デート•ア•ライブ 〜転生の赤龍帝〜   作:勇者の挑戦

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どもども、勇者の挑戦です。

まだまだ続きますよー!

開幕は折紙サイドからです。

※ 今回は少し多めです。


五話 目醒めの龍皇と日焼け止めです!

ピカッ―――ドオオオオオオオオオオオオオオッ!!

 

それは、地獄と呼ぶにふさわしい光景だった。

空は赤黒く染まり、紫の輝きを放つ稲光が無数に轟いていた。世界は荒れ果て、見渡す限り不毛の大地。

大地は干からび、国を分ける国境のような底の見えない大きな裂目があった。その上、隕石が落ちたような無数のクレーターが地面にはできていた。

 

………そのような地獄に一人の少女が佇んでいた。

 

(………こ、これは――――――)

 

細身ながらも、とんでもないパワーを持ち、スチール缶を握り潰した色白な少女―――鳶一折紙は、現在の置かれた状況を理解しきれなかった。

先程まで、自分は宿舎で枕投げをした後に、泥のように眠っていた筈だったが―――意識が戻り、目を覚ますと全くの別世界が広がっているからだ。

 

(みんな………士道―――)

 

突如消えたクラスメート、そして何より自分が想いを寄せる士道の安否を確認すべく、動き出そうとしたその時――――――

 

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!

 

頭上から直径五〇〇メートルはあろう炎を纏った隕石が、折紙を下敷きにせんとばかりに迫って来た。

隕石の速度は、ジェット機の最高速度を軽々凌駕するスピードで迫って来るため、折紙は避けるすべが無かった。

―――殺される。その恐怖から目を閉じる………それしか折紙には許されなかった。

 

(お父さん………お母さん………士道………)

 

ズドオオオオオオオオオオオッッ!!

 

隕石が落ち、その場で大爆発を起こした。折紙は愛してくれた両親―――そして、想い人である士道のことを最後に頭の中で願った。

 

―――しかし………

 

 

(し、死んでいない?私は、今確かに―――)

 

隕石が直撃したにも関わらず、全く無傷な自分に理解ができなかった。

しかし―――さらなる追撃が折紙に迫る!!

 

ヒュン―――ザザザザザザザザザザザザ!

 

(っ―――ここは、やはり………)

 

そして、今度は暴雨のような光線の雨が折紙を襲いかかる!

これも自分の体を全て貫く―――失礼、すり抜けるだけで折紙の体には傷一つ付く事はなかった。

 

これを見て、折紙はここが現実世界ではない事に気づいた。試しに自分の体を触ろうとしても感触はないことを確認した。

頭の中の整理が終わったその時だった!!

 

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!

 

そして、何かが衝突したようなけたたましい轟音が響き渡ると同時に、折紙はそれを見た。

 

(アレは―――ドラゴン?それが………三体。これは、夢―――それとも………)

 

………空を見上げると、三体のドラゴンが空中で激しい戦闘をしていた。

空中には、血のような真っ赤な赤い鱗を持つ翠色の瞳をもつドラゴンと、雪のように真っ白な鱗に包まれた蒼玉の瞳を持つドラゴンが、共闘してもう一体のドラゴンを葬り去ろうとしていた。

 

もう一頭のドラゴンは、漆黒の鱗に覆われ、深紅の瞳を持ち、頭には天を貫くような鋭角な角と三体六本のヒゲが特徴で、首や腕にも無数の棘がある。

そして、手と足には深紅の鋭角な爪が生えており、それは如何なる鎧であっても容易く貫くほどに凶悪なものだった。

 

(ハハハハハハ!地上最強と謳われた二天龍。それを思うがままに蹂躙する日が訪れようとはな………やはり、我は強くなりすぎたか?)

 

(私とドライグが組んでも、なおこれほどまでに力の差を見せられようとは………)

(異世界から来た邪龍リンドヴルム………妾とアルビオンすら遥かに凌ぐというのですか!?)

