ヘルプミー!!
※誤字を修正しました。
今日の一限目は文系の大学に進む者と、理系の大学に進む者とで授業が違う。
士道は高校卒業後は理系の大学に進もうと考えているので、十香たちとは授業が違い、数学Bの授業を痛む身体に鞭を打って受けていた。
十香は士道と異なり、一限目の授業は家庭科の授業だったので、家庭科の授業を受けていた。そして、十香が何か箱を持って士道の近くへと来る。
「シドー、『くっきぃ』というものを作ってみたのだ!生地を作ってみんなに教えてもらいながら私がこねたのだ。―――是非食べてみてくれ!」
十香の持っている箱の中には、手作りのクッキーが作られていたのだ。
………家庭科の授業が調理実習で、その時に作ったものだろう。士道は嬉しさのあまり涙を流す。
「十香ぁぁぁぁぁぁっ!!俺なんかの為にクッキーを焼いてくれてありがとうっ!俺本当に嬉しいよ!よし、いただきますッ!」
士道は十香の作ったクッキーを口にする。十香のクッキーの味は―――
「………うん、美味しいよ!十香のことだからクッキーの焼き加減が適当で完全に焼けてないか、焦げたりしてると思ったのに、焼き加減は完璧で味もしっかりしてる!ここまで美味しいなんて思わなかったよ!」
「―――シドー!それは褒めているのか!?途中私が雑な女のように言っているように感じたぞ!」
十香は複雑な気持ちで士道に返答した。………精霊で知らないことも多い十香だから、士道は(生地が半熟だったり、焦げたりして失敗してるだろう。美味しくなくてもおいしいと言おう)と思っていたのだが、クッキーは半熟でも焦げていなく、士道にとっては百点満点のおいしさだったのだ。
「―――もちろん、褒めてるよ!ありがとな、十香」
士道は十香の頭を撫でると、十香は嬉しそうに微笑む。
「シドー、もっと!」
「はいはい………」
―――もうこの空間は二人のリア充感に満ち溢れていた。………もちろん、この教室には非リア充もいるわけだ。その非リア充たちの不満がついに爆発する!
『くそおおおおおおおおおおッ!!』
非リア充たちの心の雄叫びだった。しかし、それだけでは終わらない。十香のクッキーを士道が手に取り、口にしようとしたその時、士道の目の前を高速の何かが通り過ぎ、十香のクッキーを粉々に破壊する。
「―――な、なんだぁ!?」
士道がびっくりして窓際の壁を見ると、ダーツが三本突き刺さっていた。
そして、士道が食べようとしていた十香のクッキーの破片が、粉々になって散乱していた。
「………士道の命を救った」
―――士道が食べようとしていたクッキーを破壊したのは、折紙だった。
折紙は得意げにダーツを指に挟んでいるが、士道は全力で折紙に突っ込む。
「――――し、死んでしまうわ!!『士道の命を救った』じゃねえよ!!あと数センチ投げたダーツがそれてたら俺の身体に刺さってるわ!!」
「貴様、またしても士道の命を奪うつもりかッ!?また私の目の前で士道を奪うつもりなのか!!」
十香は凄まじい眼力で折紙を睨みつける。―――つい先日士道は折紙に『C•C•C』で打たれ、命を落としかけている。しかも、それは今でも十香の記憶の中に根強く残っている。
それは、折紙についても同じだ。折紙も士道に弾丸が命中してしまった時は放心状態になり、死んでしまいたいと思ったほど後悔した。
………だから士道は十香を止める。―――折紙の傷を再び抉らせないように。
「―――十香、それ以上言うな!!………俺なら大丈夫だ」
士道は十香の肩を掴んで笑みを見せる。絶望したのは十香だけではない。折紙もだからだ。
―――しかし、折紙は十香に引き下がることはなかった。
