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「死にたくなきゃ、そいつを寄越しな!」
「......は?」
何言ってんだ、こいつ?
「おおっと、【
「ねえ、あの人ってばかなの?」
馬鹿......何だろうなぁ......
「女に庇われるだけの腰抜け野郎がッ!」
「そうだそうだー!」
「いや、待てよ?そもそも許可を得る必要なんて無えんだ!あいつらはダンジョンからモンスターを連れ出した犯罪者で、俺らは被害を未然に防いだ冒険者。正義は俺らにあり!」
そう言って剣や槍を構えてこちらに向けてくる。
はあ......面倒だが、仕方ない。
「警告だ、死にたくなければそこを退け」
「犯罪者とは交渉しない!これ常識也!」
あ、そう。
万能農具を槍にして、ギリギリ人や建物に当たらないように投げる。
......あ、偶然頭を上げたダンシングフラワー(仮)に似た何かが巻き込まれた。
逸れた槍が塔に......って、呆けてる場合じゃねぇ!
ギリギリ手前で手元に召喚し直すことに成功した......あー、危なかった。
「レベル4相当のモンスターを一撃か......ああ、言っていなかったが、私達の中で彼が一番強いぞ?」
万能農具が強いだけなんだけどね。
「最後の警告だ、退け」
まあそれで、コッチに敵意を向けないならそれで良い。
「脱走したモンスターが出たぞーッ!」
「市民の皆さんは、早急に避難してください!」
囲んでいた冒険者達も、通行の邪魔はしなさそうかなと思って進もうとした時、大通りから真っ直ぐこちらに向かってくる巨躯のモンスターがいた。
「お、おいあれ、トロールじゃないか?」
「こんなところに居られるか!俺は逃げるぞ!」
屋台の店員や観光客その他市民を残して、囲んでいた冒険者達は誰よりも早くに逃げ出した。
ええ......こういう自体って普通、冒険者が対応するものじゃないの?
「アレらがまともに戦えるとでも?所詮、ステイタスに任せて、自分より弱い相手としか戦わない輩だ......まあ、命への執着と考えれば、当たり前なのかもしれないがな。では、アイツは私が「私がやる。オボロは下がってて」......そうか」
えっと......ルイって、戦えるの?
「【我が従僕たる氷精に命ず】」
「ルイも......手加減不可能という欠点があるが、私よりも強いぞ?」
「【
「【コキュートス・コフィン】」
こちらに向かっていたトロール(?)が、瞬きほどの時間で氷柱の中に閉じ込められた。
こんなお手軽に氷を作れるなら、カキ氷とかシャーベットが作れたのに。
「......【汝が魂を解放せん】」
最後に氷柱は内側から爆発したかのように、砕け散った。
不謹慎だが、ダイヤモンドダストのようで綺麗だな。
「一応私、オラリオで2番目に強い冒険者のはずなんだがな......」
「魔法なんて精神力をにんしきして、自分が求めるじしょうを、飼ってる精霊に伝えるだけ」
そういうものなの......?
「お、おおおお!?」
「あの嬢ちゃんが、トロールを倒したぞ!」
「スゲェ!普段威張り散らしてる逃げてった冒険者なんかより、モンスターの方がマシじゃないか!」
「嬢ちゃん、助けてもらったお礼だ。試作品だがコレを持っていってくれ。ジャガ丸くんココアクリーム味だ」
ジャガイモとココアって合うのかな?
「なら俺のとこのも持ってきな!ほれ、串焼きだ」
「私のところもあげるわ!」
「あんたもまさかあんなのを隠してるだなんて、スゲェじゃねえか!コレをやろう!」
それやこれやでルイと俺は色々な料理を抱えている。
まあ、認められたって思えば良いのかな?
「......私は!?」
「だってお姉ちゃん、何もしてないじゃん?」
「グハッ......」
そこな少年、事実とは時に万能農具にも勝る言葉の刃になるって、覚えといてあげてくれ。
Q、モンスターって魔法使えるの?
A、デミスピリットが使ってたから、精霊の補助があれば使えるんじゃない?
神々が降りてくる前、恩恵がない時代でも魔法はあったっぽいし。
あれ......そう考えるとルイの実年齢っt(血痕が残されている
【コキュートス・コフィン】
単体凍結魔法
文字通り、敵を氷の中に閉じ込める
敵と自身のステイタス差に応じて、凍結の深度が変わる
術者の詠唱により、凍結した部分を内側から破砕する
詠唱式【我が従僕たる氷精に命ず。
詠唱式【汝が魂を開放せん】
凍結の深度が中途半端な状態で破砕した場合、グロ映像になるな