今回は主人公とルイの2人語りのみ。
そして作者が思っていたのとは全く違う感じに......
結局、ティロマはオボロと一緒に1度帰ることにした。
カレーを手土産に竜骨(仮)に乗って出ていったので、階層移動というめんどくさい事をする気が起きない。
人間、楽を覚えるとダメになるな。
「人間としてはともかく、男としてダメダメよ」
それはあんまりじゃないか?
「決心してきた女の子を、追い返したのに?」
......いや、彼女は命令されてただけだし?
「ヘタレね」
あーんまりだー。
というか、本当に流暢に喋るようになったな。
つっかえながらの頃が少し、懐かしい。
「あなたが人とお喋りしようとしない分、私が話してるんだからね?知識はあって、あとは慣らすだけだったんだから、数さえこなせばこんなものよ」
そんな簡単なものなのか......いや、俺は英語は出来なかったから、ルイのスペックが高いと思うことにしよう。
そう考えると......楽。
ところで、ルイの作った氷でかき氷ってお菓子......デザート?を作るけど、食べる?イチゴ味。
「頂くわ」
いやー、こんな感じのって大体の機能と仕組みを説明するだけで、まさか手回しかき氷機まで再現するなんて思いもしなかった。
他にもパスタ用の押し出し製麺機、たこ焼き機、クレープ焼き機などなど......
是非とも、戻って来て欲しいよね。
「オボロが聞いていたら、『私は!?』って言いそうね」
もちろんオボロも......あれ?
オボロって普段......何してるっけ?
「......サハギン達との模擬戦かしら?」
......うん。
で、何の話をしてたんだっけ?
「ティロマはよく働くなーって話よ。若いのに、もう痴呆が始まったのかしら?」
そうそう、ティロマはよく働いてくれてるよ。
時々、サハギン達に戦闘訓練をしてもらったりもしてるし。
最近は料理の補助としても、板についてきた気がする。
「......私は、どうなのかしら?」
うん?
「......よくよく考えたら、私って氷を作ってるだけじゃない?でも80階層で拾えるから、替えがきかない分けじゃないわ」
私は水瓶とセットじゃないと動けないし、と続ける。
......ふむ。
もしかして俺がいずれ、ルイを放逐するとか思ってる?
余ったサーヴァントを
「ま、マナプリっていうのはわからないけど、そう思うことも時々あるわよ。あなたは人間で、私はモンスター。あなたは私達を此処に置いて、地上に行くこともできるのよ?」
まあ確かに、出来ない事はない。
地上でなら移住希望者も増えるだろうし、畑では取れない物を買いやすいだろう。
だからといって、此処を捨てる理由にはならないんじゃないか?
それに、此処を去るなら、絶対にルイは連れて行くし。
「......(もしかして、これって告白なのかしら?)」
現地のモンスターと話せて、氷を量産できるルイを置いてくなんて事はありえない。
「......【我が従僕たる氷精に命ず】」
え、ちょっと待って。
ソレってあの巨体のモンスターを氷漬けにしたやつだよね!?
「【凍てつきたる永久の柩を此処に】ッ!」
死んじゃう!
俺は冒険者みたいな恩恵を持たない人なんだから、死んじゃうよ!?
「......【コキュートス・コフィン】!」
ギャーー!
普段は毒舌だけど、2人きりになると弱音を言っちゃう......何処のヒロインだ貴様!?
なお、最後の魔法は健康な肉体によりレジストされました。
凍結と拘束の状態異常を与える魔法だからね、相性の問題。