 

既に共闘している赤と白のドラゴンは、肉体を大きく傷つけられ、満身創痍の状態まで追い詰められていた。

………しかし、漆黒のドラゴン―――リンドヴルムは鱗に傷はあるものの肉体へのダメージは殆どなく、不敵に笑みを浮かべるだけだった。

 

(さて―――そろそろこの戦いにも飽きた。我が直々に貴様らを肉体という枷から解き放ってやろう………感謝するがいい)

 

カッ―――ドオオオオオオオオオオオオオオ!!

 

リンドヴルムが最後の言葉を言うと同時に、赤黒い空がピカピカと光を放ち―――赤い龍に極大の雷が包まれる!!

 

(ドライグ!!おのれ―――)

(相方の心配をしている場合ではないぞ、アルビオン)

 

ズドドドドドドドドドドドドドド!!

 

赤い龍―――ドライグを極大の雷が襲ったほんの数瞬後に、天から無数の隕石の集まりが白い龍―――アルビオンへと降り注ぐ!!

無数の隕石の嵐が収まった頃には―――二体のドラゴンはもはや、限界をとどめていない程、徹底的に破壊されていた。

 

―――強過ぎる。

折紙は漆黒のドラゴンを見て、金縛りにあったかのように体が動かなくなってしまった。

それは、圧倒的な力を誇るリンドヴルムへの純粋な恐怖だった。

 

そして、次の瞬間―――再び世界が切り替わる。今ある地獄のような景色を白い炎が吹き飛ばし、真っ白な雪のような白一面で包まれた空間が広がる。

 

『………情けない姿を見られてしまいましたね』

 

白一面で覆われた世界から、声が聞こえた。

誰もいなかった世界から、先程の白いドラゴンの声が………折紙は、声がした方へと振り返ると、先程の白いドラゴンが雄々しく翼を広げて立っていた。

 

「………あなたは」

 

折紙が訊ねると―――白いドラゴンは、蒼玉の瞳を折紙へと向けた。

 

『私は「白い龍(バニシング•ドラゴン)」―――アルビオン。マスターの背中に宿るドラゴンです。先程の景色は、私の最後の戦いです』

「あなたが………私に?」

 

アルビオンが首を縦に振ると―――折紙の背中から水色の翼幕を持つ白い翼が生えた。

背中の翼を見た折紙は、アルビオンの話が嘘ではないことを悟った。

 

『私はリンドヴルムに殺され、人工神器に封印されました。しかし、マスターの両親の強い仇を討ちたいという思念が………ドライグを宿した人間が、私を呪縛から解放してくれました。私の運命はマスターがあの鎧を纏った時に、共にある事を決めたのかもしれません』

 

神器は宿主の夢や心象風景を共有することができる………ドライグの場合は、士道が見た夢を共有している。

 

―――その大半が精霊トリオに、マイクロビキニを着用させてサンバを踊らせたり、裸エプロンでご奉仕させたりするなど、卑猥な夢ばかりで精神が病みそうになっているドライグだが………

 

そしてもう一つ特徴としてあるのが、神器は宿主の強い想いに呼応することだ。アルビオンは、折紙の強い願いに惹かれて人工神器から抜け出すことができたのだ。

 

「私が、あなたを………でも、どうして私を選んでくれたの?」

 

折紙が無表情で首を傾げると、アルビオンは言う。

 

『並の人間では、私を宿す事は叶いませんでした。そのため、私は自分の力に耐えうる人間を選別していました。並の人間では、私の力に耐えられず死に絶えてしまいます。

………その中でもマスターは、私の力に耐えうる存在だけでなく、その胸に強い想いを宿していました。マスターが初めて私を身に纏って戦ったあの時に、私もマスターのことを知りました』

 

―――日下部燎子一尉が、DEMの魔術師が何人も廃人になったと言っていたのは、このためだ。アルビオンは自分が宿る人間を慎重に選別していた。

自分の力を耐えうる存在であること、そして自分の力を託すに値する人間であるかと言う事を………

 

