Happy material ~ほほえみは、光る風の中~   作:千雨推し

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テスト投稿です。

タグや投稿フォームの機能が全然分からないので
とりあえず書き溜めている小説を投稿します。

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UQ Holder単行本17巻の直後からの話を、原作の内容を根拠に
その後の展開を勝手に小説にしてみました。

話数の割り当てなど、まだ何も考えていませんので
書き終えた順に小出しにしていくと思います。



Op.1 苦悩

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「あの時、僕はどうしていれば良かったんだろう」

 

朝も夕も無く、夢の中でさえもあの瞬間が

無限に繰り返し、再生される。

 

ヨルダとの戦い以来、幾万回と同じ質問を

自分に投げかけ。同じ数だけ自分を蔑み

心と体を痛めつけてきた。

 

 

「ネギ先生、行ってくださいです。私達は大丈夫です」

「共に歩んだ18年間・・楽しかったです。幸せ・・でした」

 

 

 

のどかさんも夕映さんも、あの瞬間、笑っていた。

ヨルダに憑っとられる、想像も出来ない苦しみの中で。

 

 

「来るな、坊主」

「私達は、そう簡単に取り込まれはしません」

 

 

 

そんな筈がある訳ない。相手はあの"始まりの魔法使い"なんだ。

 

 

 

のどかさんと夕映さんにヨルダの魔法からハジき出された瞬間

本当に二人の場所まで雷速で戻ることは、出来なかったのか?

 

戻ったとして、二人を救出できたとして

僕はあの場で、ヨルダに勝てたのか?

 

 

 

「違う!あそこで夕映さんたちを助けたとしても...」

 

 

「まーだ気にしてんのかよ小僧!グチグチ余計なこと悩むのが

 お前の悪い癖だな!ハッハッハッ!!」

「笑いごとじゃないですよ、ラカンさん!

 あの場で皆で力を合わせれば、もしかしたら...」

「勝てたのか?あの創造主(バケモノ)に?」

「.......」

 

ラカンさんとクウネルさんを助けに行こうとした時だって

そうだ。

 

あそこでラカンさんの巨腕を無理やり振り切って、二人を

ヨルダの近づける範囲から遠ざけることだって

やろうと思えば出来た筈だ。

 

 

「僕は...僕は...」

 

だけど、やってどうなる?

4人は僕をヨルダから逃がす為に、死なせない為に

自らの生命のことなど考えずにああしたんじゃないか。

 

僕が独断で戻ったところで、全員犬死にするだけだ。

4人の覚悟も想いも、全部無駄にするだけだ

 

 

 

僕が弱いから

 

 

 

非力だから

 

 

 

軟弱だから

 

 

 

 

 

「ったく・・」

「いつまでたっても、世話の焼けるガキだぜ」

 

 

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「なんで!何故あの時千雨さんが死ななきゃ

 ならなかったんだ!!」

「もっと、もっと僕が強ければ!

 ヨルダすら寄せ付けない、偉大なる魔法使い

 になっていれば!!」

 

 

 

いっそのこと、死ぬのが僕だったら

 

 

ヨルダを倒して世界を救う英雄が、僕なんかじゃなく

父さんやラカンさんの様な、勇者みたいな人だったら。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

キィィィィ   パタン

 

 

 

 

「ぼうや。まだ起きていたのか?」

 

 

 

 

[続く]

 

 

 

 




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短いですが、今回はここまでです。
合間合間に、出来上がった順に

フラッと投稿しようと思います。

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