デート•ア•ライブ 〜転生の赤龍帝〜   作:勇者の挑戦

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どもども、勇者の挑戦です。

続きをドカンと投稿ですよ!



二話 接触 〈ディーヴァ〉!

周囲の気配を察知しながら空を駆けること約数分―――士道は、精霊が入り込んだ建物の前へと到着した。

すぐ真上から感じられる膨大な霊力の塊。それだけで精霊がいる事への証明へとなった。

 

「………何ともまあ面白いところに入り込んだな」

 

精霊が空間震発生後に入り込んだ建物は―――天央祭の会場でもある天宮アリーナだ。

多くの人が楽しみにしているこの場所での天央祭………もし、精霊の機嫌を損ねてドンパチにでもなろうものなら、天宮アリーナを吹き飛ばして復興やら何やらで中止にする事だけは絶対に避けなければならない事だ。

 

『恐らくASTを恐れたのであろう。奴らの装備は屋内での戦闘には不向き―――奴らが攻撃してくる前にケリをつけるぞ』

 

「ああ―――行こう!」

 

扉をこじ開け、強引に天宮アリーナへと入り込むと………何やら声が聞こえてきた。

 

―――幼い頃に ずっと憧れていた キラキラ光るステージ

 

リズムと抑揚をつけてまるで………まるで歌でも歌っているかのような声が上から聞こえてくる。

 

『これは………歌なのか?』

 

「そうだ、歌だ………この歌は―――」

 

ドライグが訊ねると、士道は頷き走る速度を上げた。何か今すぐに確認したいものがあるかのように、気付けば神速すら発動させて。

ただ声がする方向へと全力疾走していた。

 

『お、落ち着きなさい士道―――士道!聞きなさい、士道!!』

 

琴里が落ち着きを取り戻そうと、大声を出すがそれは士道にとっては雑音に過ぎなかった。

そして、階段を駆け上がるごとに耳へと聞こえる歌の音量が大きくなってくる。

 

―――反響する音がなんだか 特別みたいで嬉しかった。今もあの頃の気持ち ちゃんと思い出せる―――

 

ガチャ………

 

士道は扉を開けてアリーナの中へと入ると………歌を歌っている正体を突き止めた。

 

アリーナの中は、恐らく出演者やスタッフが舞台装置を放置したまま避難してしまっのだろうか暗い会場の中、櫓のようにせり上がった舞台だけが、下方から幾つものスポットライトに照らされ光に溢れている。

 

―――その中央には、光の糸子で縫製されたかと見まごうような煌びやかな衣を纏った少女が、アリーナ内に非常に美しい声音を響かせていた。

 

「………………」

『相棒?どうしたのだ、相棒!早くしなければASTの連中が仕掛けてくるぞ!』

 

士道はアリーナ内の近くの椅子へと腰を下ろし、その歌を歌う少女を眺めて聞こえてくるその声音に魅了されるが如く聞き浸っていた。

 

――― Let me sing you a song&let's sing along 幾千万に広がる星を 一粒一粒 名付けるみたいに

 

………時間を掛けるとASTが攻撃を仕掛けてくる。そんなことは百も承知だ………しかし、士道は黙ってその歌を聞き続けていた。

 

『相棒………泣いて、いるのか?』

 

ドライグが士道の異変に気付いて左手から音声を出した。

士道の頬からは一筋の流れ星が滴り落ちていた………聞こえてくるこの声音に。そしてこの歌に感動を覚えて………士道はそれを止める術を知らなかった。

 

「ドライグ、琴里すまない。この歌は………この歌だけは、最後まで聞かせてくれ」

 

士道が大粒の涙を流してその歌を聞く姿を見て、琴里もドライグも何も言わなかった。

そして、聞こえてくる歌が今―――最後の一節に入ろうとしていた。

 

―――Let me sing you a song&let's sing along 神様が私にくれたのは 最高の贈り物

 

最後の歌詞を歌い終えると………少女は満足げにスーッと息を吐いた。それに合わせて士道は立ち上がって拍手を送った。

 

パチパチパチパチ!!

