デート•ア•ライブ 〜転生の赤龍帝〜   作:勇者の挑戦

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この話ではあの男が出てきます。

本当に意外だと思います。―――なんでお前が出てきてんの?となると思いますが、温かい目で見守って下さい。




四話 意外すぎる再開です!!

 

真那との面会は出来なかったが、その埋め合わせと言わんばかりに折紙の欲求を満たす働きをさせられ、精神をかなり削って士道くんは家へと帰宅した。

家のドアを開けると、懸念していた通りにリビングで怪獣が叫んでいる………

 

「シドー!お腹が空いたぞ!」

 

………これはもうお約束になりかけているが、お腹を空かせた十香ちゃんは安定してこれだ。

ガオオオオオオッッ!!と十香の叫び声が聞こえた士道はリビングに行き、手を洗ってご飯を作り始める。

 

「………悪い十香、ちょっと待っててくれ」

 

士道は今日の夕飯のメニュ―を冷蔵庫の中にあるもので作る。士道が調理をしていた時、家の扉を開けて五河家のリビングに入ってくる影があった………

 

「………士道さん、お夕飯を頂きに来ました………」

 

『ヤッホー士道くん、みんなのアイドル「よしのん」だよ〜ん!』

 

まず一人は四糸乃がやって来た。今日はそれだけじゃない―――白いワンピ―スに、黒い長い髪によって左目は隠れていて伺えないが、右目の真珠を思わせる赤い瞳を持った絶世の美少女も夕飯にご一緒するようだ。

 

「士道さぁん、わたくしも今日から隣に住むことになりましたの―――ですので、お夕飯はわたくしもご一緒させていただきますわ」

 

「ああ、構わないぜくるみん、飯はみんなで食った方が美味しいからな」

 

狂三の分身体のくるみんだ。くるみんも今日から隣の精霊用の特殊住居に住むようになったのだ。

―――狂三が住む家だと、くるみんは狂三に消されてしまうことを恐れた令音がくるみんを精霊用の特殊住居に住まわせる事に決めたのだ。

 

「そうか、くるみんも隣の家に住むのか―――グヘヘヘヘヘヘヘヘヘッ!!………ヤベッ、笑いが止まらねぇ!!」

 

「―――ひっ!?」

 

まな板でキャベツを凄まじいスピ―ドでみじん切りにしながら、下品な笑みを浮かべて鼻の下を伸ばす士道くん。それを見たくるみんは小さく悲鳴をあげる。―――くるみんは身の危険を感じ取ったのだろう………その時、ドライグが言う。

 

『夜刀神十香、今日は相棒の周辺を警戒しておけ―――相棒は「くるみん」が入浴している時を狙って自分も一緒に入浴する腹だ!夜刀神十香、お前が相棒の手綱を握るのだ!』

 

「な、なんだと!?シドー、ドライグが今言ったことは本当か!?」

 

ドライグに心の中を暴露されたことで、士道は慌てふためく!

嫁(希望)の十香はドスンッ!と大きな音を立てて自分の席から立ち上がる!!

必死にドライグの言ったことをカモフラ―ジュする!!

 

「―――グハッ!?………………お、おいドライグ!そ、そんな冗談を十香が聞くとでも思ってんのか!?だ、第一、俺がくるみんの入浴中を狙うわけなんて―――グヘ、グヘヘヘヘヘヘヘへへ!」

 

―――失礼、全くカモフラージュ出来ていない!!この男は欲望に正直過ぎるため、嘘がつけないのだ!!

ドライグの暴露を聞いたくるみんは――――――

 

「………士道さんがわたくしに言った降伏条件は、『お風呂も寝るのも一緒』と言う条件ですわ―――士道さん、その………わたくしで良ければ、喜んでご一緒しますわ!」

 

顔をトマトのように真っ赤にしてくるみんは士道に上目遣いで誘いを承諾した。

―――これでこの変態はもう止まらない!!

