デート•ア•ライブ 〜転生の赤龍帝〜   作:勇者の挑戦

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どもども、勇者の挑戦です。

八舞編も残すところ後わずかです。フィナーレは恐らく後四話です。

それでは、続きをどうぞ。



八話 忍び寄る影

修学旅行二日目も、中天で輝く太陽が次へと主役を交代すると同時に世界は夜の帳が降りる。

 

夕食を済ませた士道は、宿舎の部屋で灯りを消して月の光を一身に受けていた。

………耶倶矢と夕弦のことを考えていたのだ。耶倶矢は夕弦、そして夕弦は耶倶矢を―――もう一人の自分を生かすために、自身の消滅を選ぶ。

それは、お互いに愛し合っているからこそ、自分の代わりにまだ見ぬ世界を見て欲しい。

 

………耶倶矢と夕弦は、お互いにそれを願い決闘を続けていたのだ。

 

「………絶対に、片方たりとも失わせはしないッ!あいつらは、二人揃って八舞なんだからッ!」

 

二人の真の願いを聞いた時には、ある程度賛同できる部分は士道にもあった。

仮に士道でも、自分が命を差し出さなければ、精霊たちが死んでしまうとなった時は、一瞬の躊躇いもなく自分の命を差し出すだろうから。

 

しかし、耶倶矢が最後に行った「消えたくない」と言うあの言葉と共に浮かべた涙………あの涙を見た瞬間に、士道は心に強く誓った。

 

―――必ず二人の笑顔を守ると………

 

ピーンポーン

 

部屋の呼び出しベルが鳴り、扉を開けると―――浴衣服姿の十香が、部屋の前で立っていたのだ。

扉が開かれ、士道の姿を見た十香は、口を開けた。

 

「シドー。ちょっといいか?」

「十香じゃないか………どうしたんだ?」

 

士道が部屋の扉を閉めて外へと出ると、十香はぎゅっと士道の手を握った。

 

「シドー、夜の海を見てみたいのだが………付き合ってくれないだろうか?」

 

十香が視線を逸らして言った言葉に、士道は首を傾けようとしたがすぐにそれをやめて笑顔を見せた。

 

「いいに決まってるじゃないか。ただし、あんま長い時間はダメだぞ?」

「ありがとうなのだ、シドー」

 

十香は士道の許可をもらうと、満面の笑みで士道の手を引っ張って宿舎の外へ出た。

………しかし、この行為が十香のことを、初日から虎視眈々と狙う敵組織にとって願ってもない機会を与える事になってしまった。

 

 

 

 

―――その頃のもやしっこー部長。

 

 

「〈アルバテル〉、見えていますか?ターゲットが旅館の外へと出ました。これより作戦を開始します」

 

エレンはインカムを叩いて、上空の空中艦〈アルバテル〉へと通信を入れた。すると、上空から応答の言葉が返ってくる。

 

『―――了解しました。至急〈バンダースナッチ〉を手配させます」

 

そこで通信が切れようとした時、エレンは再びインカムを叩く。

 

「まだ終わっていませんよ―――それから旅館周辺にも〈バンダースナッチ)を数体の配置及び、艦内で待機するアデプタス4も共に待機させておいて下さい」

『〈バンダースナッチ〉はともかく、アデプタス4まで………なぜでしょうか?』

「今端末で旅館の様子を伺っておりますが、ASTの魔術師―――鳶一一曹が不審な動きを見せています。杞憂になるかも知れませんが、万が一の時は対応を願います」

『イエス、マイロード』

 

オペレーターの声を聞くと、エレンは夜闇の世界へと足を踏み入れていった。

 

 

 

―――その頃のもやしっこー部長 終。

 

 

 

十香に連れられて、夜の海へとやって来た士道は手を繋いで壮大に広がる、夜空に輝く月に照らされた、無限に広がる広大な青の世界を眺めていた。

その美しい風景を見た士道くんは、スマホのカメラをフラッシュさせた。

 

「悪くないな………高台の夜景にもこりゃ負けてないぜ―――ん?十香、どうかしたか?」

 

海に連れられ、最初はテンションの高かった十香が、突然ダンマリした事を怪訝に思った士道が顔を覗き込んだ。

 

「………すまん、シドー。少し嘘をついた」

「嘘?」

 