「………士道に『毒物』を食べさせるあなたにだけは言われたくない。士道は私のクッキーを食べるべき」
なんと、折紙も士道のためにクッキーを作っていたのか、お弁当箱のような箱の中にはクッキーがたくさん入っていた。
「―――なっ!貴様までも!?それから、私のくっきぃは毒物などではない!」
「………焼いた時刻は私の方が早い。それに、あなたのクッキーは疑いようのない毒物。士道が即死しなかったのは奇跡という他ない」
「………う、うるさい!!毒物は貴様のくっきぃだ!―――士道に危険物を食べさせるわけにはいかん、私が安全かどうかを確かめてやる」
十香は折紙のクッキーを食べる。そして十香は―――
「はわぅ………っ」
恍惚とした表情を十香は作り、幸せそうだったが『認めない』と言わないばかりに十香は首を横に振る。
「―――た、大したことはないな!これなら私のくっきぃの方が上だ………」
「毒物には致死量がある。これ以上士道に食べさせるわけにはいかない。―――士道、私のクッキーを食べるべき」
折紙は自分の箱を士道の目の前に置き、食べて下さい―――失礼『食べろ』と言わないばかりに士道にクッキーの箱を押し付ける。
「貴様、士道にさりげなく食べさせようとするなッ!!………シドー、あーん」
………十香は我慢が効かなくなったのか、奥の手を使った。もちろん士道は十香のクッキーを食べる。
「あーん………うん、美味しいよ」
「そうか!うむ、士道が喜んでくれて私は幸せだ!」
『くっそおおおおおおおおおおおおお!!!!!リア充爆発しろおおおおおおおおおおおお!!!』
非リア充たちはとうとう血の涙を流して敗北宣言をする。だが、折紙は十香の『あーん』を見ても全く動じなかった。そして、彼女も手札を明らかにする!
それを見た士道は―――
「―――じょ、冗談じゃねえええええ!!」
「………士道、わたしは本気」
折紙は自分の唇でクッキーを挟み、士道に近づけたのだ。―――バカップルの連中の中でも恥ずかしくて躊躇する指折りの必殺技『口移し』だ。折紙はクラスメイトの視線を全く恐れることなく折紙はやってのけた。………もちろん、十香は黙って見ているだけではない。
「貴様ふざけるなッ!!なんて破廉恥なことを士道にするのだ!!」
「………邪魔しないで士道が私を欲している」
「そ、そんなわけがあるかッ!」
さらにヒートアップする十香と折紙。そこで士道は二人の隙を見て折紙のクッキーを口にした。
「―――す、すげええええええええ!!ほんのりとした甘さとサクサクの焼き加減!そして、噛むごとに口内を包み込むフレーバーッ!こんなに美味いクッキーは初めて食べた。これはお菓子屋さんで売っているクッキーと比べても負けてないッ!!」
士道は折紙のクッキーに雷に打たれるような衝撃を受けていた。………十香のクッキーが百点満点だとすれば、折紙のクッキーは百点満点オーバーの点数を士道はつけざるを得なかったのだ。
折紙は勝ち誇った顔をして、十香に言う。
「………私の圧勝。これで士道は私のもの」
「ふざけるなッ!シドーは私のシドーだ!誰にもやらん!」
士道はガックリとしながら二人のクッキーを食べていた。そして非リア充たちは―――
『―――ゴフッ!!』
盛大に吐血した。それを見て桐生藍華は手で鼻をつまみ、非リア充たちを悪臭のように扱いながら吐き捨てるように言う。
「―――負け犬臭いわねぇ………」
………この女、桐生藍華は魔女と呼ぶべきだろう。他人の不幸を我関せずで呆れている。高校生でカップルがいるかいないかは、二次元男子と腐女子以外にとっては重要なステータスなのだが、それを知った上で桐生はバカにしているのだ。
