面白かったです(小並感)。
3巻は書店に無くて買えてません。
ある日家の周りで、ザブトンが小さくなったような蜘蛛を見かけた。
季節感がないからわからなかったが、繁殖期があったのかもしれない。
「いえ、ダンジョン、のモンスター、は、きほんて、きにダンジョン、からうまれ、ます。」
ダンジョンから生まれる?
どういう事なのか聞いてみると、現在の拠点より下の洞窟の階層に案内された。
ちなみにマーメイドのルイを運ぶために、粘土で水槽の様な容器を作った。
水分があれば良いらしい。
まだ耕していない道で10分くらい待っていると、突然壁にヒビが入って中からあの兎が飛び出してきた。
いつも通り頭を耕し、残った魔石を拾った。
ルイは物欲しげな目でこちらを見ている。
......食べる?
「いただき、ます。」
モンスターにとって魔石は、経験値の塊のような物らしい。
食えば食うほど強くなる......のか?
ちなみに子蜘蛛達は密林の階層で生まれた下位種族で、上位種であるザブトンに挨拶に来ていたそうだ。
RPGのボスキャラの取り巻きの様な物なのだろうか。
そんな風に思っていると、ザブトンから一糸乱れぬ動きをする子蜘蛛達を紹介された。
そんなご丁寧に、こちらこそよろしく。
というかアラクネ的な種族も居たんですね。
密林の階層は基本的に1つの大きな部屋だけであり、樹々さえなければ向こう側に上の階層への道が既に見える。
この階層で密林の階層も最後かな?
そう思っていると、階層の中心部あたりにピシリという音と共にヒビが入った。
何かが生まれるんですね、わかります。
しかし時間がかかりそうだったので、辺りを耕すことにした。
3分くらい過ぎた後、ようやくモンスターの全貌が見えてきた。
スマトラオオコンニャクに似た植物系のモンスターの様だが、中心の柱状の物が芋虫の様になっている。
そしてタダでさえ巨大なスマトラオオコンニャクより、更に大きい。
こんなに大きいのは、サハギン達の階層で見た龍くらいだ......いや、龍の方がまだ大きいか。
芋虫草(仮)と呼ぶ事にしよう。
芋虫草(仮)は触手を全方位にばら撒き、モンスターさえも捕食している。
コッチに来た触手は鉈にした万能農具で切り落としたところ、それっきりだ。
正確には、さっきまで耕していた畑で根を伸ばしている。
......そういえば、ダンシングフラワー(仮)達は良く何も生えてない状態の畑に良くいる。
原作でもニュニュダフネ達がコレは良い土って言ってたし、植物系のモンスターにも好影響があるのかもしれない。
子蜘蛛に植木鉢に移し替えたダンシングフラワー(仮)を持ってきてくれるよう頼み、コミュニケーションを試みる。
ケース1、野菜で釣る。
野菜は無視、ダンシングフラワー(仮)が狙われたので撤収。
やはり魔石だろうか?
ケース2、兎の魔石で釣る。
魔石を取っただけでなく、ダンシングフラワー(仮)を狙ったので撤収......せずに万能農具を取り出す。
ケース3、脅は......もとい誠意ある説得。
とりあえず頭っぽい口のある部位の、直ぐ横を通り過ぎる様に槍を投げた。
生前槍投げなんてした事ないし、練習した事もないのに関わらず狙い通りの軌跡を残して槍は飛んでいった。
手元に戻し、今度は本体を照準する。
芋虫草は暴力に屈しゲフンゲフン、誠意ある説得に心を打たれて触手を下ろした。
後ろから刺す様な視線を感じる気もするが、きっと俺の説得に心を打たれたに違いない。
......俺ってこんなに短気だったっけなぁ?
芋虫草(仮)、正式名称タイタン・アルム
同胞だろうが冒険者だろうが、手当たり次第に捕食する。
別名、死体の王花
察しの良い読者様型はお気づきでしょうが、59階層です。