そして、あの戦いで士道が刻々帝(ザフキエル)の『三の弾(ギメル)』を折紙に撃った瞬間に、あの人工神器が役目を終えたのだ。

神器は、宿主の強い想いに応えて力を発揮すると言われている。折紙の〈イフリート〉を殺すと言う強い意志が、アルビオンを解き放つことに成功し引き込んだのだ。

 

『………マスター、これが汝への最終試練です―――汝は何の為に戦いますか?』

 

折紙は、アルビオンの最後の試練に迷う事なく答えを戦う叩き付けた。

 

「私はお父さんとお母さんを殺した精霊を倒すため―――そして、士道を守るため戦う………それを邪魔する者は、全て倒す」

 

折紙の純粋な願いと、その決意が宿った瞳を見たアルビオンは力強く頷いた。

 

『………良い答えです。やはり、汝を選んだ事に謝りはなかったようです。マスターには、私やドライグの二の舞は踏ませぬよう努めます。参りましょうマスター、汝の願いを叶えるために』

 

折紙が差し出した手に、アルビオンは前足をその手に合わせた。

………これは、お手では?と折紙は思ったその時、白い空間が粉々になって砕け散り、折紙は現実世界へと引き戻されたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

―――◇―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………なんてこった。結局何も出来なかったのか!?琴里という最強のガードマンがいない絶好の場所で!!」

 

おっぱいドラゴンこと、士道くんが布団をどけると時刻は既に六時ぴったりになっていた。

修学旅行の夜と言えば、色々なイベントがある。例えば、仲の良い友達たちとの会話や、就寝前のレクリエーションへの参加や班員を集めて自由行動に何処へ行くかの打ち合わせ。

 

………そして、意中の男女は、家族という最大の妨害が入らないことから、一夜でお互いの関係を大幅に進める者もいる。

士道くんも精霊トリオや凛袮、折紙たちと夢の舞台へと駆け上がろうと温泉から出た後もう一度お風呂に入り直し、部屋で妄想を膨らませていたのだ。

 

しかし、前日の深夜に台風を吹き飛ばした事と、前日の睡眠時間がたったの三時間のみしか取れなかったために、体が眠らせろと声を上げたのだ。

無力感に苛まれ、布団の上で頭を抱える士道くんに、何処からか音声が聞こえてくる。

 

『相棒、多感な時期で分からないでもないが切り替えろ。今は、精霊ベルセルク攻略に全神経を注ぎ込め。逃がしはしないと思うが、好感度を下げないよう慎重に立ち回れ』

 

ドライグが忠言を述べると、士道も立ち上がって洗面所の水を顔へとかけた。そして、頬をパンパンと叩いた後、気持ちを入れ直した。

そして再び士道の気持ちは、耶倶矢と夕弦の攻略の方へとべくとるが大きく傾いた。

そして、朝食を取る為に一階のバイキングコーナーへと足を進めるのであった。

 

『言い忘れていたが―――精霊達と鳶一折紙は、あの手この手を尽くしてこの部屋に侵入しようとしていたぞ?

………まあ、村雨令音と二重人格バージン(タマちゃん先生)を含めた教師達に阻止されていたが。精霊達と鳶一折紙のおかげで、今日の見回りの教師数を倍増すると、先程村雨令音から報告を受けたぞ?』

 

「―――くそったれえええええええええ!!」

 

ドライグ先生の毎度毎度の余計なお世話に、士道くんは思わず階段の途中で雄叫びを上げた。

………士道くんが大人の階段を登る難易度が、また跳ね上がったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――◇◆―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午前の集団行動が終了したのち、再び自由時間が訪れた。

真夏の蒸し暑い日差しが、母に降り注がれながらも、士道はとあるプライベートビーチへと足を運んでいた。

………その時、インカムがピピッと音を出し、士道はインカムを叩く。

 

