バケモノによる愉快な異世界転生   作:DaTa 23°

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どうも、1週間投稿を目指すとほざいてましたでーたです。
言い訳としては部活が思った以上に続いたことと宿題に追われていることです。
そんなことはどうでもよく、ではどうぞ。


戦闘開始!

現在僕たちは【オルクス大迷宮】の中にいる。 僕は白衣で身を包みゴーグルをつけた格好をしていた。 朝集まりに行った時は驚かれたがこのゴーグルは様々な機能を持っていながら魔法ではないので魔力の消費がないので便利。

そんなことは後回しにして、戦闘の開始だ。 といってもただの一方的な暴力による殲滅だけどね。 だいぶ前に見える灰色の毛玉が可哀想に思えてくる。 スコープの機能の一つである遠くまで見えるように双眼鏡の機能を使って毛玉の全貌を見る。

 

毛玉の名前はラットマンというらしい。

灰色の体毛に赤黒い目が不気味に光る。ラットマンという名称に相応しく外見はねずみっぽいが……二足歩行で上半身がムキムキだった。八つに割れた腹筋と膨れあがった胸筋の部分だけ毛がない。まるで見せびらかすように。

うん、ものすごく気持ち悪い。 これぐらい気持ち悪かったら抵抗もなく倒せそうだな。 天之川君一行の一人八重樫さんの頬がひきつっていることから彼女的に毛玉の姿はNGらしい。

 

間合いに入ったラットマンを天之川君、八重樫さん、坂上君の三人で迎撃する。その間に、白崎さんと特に親しい女子二人、メガネっ娘の中村さんとロリ元気っ子の谷口さんが詠唱を開始。魔法を発動する準備に入る。訓練通りの堅実なフォーメーションを組んで挑む。

天之川君が純白に輝くバスターソードを速く振るって数体をまとめて葬っている。 前にハイリヒ王国から武器が支給されるって話しただろ? 彼が持っている剣がそれでアーティファクトの一つだ。 武器の名前はとてもありきたりな“聖剣”ていう名前。

 

坂上君は、天職が“拳士”であることから籠手と脛当てをつけている。 これもアーティファクトで衝撃波を出すことができ、また決して壊れないらしい。 見事な拳撃と脚撃で敵を後ろに通さない。

 

八重樫さんは、サムライガールよろしくの“剣士”の天職で刀とシャムシールの中間のような剣を抜刀術の要領で抜き放ち、一瞬で敵を切り裂いていく。 その動きはまだ戦い始めて少ししか経っていないのに洗練されており、騎士団員を感嘆させるほど。 いや、天之川君と坂上君にもしてあげろよ。 そう思っていると、どこかから詠唱が響き渡った。

 

「「「暗き炎渦巻いて、敵の尽く焼き払わん、灰となりて大地へ帰れ、“螺炎”」」」

 

三人同時に発動した。

螺旋状に渦巻く炎が毛玉もといラットマン達を吸い上げるように巻き込み燃やし尽くしていく。 「キッーーー」という断末魔はどこかライダーのやられやくを思い出させる。 その姿は見る影もなく灰へと変わり果て絶命する。

 

結局、ラットマン達は全滅しており、天之川君達がいっそうしてしまい、こちらは見ているだけで初戦闘が終わってしまった。

 

「ああ〜、うん、よくやったぞ! 次はお前等にもやってもらうからな、気を緩めるなよ!」

 

すでに、分かっていたことだが生徒の優秀さが初めて実感した瞬間である。 戦闘に関わった生徒達のテンションが上がるのを止められないメルドさんは肩を竦めた。

 

「それとな・・・・・・今回は訓練だからいいが、魔石の回収も念頭に置いておけよ。 明らかにオーバーキルだからな?」

 

メルド団長の言葉に白崎さん達魔法支援組は、やりすぎを自覚して頬を赤らめていくのが目に見える。 全くもったいない。 研究というか特訓に使えるかなぁって思ってたのに。

 

それからは特に問題もなく交代し僕の番が回ってきた。 僕は誰ともペアを組んでおらず一人ぼっちだ。 ハジメ君と組もうとしたらメルドさんに却下された理由を聞いたらハジメ君の訓練にならないからだそうだ解せぬ。

