正義「知らん。俺は幼女にしか興味はない」
ドライグ『そう言えば相棒が鳶一折紙の胸をつついた際に神器に反応があってな………もしや、あの小娘にアルビオンが宿ったのか?』
士道「何でそれをすぐに言わなかったんだよ!?」
ドライグ「すまん………相棒が乳をつつくなんて真似をするから気絶をしていた。ごめーんちょ☆」
士道「お前………帰ったら『三時のおっぱい』籠手ありだからな」
ドライグ『うおおおおおおおおおん!!あんまりだああああああ!!」
竜胆寺女学院で行われた天央祭の合同会議が終わると、士道は〈ディーヴァ〉―――誘宵美九と名乗った少女を攻略するための作戦会議のため、フラクシナスを訪れていた。
『さー、いきますよぉー。皆さん、ついてきてくださーい』
『フラクシナス』艦橋のスピーカーからそんな間延びした声が聞こえてくると同時、軽快な伴奏と甲高い歓声が鳴り響いた。
艦橋正面のメインモニタには今、フリルに飾られた衣装を纏ってステージで歌い踊る少女の姿と、その前方に広がった紫色のサイリウムの絨毯が映し出されている。
映像は粗く、どう見ても公式販売されているライブDVDなどではなかった。
それもそのはず、中津川が様々なツテを駆使して手に入れた盗撮映像であるらしい。
「月乃ちゃん―――いや、誘宵美九そのものだな」
士道が映像を見ながらポツリと呟くと琴里がフォローをくれた。
「デビューはおよそ半年ほど前。『聞く麻薬』とさえ称される美声と圧倒的な歌唱力でヒット曲を連発するも、表舞台には姿を見せない謎のアイドル。こう言うものを偶像って言うのかしら?」
「存在自体が謎に包まれたアイドルか………分かっているのは、スリーサイズくらいか―――………あ、上からB94 W63 H88だ。非常に重要事項だからスリーサイズスカウターでパパッと測っておいた。好感度さえ下がっていなければ、今頃はあの素晴らしいおっぱいをこの手で――――――」
「あんたの精神状態のATTENTIONはそれが原因かっ!?このド変態がッ!!」
「ふぅべらぁ!?」
グヘグヘと下品な笑みを浮かべて鼻息を荒げる士道を見るなり、司令席から士道の胸部にドロップキックを叩き込む琴里ちゃん。
士道はフラクシナスの壁に激突すると、ぎゅうっ………と言う音声を出して倒れ込んだ。
「えーと………美九たんのスリーサイズはB94 W63 H88―――メモメモ」
中津川は士道の聞いた情報をそれはそれは大切にメモメモしていた―――彼は美九の大ファンなのである。
そして、数秒して士道が起き上がると―――令音はモニターにあるデータを映し出した。
「………これを見て欲しい。これは先日の〈ディーヴァ〉の好感度を数値化していたものなのだが、真ん中くらいまでがキミと会話をしていた時のものだ」
言われた箇所を見ると―――ジェットコースターの急降下を思わせる下落っぷりだ。これには士道もがっくりと肩を落とす。
「………こりゃあ想像以上に嫌われたな」
『相棒、そろそろそのスケベを直したらどうだ?相棒のスケベ心に気付いて降下したとしか思えんのだが………』
「断る!!エロこそ正義!!おっぱいは命!!俺が信じる神―――エロスの言葉だ!!」
「そんなふざけた言葉を残す神がいるかッ!!」
「―――ぶべっ!?」
再び琴里ちゃんが司令席からドロップキック!再び士道はフラクシナスの壁へと叩きつけられた。
「………残念ながら赤龍帝ドライグ、その考えは外れだ。それはこの続きを見れば分かるだろう」
令音がボタンを押すと、グラフの数値が変動を始める―――一度極地まで下がった機嫌が、急上昇を始めたのだ。
『村雨令音、これは―――もしやASTの連中が現れたあたりか?」
