本作品はイッセーが士道に転生したら?と言う物語です。「物語の初めからイッセーを死なすなよ!」と思う方もいると思いますが、温かい目で見守って下さい。
感想やアドバイス等をお待ちしております。
プロローグ 兵藤一誠死す
〜〜イッセー side〜〜
俺は左腕をキャノン砲に変更し、初代孫悟空から与えられた力で曹操たち『英雄派』メンバーを目掛けてドラゴンショットを放つ!狙いはリーダーの曹操だ!
―――無傷でてめぇを返すほど俺はお人好しじゃねえ!!
「曲がれええええええええ!!!!」
ドシュッ!!
英雄派のジャンヌとヘラクレスが、曹操の盾とならんとばかりに曹操の前に立つが、俺の言葉に応じるかのようにドラゴンショットが曲がり、曹操の左目に直撃した。
曹操は左目からドクドクと血を流し、地面に膝をつく。
………だが、自分の目を傷つけられたことに怒りを覚えたのか曹操はすぐに立ち上がり、傷を負っていない右目を鋭く開き咆哮のごとく声を荒げる。
「―――赤龍帝えええぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
赤龍帝―――この俺、兵藤一誠が宿している神器『
曹操は目を瞑り、自身の神器『
『槍よ、神をも射抜く真なる聖槍よ―――。我が内に眠る覇王の理想を吸い上げ――――」
「曹操、ダメだ!『
曹操が呪文を詠唱を止めようと、白髪の少年―――英雄ジグルドの子孫、『魔帝』ジークことジークフリートが曹操の口を塞ぐが、ジークフリートは吹き飛ばされた。
………曹操がジークフリートを突き飛ばしたのだ。
曹操は俺に目を抉られた怒りで完全に頭に血が上り、冷静さを失っていたのだ。
「黙れッ!邪魔をするな!!祝福と滅びの狭間を抉れ―――。汝よ、遺志を語りて、輝きと化せ―――」
曹操の呪文と共に聖槍の先端が大きく開ききり、膨大な光が放出される!
こ、これが『覇輝』か!!この光のオーラの量は危険すぎる!!俺たち悪魔は必滅し、最悪この京都が消えて無くなる!!
膨大の光の中から、一つの姿が確認できた。
神々しいとも呼べる蒼い光を纏った曹操が現れた。……もうあれは人間ではない―――神と呼ぶに相応しい姿だった。
「ッ…………」
あまりの出来事に俺は息を呑んだ。
その次の瞬間、俺は体を嫌な感覚があった。
それは――――俺の腹を聖槍が貫いていたからだ。
「ゴフッ…………」
込み上げてくるままに俺は口から血の塊を吐き出した。
体に痛みは感じられない。その理由は至って簡単な事だ。
俺の身体が凄まじいスピードで消滅しているからだ。
身体から煙が上がっていた。聖槍の影響によるものだろう。
同時に悟ることが出来た。――――俺はもう助からないということを…………
「イッセーさん!!イッセーさん!!消えちゃダメです!!消えないで下さい!!」
アーシアが淡い光を俺にかける。しかし、もう手遅れだった。アーシアの神器の治癒力をもってしても、効果がない。
―――ああ、俺死んじゃうんだな。こんな所で―――
――――アーシア…………みんな…………
ゴメンな…………もう、俺は…………
『相棒!!逝くな!!まだ逝くな!!気をしっかり持て!!相棒!!』
「イッセーさん…………いやぁぁぁぁぁあああああ!!!!!」
ドライグとアーシアの叫びも虚しく、俺は完全に消滅した。
〜〜イッセー side out〜〜
イッセー、死す。
次回の投稿は早めに行う予定です。