 

「うおっしゃああああああああああ!!合意の上なら問題ねえッ!!ついに俺はエデンに辿り着くことが出来るぞ!!これこそまさにKMG―――『くるみん•マジ•ゴッデス』!!」

 

「―――あうぅぅぅ………」

 

くるみんは未だに、士道が恥ずかしがることなく自分のことを女神だゴッデスだと呼ぶことに抵抗があるのか、恥ずかしそうにモジモジとしている!

くるみんが誘いを承諾したことで、五河士道という変態はさらに加速する!!目にも留まらぬ速さで調理を終え、料理を完成させる!

今日の夕飯のメニューはトンカツだ!!

 

士道がルンルン気分で皿に盛り付けをし、十香たちのテ―ブルに夕飯を置いていく!

 

「さ、出来たぞ〜!」

 

出来た夕食に、目を丸くしてヨダレを滝のように流す怪獣が一頭、ニパッと可愛い笑顔を見せる男を癒す幼女と、その幼女の左手にある変なおまけ、そして黒い女神(いろんな意味で)さまも、士道の料理を楽しみにしていると言ったところだ。

―――五河家の夕食は非常に愉快なメンツが揃っており、ここ数ヶ月で五河家の食事は笑顔が絶えなくなった。

士道を含めたメンバ―は手を合わせて、挨拶をする!

 

「「「「いただきま〜す!!!!」」」」

 

十香、四糸乃、くるみん、今日は検査でいないが妹の琴里………彼女たちとの生活は、赤龍帝をやっていく士道にとって数少ない憩いの場となるだろう。

料理を嬉しそうに食べる精霊たちの笑顔を見て、士道は『この笑顔を必ず守る』と笑顔を見ながら士道は決意を胸にした。

 

―――夕飯を食べ終わると、四糸乃とくるみんは先に隣の精霊用の特殊住居へと帰ったが、十香はまだ用があったのか、ソファ―に座っていた。

 

「―――十香、帰らないのか?」

 

士道が茶碗を洗いながら、ソファーに座っている十香に訊いた。

………十香はゆっくりと士道に歩み寄り、迫力のある笑顔を見せる。

 

「シドー、浮気をしたら―――金的だぞ☆」

 

ヒゥゥゥゥォォォォォッッ………

 

ニッコリと笑っているが、額に青筋を浮かべ中身は全く笑っていない十香ちゃんだった………士道の頭の中には、一夫多妻去勢拳を使う巫女狐の姿が浮かんでいた。

 

「お、おう………」

 

十香の言葉に、士道の背中には強烈な悪寒が走っていた。全身の毛が逆立つように、士道は恐怖を感じていた。

士道の目元をヒクつかせて言った言葉に、十香は満足げに微笑んでいる!

 

「うむ!それでこそ私の夫だ!―――狂三にシドーを触らせてなるものか、シドーは私だけの夫だ!」

 

「………………………」

 

改めて確認し満足した十香は、ルンルン気分で精霊用の特殊住居へと帰っていった………

十香ちゃんは本当に単純だ。

 

『………ふぅ、今日は気分良く眠れそうだな!』

 

ドライグは十香な脅しが十分に効いていると思っている。ドライグはホッと一息つけることに、安堵の表情を浮かべていた。

 

 

 

 

 

――◆――

 

 

 

 

 

士道は、茶碗を洗い終えた後は自分の部屋に戻り、ベットの上で座禅を組む―――神器に潜るためだ。

 

『―――相棒、やり方は覚えているか?』

 

士道の左手の甲からドライグの声を発した。士道は首を縦に振る。

 

「―――忘れちゃいねえよ。前世でも一度やってることだから………けど、もうベルザードさんもエルシャさんも―――」

 

士道は、会えなくなった二人を思い出し、表情を陰らせたがドライグは士道に言う。

 

『………ああ、ベルザードとエルシャの二人はもう安らぎを得たのだ。ずっと神器の奥底に思念として閉じ込められていたものから解放され、やっと自由を得た………確かに寂しさはあるし、話せるなら俺も話したいさ―――けどな相棒、あいつらのことを想うことよりも、あいつらの想像を超えられるようになることこそが、俺はベルザードとエルシャの二人に応える最高の恩返しだと思う………』

 

ドライグの言葉は、士道の胸に深く響き渡るものだった。士道は拳を握りしめ、顔を上げた。

 

「―――その通りだな。あの二人は新たな進化を遂げた俺の背中を押してくれたんだ………なら、二人が見れなかった分を俺が見せてやることこそが、最高の恩返しだよな!」

 

前に進む覚悟を決めた士道を見たドライグは盛大に笑う!

