原作開始の14年前から今作はスタートしています。
この話を含め、約6年経過しました。
閑話の転生者達の歳がごっちゃになっていますが、時系列がおかしいだけであり、全員ベルと同年代の予定です。
とりあえず主人公他3人の転生者を出しましたが、別にこれで全員というわけではありません。
アイデアが湧き次第追加される予定です。
そうだ、酒を作ろう(唐突)。
転生してからどれだけの月日が経ったか何て覚えていないが、そもそも異世界なので未成年飲酒とかないだろう。
そもそも人間がいないので、咎められる者もいない。
漬け物と同じく正しい作り方なんて俺は知らない。
ワインはブドウを潰して樽で保存すれば出来そうなのだが、樽がない。
確か糖分が発酵する事で出来ると何かで見た気がする。
世界最古のお酒は蜂蜜酒で、蜂蜜に水を混ぜるだけで出来るのだとか......蜂蜜もねぇ!
というわけで日本人のソウルフード、米を使ってみる。
とりあえず良く洗った後、粉々に砕いて万能農具でかき混ぜた後水に浸けて保管。
一ヶ月後、腐敗臭がし始めたので破棄。
次は軽く砕くだけに留め、水に浸けて保管......また腐っていた。
今度は糖分が出やすい様にと思い、炊いた米を混ぜて水に浸けて保管した。
酸っぱい匂いがし始めたので中を確認すると、水が分離していた。
よくわからないので万能農具でかき混ぜて放置。
米がドロドロに溶けた。
一口飲んでみた。
どことなく甘酒に近い気もするが、よくわからない。
俺は転生前は未成年、つまり酒の味を知らなかった。
現段階での酒造りを諦め、八つ当たり的に開拓領域を広げていたある日、サハギン達から新たな種族を紹介された。
マーメイドである。
もう一度言う、マーメイドである。
しかも拙いながらも人語を話す女性のマーメイドである。
「わ、たしは、かれら、とあ、なたが、はな、すため、のつうやくとし、て、きまし、た。」
「かれら、に、なに、かをつたえ、たいと、きは、わたし、をよぶよ、うつたえ、てく、ださい。」
早速色々なことを聞いてみた。
ここは何処なのか、牛や鶏のような家畜はいるのか。
調理器具や金属加工技術はないか、どうして話せるんだ?など......これまで聞きたかった事を色々聞いた。
彼女はゆっくりとだが、わかる範囲で答えてくれた。
先ずここはダンジョンと呼ばれる洞窟の中である事。
次に家畜はダンジョンの外にならいるという事。
金属製の調理器具はなく、金属加工技術もない事。
自分はこのダンジョンのモンスター達の中では異端であり、冒険者と呼ばれる人間からもモンスターからも狙われる存在であり、人間に近い価値観を持っている事。
というかサハギン達やザブトン、ダンシングフラワー(仮)達ってモンスターだったのか。
そもそもモンスターって何?
熊やライオンの様な猛獣とは違うのだろうか?
聞いてみると、モンスターは他の生物と違い魔石と確率で特定の部位しか残らないという答えが返ってきた。
ああ、だから石だけが残ってたのか。
......ん?彼女はどうして洞窟の外の知識があるんだ?
水棲のモンスター達は、水場がないと酷く弱体化する......らしい。
サハギン達も農業をするために陸に上がることはあるが、長時間いる必要がある時は交代しながらやっている。
つまりモンスターにも襲われる彼女には、地上にたどり着けないのでは?
そう聞くと、何故か地上の記憶があるらしい。
理由は不明。
もしも将来、地上に出られたなら彼女も連れて行く事にしよう。
なにかを思い出すかもしれないしね。
Q、モンスターに襲われるはずなのにどうして生きてるの?
A、サハギン達にとっては有象無象の1匹くらい、どうという事もないので見逃されていましたが、通訳要員として捕獲されました。
魚頭ですが、サハギンは賢いのです。