ルイに落語を教えて、モンスター達に披露させてみた。
原作での御伽噺に似た反応が返ってきた。
『今度は濃いお茶が一杯怖いわ』
『仲間を騙して糧食を奪うなど、我らがサハギン軍で露見すれば即座に極刑だ。そもそも、何故恐ろしい物の中に死がないのか』
『じゅげむ君の姿は、もう何処にも見えませんでした』
『無駄に冗長的な名前を付けて、作業時間を延長するなど馬鹿らしい』
『あなたがそれを言うの?オリヴァー・ディエゴ・ルート君』
『仕事中の呼び名はオリヴァーですので』
『今何時だい?』
『正しく物を数えられない奴が何故、店を構えているのだ?』
ネタに対して真剣に突っ込まれましても......
俺はそういう話ってことしか知らないから、どういった経緯で産まれたのかはわからないのだ。
ちなみに、ティロマも似たような反応だった。
商売人だから、金勘定を間違える事は許せないらしい。
「結局、ファミリアには所属し続けることにしました」
レベルが上がって、発展アビリティの神秘も得ましたし......と続けるティロマ。
神秘?
「神の十八番である奇跡を起こす能力だ。まだ習得仕立てなので、大きな変化は起こせないが将来的には、空飛ぶ靴や透明化の付与された兜が作れるようになるらしいぞ?」
......ああ、オボロか。
久しぶりだな、元気にしてたか?
「私も!ティロマと一緒に!帰ってきてただろうが!」
冗談だよ冗談。
昨日も顔合わせたのに、そんなに焦らなくても良いんじゃないか?
「全く、心臓に悪い......」
「というわけで、早速神秘を使って作ってみたのがこちらです!」
そういって1㎥程の白い箱を取り出した。
中には精巧な人形が入っているようだ......怖い。
「というわけでメリーさん、起動!」
カタ
箱の中に入っていた人形から、音がした。
カタカタ、カタカタカタ
1度鳴ったかと思うと、連続して鳴り始めた。
カタカタカタカタカタカタ、カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ!カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ、カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ、カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
全身を震わせながら、音を立て続けていたのだが......
カチリ
何かが嵌った音がした。
キリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリ
触ってもないのに腕が動き出し、箱の淵を支えにして首が180度くらい回って、こちらを見ている。
「」
「」
「どうです?可愛いでしょう!?コレが私が作った汎用人型自立式戦闘人形のメリーさんです!こんなちっちゃくて可愛いですけど、今の状態でもレベル2くらいの敏捷と力があるんですよ?その分、耐久力がないのと起動に時間がかかるが欠点なんですけどね。でもでも、汎用というだけあっていくつもの追加武装が出来る高い拡張性を持っているんですよ!例えばこの蜘蛛をモチーフにして、あらゆる悪辣な足場でも踏破できるようにした高速移動形態、
とりあえず落ち着いてくれ......!
それは非常に、非常に危険なものだ......!
まんじゅうメリーさんこわい
最初は実在する呪いの人形の名前を採用しようとしましたが、作者がガチビビリして著作権や肖像権を考えて、都市伝説になりました。
最初はからくりサーカスのあるるかんや鬼灯の冷徹のめめこちゃん的な人形を考えていたのに、どうしてこうなった!