士道とドライグの想いがシンクロした証拠だろう………まさに、お互いが最高のパートナーと認め合った形がこれなのだ。

 

『―――ガハハハハハハ!さあ、やることも分かったことだし、やってみようではないか!』

 

士道はベットの上で座禅を組んだ。

 

 

 

そして―――――………………

 

 

 

士道の意識は、『赤龍帝の籠手(ブーステッド•ギア)』の精神世界へと旅立った………

 

 

 

 

 

———•••••••••

 

 

 

 

 

 

士道の意識は、暗闇を泳ぎ続けた。しばらく泳ぎ続けると、真っ白な空間へと出る―――この場所が、歴代の赤龍帝たちの思念が形となって存在する場所だ。

 

形となった歴代赤龍帝の思念は、テーブル席にうつろな表情でうなだれているのだ。

 

『………龍醒石を神器の中に入れても、この人達はこのまんまかよ―――おーい、兵藤一誠の転生体ですよ〜?みなさんのヒーロー、おっぱいドラゴン様の降臨ですよ〜?』

 

空間について、士道は一番近くにいた歴代の赤龍帝の思念の顔の前に手を上下させるが、思念体に反応は無い。

魂の抜けた人形という言葉以外に、この歴代赤龍帝の思念体を的確に表現する言葉はないだろう………

 

(―――あの龍醒石とやらのおかげで何かが変わった筈なのだがな………というかだな、おっぱいドラゴンやめろ!!)

 

頭上からドライグの声が響き渡る。士道は他の思念体を見て回るが、どの思念体も同じだった。

 

何をやっても、思念体の反応がないことを良しとし、ここでも士道のスキル『ブレない変態S』が発動する!!

 

『―――上から、86―53―82か………うん、悪くない!!』

 

士道は女性と思われる思念体のスリーサイズを測定し始めたのだ!!やることがわからない―――となれば、エロに走るこの男!!

 

(………おい!?こんなところに来てまですることか!?)

 

ドライグの叫び声が頭上から響き渡るが、士道くんは御構いなし!!たとえ思念体といえども女性は女性!

士道くんの暴走列車は止まらない!!

 

『―――あ、前から思っていたけど………体の一部に触れたら先輩たちの意識が覚醒する!?みたいなことないかな?

―――そうだ、試しにこの人のおっぱいを揉んでみよう!』

 

士道くんのスリーサイズスカウターの犠牲者となった、女性の歴代赤龍帝の思念体に士道の両手が迫る!!

―――もちろんドライグは黙っていない。

 

(あるわけがないだろおおおおおおおお!!ていうか止めろ!断じて止めろおおおおおおおおお!!神器の中という精神世界に来てまでスケベ第一に考えるなああああああああ!!)

 

頭上から制止の叫び声―――失礼、悲鳴を上げるドライグ!!しかし、士道くんは聞く耳を持たない!

 

『うるせー!!俺がピンチになったら毎度毎度「―――覇龍(ジャガーノート•ドライブ)だ………」とか「えーっと、覇龍(ジャガーノート•ドライブ)がいいと思います………」みたいなことをこいつらは俺の頭ん中で呪詛のように呟くんだぞ!?

いつも頭ん中で呪詛を喰らうことしかできない俺に、仕返しする機会くらいくれてやっても良いじゃねえか!!』

 

(―――もうダメだ!おしまいだ!!

うおおおおおおおおおおおおおおんんん!!!!)

 

ドライグはただ泣くばかりだが、士道くんは止まらない!

『グヘヘヘヘヘヘヘヘヘ!仕返し始めまぁぁぁすッ!』と思念体のおっぱいに手を伸ばす士道くん―――――しかし、彼を止める勇者が現れる!!

