獣殿では、ないです。
下の階層から、ビールの作り方を教えてくれた人が来ているとの報告が入った。
到着予定は夜?
......今日の夕食のメニューはねこまんまから置いていったあのレシピに変更、ビールの在庫も確認してきてくれ!
今日は昼以降の作業をおおよそ打ち切って、そっちの準備を優先するぞ!
彼が置いていったレシピは煮るか焼くだから......楽だ。
「ほう、我の到着に合わせて故郷の料理を作っているとは、雑種の中にも殊勝な者もいるらしいな。良い、その態度に免じ、卓を共にする事を許す。光栄に思うが良い」
ハハーッ。
「な、な、な......なんでギルガメッシュが?」
知っているのか、オボロ!?
実は彼も転生者で、偉そうなのはロールプレイだったんだよ!
な、なんだってー!
「そこの女、勘違いしないで貰おうか。確かに我は転生者に特典として願われたが、あのような雑種如きに我が魂を染め上げることなどできん。3倍......いや、例え何倍を持ってこようが、奴如きに我が肉体も宝具も、使うことなどできん」
つまり......どういうこと?
「......転生者の魂より、我の魂の方が強かったから、支配権は我にあるという事だ。つまり此処にいるのは我が宝物をくすねようとした盗賊ではなく、我本人という事だ。拝謁を許された歓喜に震え、滂沱の涙を流しながら崇拝しても良いのだぞ?」
よくわからんが、ギルガメッシュさんはギルガメッシュさんという事だな。
ほれ、オボロも座って食え。
別に敵というわけでもないし、唯我独尊だけど話ができないわけじゃない。
あ、この子最近入った新入りのティロマ、主に物作りを担当している。
「えっと......はじめまして、ティロマです。よろしくお願いします」
「ふむ......なるほど。良いものを拾ったな」
彼女のおかげでこの畑は一気に進歩したからね。
本当に助かってるよ。
そんなこんな話をしているうちに夜は更けていき、1泊した後彼は去っていった。
「フハハハハ!それなりに楽しませてもらった礼だ」
そう言って置いていった、動き始めると無限に回り続けるという歯車は、ティロマの手でメリーさんに埋め込まれた。
......永久機関入り人工知能搭載自己進化機能付き戦闘用人形、ヤバイな。
とりあえず、歯車は1個だけだったのが幸いか。
ちなみに俺にはまた別のレシピが描かれた石版を渡していった。
また、作れと言うことか......
面倒だが、レパートリーが増えるからいいか。
オボロには何か、小さくて丸い物を渡していた。
ウルク飯で検索して、出て来たものを参照しています。
当時は胡椒がなく、全体的に茶色かったとか......