 

「………拍手ですかぁ!まぁ、ありがとうございますぅー。お客さんがいたんですかぁ。誰もいないと思ってましたよー」

 

聞こえてきた拍手に、歌を歌っていた少女が当たりをキョロキョロと視線を配り始めた。優しくのんびりとした声を響かせながら、整列された客席を見渡しその拍手の主を探しているようだ。

 

「どこにいるんですかー?私も一人で少し退屈をしていたところなんですよお………もしよければ少しお話をしませんか?」

 

士道は無言で身体を宙へ浮かして、ステージへと向かおうとした時に琴里から通信が入る。

 

『士道………あれは〈ディーヴァ〉よ。半年前に一度だけ顕現が確認された精霊よ。天使の能力は未知数―――注意しながら接触を心掛けて』

 

「分かった」

 

士道は涙を払うとステージの影へと着地し―――スポットライトが当たる光の世界へと足を踏み入れた。

カツカツと靴音が響き渡った事を確認すると、少女がくるりと一回転。士道に正対するように前身を晒す。

スカートの端を掴んで精霊と思しき少女がペコリと一礼。

 

「ああ、わざわざ上がってきてくれたんですかぁ?こんばんは、私は―――」

 

(歌声だけじゃあ確信を持てなかったけど、近くで見て分かった。この子は間違いない………三年前に姿をくらましたアイドル―――『宵待月乃』ちゃんだ)

 

士道はこの少女のファンだった。精神が荒みかけていた頃にこの子の歌によって彼は救われた。

士道は今でも彼女の歌を聞いている。一度歌えば全ての人々を虜にするほどの美声が売りで、その上ルックスも良くその当時のトップアイドルとして名を馳せたが、その輝きは長くは続かなかった。

デビューして僅か一年にも満たない間に、突如として表舞台から姿を眩ませたアイドルだ。

 

(しかもそれが精霊になっていたとは………にしても――――――ぐっへっへっへ!こいつはとんでもないおっぱいだ!!六華や令音さんクラスの巨乳じゃねえかッ!?しかも、このハリは二人のおっぱいを上回り、その上形もこれまた美しい!!揉みたい!今すぐあの素晴らしいおっぱいを手入れしたい!!)

 

『な、何やってんのよあんた!!私の話聞いてたの!?』

 

しかし、美少女を前にしてシリアスを保ち続ける事ができるほど、士道くんは大人ではない。

三秒ほど経つと………ぐへぐへと鼻の下を伸ばしておっぱいを舐め回すように見つめる士道くん。士道の精神を監視しているモニターが、ATTENTIONの文字を出してアラートを出している。それを確認するなり、大声を出す琴里ちゃん。

 

………そして、少女が下げていた頭を上げると―――そのいやらしい視線に気づいたのか、その場で金縛りにでもあったかのように固まってしまう!!

 

「え………………」

 

士道を見るなり、少女は何か信じられないものを見たと言わんばかりに黙り込んでしまった。それと同時にインカムから『ビービー!!』と警告が鳴り響く!!

 

『相棒を見るなり警報が鳴るか………これは内に秘めた下心を読み取られたか?』

 

士道はマズイと思ったのか、首を何度も左右に動かして頭に上った血を沈めこむと―――先程まで歌唱していた歌に称賛の声を送る。

 

「今の曲は宵待月乃の『My Treasure』だよね?さっきの歌、俺は感動した。まさか宵待月乃が直接歌うものを聴くのは始めだったからさ………」

 

「ッ!?どうして、それを………」

 

警報が鳴ると同時に、ゴキブリ以下に下がろうとしていた好感度の下落が止まった。少女は士道の口から『宵待月乃』という名前が出るなり、自然とその名前を知っているのかを訊ねた。

それを聞いた士道は、さも当然かのように理由を話す。

 

「俺はキミのファンだからだ。キミの歌声を聞ける日を俺は楽しみにしていた………だから言わせてくれ―――お帰り、月乃ちゃん!」

 

士道が微笑んで言うと―――再び耳に付けるインカムからアラートが聞こえてくる!!

それを知ったドライグ先生が盛大にため息を吐く。

 

『相棒………どうやら詰んだようだぞ?』

 

「え!?月乃ちゃん、俺なんかマズイ事を――――――」

 

少女は士道が少しずつ距離を縮めようと歩み寄る士道を見るなり―――大きく息を吸い込むとそれを一気に解放する!!