『シン、まもなく耶倶矢と夕弦の着替えが終わる。準備は良いかい?』

 

令音からの合図だ。士道はそれに応じる。

 

「分かりました………ところで令音さん、耶倶矢と夕弦を攻略した時のギャラについての相談ですけど―――攻略の結果次第では、耶倶矢と夕弦の着替えを写した、監視カメラの映像データをもらえませんか?』

 

鼻の下を伸ばして、耶倶矢と夕弦の裸を想像していた。昨日の温泉で二人の生まれた時の姿を見て、欲望のままに押し倒そうとした時、幼女大好き仁徳正義に妨害され、不完全燃焼に終わっていたのだ。

それを聞いた令音から、ため息混じりの声が聞こえてくる。

 

『………私と話しているというのに、随分とさみしいことを言うじゃないかシン。私も今は水着に着替えていてね―――私の着替えを写した映像データではダメかい?』

「れ、令音さんの着替えのデータだと!?い、いや確かにこれはこの上なく魅力的だが、耶倶矢と夕弦のお着替えシーンも色んな意味で使える―――」

 

精霊攻略後のギャラを耶倶矢と夕弦のヌード映像か、令音のヌード映像どちらを取るか士道は頭を抱えていた。

 

………確かに耶倶矢と夕弦の裸は昨日の温泉で見た。それは素晴らしいもので今も脳内メモリーに余す事なく保存されている。

―――しかし、記録として完全に残る映像データで自家発電やら、それをネタに色々してもらおうと士道くんは最初は思っていた。

 

しかし、令音のヌード映像も非常に捨てがたかった。ロッカーに隠れたり、更衣室にカメラを仕掛けたりで、発育しきった熟成ボディを拝もうとしたが、全て妹の琴里に潰され、全裸は拝むことはできていなかったのだ。

 

悩みに悩んで頭を抱える士道くんに、令音は悪魔の囁きを送る。

 

『………シン、私を選んでくれたら、私を好きな格好に着替えさせても構わない―――それも、シンが脱がせてくれてもね?』

「―――令音さん、貴方に決めた!!」

 

令音の悪魔の―――いや、天使の囁きに士道くんは、一瞬の迷いなく令音を選んだ。

………耶倶矢と夕弦の攻略中だというのにこれである。ただ、それだけ令音が魅力的な女性である事には変わらないが、もう少し耶倶矢と夕弦に集中してもらいたいものである。

 

『決まりだね。さあ、作戦開始だ―――回線の混雑を避ける為に、シンへの通信は切らせてもらう』

 

ギャラの相談が決まって、ほんの少しした時に耶倶矢と夕弦が水着に着替えてスタスタと駆けてきた。

 

―――そして、ついにミッションスタート!

 

「くく、こんなところにいたのか」

「発見。見つけました、士道」

 

士道はゆっくりと二人の方へと体を向けた。今、士道の前に立っている二人は太陽にも負けない輝きを放っていた。

 

耶具矢は白のレースに飾られた黒のビキニ、夕弦は逆に白地に黒いレースのついたビキニを身に纏っていた。

二人とも、嫌味なほどに似合っており、ファッションモデルと言われても納得するような姿だった。

 

二人の輝かしい姿に、たまらず士道くん拍手!

 

「へい、ブラボー!!実にエクセレンッ、俺様ご機嫌だ!!よーし、二人とも―――楽しい野球拳の始まりー始まりー!

