が知る中で、ここまで単独で来れるような最上級冒険者に君のような人は居なかったと思うんだけど、どこのファミリアか教えてもらえないかな?」
最上級冒険者?ファミリア?
なんの話だろうか。
「あー、すまない。そういった事に詳しいと思う人を連れてくるから、ちょっと待っててもらえるかな?」
ルイなら知っているかもしれない。
あの子、ダンジョンやら冒険者なんて事を話していた気がするし。
「え?あ、ちょ......行っちゃったか。」
「ふむ、嘘をついているようのは見えなかったが......」
「とりあえず少しの間待っててみようか。ダンジョンの傷が治るまで、モンスターは湧かないしね。」
「ルイー。お客さんー。」
「お、きゃく?しょうばい、なんて、してない、よ?」
いやまあ、そうだけれども。
とりあえず事情を説明した。
「はやく、いく!」
人間が来たという事を伝えると、顔色が変わった。
急いで準備を整えて、竜骨(仮)に乗って......うん?ザブトン達も来るのか?
竜骨(仮)はいつも通り、直ぐに目的地に着いた。
こっちを向いていた人達が全員、気絶した。
......ザブトンさん?
なんで目をそらすのかな?
俺は事情を説明して欲しいだけなんだけどなー?
はい、吐きました。
原作のザブトン......というかイリーガルデーモンスパイダーの種族特性のスタンバッシュと同じ、初見さん絶対気絶させる精神攻撃(パッシブスキル)を持っていました。
せっかく待っていてもらったのに放置するわけにもいかないので、第2拠点まで連れて行く事にした。
ちょうど良い荷車があったので、全員それに乗せて糸で固定する。
そして竜骨(仮)に引っ張ってもらうのだ。
......徐行でよろしく。
1秒が5秒になるのは、徐行に入るのか?
まあ何処にもぶつける事なく、落としてもなさそうだからいいか。
拘束だけ解いて、荷車の上で寝かせておく。
......暴れないよう、注意書きでも残しておこうか?
「此処はさっきの場所から6階層程降った場所です。起きたら近くの家か近くで農作業をしていると思うので、呼んでください。」
と書いた立て看板を設置した。
しかし、日本語じゃないのによく書けたな......流石は転生特典。
今更ながら転生させた神の像......と、創造神、農業神(女性ver)の像を彫って神棚の上に置いた。
キャラの口調が......わからない。
今作でのスタンバッシュ持ちはザブトンだけであり、子蜘蛛達は持っていません。