 

わっ!!

 

「ぐっ―――ドラゴンスマッシュ!!」

 

ズドオオオオオオオオオオオッッ!!

 

大声が発生すると共に吹き抜ける台風に巻き込まれるような風圧に押され、士道は地面を擦るように、後方に下がって行く!!

後一歩でステージから地面に叩き落とされる所で追い込まれたその時、右腕に霊力を集中させ、放たれた風圧を切り裂いた。

その時、ステージに仕掛けられた監視カメラが破壊され、その様子をモニター出来なくなだだ琴里が身を案じる声を出す。

 

『士道!?士道!!』

 

「俺様はちゃんと無事だぜ、我が麗しのマイシスター」

 

士道は後一歩の所に踏み止まる事に成功した。しかし、これが対面する少女をさらに不快にさせた。

 

「なんで落ちてないんですかぁ?何あと一歩の所で踏みとどまったいるんですかぁ?可及的速やかにこのステージから、この世界からこの確率時空から消え去ってくださいよぉ」

 

「ぐっ………そ、それが復帰を待っていたファンに対する――――――ッ!!」

 

いきなり攻撃を受けた事に対して意を放とうとしたが、途中でそれを止めた。

………士道を見つめる少女の瞳からは、異様なまでの悲しみそして怒りを感じ途中で言葉が止まってしまった。

この少女を見るなり強烈な違和感が士道を襲った………この少女は、これまでの精霊とは全く異質であると。

 

「宵待月乃のファン?それはどうもぉ………言いたい事はそれだけですかぁ?じゃあ、さっさとそこから飛び降りて死んでくださいよ〜。貴方が生きているだけで周囲の環境が汚染されている事がわからないんですかぁ?」

 

「ど、どうしてそんな事を………ッ」

 

「聞き分けのない人ですねぇ。一刻も早く消えてくれませんかぁ?私は貴方の存在が不快なんですぅ」

 

初見で暴言を吐いて傷つけたものでなければ、洋服崩壊を喰らわせて衣服を消しとばしたわけでもない。

なぜここまで言われるのか、士道は理解できなかった。

 

『………この場は退きなさい士道、作戦を考えましょう。〈ディーヴァ〉のあなたへの好感度はゴキブリ以下。しかも精神状態も異常と言っていいほど悪いわ』

 

士道は視線を鋭くして苦虫を噛み潰したように、今にも吐きそうな苦悶の表情を浮かべたその時だった。

 

ズドオオオンッッ!

 

アリーナの天井が突如爆発して、瓦礫の雨がステージに降り注ぐ。士道は瞬時に霊装を顕現させると、霊力の波動を球状に展開した。

そして、爆発した砂塵が収まると―――CRユニットで武装したASTの隊員たちが空中で舞っていた。

 

「AST!!」

 

『こいつら、もはやなりふり構わずになってきたな。とりあえず隙を見て逃げるぞ相棒』

 

ドライグに言われた通り、士道は闇へとアリーナの闇の中へと姿を消そうとしたが………すぐに対峙した精霊に視線を戻すと―――

 

「あらぁ?まぁ―――まぁっ!!いいじゃありませんか!そうですよぉ、お客様と言ったらこうじゃないとぉ!特に――――――」

 

士道を見ていた時とは、打って変わり目をキラキラと輝かせて手を組む〈ディーヴァ〉の姿が。

そして………ASTの隊員である―――折紙を見るなり瞬間移動をするかのようにその背後へと移動した。

 

「ああ………いい、いいですー。ねぇあなた、私の歌を聴きたくないですかー?」

 

「………近寄るなッ!!」

 

馴れ馴れしく折紙の肩へと触れて恋人のように耳打ちされた事に、折紙はすかさずレイザーブレードで〈ディーヴァ〉を一閃!

そして、屋外へと出てきた〈ディーヴァ〉を目掛けてミサイルやら弾丸やらの嵐が降り注ぐ!!