………もろちん、じゃんけんなんてありません!俺様がお前らを脱がすだけだけどなぁ、ぐへへへへへへへへ!!」

『おいふざけるな相棒!!俺の忠告をもう忘れたか!?』

 

士道くんの提案に堪らずドライグ先生が吠える。

わしゃわしゃと卑猥に手を動かしながら、じわじわと詰め寄る士道くんに―――当然ながら耶倶矢と夕弦は怯え出した。

 

「はあ!?それ野球拳じゃなくて、もうただの強姦なんですけど!?」

 

「恐怖。お巡りさんこの人です」

 

グヘグヘとゾンビのように迫る士道くんに耶倶矢と夕弦は両手を合わせて後退る。スーパーハイテンション状態の時、耶倶矢と夕弦に令音から司令が入る。

 

「………はあ、マジで言ってんの!?」

「不安。夕弦たちに裸でライオンと戯れろと言っているも同然です!」

 

令音から出された指示に、耶倶矢と夕弦は信じられないと言わんばかりに顔を真っ青にした。

………しかし、令音の指令を無視する事は、敗北を意味するに等しかった。

―――この士道を落とすなら令音はこのように攻略すると、言っているからだ。

 

二人は震える足を止め、令音からもらったものを士道に突きつける。それを見た士道はふるふると首を三度横に振り、冷静さを取り戻した。

 

「士道………あ、あのね。日焼け止めと、マッサージを………お願いしたいんだけど」

「請、願。お願い………します」

「お安い御用だ、俺様に任せろ!!」

 

………士道に好き放題蹂躙されるのではないのか?という恐怖にビクビクと震えながらも、耶倶矢と夕弦は願いを伝えた。

士道は「悪い、調子に乗りすぎた」と一言入れてから、願いを快諾した。

 

………そして、令音が用意したビーチパラソルとビニールシートを、準備して耶倶矢と夕弦をうつ伏せに寝かせた。

 

士道の興奮状態が消えたことで、耶倶矢と夕弦は安心して士道に背中を預けた。

 

「士道、頼んだぞ?我の体はお主に預ける」

「依頼。お願いしますね、士道」

 

士道は日焼け止めを垂らし、自分の手で少しこねてからお互いの身体に手を触れた。いきなり士道の手が背中に触れた事で、耶倶矢と夕弦はピクッと頭が動いたが、特に気にする事なく手を進めていった。

 

「ぅ………あ………あぅ………」

 

「吐息………お、お上手………です』

 

耶倶矢と夕弦は、士道のゴツゴツとした手が首筋や背中、腰やふとももと言った部位を突き抜けるたびに、甘い吐息が上がっていく。ビクビクと震えながら、声を我慢する耶倶矢と夕弦を見て、士道の体からも異変が起こる。

 

『………鼻血が出ているぞ?』

「おっといけない………ていうか、これは俺も―――」

 

日焼け止めを塗る士道も、耶倶矢と夕弦の若くてもちっとした柔らかい肌の感触が、手を通じて脳へと行き渡り、最終的には心臓まで巻き込んで興奮という感情へと変わった。

今は、耶倶矢と夕弦の肌をマッサージと日焼け止めを塗るという、目的のも好き放題触れていたのだ。

 

「士道………もっとお………もっとして」

「懇願………夕弦にもお願いします、士道」

 

………今度は、マッサージだ。ずっと競い合ってきたせいか、耶倶矢と夕弦の身体はかなり凝っていた。

耶倶矢は肩と首筋が特に酷く、夕弦は背中から腰にかけて疲れが溜まっていた。

士道はマッサージは、琴里や六華を相手にする事が多く、手慣れた手付きで指を動かした。

ゆっくりと優しく押すこともあれば、強く指を差し込むように押したり、揉んだりとリズミカルに強弱をつけていた。

 

―――ほんの十数分もすると………耶倶矢と夕弦は完全に出来上がっていた。

 

「こ………これ、ヤバすぎ………」

「陥落………クセに、なりそうです………」

 

ビクビクと痙攣を起こしながら、吐息を漏らす耶倶矢と夕弦だった。しかし、耶倶矢と夕弦が落とそうとするのは、超ド級変態おっぱいドラゴンだ。

………彼はこんなものでは、終わらなかった。

 

「いつまで惚けてんだ………耶倶矢、夕弦―――今度は前だ」

 

