デート•ア•ライブ 〜転生の赤龍帝〜   作:勇者の挑戦

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一章もそろそろ終わりに入りました。今回は皆さんが気になっている『奴』が出てきます。

※本来なら十香とのデートをさせたいのですが、ストーリー上あの魔法使いは重要人物なため、ある程度ここで書くのが一番適切だと思い、登場させようかと思います。

十香とのデートは次話に回しますことにしました。
もうしばらくお待ちください!

※読んでいて意味のわからないところがあったのでそこを修正しました。



五話 再び現れました!

 

十香との会話を終え、途中でASTに乱入され最後はドンパチ騒ぎになり、最後は十香に吹き飛ばされた。

 

結局士道の意識が戻ったのは、『フラクシナス』に回収されてからだ。

 

そして、夜が明けた。

 

「…………」

 

AM7:00士道は目を覚まし、カーテンを開ける。

 

『……おはよう相棒、調子はどうだ?』

 

ドライグが今日の士道の目覚めを訊く。士道は「………そうだな、良くはないかな」とだけ伝える。

 

『……あまり眠れなかったようだな』

 

「そりゃな……自分から誘ったとは言え、そう簡単に『傷が癒えた』なんて堂々とは言えないよ……正直言ってまだ怖い―――だが、俺も今日は前だけを見ようと考えている」

 

『正直乗り気ではないと思っていたが、相棒も腹を決めたみたいだな。―――だが相棒、相手はお前の誘いを了承してはいないぞ?』

 

「……それでも俺は十香を待つよ。一時間や二時間―――いや、何日経ってもいい、俺は十香が来るまで待ち続けるよ」

 

士道は恐怖心を持ちながらも、十香とのデートを楽しみにしていた。

 

「おにーちゃーん!朝だぞお―――ってもう起きてる!?」

 

琴里は士道がまだ寝ていると思ったのか、士道の部屋に入ってきた。士道は琴里の頭を撫でる。

 

「やあ、俺の可愛い妹よ。今日はお兄ちゃんにとっては勝負の日になるからな……寝坊なんて出来ないよ。さあ、飯にするぞ、今日の朝ごはんは鮭のバター焼きと豆腐の味噌汁だ」

 

「わーい!」

 

士道は朝食の準備をしにキッチンへと向かった。―――琴里は相変わらず準備を手伝うことはせず、テレビの前でキャンディーを舐めていたというのは、触れないでおこう。

 

 

 

「「いただきまーす!!」」

 

 

 

―――………………

 

 

 

AM8:00士道は制服の姿で玄関にいた。歯を磨き、寝癖も直し、靴も履いた。後は目的の場所まで行くだけだ。

 

「―――待ちなさい、()()

 

士道が家を出ようとした時、呼び止めるものがいた。―――妹な琴里だ。もう既に黒いリボンを付け、『司令官モード』状態だ。

 

「琴里?一体どうしたんだ?」

 

「……『フラクシナス』の司令官としての五河琴里ではなく、士道の妹である五河琴里として一言だけ言っておくわ―――あなたなら必ず成功できるはずよ、自信を持ちなさい。あなたは私のヒーローよ。嫌いになるなんてことは絶対にないわ。私のヒーローはたった一度失敗したくらいで潰れたりはしないわ。あなたは私の―――自慢のおにーちゃんよ」

 

……士道が見せた弱みを琴里も聞いていたのだろう。琴里は兄のデートをサポートする司令官ではなく、妹ととして士道の背中を押してあげたいと思ってのエールを送ったのだ。

士道は少しの間硬直していたが、振り返らずにそのまま琴里に言う。

 

「……ありがとな、琴里。お兄ちゃん精一杯頑張って来るよ」

 

ガチャッ………

 

士道はドアを開け、目的地を目指して家を出た。―――目的地である来禅高校を目指していたその道中でのことだった。

ドライグが士道に話しかける。

 

『……転生前もそうだが、本当に家族に恵まれているな相棒。歴代の中でもここまでまともな生活ができているのは相棒だけだ』

 

「……ああ、本当にそう思うよ」

 