 

「ああん、いけずぅ♪」

 

ミサイルやら弾丸やらは、霊力で展開した壁によって全て無効化されてしまう。それを見ていた赤毛の女性が盛大に溜息を吐く。

 

「さすがはオママゴトチーム。埒が空きませン、退きなさいザコ共―――」

 

赤毛の女性が、手に持つレールガンのような光線銃にエネルギーを収束させ、それを精霊に放とうとしたその時―――夜闇に溶け込む士道を見つけた。

 

「は、ハハハ!ターゲットロックオン―――ファイアッ!!」

 

ズビィィィィィィィィィィ!!

 

赤毛の女性は、光線銃のエネルギー弾を放つ対象を精霊から士道へと変え―――引き金を引いた。

完全な霊装を纏えない十香やくるみん達なら、致命傷になりかねないほどの威力を誇る光線が士道に迫る!!

 

「チィッ―――おい、俺は民間人だぞ!?」

『伝説のドラゴンを宿して、その上に精霊の力を扱うというオマケが付いたな』

 

余計な事を言うドライグに士道くんは内心「やかましい」と呟いて、地面を強く蹴ってそれを回避した。

―――しかし、攻撃はまだまだ終わらなかった。

 

「あっ、ハハ!お当たりね!コレでも喰らいなサイ!」

 

それを避けられた瞬間に今度はスラスターを投げつけて来た。しかし、今度ばかりは士道も無抵抗ではいなかった。

塵殺公を顕現させ、スラスターを斬り刻もうと剣を構える!!

 

しかし………

 

「………ッ!士道―――はああああああああっっ!!」

 

ギィン!ガギィン!!ズドオオオンッッ!!

 

先程まで〈ディーヴァ〉の絶対的な防御を突破しようと、一心不乱にレイザーブレードを払っていた折紙が、士道の姿を確認するとスラスターの軌道に先回りして、裂帛の気合と共にスラスターを一閃!!

折紙が放った一閃によってスラスターは軌道を変えて先程まで士道たちがいたステージ付近へと落下した。

………そして、その一瞬の隙を見て士道は琴里たちによって回収され戦場から離脱をした。

赤毛の女性は、突然の折紙の行動に苛立ちを募らせる。

 

「あらラ?何の真似?」

 

「それはこちらの台詞………あなたは、今一般人を殺そうと―――」

 

「ハッ、ハハハ!!アレが一般人ですっテ!?笑わせるじゃナイ!」

 

「あなたは………何を言って――――――ッ!!」

 

わっ!!

 

折紙が赤毛の女性を問いただそうとしたその時、〈ディーヴァ〉がけたたましい雄叫びを上げた。

その雄叫びを聞いた瞬間、その場にいた全員が耳を塞いでその雄叫びをやり過ごす事に全力を注いだが――――――これが〈ディーヴァ〉を逃がしてしまう要因へとなってしまった。ASTたちの攻撃が止まったその瞬間に〈ディーヴァ〉は戦場から離脱し、霊力も感じ取れなくなってしまった。

 

「あらラ………役立たズは、どこまで言っても役立たズネ。あ〜ア、コレは一からテコ入れが必要ネ、無能な隊長さん?」

 

「………ッ!!」「士道………」

 

赤毛の女性が皮肉全開で言った台詞に、燎子は憎しげに唇を噛み締めた。そして、折紙はただひたすらに、士道の無事を祈ってその場から離脱した。

ASTの中で大きな亀裂が入り始めようとしていたのは、誰が見ても明らかであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――◇◆―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

土曜日―――それは部活動に入っていない高校生にとっては最も息抜きができる日。英気を養う者もいれば、受験を見据えて勉強をする者、はたまた気分転換で遠出をする者もいる。

しかし、おっぱいドラゴンの休日は違った。

 

「………はぁ。土曜日まで委員の仕事に追われるか。本来なら六華とあんな事やこんな事を―――いっでええええ!?悪かった十香!!」

 

儚げに雲一つない青空に、何も身に付けていない全裸の状態で悩殺ポーズを取る六華を想像して手を伸ばした士道くんだったが、それを見るなり十香ちゃんがすかさずほっぺをぐに〜っと強襲!

………十香はお供として士道に同伴している。亜衣麻依美依トリオに書類作業の処理を任せて自分は合同会議へと向かおうとしていた。

 

「シドー!今は私といるのだ!そ、そういうことはだな………私が、してやる………」

 

口を尖らせて、モジモジと指を合わせて士道と別の場所とで視線を行き来させる十香ちゃん。コレには士道くんもハイテンションだ!!