「………理解が早くて助かる。そうだ、ASTが現れた途端に機嫌が急上昇し、鳶一折紙に触れた時には最高値を突破した」
令音が言うと、中津川が手を上げてさらに説明を加速させる。
「ネット界隈の情報によると美九たんは凄まじい男嫌いで、このライブも女性限定で開催されたものなんです。さらに………これはガセネタの可能性が高いのですが、美九たんはファンの気に入った女の子をお持ち帰りしたこともあるとかないとか………」
この説明で士道は理解した―――誘宵美九は女の子大好きな百合っ子間違いなしである事を。
そして、士道にとっては死刑宣告だった。
「………つまり、男の俺がどんだけ頑張っても意味ないって事だけは分かった。はぁ、クエストリタイアか………」
美九の豊満なおっぱいを諦めなければならない事に、両膝をついて項垂れる士道くん。しかし、全ての精霊を平等に救うのが〈ラタトスク機関〉だ。
士道は諦めても司令官である琴里はまだ諦めるつもりはさらさらなかった。
「クエストリタイアって………あなたバカでしょ?〈ラタトスク〉が精霊を見つけて放っておくなんて選択肢があるとでも思ったの?当然対策は考えてあるわよ」
パチンッ!
琴里が指を弾くと―――メイクを持った椎崎、女性を思わせる長髪のカツラを持った箕輪、そして極め付けは………来禅高校の女子の制服一式を持って迫り来る副司令の神奈月恭平!
そして、士道を逃さないようがっしりと両肩及び両腕を拘束する川越と幹本!これだけの道具を用意したクルーたちを見て士道は察した!!
「ま、まさか琴里―――」
顔を真っ青にする士道に、琴里は親指を立てて死刑宣告!!
「グッドラック―――
「ざああけんなあああああああああ!!」
鼻息を荒げながら士道を女装させようと迫り来るクルーと、この作戦を立案した琴里に、猛抗議の雄叫びを轟かせたがそれはただの騒音として処理された。
霊力を放出させて暴れるとなると、クルーを殺しかねないため士道は無抵抗で作戦を受け入れることしかできなかった。
………しかし、問題が起こった。
「司令!顔は完璧なのですが、どう見ても違和感しかありません!」
「どう見ても顔だけ女装をした大男にしか見えない件について!」
「うーん………このガタイだとシリコーンのパッドでは怪しまれますねぇ」
「そこは女性ボディビルダーだと言えば問題ありません!(本当は違和感しかありませんが、ここは士道くんに納得してもらうのが一番だから黙っておこう)」
「ここまで顔と身体が一致しない女性を私は初めて見ました!」
「―――だから俺は男だっつの!!」
背をくすぐる程度に髪が伸ばされ、可愛らしい髪飾りなぞ付けている。顔にはうっすらとファンデーションが施され、マスカラとビューラーでボリュームアップされた目は、桜色の唇と相まって、もはや男のものと思えない。
手足は産毛に至るまで完全に脱毛されており、ツルツル美肌にされていた。
ここまでは何ら問題ない。しかし、問題なのは夏休みで極限まで鍛え上げた肉体だ。制服は女子用で上半身はパッツパツだ。
まず筋骨隆々の肩やら腕やら背中やらの発達した筋肉によって動き辛さがあり、動くと制服がキシキシと悲鳴のような音を立てる。
これで胸に詰め物を入れてブラジャーをすると………制服のボタンが弾け飛ぶ。
さらに下半身にも当然問題はある。スカートのウエストは問題ないのだが、尻より下が大問題だ。筋骨隆々の太ももはまだ長いスカートで誤魔化しが効くが、脹脛の筋肉はプロのアスリートと比較しても、遜色ないほどモリモリの隆起があるため女子としては異常に見えるのだ。
夏休みの授業で大きなパワーアップを遂げた士道だったが、逆に今はその肉体のせいで満足な女装ができなくなってしまったのだ!!