『感極まって泣いてしまったのか相棒?―――確かに兄想いのいい妹だよ。妹の言葉に涙するか……相棒も随分と涙もろくなったものだ』

 

ドライグの言葉の通り、士道の頰には雫が滴っていた。でも士道は「涙じゃねぇよ……これは汗だ」とドライグに伝えた。

 

 

 

―――その頃の琴里

 

 

 

「まったく、士道も素直じゃないわね。泣きたい時は思いっきり泣けば良いものを…………」

 

琴里は士道が家を出る時点で士道が泣いていることに気がついていた。……血縁こそないが、それでも幼い頃から同じ生活をしてきた兄弟だ。士道のことを一番理解しているのは妹の琴里しかいないだろう。

 

『……そういうわけにもいかないさ。シンも妹である琴里の前では頼れる兄でいようとしているからね。―――それは琴里も分かっているだろう?』

 

令音の言葉に琴里は「分かっているわよ」と伝えた。その時、クルーの何名かが、突如『フラクシナス』に起きた異変にざわついていた。

 

『―――こ、これは……』

 

『―――い、一体なんなの!?電波異常!?いや、通信妨害の類!?』

 

現在クルーたちはパニック状態になっている。

 

「ちょっとあなたたち、何か問題でも起こったの?」

 

家にいるため事態が分かっていない琴里に神無月が通信を入れる。

 

『―――司令、今すぐ「フラクシナス」にお戻り下さい!」

 

「……神無月?あなたがそこまで慌てるなんてめずらしいわね。一体何が―――」

 

『士道くんの動向を伺っていたのですが、モニター及び士道くんのインカムに異常が発生しています。―――これは恐らく、何者かが我々に何らかの妨害を行なっています。至急お戻り下さい司令!』

 

「な、なんですって!?わ、分かったわ!すぐに行くわ!」

 

 

琴里はすぐに『フラクシナス』へと移動した。

 

 

 

―――その頃の琴里終了。

 

 

 

ビリビリビリビリっっ…………

 

士道が耳につけていたインカムに突如変な音が流れる。士道は怪訝に思い通信を行う。

 

「琴里、令音さん。何か問題が発生したのですか?」

 

『……………………』

 

琴里と令音たち『フラクシナス』側からの通信はない。怪訝に思った士道は足を止める。その時ドライグが突然警告をする。

 

『―――前を見てみろ相棒、見覚えのあるやつがいるぞ』

 

「っ…………あいつが全ての元凶だろうな」

 

士道はドライグの言葉に、電信柱に視線を向ける。そして電信柱の影から現れたのは、あの男だった。

 

「―――やあ、五河士道くん。この前以来だね」

 

「……よお、魔法使いさん。とりあえず―――その顔面を一発殴らせろおおおおおおお!!!!」

 

ドガアアアアアッッ!!

 

士道は魔法使いにものすごいスピードで迫り、拳を振り上げるが―――見事に避けられ、士道の拳は電信柱を真っ二つに破壊した。

 

「―――いやいや相当なものだよ、五河士道くん」

 

魔法使いは電信柱を真っ二つにした士道に拍手を贈る。魔法使いは律儀なことに、自身の魔法で士道が破壊した電信柱を復元させた。

 

『相棒、気持ちは分かるがまずは落ち着け……籠手なしの相棒ではあいつに触れることすら叶わないぞ?』

 

ドライグの忠言に士道は「―――そうだな」と返した。再び魔法使いと士道が相対するようになった時、魔法使いは口を開いた。

 

「この前とは随分と雰囲気が変わっているね。……見違えたよ本当に―――どうやら己の過去を乗り越えたみたいだね」

 

「ああ、おかげさまでな」

 

士道は魔法使いに対して、普通に会話をしていたが、最大限に警戒をしていた。

 

「―――んで、何しにこんな所へ来たんだよ?俺はアンタの話し相手を務めるほど暇じゃないんだが……」

 

「いやいや、キミは僕に殴りかかったじゃないか?」

 

「―――それはまあ、俺がアンタを殴るのは必要条件だと思ったからだ」

 

「……酷いね。僕はキミに興味を持っただけなのに」

 