士道は桐生に呆れながら言う。
「―――お前も彼氏いないだろうが………」
「―――ゴハッ!!」
士道の言葉に桐生も盛大に吐血をした。ちなみに桐生藍華も現在はフリーだ。容姿は良いものの性格がコレだからだ。
「―――よう五河、見知らぬ少女からクッキーをもらったのだが、俺の彼女は食べられないのだ。………どうすればいい?」
殿町がスマホの画面を『恋して!リトル•マイ•シドー』の画面にし、キャラクターを表示させて士道に訊く。ちなみにキャラクターは『ゴメンね!』と謝っていた。
―――殿町の言葉で空気が元に戻り、その後は非リア充たちも立ち直ったのであった。
『くっそおおおおおおおおおおおおお!!!!」
――◆――
「―――チッ!どうなってんだよ天気予報!全く外れてばっかじゃねえか!『降水確率一〇%』――――やかましわ!ただいま絶賛ゲリラ豪雨なうだ!こんなもん詐欺だよ、詐欺!」
予想外の雨に打たれ、士道は全力でボヤいた。しかし、ドライグは士道とは違い、この現象について思うことがあったのか、士道に語りかける。
『―――いや、この雨は自然のものではないな。意図的に雨を降らせたような………俺にはそんな感じに見える』
「―――それは何か力を感じるってことなのか?この雨を見てドライグはそう感じたのか?」
『いや、俺も確証を持っているわけでは無いから、いい加減なことは言えない。だが、一つの可能性として考えてもらえればと思ってな。先ほどまでこの辺りには雨雲は無かった。それなのに雨雲が現れた雨が降り始めたのだ。―――どう見てもおかしいだろう?』
ドライグの言うことはもっともだ。先程まで完全に晴れていて、雲はほとんど無かったにも関わらず、この大雨だ。ドライグが怪訝に思うのも頷ける。
「………修行があるってのに、風邪で休んでなんかいられるか!とにかく雨宿りだ!」
士道は近くの神社の大きな木の下へと逃げ込む。そこにドライグが言う。
『………相棒、落雷があれば死ぬぞ?』
「雷は鳴ってねえから雷は落ちねえよ。それに、俺には何か特殊な力があるんだろう?死んでも生き返るような―――だから雷程度じゃ死なないだろう」
『………………あ、忘れてた』
「―――ドライグは認知症だな。アルビオンが知ったらどうなるだろうな?『もしかしてアルビオンとの喧嘩の原因を忘れたのも認知症のせいなんじゃないのか?』………ドライグ、おっぱいドラゴンの歌は覚えてるか?」
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおんんんんっっ!!!!その歌だけはやめてくれぇぇぇぇぇ!!!』
ドライグは士道に不名誉なレッテルを貼られ、トラウマを抉られて盛大に泣いた。―――泣龍帝いじられドラゴンが今のドラゴンにはぴったりだろう。
士道がそんなことを思っていた時だった。
バシャッ!
「あれは………」
水しぶきが飛び散る音が聞こえ、士道はそちらの方に視線を送る。
士道の視界内に写っていたのは、可愛いらしい意匠に身を包んだ小柄な少女だった。意匠の頭にはウサギの耳のような可愛らしいものもついていた。
フードを深くかぶっていて頭を覆っていたため顔を伺うことは叶わなかった。
………そして、もう一つの大きな特徴は左手のパペットだ。ウサギの耳に海賊がつける眼帯のようなものをつけたかわいいとは言えないヘンテコなパペットを彼女は手につけていた。
「………なにを、やってるんだ?」
少女は誰もいない神社で楽しそうにぴょこぴょこと跳ねていた。この雨の中なのに傘をささずに遊んでいることに―――また、何故自分はあの少女に目を奪われているのか士道は疑問に思っていた。
ドシャッ!