 

 

 

それは―――――

 

 

 

「―――俺のコレクションに触れてんじゃねェェェェェェェ!!!!」

 

『―――ぐふぅ!?』

 

ドガッ!!

 

突然現れた謎の存在が士道くんをドロップキック!士道くんは地面をゴロゴロと転がりながら吹き飛んでいった。

いきなり現れて、士道くんの悪虐を阻止した男を見たドライグは驚愕の声を上げる。

 

(―――なっ!?どうしてお前が………なぜお前がこんなところにいるのだ!?)

 

その男の容姿は、冴えない茶髪に見るからにスケベな顔、そして鋭い視線を持ち、体格は身長は士道よりも高いが、体つきは士道に比べれば見劣りしている………

ドライグと同様に、起き上がった士道も驚きを隠せずにいた。

 

『―――なっ!?こりゃ一体どういうことだ!?どうして前世の()がこんな場所にいるんだ!?』

 

その男は、士道の前世の姿―――前赤龍帝の『兵藤一誠』だったのだ………

兵藤一誠は蹴っ飛ばした士道のもとへと足を進め、右手を差し出した。

 

「………こうして会うのは初めてだな()―――いや、五河士道。とりあえず、これからよろしくな!」

 

『―――いやいやいや、「よろしくな!」じゃねえよ!!なんで前世の俺がここにいるんだよ―――ていうか、お前のそれって()()()()()()()()だよな!?………俺は記憶を引き継いで転生したっていうのに、どうして魂だけが神器の中にあるんだよ?―――ていうか、どうしてエルシャさんやベルザードさんみたいに普通に形を持って行動できるんだ?』

 

士道の疑問はもっともなことだった。士道は、兵藤一誠の全てを引き継いで転生したはずだった………しかし、自分の目の前には、兵藤一誠の思念ではなく魂がこうして形として具現化しているのだ。

………士道の疑問に兵藤一誠―――イッセーは話し始める。

 

「詳しいことは俺にだってわかんねえよ………俺は曹操との戦いで死んだ―――それは間違いない………けど、気が付けばこうなっていたんだ。

次に二つ目の質問だが、俺も思念体として神器の中に組み込まれていたのだが、今日の夕方に士道が受け取ったあの石ころ―――『龍醒石(りゅうせいせき)』だっけか?あれで意識が戻ったんだよ………」

 

(なるほどな………だかなイッセー、俺は思念となったお前を見つけることは叶わなかった―――お前は一体どこにいたのだ?)

 

イッセーの言葉を聞いたドライグもまたイッセーに疑問をぶつける。

 

「エルシャさんや、ベルザードさんと一緒だ。神器の奥深くで俺もこの人たちとおんなじ状態になってたよ………まあ、俺の場合はあの石ころで元気百倍になって舞い戻ったんだけどな!」

 

(………なるほどな。どうりで俺ですら見つけることが出来ないわけだ。神器の奥底までは探すことはしなかった―――俺がこの五河士道の言葉を信じたということが一番大きいがな)

 

ドライグはイッセーの説明を聞いて、納得をして頷いていた。

 

―――エルシャやベルザードは例外の中の例外だ。

ベルザードは男性の歴代の赤龍帝の中で最強の存在で、白龍皇を二代に渡って葬り去ったほどの剛の者。

エルシャは女性の赤龍帝の中での最強の存在でもあり『女帝』と呼ぶべきほどの存在―――エルシャとベルザードは、士道にとっては偉大な先輩方だ。

イッセーが意識が戻ったのは、龍醒石(りゅうせいせき)のお陰らしい。

………その時、士道は一つ思いついたことをそのまま述べる。

 

『―――話は分かったけど、イッセーの魂を俺の魂と融合させることは出来ないのか?パワーアップはそれで完了すると思うんだけど………』

 

(―――なるほど、確かにソロモンが言っていた神器の中に問題があると言ったことも頷ける………だが、相棒は記憶は引き継いだが、魂を引き継ぐことは叶わなかった。

何かきっかけがあれば、離れた魂を融合できると俺は思う。………だが、そのきっかけと言うのが―――ううっ、考えれば考えるほど嫌な予感しかしないんだが………)

