ダンジョンのんびり農家   作:重言 白

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ピックアップすり抜けて婦長が来ました。

近々作者を不運が襲うと思うので、更新が途切れるかもしれません。


カレー風スープという飯テロ

 俺は今、ロキ・ファミリアの中庭でカレー風スープを作っている。

 

 ......いや、最初はちゃんと厨房を借りて作ってたんだよ?

 

 ただ、増え続けるおかわりに厨房の機能では間に合わなかった。

 

 結果、中庭に石で焚き火を囲むだけの簡単なコンロに大鍋を置いて、カレー風スープを作っている。

 

 厨房で作っていた時でさえ、匂いで人を集めたカレー風スープ。

 

 つまり、中庭という開放された空間で作ればどうなるか......

 

「この美味そうな匂いはなんだー!」

 

「ヤッフゥー!」

 

「俺たちにも寄越せー!」

 

「俺が、ガネーシャだ!」

 

「俺これ知ってる、カレーだろカレー!」

 

「カレーって言うのか、ロキ・ファミリアー!カレー寄越せー!」

 

「......でも、オラリオじゃあ高価な香辛料を、どうやって用意したんだ?」

 

 このざまである。

 

 インド辺りの神は知っているようで、カレーという単語が知れ渡ってしまった。

 

 しかし、俺はコレを未だにカレーとして認められんのだ......!

 

 前世のレトルトって、美味しかったんだなぁって感想が、拭えないのだ!

 

「十分美味しいと思うのだがな......」

 

「暗黒物質製造機の味覚はあてにならん」

 

 いつか作ってもらった、緑色に発光する粒子を放出する塩おにぎり。

 

 オボロは普通に食べてた。

 

 もう一個作ってもらい......(同じ材料、同じ手順なはずなのに何故か黒く染まり、瘴気が漂っていた)それを兎に食わせたところ、料理人に呪いあれ!調理台に災いあれ!いつか地獄の釜に落ちながら、この白兎の怒りを思い出せ!と言わんばかりの表情を浮かべながら、のたうちまわって蒸発した。

 

 不運にも瘴気を吸ってしまったフォモール達は、1ヶ月寝込んだ。

 

「まあ外野はどーでもええから、はよおかわり作ってーな」

 

「......美味しい」

 

「トマトカレー、そういうのもあるのか」

 

「......材料費請求するぞ?」

 

 部屋を借りてるのに、飯までご馳走になるのはと思って自分達用に晩飯を作っていたのに、何故かご馳走することになっている。

 

 わけがわからないよ。

 

「こんな食欲を唆る匂いのする食事を作っておいて、食わせないのはもはや拷問か何かじゃないかな?」

 

「それにしたって食い過ぎだろ。大鍋何杯目だ?」

 

「もぐもぐ......50から先は、もぐもぐもぐもぐ......数えてない......もぐもぐ、おかわり」

 

「今作ってるから」

 

 ええい、そこで食ってる2人は作り方知ってるだろうが。

 

 手伝え。

 

「ロキ様から、もぐもぐ......手伝うなって言われてるんで」

 

「だから今日は食べる専門♪もぐもぐ......あー、他人の作った飯は美味いです!」

 

 酷い話だ。

 

 こんなの絶対おかしいよ!




気づけば30話

皆さま、日頃の御愛読誠にありがとうございます。

閑話って、纏めるべきですかね?
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