 

「デジマ!?んじゃあ十香―――おっぱいをつつかせてくれ!」

 

「なぜつつくのだ!?おっぱいは触るものではないのか!?」

 

「甘い、甘過ぎるぞ十香!!おっぱいはなぁ、揉んで挟んで吸ってつつくものなんだ。つつくのが嫌なら吸わせてくれるともっと嬉しいんだけど――――――」

 

「す、好きなだけつつけ!シドー!」

 

顔を真っ赤にして胸を差し出した十香ちゃん。そしてそれを見た士道は鼻血を噴き出しながら握り拳から人差し指だけを解放して、十香のおっぱいへと狙いを定める!

………おっぱいを吸うとなると、おっぱいを完全に晒す事になるため十香にはそれはできなかった。しかし、六華にこれ以上離されないためにも献身的に士道にアピール!

 

「ぐへへへへへ!いっただっきまーす!」

 

「………ッ!」

 

士道は下品な笑みを浮かべて人差し指を十香のおっぱい―――それも、乳房を目掛けてコネクティング!士道の人差し指はおっぱいをつついた。

しかし………士道は指から感じられる感触に違和感を覚えて、何度もつつき直す。

 

「―――ん?これは十香のおっぱいじゃないぞ………な、なんだ?跳ね返されるような弾力が感じられないぞ………でも、うん!柔らかさは相当なもの………これはいいおっぱいだ!」

 

「あっ………ふぁ………し、士道………今日はいつにも増して、積極的」

 

何度も士道におっぱいをつつかれ、吐息を吐いた少女の姿が。士道が続いたのは、十香のおっぱいではなくこの少女のものだった。

 

そう、この少女は――――――

 

「お、折紙!?」

「と、鳶一折紙!貴様何をやって」

 

折紙だ。おっぱいをつつかれようとしていた十香の間へと強引に割り込み、十香からつつかれ役を強奪した。

折紙は無表情で、しかし顔を赤らめながら答える。

 

「士道におっぱいをつついてもらうのは、恋人である私だけの専売特許。夜刀神十香、貴方には不要なもの」

 

「き、貴様!!なぜこんなところに!?」

 

「私は士道の付き添い。亜衣麻依美依に言われて士道の護衛(他の女に手を出さないように)を頼まれた。あなたはもう帰っていい」

 

「なっ、貴様まで!?士道の付き添いは私だ!貴様が帰れ!!」

 

「断る。貴方が帰るべき」

 

「むがああああああ!!私はシドーの嫁だ、それから貴様はシドーの恋人などではない!」

 

ガヤガヤガヤガヤと怪獣たちが喚き出し、収集が付かなくなった。その様子を見た士道は盛大に溜息を吐いた。

 

「分かった。わかったから落ち着けって………パッパ行こう、遅れると面倒だ」

 

士道がそれだけを言い残して足を進めると、十香は士道の右腕に折紙は左腕に自分の胸を押し当てるように抱きついた。

その間も「鳶一折紙、貴様は離れろ」「貴方こそ離れるべき、士道が迷惑している」などなど二人の争いは止まる事を知らなかった。

そこから歩く事数分、士道たちは合同会議の会場へと到着して、来禅高校用に用意された机へと向かうと………仁徳正義が先に来て座っていた。

 

「………今日は夜刀神さんと鳶一さんか。モテる男とは羨ましいものだ」

 

冗談半分で正義が言うと士道は「勘弁してくれ」と溜息を吐きながら腰を落とした。

すると、近くの席からヒソヒソと声が聞こえてくる。

 

「アレが来禅高校のリア充モンスターね」

「思ったより可愛い顔してるね。けど身体はとっても逞しい!私タイプだわ〜」

「何かスポーツやってるのかな?野球かな?それともレスリング?」

「あんな美少女二人を弄ぶなんて罪作りな男だな」

「滅ぶべし………リア充も勿論だが、ハーレム野郎は地獄に落ちるべし………独り身の辛さを味合わせてやろうか!!」

 