「いくら私たちを守るためとは言え―――まさか一ヶ月半でここまで身体が大きくなるとは思わなかったわ………一日六食の食事と圧倒的な修行量には完敗よ」
琴里も士道の体の成長には司令官の琴里も脱帽だ。しかし、このままでは誘宵美九の攻略が不可能になってしまう。
ここで諦める琴里ではなかった。軍服の胸ポケットからスマホを取り出すと、ピポパと番号を打ち込むと―――モニター下に魔法使いが現れた。
「どうも、魔法使いのソロモンです。この度はどのようなお困り事でお呼びしましたか?」
現れるなり琴里に膝を付く次元の守護者ソロモン………琴里がお電話をしたのはこの男だ。
ソロモンは視線を横に向けると………手塩に掛けて育てた弟子の変わり果てた姿が目に入ってきた。
あまりにもアンバランスなその光景に一瞬言葉を失ったが――――――すぐに腹を抱えて大爆笑!
「ぷハハハハハハハハハハハハ!!これは傑作じゃないか―――顔は乙女、身体はゴリラ―――とある言語で絶望のあだ名がついたアレの二世版そのものだ!!士道くん………ブフッ、似合っているよ。あ、そうだ写真を一枚」
ブチッ―――
ソロモンに笑われスマホで写真を撮られたその時、士道の中で何かが切れた。理性という名の鳥が、理不尽な怒りという熱戦に打ち消され、その熱が頭の中を支配するように!!
「
『Welsh Dragon Third Phase Release―――Starting Absolution Armed!!!!!!!!!』
ズドオオオオオオオオオオオッッ!!
フラクシナス内で、士道が紅蓮のオーラを全身から放出させると―――ソロモンの顔が真っ青になり、士道の前まで移動してムーンサルトジャンピング土下座を披露!!
「―――調子に乗ってすみませんでしたああああああ!!」
次元の守護者のソロモンすらひれ伏せさせた、士道が纏おうとした鎧は―――第二段階の全形態の能力を有した最強の鎧。
この鎧は最近目覚めたばかりなので力の制御が効かず、解放の余波だけでフラクシナスくらいなら簡単に吹き飛ばしてしまう。そのため『これ以上調子に乗ると―――どうなるか分かっていますよね?』と脅しをかけたのだ。
「………たく、なんでソロモンさんがこんな所へ来てるんです?」
土下座を見た士道は、オーラを抑え込んだ。圧倒的なまでのオーラを見たフラクシナスのクルーたちは完全に言葉を失った。
「その男は私が呼んだのよ………コホンッ!貴方を呼んだのは、このゴリ―――士道を何とかして女に見せたいんだけど、何か手はない?」
「お前今、俺のことゴリラって言おうとしたよな?」
琴里をギロリと睨みつけると、琴里は視線を逸らしてヒューヒューと口笛を吹いた。
そして琴里の言葉を聞くなりソロモンは亜空間から、マシンガンのような小さな銃口を有した、黄金に輝く銃を取り出す。
「困った時はこの僕に任せてくれたまえ―――てれれれってってってーん………『性転換銃』!!説明しよう、この『性転換銃』は撃った対象の性別を入れ替えるアイテムだ。見た目はある程度は自由が効くけど―――何か写真とかあるかい?」
ソロモンがドヤ顔で説明すると、琴里を含めたクルーたちも『なるほど〜』と相槌を打ちながら説明を聞いていた。
そして、肝心の見た目だが琴里は、士道の見た目を極力変えたくはなかったため―――従兄弟の写真を出してソロモンに見せた。
その少女の名は―――『
近い内に日本に帰国する予定の元気いっぱいな天真爛漫美少女だ。
そして、ソロモンがその性転換銃の銃口を士道に向け―――無情にもその引き金に指を添える。
「まあ、実際に士道くんを女の子に変えてみたほうが早いね。それじゃあ―――レッツ性転換♪」
「あ、ちょ―――お前ら!?」
逃げようとした士道をフラクシナスのクルーたち全員が逃さないように手足を拘束し、性転換の準備は整った!そしてニヤリとソロモンが不敵な笑みを浮かべると―――引き金を引く!!