「男に興味なんざ持たれても嬉しくねえよ。―――何しにこんなところへ現れた?『フラクシナス』の通信機器の異常もアンタの仕業だろう?」

 

魔法使いと士道は会話を交わしていたが、士道はできるだけ学校に向かおうとしていたため、すぐにこの男との会話を片付けようと考えていた。

 

「―――さすがにいい読みをしてるね。―――ご名答、『フラクシナス』への妨害は僕の魔法によるものさ。では五河士道くん、僕が………計画の邪魔になりそうなキミを殺しに来た―――と言えばどうするつもりかな?」

 

「ッ!!」

 

士道はすぐに身構え、『赤龍帝の籠手(ブーステッド•ギア)』を出現させ魔法使いに構えた。

士道は魔法使いに一言だけ静かに告げた。

 

「―――別に俺は、家族や仲間のためならいつ死んだってかまわないと思っている…………だが、今は死ねない」

 

士道は行く手を塞ぐ魔法使いと戦うことを決意していた。―――圧倒的に実力の差がある相手でも逃げないことを決めていた。……俺を待っている人のもとへと向かうために。

 

「……俺には待たせている人がいる―――いや、俺との約束の返事を聞くことは叶わなかったが、きっと俺を待っていると思う。だからアンタが俺の前に立ち塞がるならば押し通る―――寿命の九十九%を消費するような()()()()()()()()を使ってもな!!」

 

士道の神器の中には、バランス•ブレイカー以外にも封印されたドライグの力を強引に引き出す『覇龍(ジャガーノート•ドライブ)』と呼ばれる語るも悍ましい力が宿っている。

 

だが、その力は暴走が必至で、多くの宿主がそれによって命を落としていった。かつて『兵藤一誠』も周囲のものをただひたすらに破壊する修羅になるほど暴走し、寿命が九十九%消耗したほどの反動を受けたほどだった。

 

士道は既に神器で倍加を始めており、士道の力はどんどん高まっていた。しかし、魔法使いは士道の覚悟を聞いて口の端をつりあげる。

 

「……その言葉が聞けただけで十分だよ五河士道くん」

 

「は?―――どういう、ことだよ……」

 

魔法使いの言葉に士道は反応に困っていた。士道の困惑する様子を見ながらも、魔法使いは続ける。

 

「僕はキミの覚悟を見たかったんだよ。キミが本当に精霊たちを救う覚悟があるのか―――キミが自分の意思で精霊たちを救おうという覚悟があるのかを僕は見たかった。……キミなら信頼できる。―――これをキミに渡しておこう」

 

魔法使いは紙袋を移動魔法で士道のところまで運んだ。士道が袋の中から出てきたのは、銀色でラインの細い腕輪だった。その腕輪は、士道の記憶の中に存在するアイテムだった。

 

『…………この腕輪は―――まさか()()なのではないか?』

 

ドライグも士道と同様にリングについて知っていた。そのリングとは―――かつて『兵藤一誠』が白龍皇の『ヴァーリ•ルシファー』と戦う時にバランス•ブレイカーになるための対価としてアザゼルから貰った腕輪だった。

 

「……キミのバランス•ブレイカーは特殊なものだ。おそらく、キミの相棒もキミの体に合わせて調整を行なっているのだろうが、まだ時間がかかるだろう。―――この腕輪の効力が持続する時間は十秒だけだ。キミの作戦で、万が一の事態が起こった時の保険だと思ってくれて構わない」

 

……この魔法使いは士道の現状をほとんど把握していた。バランス•ブレイカーもそうだが、ドライグのことまでこの魔法使いは知っていた。―――士道の頭の中には、とある存在がこの魔法使いに当てはまるのではないかと思い、士道は声に出す。

 

「おい、ちょっと待て!!アンタの正体は―――まさか!?」

 

士道が自分の思いついた人物の名前を出そうとすると、魔法使いは手を前に出して士道を制した。

 

「おいおい、僕のことをあんな未婚でサボりな堕天使のポンコツ総督だと思われるのはちょっと遺憾だねぇ。僕はあの総督と戦っても負ける気はしないし、キミの相棒と戦っても僕は負けるだろうけど、ドラゴンとしては再起不能に追い込むくらいはできると思うからねぇ」

 

(どんだけ強えんだよ、この男は!?)