十香が申し訳なさそうに表情を影らせた。十香はそのまま続ける。

 

「修学旅行になってから、あまり士道と話せてなくてな。だから、どうしても二人だけで話がしたかったのだ………ダメだろうか?」

 

嘘をついてまで士道を引っ張っていったことに責任を感じて、瞳を潤わせる十香。

しかし、そんな小さなことをする士道ではない。

 

「ダメなもんかよ。寧ろ構ってやらなくてゴメンな」

 

士道が、十香の頭を親が子供を許すよう優しく撫でると、再び表情を満面の笑みへと戻す十香。

そして、本当の目的を十香は果たす為、士道をジッと見つめた。

 

「………それで士道、何か悩み事でもあるのか?今日の夕飯の時の士道は、少し目が怖かったと言うか………夕飯どころではない様子に見えたのだ………私に話せることなら話して欲しいのだ」

「………っ、まさかその為に、俺を連れ出してくれたのか?」

「勿論、士道と話がしたかったのは事実だぞ」

 

士道は目を見開くと、心の重りを十香に話すことを決意し、口を開けた。

 

「………十香、聞いてくれるか?」

「うむ!士道の話ならどんな事でも聞きたいぞ!」

 

十香がうなずくと、士道は話し始めた。

 

「耶倶矢と夕弦がいるだろ?嘘みたいな話なんだがな、実はあいつらが―――」

 

魅力勝負云々のことは上手くぼかしながら、あの二人が精霊であり、争いあっていること、そして………負けた方は命を失ってしまうことを説明する。

最初は頷いていた十香だったが、すぐに驚いたような顔になっていた。

 

「………なるほど、そんな事が」

 

「ああ。それで―――本題はここからなんだけどな。実は昨日の昼、耶倶矢に、『夕弦を選べ』って言われたんだ。

それから少しした後に、夕弦にも同じ事を言われたんだ………『耶倶矢を選んでくれ』って、な」

 

士道の話を聞いていた十香は目を丸くした。

 

「なんと……それでは耶倶矢と夕弦は」

「ああ………お互い、相手を生かしたがっているんだ。たとえ自分が自分でなくなったとしても、耶倶矢は夕弦に、夕弦は耶倶矢に、生き残って欲しいと思っていてな」

 

士道が言うと、むう………と十香が黙り込んだ。

 

「しかし、何となくあの二人の想いは分かる気がするぞ。私も、私が死なねば士道が死んでしまうと言われたら………そうするかも知れない」

 

「十香………心配いらねえよ、俺はそんなヘマはしない。それに耶倶矢と夕弦の件だって――――――」

 

何とかしてやる!士道がそう言おうと声をあげようとしたが………言い切る事が出来なかった。

なぜなら、強烈なつむじ風が吹き抜けだ事で後ろを振り返ったからである。

 

―――そこには………

 

「士道、今……何ていったの?夕弦が………私を?

は?意味わかんない。何言ってんの?」

 

静かな―――しかし激しい怒りに彩られた声音を発して凄まじい霊力を放出させる耶倶矢が立っていた。

 

………いや、耶倶矢だけではない!もう片方の八舞も、耶倶矢と同じように霊力の本流を隠すどころか、それを放出して歩み寄ってきた。

 

「復唱―――要求。耶倶矢が………夕弦を選べと?そう言ったのですか!?」

 

夕弦だ。夕弦もまた士道が述べた言葉に静かだが、激しい怒りを隠すことをしなかった。

そして―――或美島で再びふたつの嵐が激突する!!

 

「「―――ふざけるなッ!!」」

 

ズオオオオオオオオオオオオオ!!

 

「キャアアアアアアアアア!!」

「十香ッ!?」

 

耶倶矢と夕弦が天使を顕現させようと、力を解放すると、その余波で凄まじい暴風が吹き荒れ、十香の身体が空中へと持ち上げられ、風に飲まれた。

士道は、神速を発動して飛び上がり十香をキャッチすると、急いで近くの森へと身を隠した。

 

「十香、大丈夫か!?」

「す、すまないシドー………」

 

十香に傷がない事を確認した士道は、嵐に向かって声を上げた。

 

「あいつら、つまらねえ意地張りやがって………ッ!お互いのことが大好きなんじゃねえのかッ!!」

 

士道が拳を叩きつけたその時、左手から警告が飛んでくる!!