ズドン―――
「え………えええええええええええ!!」
銃弾が士道に命中して黄金の光が周囲を包み込むと―――そこには全裸の状態で女体化した士道くんが現れた。
顔や髪型は先程とほとんど変わっていない。しかし、問題だった筋肉モリモリな体格は萎んだかのように縮小し、さらに身長も一ニセンチほど小さくなった―――スレンダーな美少女へと大変身を遂げた。
しかし、この性転換銃にも課題はあったようで………
「あらまぁ………ムスコはそのまんまだ。どうやらまだバグは修正されて無かったようだ」
「―――いやいや、一番やばい問題じゃないですか!?よくこんなバグ放置してましたね!?ていうか、見ないで下さい!!」
見事にムスコだけは何故か変化しないバグがあったようで、慌てて士道は股間を隠した。しかし、おっぱいやら尻やらは今の士道くんは女のそれだ。男性クルーの川越、幹本、中津川の三人は女体化した士道の体を鼻息を荒げてマジマジと眺めていた。(後に椎崎がこの三人に目潰しを喰らわせました)
その様子を見ていた令音に異変があった。普段は冷静沈着でポーカーフェイスの彼女だったが………
「………じゅるり。シン、その体制では色々辛いだろう。どれ、私が手解きをしてあげよう」
「れ、令音さん!?今『じゅるり』って言いませんでした!?」
「気のせいさ………じゅるり」
「気のせいじゃなああああああい!!」
何という事でしょう!?今は士道に熱い視線を向け、その股間に熱い視線を送って涎を垂れ流している。これを見た琴里はたまらず命令を下す!
「神奈月、椎崎、箕輪―――今すぐここから令音を摘み出して!!」
「「「御意ッ!!」」」
「………くっ、離せッ!私はシンを………ッ!」
これ以上は士道の身に危険が迫ると感じた琴里は、部下に命じて大慌てで令音を強制退場させた。令音がもがくが、そこは男の神奈月が両腕を拘束して椎崎と箕輪は、バタつく足を片方ずつ持って医務室へと運んだ。
そして、役目が終わったソロモンは満足して帰ろうとしていた。
「それじゃあ僕はこの辺りで失礼するよ。士道くん、今のキミは立派な男の娘―――いや、女の子だ」
「こんな状態で女を名乗れるかあああああああ!!」
「士道、口調を気をつけなさい。これからあなたは誘宵美九と話すのよ?その口調じゃ男ってバレるわ―――ソロモン、その性転換銃をレンタルしたいんだけど、お値段はおいくら万円?」
琴里がソロモンに性転換銃のレンタル料金を訊ねると、ソロモンは性転換銃を琴里の下へと送った。
「お代は士道くんがその精霊を封印することで構わない。今回の精霊は特に厄介な力を持っている。攻略にはくるみん以上に手を焼くことだろう………それでも封印をやってくれるかい?」
「分かったわ。この変態なら必ずやり遂げる―――私が保証するわ」
「良い答えだ。それじゃあ士道くん―――結果を楽しみにしているよ」
ソロモンはそれだけを残してフラクシナスから姿を消した。そして、倒れる三人のクルーを横目に琴里は、士道のある部分に目が行った。そこで自分の胸部をさすりながらため息を漏らした。