 

『……確かに虚勢をはっているようには見えない。あの男はそれほどまでの実力を有している。その身に纏っている濃密な魔力は、魔王「サーゼクス•ルシファー」以上のものを感じる。

あの男は全盛期の俺でもかなり手こずる相手だ。―――人間でここまでの強者は見たことがない』

 

ドライグも目の前の魔法使いの実力を脅威的に感じていた。

 

「では五河士道くん、健闘を祈るよ。あ、『フラクシナス』の人たちには僕と会ったことは話さないでくれ。―――僕たちはあまり人に知られることを好んでいない。邪魔者はこれで失礼をするよ」

 

魔法使いが足元に展開した時だった。士道は魔法使いに最後に一つ訊く。

 

「……すみません、最後に一つだけいいですか?」

 

士道は魔法使いへの態度を改めていた。それは自分を認めてもらえたということと、自分にあの腕輪を何の対価もなしに手渡したことへの感謝を込めての行動だった。

 

「なんだい?五河士道くん」

 

「―――名前を教えて下さい。あなたは俺のことを知っていますが、俺はあなたの名前を知らないんで、聞いておこうと思いまして」

 

士道が聞きたかったのは、あの魔法使いの名前だった。士道に魔法使いは答える。

 

「―――僕の名前は『ソロモン』だ」

 

魔法使い―――ソロモンは自分の名前を言うと、何処かへ消えた。士道のインカムに琴里から通信が入る。―――その声は士道の安否にかなり心配になっている様子だった。

 

『―――ドー!士道!!聞こえるなら返事をしなさい!!』

 

「……聞こえているよ、琴里。って言うか、何があったかは俺が聞きたいくらいだよ」

 

士道のインカムが復活し、琴里からの通信が入ると言うことは、ソロモンが『フラクシナス』にかけた妨害の魔法を解除したみたいだ。

 

士道はあたかも自分には何もなく、『フラクシナス』で起こった異常事態について訊くことで、ソロモンと接触したことを隠した。―――どこまでいっても彼はお人好しのおっぱいドラゴンなのだ。

 

 

 

 

――◆――

 

 

 

「……そりゃまあ、普通に考えれば臨時休校になるのは当たり前だよな。学校は完璧に破壊されてるし…………でも、昨日の今日だというのに、まるで現実感が無い」

 

士道は目的地の来禅高校に到着した。瓦礫の山と化した学び舎を見てボサッと呟いた。

 

『………相棒の夢というわけでもなさそうだ。相棒、近くの瓦礫の中に昨日の出来事が夢ではないことを証明するものがあるぞ』

 

士道はドライグの言葉に士道は校舎内に入り、近くにあった瓦礫をあさった。その中から出てきたものは、『十香』と書かれた黒板のかけらだった。士道は見つけたものを手に取り、微笑んだ。

 

(夢じゃなかったんだな…………俺はそれだけで―――)

 

『……救われたか?』

 

「―――ああ、ドライグ」

 

士道は満足そうに黒板のかけらに書かれた『十香』という文字をなぞっていた時だった。士道の後ろから自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。

 

「―――おい、シドー」

 

(こ、この声は―――まさか!?)

 

士道が振り返ると、瓦礫の山の上から士道を見下ろす一人の少女の姿があった。……そう、彼女の名前は―――

 

「―――十香!来てくれたのか!」

 

「む?『来てくれたのか!』ではなかろう。おまえから誘ったのであろう、デェトとやらに」

 

十香は士道との約束を覚えていてくれていたみたいだ。―――返事を聞くことはできなかったが、十香が来てくれたことに士道はとてもいい満足していた。

 

「―――さあシドー、早く私とデェトだ!デェトデェトデェトデェトデェト!」

 

十香は『デェト』と連呼しながら士道との距離を徐々に縮めていく。士道は十香の反応に少々困っていた。

 

「わ、分かったから!と、とにかくその服だと、ASTの連中が確実に襲い掛かってくる。だから着替えてくれないか?」

 

士道が言うと、十香は少し頰を赤くしながら士道に訊く。

 

「……シドー、まさか私にここで脱げというのか?」

 

十香の言葉に士道は鼻の下を伸ばして十香に詰め寄る。―――士道は十香の言葉にいやらしい妄想を爆発させていた。

 

「ほ、本当か!?本当に十香はここで脱いで―――ガハッ!!」

 

ドゴッ!