「………へぇ?」

「確、認………前、とは?」

 

マッサージと日焼け止めの波状攻撃で、撃沈された二人だったが、士道は再び日焼け止めの液を手に落としてコネ始めた。

 

「だから、前だよ。戦場に出た兵士の中に、前だけ裸のやつなんていないだろ?だからおっぱ―――じゃなかった、おっぱいにも俺様が日焼け止めを塗ってやるぜ、ぐへへへへへへへへ!!」

『―――言い直せてないではないか!?」

 

士道が欲望を隠す事なく伝えると、耶倶矢と夕弦はヒッと悲鳴をあげる。

 

「今『おっぱい』って言った!!言ったよね!?」

「卑猥。今度は夕弦たちの胸を好き放題するつもりですか!?」

「―――失敬な、俺は私利私欲でこんなことを言ってはいない。この俺様は全世界ジュニア紳士チャンピオンだぞ!?

お前たちがおっぱいだけ日焼けさせないために、言っているんだ。どうだ、分かってくれたか?」

 

グヘグヘと下品な笑みを浮かべ、鼻血を両方の鼻から話を流して、わしゃわしゃとただおっぱいだけに熱い視線を送る士道くん。

 

―――これを見た耶倶矢と夕弦はすぐに分かった………この男、私利私欲で自分たちの胸を触ろうとしている事を!!

 

「し、士道………そ、そのありがとね?前は自分でするから――――――あれ?」

「遠慮。士道、日焼け止めとマッサージをありがとうございました。後は夕弦が――――――これは」

 

耶倶矢と夕弦は、先程の士道のマッサージで腰が抜けていたのだ。そして、士道くんはもう欲望を隠さなかった!!

 

「―――おいざげんな!!ここまで来たんだ、おっぱいも触らせろ!!」

『この変態、とうとう本性出しやがった!?正気に戻れ相棒、それは敗北を意味するぞ!?』

 

士道くんの全力の雄叫びに堪らず突っ込むドライグ。しかし、彼はそんな事を気にしない!!

―――ただ目の前におっぱいがあれば全力で求める、これだけでなのだ!!

 

「ヒッ!?ちょっ―――士道、本気!?」

「恐怖。夕弦たちは、どうなってしまうのでしょう………」

 

腰が抜け、満足に動けない所に日焼け止めを手にこねながら迫り来るド変態を前に、耶倶矢と夕弦は体を合わせて両手を握り合っていた。

 

士道が、理性を捨てアクセルを全開にする―――その時だった。

 

カチャッ!!

 

「ッ―――六華!?おおおおおっ、ぱい!?」

 

後頭部に何かを突き付けられる音が聞こえて、ド変態の動きが静止した。

その犯人は―――夫の浮気を嗅ぎつけた妻、六華ちゃんである。

 

六華も水着姿でこのビーチへとやってきた………ピンク色のふわふわとしたフリルタイプのホルダーネックのビキニで、たわわな双丘を覗かせるのものだった。

いつも以上の輝きを放つ六華のおっぱいへと視線が釘付けになった士道くん。

 

………しかし、危機は去っていなかった。

 

「………士道さま、随分とお楽しみのようで―――何をされていたのですか?六華はとても興味があります♪」

 

バチッ、バチバチッ、バチチチチチチチッ!!

 

槍からスパークを放出させてニッコリと微笑む六華に、士道くん慌てて尻餅!!

 

「あ、あの―――コレハデスネ、耶倶矢と夕弦に日焼け止めを塗っていたんです!!ほ、ほら!こんな白い肌が焼けたら困るじゃん―――って何言ってんだ俺!?」

 

「………そうですか、日焼け止めですか―――でしたら」

 

パサッ

 

「ブハッ!?り、六華!?」

『六華、お前………』

 

六華ちゃん、ビキニの上側をなんとキャストオフ!!これには士道くん、鼻血を滝のように噴き出す!!ドライグも堪らず口が勝手に広がった。

………いきなり妻が、夫の目の前でおっぱいを曝け出すと誰もがこうなるだろう。ここで、六華が八舞姉妹から一気に士道を引き剥がす!