 

ドライグは、トラウマが頭の中で蘇ってきた時のような、今にも吐きそうな表情を浮かべていた。

そんな時、イッセーが士道の方に触れて一言だけアドバイスをする。

 

「難しく考えるこたぁねえよ。俺とお前は二人で一つの存在だ。―――けど、お前が俺になる必要はない。お前は五河士道だ、お前が信じる道を進んで行けばいいさ―――それがお前が覚醒する要因になる筈だ!」

 

『―――俺が信じる道、か………』

 

士道はイッセーが述べた『お前が信じる道』と言う言葉を真剣に考えていた。

その時、イッセーがフラフラと揺れ始め、地面に倒れた。

 

『―――お、おい!?大丈夫か!?』

 

倒れたイッセーを士道が支える。イッセーは士道の肩を借りて、再び立ち上がるが、辛そうにしているは見るからに明らかだった。

 

「目覚めたばかりで本調子じゃねえみてえだわ………俺はこの辺で失礼させてもらうわ。

―――士道、またおっぱいについて語り合おうぜ!」

 

『ああ!』

 

士道が元気よく答えると、イッセーは白い空間の地下へと沈み込んで行った。その時、士道の真っ白い空間が崩れ去り、眩い光が士道を包み込んだ―――――

 

 

 

 

 

 

―――◆―――

 

 

 

 

 

「―――ッ!!」

 

士道が目が覚めた時、ふと辺りを見渡すと部屋の時計が目に入り、時刻はPM9:00を示していた。

そろそろ、お風呂に入って良い子は寝る時間になった時、士道の部屋がノックされる。

 

『………シン、私だ。ちょっといいかい?』

 

部屋の外でノックをしているのは、令音のようだ。

士道はドアを開けて令音に訊ねる。

―――令音は寝巻きに着替えており、両腕には枕を抱えている………令音は『三十年間ずっと眠っていない』と出会った時には言っていたが、この姿を見る限りではそれも怪しいだろう。

 

「令音さん、何か用ですか?―――も、もしかして夜這いに!?」

 

―――士道くんの頭の中はお花畑のようだ………確かに、令音のような美女が枕を持って部屋に来たというシチュエーションに出くわした場合、健全な男子なら『えっ、令音さん俺と一緒の布団で寝たいの!?』と疑ってしまうだろう!

ましてや、士道くんのような変態なら尚更だ。

 

「………シンが望むなら私は構わないよ?シンはいつも頑張ってくれている。………私で良ければしてあげよう」

 

「うおっしゃああああああああああ!!!ありがとうございます、令音さん!!俺、今日死んでも後悔ないッス!!」

 

「………ふふふ、シンは大げさだね」

 

ぴょんぴょんと元気よくベットで飛び跳ねるおっぱいドラゴン。そんな士道を見て、令音は小さく微笑む。

―――だが、士道の様子にドライグは溜息を吐く。

 

『………村雨令音、少しは身の危険を感じろ。あまりこのバカが本気になるようなことは言わない方がいい―――気づいた頃には、貴様の貞操が悲惨なことになっているかもしれないぞ?』

 

「お、おい!?俺は無理やり令音さんを犯すなんて真似はしねえよ!!どこぞの強姦魔だよ!?」

 

ドライグの言葉に全力でツッコム士道。完全に『フラクシナス』の艦内での様子が再現されている。

プンスカと怒っている士道を横目にドライグが令音に訊ねる。

 

『………それで、優秀な貴様は相棒をその気にさせるようなことを言いに来ただけではあるまい―――貴様がここに来た本当の用事とは何だ?』

 

ドライグの言葉に、令音は完全に忘れていたかのようにハッと思い出して、士道を見る。

 

「………シンの明日のスケジュールについて打ち合わせをしておこうと思ってね」

 

「明日は俺、くるみんと水着を買いに行く予定がありますよ?」

 