 

『相棒!!落ち着け、周りを見ろ』

「―――ッ、なんだこいつらッ!?」

 

ドライグに言われるがままに周囲を見渡すと―――約三〇体に迫るほどの人影が立っていた。

………いや、正確に士道たちを取り囲んでいるのは、ヒトではない。

フルフェイスヘルメットのように滑らかな頭部に細身のボディが連なり、人間とは逆向きの関節をした脚部が地面を踏みしめている。

それらを構成するのは全てが、鏡面のように滑らかに磨き上げられた金属の装甲である。

 

「DD‐007〈バンダースナッチ〉…といってもわからないでしょう」

 

すると、その声に呼応するように人形の陰から一人の少女が歩み出てきた。

―――随行カメラマンの、エレン・メイザースだ。

 

「………あの二人が精霊―――それも〈ベルセルク〉とは、夢にも思いませんでした。討伐優先目標を前に、貧乏くじを引かされるとは………これも因果というものですか」

 

エレンが憎しげに言うと、士道は思い出して人差し指をエレンに向ける。

 

「あんたは確か―――パツ金のいいおっぱいのねーちゃん!?こんな人気のないところで………………ハッ、まさか!?俺におっぱいを揉まれに来たのか!?そう言う事なら遠慮なく♪ぐへへへへへへ!」

 

「んなっ―――ち、違います!!私は〈プリンセス〉を捕獲に―――ヒッ!?」

「恥ずかしがらないで下さいよぉ、めちゃくちゃ激しくやりますから―――いっでえええええええてえ!?」

 

げん

こつ

 

じわじわと卑猥に手を動かして迫り寄る士道くんに、エレンは恐怖を覚えて後退る!

冗談ではなく本気でやっていると確信した十香ちゃん、迷わず鉄拳制裁!!

士道は顔面から地面に叩きつけられた。

 

『夜刀神十香、よくやった』

「シドー、こんな非常時に何をしておるかッ!!真面目にやれ!!」

 

十香の士道を殴った拳からは、ジューと煙が上がったかのように腫れていた。ドライグは十香を称賛したが、相棒の士道は正反対のご様子だ!

これには士道くんも立ち上がって文句を言う!

 

「殴る事ねえだろ!?これからドンパチする前に体力を減らすような真似すんじゃねえ!!」

「シドーは、言っても聞かないであろう!?」

「十香、お前って子は………帰ったらそのおっぱい、絶対つついてやるからな!!」

「ここでそんな不埒な事を言うな!!」

「アベシッ!?」

 

「―――あの、何の茶番なのでしょうかこれは」

『………そこは放っておいてくれ』

 

痴話喧嘩を始めるおっぱいドラゴンと精霊〈プリンセス〉。中々見られない珍百景に、エレンも目をやられたのか同情の視線を送っていた。

最後は、十香ちゃんに再び鉄拳制裁をくらった士道くんは、またダウン。

しかし、エレンは士道には見向きもせず、十香に手招きを送る。

 

「十香さん、私と共に来てくれませんか?最高の待遇をお約束しますよ?」

「断る!!」

 

エレンの誘いを一瞬の躊躇いもなく、十香は一蹴しエレンに迫ろうと地面を蹴ろうとした………しかし、ほんの数フレーム前に士道がその手を掴んで止めさせた。

そして、立ち上がってエレンに少し脅しをかける。

 

「俺を差し置いて随分な物言いだな。このガラクタを用意したのは、お前か?」

 

ズォォォッ………

 

士道が十香の前に立つと、エレンに凄まじい殺気を送った。それを見たエレンは、ようやく士道を視界に入れた。

 

「………ただの人間―――ではなさそうですね。貴方は何者ですか?」

「五河士道………一応人間のつもりさ」

 

エレンは手を縦に振ると―――バンダースナッチと呼ばれるガラクタの一つを士道にけしかけた。

バンダースナッチは、距離を詰めながら眼の部分を輝かせてビームを放つ!!放たれたビームは風を切り裂きながら、士道に迫る!!

 

「シドー!!」

「心配すんな―――ハッ!オラッ!!」

 

バシュ、バキィンッ!!ドガアアッ!!