とりあえず、前にいるラットマンに急接近して、右手で頭を鷲掴み地面にめり込ませる。 左手に持っていた短剣で頭を刺す。 相手は死ぬ。 これで僕の初戦闘が終わった。 きちんと魔石を回収して列の最後尾にいく。 みんながこちらを見ていた気のせいだろう。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

現20階層にたどり着いた。 現在の迷宮最高到達階層は65階層らしいがそれは100年以上前の冒険者がなした偉業であり、今では超一流で40層越え、20層を越えれば十分に一流扱いだと移動中に話してくれた。

 

迷宮で一番恐いのはトラップである。 場合によっては致死性のトラップも数多くあるらしい。

 

だが、フェアスコープというトラップ対策がある。 これのおかげで8割以上トラップを発見できるらしい。 ただし、索敵範囲がかなり狭いのでスムーズに進もうとすると使用者の経験による索敵範囲の選別が必要となってくる。 僕がつけているこのスコープにそんな機能はついていない。 ここまで来たけど重いな、これ。

ほいっととってポイっとガシャーン。

 

「ええええ、浅利君それ気に入ってたんじゃないの⁈」

「首が痛くなったからいらなくなっちゃった」

「そんな理由で壊すの……」

ハジメ君にそう言われたが未練とかは何もない。 欲しくなったら作ればいい。

 

「ねぇねぇ、ハジメ君」

「何? 浅利君」

「昨日、白崎さんと何かあった? さっきから、すごくハジメ君の方を見ては慈愛に満ちた顔をしているのを見ているとすごく気になるのだけど」

そう質問したら、ハジメ君の顔がどんどん赤くなっていく。 やっぱ、昨日何かあったんじゃないか。 そう確信を得た僕はニヤニヤしながらさらに攻める。

 

「ねぇねぇ、何があったのぉ? もしかして、愛の告白とかでもした?」

「な、な、な、なんでもないよ! そもそも、あの状況にしたの浅利君でしょ!」

「いやー、何のことだかさっぱり。 それより、そんな声を大きくしたら周りに迷惑だろ?」

 

ほらっ、といいながら周囲を指差す。 そこにはこちらを見ている人が大勢いたクラスメイトに加え騎士団員の方々も。 それを確認したハジメ君はさらに顔を赤くして先を歩いて行ってしまった。 少しからかいすぎたかな。 まぁ、いいや。

 

「よし、お前達。ここから先は一種類の魔物だけでなく複数種類の魔物が混在したり連携を組んで襲ってくる。今までが楽勝だったからと言ってくれぐれも油断するなよ! 今日はこの二十層で訓練して終了だ! 気合入れろ!」

「メルドさん! 連携をする人がいません!」

「知らん! 一人で頑張れ!」

「そんな⁈」

 

全く、ブラックなところに身を置いてしまったことを今確認してしまった。 頑張れと言われたから少し頑張ってみる。

 

それから、少し経って。

 

「あのな秀。 確かに俺は頑張れと言ったがこれはやりすぎだ! 反省しろこの馬鹿が!」

「いったぁぁぁあ。 いや、だって頑張れって言われたから頑張ったんですよ! それをこんな仕打ちしてくるとは、鬼! 悪魔!」

「おうおう、なんとでも言え。 俺は俺のやり方を貫くだけだからな」

 

くっそぉ、この分からず屋め。 ちょっと迷宮の構造が変わっただけじゃないか。 (実際は地面はボコボコ、壁は破壊され空間自体が広くなっている)

 

そして、21階層への階段を目指して歩き始める。 そこが今日の訓練のゴール地点だ。 空間転移なる魔法がないため、また歩いて帰らなければならない。 …………僕一人で転移で帰ろうかな。

 

しばらくすると、先頭集団が立ち止まった。 何かいるらしい。 各自先頭態勢に入る。

 

「擬態しているぞ! 周りをよ~く注意しておけ!」

 

その直後、前方でせり出していた壁が突如変色しながら起き上がった。 壁と同化していた体は、今は褐色となり、二本足で立ち上がる。 そして胸を叩きドラミングを始めた。 カメレオンのような擬態能力を持ったゴリラの魔物のようだ。 なんか、本当にゲームにいそうありそうなやつらが多い。 そのうち魔王とか出てくるんじゃないの?