「………その件について一つ追加要項があるんだよ―――狂三の他に十香と四糸乃を同行させようと思う。

………この前の狂三とのデートで十香のシンへの不満度は高まっている。さらにシンが狂三を優先するなんてことになったら、十香の不満はピークに達し、最悪霊力が完全に逆流してしまい、再封印の必要があるかもしれない………」

 

「………………っ」

 

令音の言葉に士道は息を詰まらせた。十香の力が逆流して仕舞えば、空間震が発生してしまい、街並みがドカンと破壊されてしまうからだ。

―――今の士道なら、ドラゴニック•バーストで空間震を吹き飛ばすことが可能だが、技を放った時の衝撃で、半径数メートルは簡単に吹き飛んでしまうため、空間震の発生は避ける必要があるからだ。

 

「………それに、四糸乃もシンと一緒に遊びたいと思っている。………四糸乃にはよしのんがいる分、十香ほどではないが、四糸乃もシンと触れ合えないことにストレスを感じているようでね」

 

令音の言葉を聞いた士道は、首を縦に振る。

―――しかし、そうなると一つ問題がある。

 

「くるみんはどう言ってるんですか?自分が言い出したことなのに、十香と四糸乃まで参加するってなるといい気分がしないのでは?」

 

「………渋々だが、狂三は承諾してくれたよ。まあ、デートに邪魔が入るということでムッとした表情を浮かべていたけどね………シン、頼まれてくれるかい?」

 

令音の申し出を士道は快諾する。

 

「………分かりました。明日は精霊たちと水着を買いに行きます。―――エンジェルちゃんたち!お兄さんが可愛い水着と、布面積が狭い水着と、濡れたら透ける水着と、濡れたら溶ける水着をチョイスしてあげちゃうぞ!!―――グヘ、グヘヘ、グヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ!!」

 

鼻血とヨダレを垂れ流して、五河士道は手をわしゃわしゃと卑猥に動かし、下品な笑みを浮かべ、自分の世界へと入り込んだ。そんな士道を見たドライグは令音に伝える。

 

『………村雨令音、その店に警官が来ないように手を回してくれないか?―――この男は明日、十回ほど警官に世話になるかもしれんからな』

 

ドライグの言葉に、令音は「………了解した」と首を縦に振り、『フラクシナス』へと戻りドライグの言葉通り、準備を進めていた。

 

「よし、お風呂に入って『フラクシナス』にレッツゴーだ!令音さんとの念願の同じベットだ!いや〜感無量だぜ!!」

 

『………はあ、この煩悩に後何年付き合うことになるのやら』

 

ドライグの精神は徐々にすり減っているようだった。

苦労が絶えないドライグ。キミは立派な苦労人―――いや、苦労龍だ!




今回はツッコミどころ満載だったと思います。
この章あたりからDxD要素が少しずつですが、増えていく予定です。

次回はあの仁義なき乙女の戦いの様子を書きたいと思います。

★おまけ

士道「おいイッセー、次回は俺たちの目の保養になる美少女たちの水着回だぜ!!」

イッセー「おお!待ってました!!士道は誰の水着を推してんの?」

士道「俺の推しはくるみんかな―――俺が選ぶエッチな水着にくるみんの顔が真っ赤に染まる様子は、マジで一見の価値アリだぜ?」

イッセー「くぅぅぅぅ!ゴッデスくるみんの水着か〜………うっ、考えただけで鼻血が………
でも、俺は十香ちゃんに濡れたら溶ける水着を着させたいな!」

士道「―――十香に溶ける水着はマジでアリ!『シド〜水着が無くなった!』とか言って、俺に裸で抱き着いてくる様子が―――ブハッ!!」

イッセー「ああ、俺も部長や朱乃さんに溶ける水着を着させたい!ていうかむしろ世の中の全ての水着が水に溶けるものになってしまえばいいのに!!」

士道&イッセー「水着さいこおおおおおおおおおおお!!!」

ドライグ『うおおおおおおおおおおおおおおんんん!!!変態二人のお守りはいやだあああああああああああ!!!』

ドライグの心労はまだまだ続く!
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