「はぁ………やっぱり私が一番小さいのね」
女体化した士道はB80 W54 H82とまずまずなスリーサイズを叩き出している。放たれる乳気もビニュウムだ。琴里は女体化した士道の裸体を見つめて………おっぱいは遺伝するという信じたくない現実に直面したのであった。
「大丈夫だ琴里、おにーちゃんは大きいおっぱいも小ちゃいおっぱいも平等に愛する―――んぎゃあああああああああ!?」
「―――小さい言うなああああああああ!!」
涙混じりのドロップキックに再び士道はフラクシナスの壁へと叩きつけられた。こうして女体化士道―――士織ちゃんの百合百合攻略作戦が始まろうとしていた。
『女体化した相棒は可愛いなぁ。いっその事ことこの体をベースに神器を調整し直そうかな?』
ドライグ先生まさかの女体化した士道をベースに神器の調整を施そうとしていた。これには士道も堪らず釘を刺す。
「おいドライグ、そんな事やってみろ―――俺は毎日籠手で自分のおっぱいを揉みまくってやるぞ?」
士道が軽く脅しをかけると………ドライグ先生は『聞かなかった事にしてくれ』とこれ以上の乳ネタはゴメンだと言わんばかりに考えを改めた。
―――◇◆―――
場所は変わってASTの自衛隊天宮基地。折紙は先日より派遣されたDEM社から派遣された魔術師部隊のリーダー『ジェシカ•ベイリー』の元を訪れていた。
先日の〈ディーヴァ〉の襲来時にこの女はあろうことか、民間人に攻撃を放ったのだ。
その真意を問い正すために折紙はジェシカの行手を塞いだ。
「あラ?何か用かしラ?」
「先日貴方は士道を殺そうとした―――どういうつもり?」
折紙が無表情で訊ねると、ジェシカは大仰に肩をすくめた。
「どう言うつもりも何も、伝説のドラゴンが居たから捕縛しようとしただケヨ。何か問題デモ?」
「………ッ!あなたたちは一体何を知っているの?」
修学旅行前に士道が打ち明けてくれた真実。士道が恐らく誰にも伝えていないであろうトップシークレット。
―――俺は伝説のドラゴンを宿している。
………当然だがこの事は折紙は誰にも報告していない。
しかし、この女は平然と士道が伝説のドラゴンを宿している事を見抜いて、攻撃を仕掛けたのだ。
「さア………どうかしラ?」
士道を攻撃した証拠は確かにある。折紙はその証拠を上官である燎子や、その上にそれを提示し処罰を求めた。
しかし、碌な対応はされなかった。折紙の時とは異なり一切のお咎めなしというオマケ付きで。
………何かこの件に関しては、何か圧力が掛かったように白紙にされている事を折紙は悟った。
そして今、当の本人をダイレクトアタックをかけたのだが、この通りシラを切り通す様子だ。
「話は終わりヨ。回レ右しテ隊長のもとへ帰りなさイ………私たちは忙しイ」
邪魔者を追い払うようにシッシッと手を払うジェシカ。それを見た折紙は退くどころか言葉を変える。
「………あなたたちが帯びている特殊な任務と関係があるの?」
「………」
ドンッ!