 

士道は飛んできたビームを上空へと弾き返し、けしかけて来たバンダースナッチの顔面に右ストレートを叩き込み、顔面の装甲をぶち抜き、内部のパーツを周囲に散乱させた。

 

そして、拳を弾いて胴体に回し蹴りを放つ!!放たれた回し蹴りは、バンダースナッチを軽々吹き飛ばし、エレンに向かって迫ってくる!!

 

「………ほう」

 

エレンは、バンダースナッチを飛び上がって躱すここでやり過ごした。

士道が蹴飛ばしたバンダースナッチは、森の木々を何本も倒しながら吹き飛んでいった。

 

………地面へと着地したエレンは、次の行動に移ろうとしていた。

 

「まさか、人間程度がバンダースナッチを素手で破壊するとは………でしたら、これはどうします!?」

 

エレンは士道たちを囲うバンダースナッチの半数を士道にけしかけた。

バンダースナッチは、目を光らせると一斉に士道をめがけて襲い掛かる!!

それを見た十香は、士道を助けなければと『塵殺公(サンダルフォン)』を出そうとするが、士道が浴衣の襟首を引っ張り、十香を地面に伏せさせる。

 

「シドー!?私も―――くあっ!?」

「良いから伏せてろ!!アスカロンッ!!」

 

『Blade!!!!!!!』

 

士道は籠手を出し、アスカロンの刃を出して―――四方八方から迫り来るバンダースナッチを引きつけ、その場で一回転!!

すると、迫り来たバンダースナッチは、一匹残らず上体と下半身が分かれた状態に切断され、その場で活動を停止した。

 

士道の左腕を見たエレンは思わず驚愕の声を漏らす。

 

「その左腕の籠手はまさか―――神滅具(ロンギヌス)赤龍帝の籠手(ブーステッド•ギア)』!?なぜ貴方がそれを―――それはまだこちらが所有していたはず!?」

「どうやら神器(セイクリッド•ギア)の事を知っているようだな………お前らのバックには何がいる?」

 

驚愕の表情を浮かべるエレンに、士道は質問を投げかけるが、当然答えは返ってこない。

 

「………まさか、この男が―――いいえ、今はどうでも良いですね。予定を変更します………貴方も共に来ていただきましょうか、五河士道」

 

エレンがそう言うと―――カッ!と黄色の光が放たれ、ワイヤリングスーツとCRユニットを装備した姿をエレンは見せた。

ASTのものとは形状が違うスーツに、各所を覆う機械の甲冑のようなパーツ。そして、背中には巨大な剣型の装備が一際目を引いた。

 

これがエレンが愛用するCRユニット―――『ペンドラゴン』だ。DEM社がエレン専用で作り出したこの世にたった一つのものだ。

 

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!

 

『………これはそろそろマズいな。相棒、早めに茶番を終わらせた方が良さそうだぞ?』

「ああ、そうだな」

 

耶倶矢と夕弦の衝突で周囲の木々が大きく揺れる姿を見たドライグと士道は、これ以上時間をかけていると、周囲の建物まで被害を受ける―――そこで、士道はエレンに提案を持ち出した。

 

「さっさと道を開けてくれないか?お前と遊んでる暇はない。俺はベルセルク―――耶倶矢と夕弦の喧嘩を止めなきゃならねえんだ。お前のようなザコ相手に躓いている暇は一秒たりともない」

「―――何ですって?」

 

士道にザコ呼ばわりされた事で、エレンは声音を低くし激しい怒りに支配された。

これはエレンにとっては屈辱以外の何でもなかった―――全世界最強と謳われている自分をザコ呼ばわりされた事に………

それも、神滅具を宿しているとは言え、ただの人間相手に………

 

「生憎ですが、私は貴方と十香さんの両方を連れ帰るまで、あなた方を解放するつもりは有りません―――ここを通りたくば私を越える事ですね」

 

エレンがレイザーブレードを構えた姿を見て、士道は視線を伏せた。

 

………そして―――今ここに赤き龍の帝王が君臨する!!

 

「そうか―――後悔するなよ………ッ!!」

 

『Welsh Dragon Brance Breaker!!!!!!!!』

 

ゴオオオオオオオッッ!!

