今もしギガスラッシュが使えたなら、最初の方の中ボスくらいなら倒せる気がする。
聞いてみると、あっさりそうだと答えてくれた。
気軽に聞いた俺にも問題があると思うが、そんな軽くしても良い話だったのか?
「周りに人がいるわけでもないし、聞くということは......まあ、そういうことなのだろう?なら気にする必要もあるまい。」
剛毅というか何というか。
確かにそうなんだけどさ......
「......わたしが、ことばをりかい、できることを、わすれてない?」
もちろん忘れてないぞー?
ルイならまあ、話しても良いって俺は思ってるから。
「しんらいされてる、とおもうべきか......どうでもいいと、おもわれてるのか。まあ、わるいきは、しない。」
彼女が授かったのは、とあるゲームのキャラクターの能力。
その気流操作って能力を持っていて、どうして竜骨(仮)に勝てないのだろうか?
力と速度は凄いが、その分耐久が犠牲になっているらしいので、広範囲を巻き込む攻撃をすれば良いんじゃないだろうか?
「ジャガーノートは、魔法を無効化して反射する能力を、持っているからな!」
特典で得た能力は魔法に分類されるのか。
ちなみに言葉が途切れ途切れなのは、サハギン達と戦っているせい。
サハギン達は人間との戦闘経験を積み、彼女は自分以上の強者との戦闘経験を積める。
win-winな関係......なのかな?
オボロ・チトセは大変な事をしてくれやがりました。
何故正座させられているか、わかりますか?
「んー......貴方も転生者だって事を暴露したからでしょうか?」
違います。
俺が転生者......つまりこの世界の住人じゃないというのを暴露したのは、まあ構いません。
モンスター達はそれで対応を変えたりしませんし。
「なら......果物をつまみ食いしたこと?」
違います......が、それは後で別に聞きます。
問題なのは、俺の前世風料理を食べた後にあとは◯◯があれば完璧だ。とか、◯◯味じゃない......とかを自分の心の中に秘めているだけでなく、モンスター達の前で繰り返し言いやがった事だ。
その後、どうなったと思う?
「えっと......生産を希望したとか?」
違 い ま す 。
正解は、自分達も食べたいと言い始めた事です。
それがまあ、生産出来るような物だったら問題はなかったんですけどね。
肉や魚の様な、畜産業や漁が必須の食材は無いって言ったよな?
それなのに、カレー風スープに肉やチーズを希望したり、寿司や鰹出汁を要求するとは......
さて、申し開きがあるなら聞くが?
「で......」
で?
「出来心だったんです......前世の物が食べたいなぁっていう。逆に、こんな海の様に広大な階層なら、1匹くらい食べられる魚がいるとは思いませんかっ!?」
人間の食用に適した獲物が居たなら、とっくの昔にサハギン達が見つけて食卓に並んでいる。
まあ俺も転生者だから、前世の食事がしたいというのもわかる。
そんなに食べたいなら、家畜をここまで連れてこい。
足として、竜骨(仮)を貸し出そう。
「言ったな?精々牧場の用意をしているが良い!」
1週間後、そこには山羊と牛、豚が数匹ずつ括り付けられた竜骨(仮)に騎乗し、鶏の入った籠をいくつかと生簀を抱えた彼女の姿が。
......とりあえず、チーズから作っていこうか。
平和に過ごしていた住処から突然攫われ、自分より強い奴しか居ない場所に連れてこられた◯。
◯は勇気を持って、自らの知恵と体力の限界を超えて生き残る事が出来るのか!?
次回 魚、死す
後書きが......思いつかなかったんです......
ちなみにオボロ・チトセはLv6です。
元ネタがチトセ・朧・アマツというキャラクターなので、オボロ・チトセとしていますが、よりダンまちに近づけてオボロ・千歳とかで良いのでは?と思い始めました。