 

瓦礫の山とかした来禅高校に小気味いい打撃音が響き渡る。十香が士道の腹に鉄拳をお見舞いし、士道はくの字に体を曲げて倒れ込んだ。

 

「こ、この不埒もの!私がこんなところで脱ぐはずがなかろう!!」

 

十香は顔を真っ赤にして倒れこむ士道に言った。

 

『―――誰かこの変態に裁きの鉄槌を!』

 

相棒のドライグですら士道の味方をしなかった。

 

 

 

―――その頃の『フラクシナス』②

 

 

「ふむふむ、士道くんもなかなか攻めるねぇ」

 

「……これで童貞というのが恐ろしい。私も彼のようにもっとエロを追求しなければ」

 

「ふむふむ、なるほど。これは私も度肝を抜かれたよ」

 

「……シンがここまで積極的だったとはね。人は見た目によらないということか。今度シンに近づく時は犯されないように注意する必要があるかもしれない」

 

早すぎた倦怠期(バットマリッジ)』川越を順番に『社長(シャチョサン)』若本『次元を超える者(ディメンション•ブレイカー)』中津川の男性陣が士道を褒めて?いた。―――令音以外の女性陣は士道にドン引いていた。

 

「士道くんの気持ちも僕には理解できます、僕も司令の全裸の姿があ―――げふううっ……」

 

神無月が全てを言い切る前に琴里が神無月の腹部に強烈な膝蹴りをお見舞いする。

 

「―――神無月、あんたアマゾンに行ってデンキウナギを捕まえて来なさい」

 

「はい!この神無月恭平、司令のためにデンキウナギを百匹ほど―――」

 

「千匹よ、このテナガザル。シドーの頭をかち割って脳を取り出してデンキウナギ千匹が泳ぐ水槽の中にぶち込んでやるわ……士道の変態っぷりも少しはマシになるはずよ」

 

士道の味方は男性陣プラス令音だけのようだ。……何はともあれ、『フラクシナス』は今日も平和だった。

 

 

 

―――その頃の『フラクシナス』②終了

 

 

「シドー、結局私はどんな服に着替えれば良いのだ?」

 

十香の言葉に士道は制服の上着の中のポケットから一枚の写真を取り出す。―――琴里の来禅高校の制服姿だ。……ちなみに士道が本当に十香にしてほしい服装は全裸というのは隠しておこう。

 

「………これなら問題ないはずだ。どこにでもいる仲のいい友達同士にしか見えないだろうから、ASTも攻撃はしてこないさ…………………………多分」

 

「何故そこまで間合いを開ける必要があるのだシドー!?それに多分だと!?」

 

「―――冗談だよ、冗談」

 

「むううぅぅぅぅぅぅ!!バカにされた!バカにされたあ!!」

 

十香は士道のジョークにはめられて頰を膨らませて怒っていた。でも、士道は十香の頭を撫でる。

 

「ゴメンな十香。十香の反応があまりにも面白いからつい…………」

 

「『つい……』ですますなこの馬鹿者!」

 

十香は魔法でドレスの姿から、来禅高校の制服姿へと自分の姿を変える。

 

(一瞬だけだが、十香の生乳が見えた!今日はこれで五発はいけるぞ!)

 

『僕は何も聞こえないもーん!』

 

士道は鼻の下を伸ばし、ドライグはついに現実逃避を始めた。

 

「さあ、シドー、デェトだ!」

 

「―――ああ。今日はとことん楽しもう、十香」

 

こうして士道は初めてのデートに挑んだ。―――彼らの戦争(デート)が今始まろうとしていた。

 

 

 




ソロモン「ポチッとポチッとずむすむいやーん」

ドライグ『うおおおおおおおんんんんん!!!!』

次話から本格的なデートが始まります!
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