少女が水たまりを踏んだ時に泥に足を取られたのか盛大に転んだ。士道は慌てて少女に駆け寄る。
「お、おい!大丈夫か!?」
士道が駆け寄った時、少女が顔を上げる。そこで少女の貌を始めて視ることができた。
ふわふわな海のような青い髪に桜色の唇、透き通った蒼玉を思わせるような瞳をしていた。
「………………!」
少女は士道に目を合わす。特に怪我をしている様子もなく、一応は大丈夫だと思ったのだが―――
「………ふう、大丈夫みたいだな。―――ほら、立てるか?」
士道が優しく手を差し伸べたのだが、少女は士道を怖がるようにかなりの速さで後ろにあった木まで後ずさる。
「………あ、あれぇ?」
士道はいきなり怖がられたことに少しショックに感じていたが、士道は少女に歩み寄ると、さらに心を抉られた。
「………こ、来ないで、下さい………!」
少女は怯えた様子で士道を見て言った。完全に拒否された士道は脇腹を抑えて地面に膝をつく。
「―――ぐふぅッ………」
士道は大きなダメージを心に負った。トラウマを克服し、回復してきた精神に大きな被害が出て、士道は少しの間呆然としていた。
そして、数秒したのち精神がある程度回復し、士道が顔を上げ、少女を見ると怯えた様子で士道に言う。
「………いたく、しないでください………」
どうやら少女は士道が危害を加えると思ったらしく、怯えていたのだ。そして、士道はふと転がっているパペットを拾い、少女のもとへと向かう。
「―――はい、これはキミのものだろう?」
「………!」
少女は士道の様子を警戒しているが、士道はパペットをその場に置いて少女と距離をとる。―――士道のライフはすでにゼロだった。
少女はパペットを素早く拾い、士道から離れ、左手に装着した。
『………いやあ!酷い目にあったよ。ゴメンねお兄さん、助かったよ』
「―――しゃっ、喋ったぁ!?」
士道は芸人ばりのリアクションをする事でパペットに返事をする。―――そう、パペットが喋ったのだ。その音声は青い髪の少女のものではないことは士道はすでに気付いていた。
『………恐らく、俺と似たようなものだろう。あの「ブサイクな手袋」も一つの意思―――もしくは存在かもしれん。俺も永いこと生きてきたが、意思を持って言葉を話す手袋は初めて見た』
―――ドライグは失礼千万なことをあのパペットに向かって言っていた。
(―――ある意味俺にも出来るよな?俺が左手にパペットつけてその声をドライグが発すれば)
『………やってやっても良いが、その時は必ずウェールズの赤い龍の手袋を用意しろよ?間違って白い龍を用意した時は相棒の赤裸々の過去を妹にバラすぞ?』
………ドライグは難しい時期に入っていた。最近のドライグは色々とこだわるのだ。
(おっぱいドラゴンの手袋じゃダメか?)
『―――ダメに決まっているだろうがああああああああああ!!!!』
相変わらずツッコミだけは凄まじい鋭さを発揮していた。そして、少女ではなくパペットが一言だけ士道に告げる。
『んじゃあお兄さん、バイバーイ!』
「おう、ばいばい―――ってちょっと待てやあああああ!!」
士道が一人漫才をしているうちに少女とパペットはどこかへと消えた。
「………もしかしてあの子は―――」
士道はあの少女に少し思うことがあったのか、その場でブツブツと考え続けた。
―――◆―――
「………ただいま。すまん、琴里。先にシャワー使うぞ」
士道は制服が予想外の雨に打たれたお陰でびしょ濡れになっていたので、風呂場へと向かった。
―――琴里がいると思ったのは、士道の他にもう一つ靴があったのだ。それを見た士道は琴里が家に帰っていると思ったのだ。
士道は制服を脱ぎながら少女のことについて考えていた。
(あの子………もしかして精霊―――なんて事もあるのかな?)