 

「私の胸にも日焼け止めを塗ってください。ちょうど胸だけ塗り忘れてしまいまして………」

「『胸にも日焼け止め』そんな美しい日本語があったのかぁ!?それじゃあ遠慮なく〜♪」

 

士道は、ついた砂を水とタオルで除去した後、日焼け止めを手に垂らして数秒ほど両手でこねる。

ある程度、日焼け止めが暖かくなった頃合いを見て、六華に近づくと――――――六華は胸を隠していた両腕を天へと伸ばして、たわわなおっぱいを解放した。

 

そして、砂浜に立った状態で悩殺ポーズに近い状態を取る六華に、今―――士道は、日焼け止めを塗ろうとしていた。

 

フニッ

 

「あっ………!」

 

士道の両手が六華のおっぱいを鷲掴みにした時、六華が甘い吐息を漏らした。それを見た士道は訊ねる。

 

「六華、痛かったか!?」

「大丈夫です、士道さま―――続けてください………」

 

六華が首を左右に振ると、士道は日焼け止めをおっぱい全体を包み込むように伸ばしていった。

………士道くん、堪らず六華のおっぱいの感触実況を始める!!

 

「うおおおおお!!ドライグ、俺は今、最高の瞬間に生きてるよおおお!!分かるか、手に吸いつきながらも一生懸命跳ね返してくる感触が――――――」(長くなるので省略)

『実況などするな!!おっぱい、乳気、キョニュウム―――はぁ、はぁ………俺は乳龍帝なのではないのだああああああああ!!』

 

ドライグは、士道のおっぱい実況に堪らず泣いた。このコンビはまあ良いだろう。

 

士道の日焼け止め塗りは加速していく………円を描くように、手になった日焼け止めを六華のおっぱいに広げていき、たわわな境界部の溝や、ビキニで隠れる下乳まで手を滑らせて入念に手入れしていく。

 

手を動かしている最中には、当然ながらおっぱいは弾む。たぷんだぷんと自分の手が動くことによって弾む六華のおっぱいを見て、士道の興奮が加速していく!!

 

おっぱいを押しながら日焼け止めを伸ばす時には、柔らかさと弾力がその手を包み込み、下乳への手入れではずしっと重く手に吸い付くような感触を受け、士道くんはスーパーハイテンションだ。

 

そして、それは六華も同じだった。ゴツゴツとした大きく逞しい士道の手が、おっぱいを縦横無尽に這い回っていく………その感触に我慢していた六華が甘い吐息を漏らす。

 

「あっ………んっ………ふぁぁ………ひぃん!」

「ぐへへへへへへへへへ!!」

 

士道におっぱいを触られ、六華はピクピクと体が震えながらも受け続ける六華ちゃん。

………こうなってしまえば、士道が理性を抑える必要は無かった。

 

その結果、士道の手付きはさらにいやらしさを増し、今度は塗った部分のおっぱいを鷲掴みにして揉み始めた。

おっぱい掴んだ手に強弱をつけて握ったり、上下に揺らしたり、おっぱいを中央に寄せたりと、欲望のままに蹂躙していた。

 

「やっ………あっ!はああんッ!!ああああああんッ!!」

 

体をビクビクと振るわせながら、何度も嬌声をあげる六華を見て、耶倶矢と夕弦は顔を真っ赤に染めて息を飲んだ。

 

「ね、ねえ夕弦………あのまま士道に日焼け止めを塗られていたら―――」

「確信。夕弦たちがああなっていましたね………士道はオオカミ―――いいえ、ケダモノです」

 

………間違っているぞ耶倶矢と夕弦よ、士道くんはケダモノではない―――おっぱいドラゴンだ。

耶倶矢と夕弦は、自分たちが犠牲にならずに済んで良かったと言う気持ちが強かったが、胸の内に取れない気持ちが芽生え始めていた。

 