鬱陶しげに放った舌打ちと同時に折紙の前髪をジェシカは掴んで近くの壁へと叩き付けた。
「小娘ガ、小賢しイ知恵を回スト―――グゥッ!?」
ジェシカは台詞を最後まで言うことが出来なかった。何故なら………折紙が掴んだ腕を掴み、握る手に力を込めた。すると………ジェシカが苦悶の表情を浮かべて折紙の前髪を握れなくなったからだ。
「………その任務の内容を話すまでは、この手を離さない。そしてその内容が士道に危害を加えるものなら―――それ相応の対処をさせてもらう」
「こ、このオーラはまさか―――こんな小娘にッ!?」
今の折紙からは白いオーラが展開されていた。そしてジェシカはそのオーラを見るなり、その正体を瞬時に悟った………自分たちが利用しようとしていた『白い龍』アルビオンのものだという事に………
『我がマスターを舐めてくれるなよ人間。さっさとその胸の内を吐き出しなさい―――さもなくばドラゴンの力をその身で味わう事になりますよ?』
「このクソガキガッ!!」
ジェシカは折紙を引き離そうと回し蹴りを顔面に放つが、もう片方の腕で簡単に受け止められる。
騒ぎを聞き付けた他の隊員たち及びジェシカの部下が大慌てで駆けつけて来た。
「あんたら、何やってんの!?」
「折紙さん、落ち着いて下さい!」
「折紙シンコキューです!シンコキュー!」
「マム!?Are you OK!?」
ゾロゾロと観客が集まってくるにつれて、折紙はジェシカの腕を押し込むように解放すると………ヨロヨロと後方にジェシカが下がった。
ジェシカは屈辱で顔を歪ませ、憎し気に唾を吐き捨てると部下と共に消えていった。
「折紙………あんたまた懲戒受けるわよ!?」
「折紙さん大丈夫でしたか?」
「折紙、ベイリーを追い詰めるなんてベリーパワフォー」
「………士道を守るためなら、そんなもの痛くも痒くも無い」
心配気に駆け寄って来た隊員たち及び、DEMから派遣された整備主任を前に折紙は問題ないと言わんばかりの表情だ。
士道を守るためなら、そんな物は気にする折紙ではない。万が一の時は自分が士道を守り抜く………小さくなっていく憎らしい事この上ないあの背中を睨みつけながら、その覚悟を胸に宿した。
二期の美九が士織の正体に気づくシーンは本当に笑いました。本作品でもアレはやる予定です。
ドライグ先生の次回予告
ドライグ『なんだ………なんなのだこの状況は!?女体化した相棒と〈ディーヴァ〉こと―――誘宵美九がいい感じで話しているでは無いかッ!?何故だろう、この雰囲気を見ていると癒される………ハッ!?俺は病気なのか!?
次回 デート•ア•ライブ 〜転生の赤龍帝〜
四話 「征けッ、士織ちゃん!」
乙女に生まれ変わりし女帝よ―――モエモエー!士織ちゃんモエモエー!!』
※ドライグはぶっ壊れました。
☆おまけ
士織「俺が中途半端に女体化しただけでぶっ壊れてんじゃねえッ!?ここは強引に元に戻さねえとッ!!」
士織ちゃんは赤龍帝の籠手を顕現させると………三階にある六華の部屋へと駆け込んだ。そこには………部屋で勉強机に座って予習に励む六華ちゃんの姿が!!
士織「おいドライグ!お前の大好きな六華のおっぱいだ―――そら味わえッ!!」
モミモミモミモミ………
※↑籠手でやってます。
六華「士道さま―――あっ………んっ!!」
ドライグ『うおおおおおおおおおおおおおんん!!』
しかし、おっぱいに触れると泣いてしまうドライグ先生なのであった。
………ちなみにこれがドライグ先生の心の崩壊をさらに進めてしまう事は、誰も予想できなかった。
夕弦「驚嘆。これは誰もが予測出来たはずです!士道、六華。ドライグを虐めないで下さい!」
ドライグ「八舞夕弦………ありがとう、お前は俺の味方だ」
十香「六華また勉強を―――って何をしているのだ!!」
くるみん「士道さん、また六華さんのお乳をもんで!!」
耶倶矢「あ、ズルい!私も!!」
ドタバタと来禅高校が有する精霊たちが怒涛の勢いで六華の部屋を訪れ、士織の両腕の争奪戦が始まった。
士織「お前ら、俺にもっとおっぱいを分けてくれ―――ぐへへへへ!!」
夕弦「限界。これ以上は夕弦も我慢できません。士道、夕弦もお願いします」
全員が士道の両腕におっぱいを当て始めたのを見て、夕弦もその争奪戦に参加―――これでドライグの味方は居なくなった。
ドライグ「結局こうなるのか!?うおおおおおおおんん!!」
この後、騒ぎを聞き付けた琴里の雷が落ちたのは、また別のお話。