士道が考えている時、ドライグが答える。
『―――そう考えるのは焦燥かもしれんぞ相棒。あの小娘から確認された力は「
ドライグは懲りることなく十香のことを『アルトリア』と呼んでいる。
「………そういえば、発生は無かったよな?警報すら鳴って無かったし」
―――そう、今日は空間震警報が鳴ってなく、主だった霊波の乱れも観測されなかったそうだ。………ちなみに、今の士道なら精霊がこの街に現れた時点で気を感知する事が可能だ。
『………とにかくあの小娘についてはまた今度だ。それから相棒、一つ残念なお知らせがある』
「―――残念なお知らせ?」
士道はドライグの言葉を怪訝に思い聞き返す。ドライグから帰ってきた言葉は士道にとっては辛い現実となる。
『相棒が『兵藤一誠』だった頃に至ったバランス•ブレイカーの調整を相棒の体に合わせて調整をしているのだが、全く上手くいかないのだ。―――『何か大切なもの』が欠けているのだ。………恐らく、そのパーツが見つからなければまた神器を至らせるしか方法がない』
「―――ま、マジかよ!?どうすんだよ!ソロモンさんやヘラクレスが知ったらどうなるか!!」
『―――いや、ソロモンの方は完全に勘付いていた筈だ。あの男の知識量は正直言って異常だ。あの男には『相手の記憶を視る力』でもあるのだろう。………これは俺の推測なのだが―――相棒、お前の中で足りないパーツといえば………』
士道もそれについては今までの話である程度は分かっていた。それは『兵藤一誠』にあってこの『五河士道』にないものだった。
「―――『
『………ああ、俺もそう思う。相棒の『
―――たしかにドライグの言う通り、ソロモンならそれは可能な筈だ。だが、士道はドライグの言葉に首を横に振る。
「―――要らねえよ。他人の力を利用してまでバランス•ブレイカーに至るつもりは無い。そんな力は本当の力じゃない。俺は俺なりに新たな力を模索していくよ」
『………その通りだ相棒、俺がバカだったよ』
「気にすんな!心配してくれてありがとなドライグ。―――さて、風呂に入るか!」
ドライグとの会話が終わり、士道が浴室のドアを開けると………浴室の中でシャワーを浴びる一人の少女がいた。
「―――十香!」
「シ………………シドー!?」
そう、その少女は十香だった。背中を隠す美しい黒い髪、士道が大好きなツヤとハリがあり、豊かに育った美しい乳、くびれた腰にスレンダーな太もも。
士道は鼻血を出しながら十香の全身を舐め回すかのように眺めていた。
―――そして………士道はスマホを出し、カメラを起動させる。
「十香!今日の夜の
士道がスマホの撮影ボタンを押そうとした時、十香が強烈な掌底を士道に放つ!
「―――で、出て行けええええええええええ!!!」
ドゴオッ!
「どおあっ!?」
士道は堪らず吹き飛び、後方に一回転して洗濯機とぶつかり床へと倒れ込んだ。
「と、十香の………お、おっ………ぱい………」ガクッ
士道は浴室の扉へと手を伸ばして、完全に倒れた。
『―――自業自得だ………』
ドライグは士道に完全に呆れていた。
★おまけ ソロモンと愉快な仲間たち
ヘラクレス「ソロモン、ソロモン!新しく現れたあの精霊ちゃんアタシのタイプど真ん中なんだけど!」
ソロモン「———よし、是非とも士道くんに攻略してもらおう。彼ならきっと上手くやるさ」
ヘラクレス「ねぇソロモン!アタシがあの子を攻略したいんだけど!ねぇどう思う?アタシならできそうでしょ?」
ソロモン「ヘラクレス、悪いことは言わない。やめておいた方がいいだろう•••••。ここは士道くんを信じよう!」
ソロモンはせめてもの優しさだったが、アテナは正直に包み隠すことなく伝える。
アテナ「あなたのような『巨大な怪物』が目の前に現れれば、あの精霊はあまりの怖さに大泣きするでしょう。•••••五河士道に任せたらどうですか?」
ヘラクレス「———おいアテナ、殺すぞ?」
ヘラクレスは怒った時はオカマではなくなるらしく、凄まじい殺気をアテナに向ける。
アテナ「———私はソロモンとは違い、本当のことを言っただけです。現実を突きつける事も一つの優しさです!」
ヘラクレス「———本当のことを言うなあああああああああ!!!」
ヘラクレスとアテナは再びドンパチを始めた。
ソロモン「いい加減にしないかお前たち!!」
ソロモンの苦労は続くのであった。
四糸乃とヘラクレスの絡みはいずれ出す予定です!