………ヒソヒソ話の中に物騒なものが入っているが、そんな小さな事を気にする士道くんではない。

それから、他校の生徒は正義にも視線を送っている人もいた。

 

「アレが来禅の人修羅………」

「不良を見つけ次第、片っ端から血祭りに上げてる人修羅」

「俺も見た―――この前カツアゲやってたヤンキーをシメてたぜ!三対一だったけどヤンキーがフルボッコにされてたな」

「私が見た時は、暴走族を血祭りに上げてたわ『お前ら近所迷惑じゃ!』とかなんとか言いながら。でも助かったわ、あいつらマジで迷惑だったし」

「私、この前の祭りで変な男に絡まれた時に助けてくれたんだ。人修羅なんて呼ばれているけど、とっても優しくていい人よ」

 

正義にとってもヒソヒソ話は眼中にないようで、気だるそうにスマホの中にいる幼女に癒しを求めている最中だった。

 

「仁徳お前………随分と物騒なあだ名がついてんな」  

 

「俺はそんなもん知らん。迷惑をかける連中をシメてたら勝手についた………にしても、この会場に幼女はいないのか?」

 

「………いるわけないだろ、天央祭はまだ合同会議の段階だ。展示の出し物のテーマやステージ部門の説明とかも今日されるってのに」

 

「なんだつまらん………」

 

幼女以外眼中にないようで、それが分かった瞬間に即スマホの幼女が待つ世界へと正義はダイブしていった。

そして………絶対王者として名高い竜胆寺女学院の実行委員長と思しき少女が現れると―――黄色の声援が上がる。

 

―――キャアアアアアアアアア!!

 

静々と入ってきたのは、濃紺のセーラ服に身を包んだ少女たちの一団だった。

そして、まるで大名行列を出迎える民衆のように、二列に並んで頭を垂れていく。

士道が呆気に取られていると、その少女たちが作った道の真ん中を、一人の生徒が女帝のごとく悠然と歩いてきた。

紫紺に輝く髪を纏め、銀色の瞳を持った少女である。少女達と同じセーラー服を着ていたが、その身から放つ圧倒的な存在感が、彼女の輪郭をくっきりと浮かび上がらせていた。

 

「おいおい、冗談だろッ………」

「―――ッ!?」

 

士道はヒクヒクと顔を引き攣らせ、折紙は息を詰まらせる。隠してはいるものの、この少女からは人間と異なり圧倒的なまでの力の本流が感じ取れるからだ。

 

「こんにちわー。よく来てくれましたねー、皆さん」

 

ペコリと一礼すると、少女は口を開けて自己紹介を始める。

 

「竜胆寺女学院、天央祭実行委員長、誘宵(いざよい)美九(みく)ですぅ」

 

その誘宵美九と名乗った少女は、士道が昨夜対峙した精霊―――〈ディーヴァ〉だった。

 

 




二章の四糸乃パペットで触れた部分のフラグの回収です。さて、ここからどうやって攻略して行くかですが―――………はい、途中まではほぼ原作と同じです。

アンコールでネタ探しをしていて3に美九オンステージというものがあり、章名を急遽変更する事になりました(完全に忘れてました)

アンケートですが、思った以上にドライグ先生の次回予告が推されている事に驚いています。

ドライグ先生の次回予告

ドライグ「女体化した相棒は、歴代の女性赤龍帝でもトップクラスの美少女だ!気が付けば、何故か女体化した相棒を見ていると………俺も何やら胸が苦しい!?
―――ゴッホん!相棒はその美貌で新たな精霊〈ディーヴァ〉を堕とす事ができるのか!?
次回、デート•ア•ライブ 〜転生の赤龍帝〜
三話「実装!?性転換銃!」
生まれ変わりし乙女よ、百合百合であれ!そして、この俺の胸の疼きは一体―――」

士織「ドライグ!俺の女体に興味を持つようなら、籠手で乳を揉んでやろうか!?」

ドライグ「それは、それだけは勘弁して下さい相棒―――いや、士織ちゃん!!士織ちゃん可愛い、はぁはぁ………」

士織「よし判決を言い渡す。被告人ドライグ―――籠手で無限乳揉みの刑に処す!」

ドライグ「やめてくれえええええええ!!うおおおおおおおおおんん!!」
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