あまり変わっていない気もするが、気にしないでいただきたい。そして今、六華の日焼け止め塗り―――失礼、おっぱい蹂躙もフィナーレを迎えようとしていた。

 

「はああああああああああんんッッ!!」

 

士道が最後に、おっぱいの中央にあるビキニと同じ色の突起を親指と人差し指で、コリコリとスライドさせると―――六華が絶頂を迎えた。

六華はその場に崩れ落ち、息を荒げてペタリと両手両膝をついた。それを見た士道は、ようやく我に返って六華を抱きかかえる。

 

「す、すまん六華!!お、俺―――」

「はあ………はあ………」

 

抱き抱えられた六華は、高熱を出したように顔から熱を放出していた。とにかく一度六華を休ませようと、ビーチパラソルの下へと移動させようとした時、六華が士道の胸を掴む。

 

「士道さま、これで終わりなのですか………私では、満足していただけませんか?私では、士道さまを受け取るには値しませんか?」

「り、六華!?それって――――――」

 

胸を掴んだ六華は、寂しげな表情を浮かべて目を潤せていた。

………六華が本当に期待をしていたのは、これから先のことだった。今より関係をより進めるために、覚悟を決めてここに来たのだ。

 

約数秒―――ほんの数秒間二人は見つめ合った。これ以上に言葉は不要だった。

士道と六華の空間は、完全に二人の世界へと変わった。六華は両手を伸ばすと、士道もそれに応えようと六華に顔を近づける。

 

お互いの距離がゼロになろうとしたその時、突如として妨害が入った。

 

「シドー、六華!!貴様らこんな所で何をしようとしているのだ!!」

 

十香が、士道と六華の口を手で塞ぎ、強引に距離を元に戻した。そして、邪魔者はそれだけではない。

 

「本ッ当に油断も隙もありませんわね、六華さん。少し目を離すとすぐにこれとは」

「星照六華、あなたに士道は渡さない。すぐに離れて」

「士道、星照さん!?二人はもうそこまで――――――」

 

くるみん、折紙、凛袮もゾロゾロと集まって来た。そしてこの四人を集めたであろう諸悪の根源がバレーボールを持って来た。

 

「………シン、十香たちも集まったからビーチバレーボールでもと思ってね。それからシンと六華、後で話がある………キミたちは少し説教だ」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ!と令音が嫉妬の視線を六華に向ける。いや、他の四人も同じで六華へと強い嫉妬を向けていた。

 

「す、すんませんでした!!」

「はあ………あと少し、だったのに………」

 

士道は六華を下ろすと、令音と十香たちに土下座を披露した。六華は口惜しげに肩をガクッとおろした。

ようやくまともに動けるようになった耶倶矢と夕弦は、令音と六華へと視線を向けていた。

 

「ねぇ夕弦。この中では、令音と六華がダントツで厄介ね」

「同意。あの二人を超えなければ、夕弦たちに士道は落とせません………もっと積極的にアピールをする必要がありそうです」

 

さらに士道への過剰攻撃を心に誓った耶倶矢と夕弦。それぞれの思惑をかけた新たな戦いが、開幕しようとしていた―――続く!!

 

 




………これなら、ギリギリR18には引っかかりませんよね?(そうだと信じたい)

良ければ、感想、お気に入り登録、評価の方お待ちしています!

ドライグ先生の次回予告

ドライグ「相棒が大声で宣言した言葉は、精霊トリオと園神凛音、鳶一折紙を怒らせた。
一体何があったと言うのか―――
次回 デート•ア•ライブ 〜転生の赤龍帝〜
『MVPはこの俺だああああああ!!』
欲望にまみれし童貞よ―――掴み取れ、勝利を!!』

士道「やっかましいわ!!欲望まみれで何が悪い―――ていうか、誰が童貞だ!!」
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