 

激しい赤いオーラが激しくなり、士道の全身を赤い龍を模した全身鎧がその身を包む。

 

「シドー………」

「大丈夫、俺は絶対に負けない―――だから十香、少し下がっていろ」

 

心配そうに士道の姿を見つめる十香に、下がるように言う士道。十香は「絶対だぞ!」と言うと、数歩ほど後ろへと下がった。

これを見たエレンは高らかに笑う。

 

「まさか、禁手(バランス•ブレイカー)にも至っていましたか―――これは、私も全力を出せそうです!」

 

ギュイイイイイインンッッ!!

 

「ッ、これは!?」

 

エレンの髪がふわふわと宙に浮かび上がると―――士道が片膝を強制的に地面へと叩きつけられた。

この攻撃は魔術師お得意の随意領域(テリトリー)による攻撃だ。エレンのそれによって士道は数十倍の重力がかかったように、その場で身動きを封じられる!!

 

「私の『随意領域』は全魔術師中、最大最強です。さあ、これで終わりです」

「シドー!!」

 

エレンはレイザーブレードに魔力を注ぎ込むと、士道に振り下ろさんと迫る!!

しかし、士道にはリンドヴルムとの戦いで目覚めた奥の手がある!!

 

鎧変化(アームド•チェンジ)―――『剛撃(カイザー)』ッ!!」

 

『Change Kaiser Booster !!!!!!!!』

 

士道は、鎧を攻撃力に特化した鎧『剛撃』へと変化させると、もう一つの奥の手、極倍化を発動させる!!

 

『Starting Absolution Booster―――Boost!!!!!!!』

 

一気に極限状態まで自分の戦闘能力を引き上げると、士道はドライグに指示を出す!!

 

「ドライグ、アスカロンに力の譲渡だッ!!」

『承知―――Transfer!!!!!!!』

 

士道は籠手からアスカロンの刃を再び出し、エレンの随意領域内でアスカロンの聖なる波動を爆発させる!!

 

カッ―――ドオオオオオオオオオオオ!!

 

「んなっ!?こんなバカな―――」

 

エレンは随意領域をいとも容易く攻略された事に、思わず動きが止まってしまう―――この一瞬の硬直が勝負の行方を決定づけた。

 

………士道は、既に次の手を打っていたのだから!!

 

「鎧変化―――『閃光(シャイニング)』」

 

『Change Shining Booster!!!!!!!!』

 

「これで終わりだ!!」

 

スピードに特化した『閃光』へと鎧を変更した士道は、硬直したエレンに神速を発動して、すれ違い様にエレンを一閃!!

 

「―――こ、こんな………こと、がッ」

 

士道がアスカロンを振り下ろすと―――エレンは血飛沫を上げて地面へと倒れ込んだ。

 

「あとはお前らだけだな―――消えろッ!!」

 

ピシッ―――バシィィンッ!

 

残ったバンダースナッチたちを目掛けて、アスカロンを横薙ぎに払うと―――残りのバンダースナッチも、先程の個体同様に上体と下半身が綺麗に切断された状態で、活動を停止した。

倒れたエレンに視線を向けた十香は、士道に訊ねる。

 

「シドー、あの女は?」

「急所は外したから、死にはしないだろう………まあ、戦闘はできない状態まで追い込ませてもらった」

「………本当に強くなったなシドーは。私はもう、守られる側になってしまうのだな………」

 

鎧を変化させた士道を見て、十香は誇らしげに微笑むと同時に、士道に守られる事への歯痒さを感じていた。

その十香を抱えて、士道は耶倶矢と夕弦の元へと急行する!

 

「バカ言え、俺はまだまだお前に教わる事はあるし、十香は俺を助けてくれているぜ?

………だから俺からもお前に頼みたい―――耶倶矢と夕弦を止めるために、力を貸してくれるか?」

「うむ!当然であろう!」

 

士道は、翼を広げると耶倶矢と夕弦の決闘を止めるため、天を駆けた。

後は、周囲に嵐を巻き起こす姉妹精霊を攻略するのみ。最後の大勝負を前に、士道はどう立ち向かうのか―――続く!

 




本章にて、エレンを圧倒した士道ですが、次章では大幅に強化します。

次回は、折紙と新キャラのアデプタス4及び仁徳正義、フラクシナスVSアルバテルになると思います。

フラクシナスVSアルバテルは原作の再現になるので割愛させていただくかも知れませんが………

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