 

「ロックマウントだ! 二本の腕に注意しろ! 豪腕だぞ!」

 

実は後方に現れていたが速攻で片付けた。 正直見た目倒し感が否めない。 切って刺してはい終了。

前方の方は天之川君達が相手するようなので別に手を貸すなんてないだろう。

 

「グゥガガガァァァァアアアアーーーー!!」

 

部屋全体を震動させるような咆哮が発せられた。 うるさい。 とてもうるさい。 はやく倒してくれ。

 

「ぐっ!?」

「うわっ!?」

「きゃあ!?」

 

三者三様の反応をするのはいいけど動かないと死ぬよ? 見事にロックマウントの咆哮によって硬直した天之川君達の隙を見逃さずに何故か傍にあった岩を持ち上げ白崎さん達後衛組に向かって投げつける。 無駄にフォームが良いのが腹立つ。 咄嗟に投げられたことに驚いた後衛組だったが準備していた魔法で迎撃しようと魔法陣が施された杖を向けるが発動しようとした瞬間に硬直した。 なんで?って思ってもう一度岩を確認したらなるほど確かにねって思った。 岩だと思っていたがあれロックマウントだ。 それが空中で見事な一回転を決めると両腕をいっぱいに広げて白崎さん達へと迫る。 その姿は、ル○ンダイブに似ているというかまんまそれ。 音声で「か・お・り・ちゃ〜ん」というのが聞こえてきそうなほど完成度が高くて思わずガン見してしまった。 だが、被害者側は違ったらしく「ヒィ!」という悲鳴を上げて魔法の発動を中断してしまった。

 

「こらこら、戦闘中に何やってる!」

 

慌ててメルドさんがダイブ中のロックマウントを切り捨てたことでハッと我に帰った。 あまりの完成度に記憶に刻もうと必死になっていた。 相当怖かったみたいだね。 顔がまだ青ざめている。

 

「貴様……よくも香織達を……許さない!」

 

どうやら我らが勇者天之川君は激おこらしい。 白崎さんが死の恐怖を感じたと勘違いしているみたいだ。 彼女達が怯えさせるなんて! と何とも微妙な点で怒りをあらわにする天之川君。 それに反応して彼の聖剣が輝きだす。 あっ、これは止めないと。

 

「万翔羽ばたき、天へと至れ、“天翔閃”!」

「あっ、こら、馬鹿者!」

 

急げ急げ! 生き埋めは嫌だ!

 

「うわぁぁぁあ、やめろぉお!」

 

僕は聖剣振られる軌道に立ち、自分が持っている短剣を聖剣にぶつける。

 

パリィーーン

 

「えっ?」

 

僕の短剣が砕けた音と天之川君の間抜けな声がよく響いた。 聖剣の一撃を僕に止められたのが衝撃的だったらしい。いや、そんなことしてるよりもっと大事なことあるでしょ。 とりあえず、ロックマウントを潰す。 魔法で自強化を施し腹を殴り飛ばす。 壁にあたった直後壁もろとも砕け散ったのを確認し、次へ。 今度は魔法を使ってみよう。 腰のケースにある紙を一枚取り出して、詠唱を始める。

 

「炎よ“螺炎”」

 

紙を中心に螺旋状に渦巻く炎は壁を削りながらロックマウントを灰にする。 思った以上に火力がない。 もっと、こう、周りのものが溶けるくらいじゃないと。

 

「ぐっは!?」

「この馬鹿者が。気持ちはわかるがな、こんな狭いところで使う技じゃないだろうが! 崩落でもしたらどうすんだ!」

「それ僕だけじゃなくて天之川君もですよ⁈ やはり、ここは平等にするべきです」

「ふむ。 確かに一理ある。 光輝ちょっとこい」

「えっ?」

 

ゴチン!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

メルドさんのお叱りが終わり僕と天之川君は謝罪して解放された。

ここまで地形破壊する奴は見たことないらしい。 お褒めいただき光栄ですと言ったら、さらに叱られたなんで?

 

「……あれ、何かな? キラキラしてる……」

 

みんなの視線は白崎さんが指差している方へと向ける。 そこには青白く発光する鉱物があった。 水晶みたいだというのが感想だ。

 

「ほぉ~、あれはグランツ鉱石だな。大きさも中々だ。珍しい」

 

グランツ鉱石というらしく、宝石の原石みたいなもので特別な効果はなし。 一回ここで興味を失ったが、どうやら求婚の際に選ばれる宝石としてトップ3に入るというのを聞いて興味を再び持つ。 これを含まれるなにかを二つ作ってハジメ君にどちらとも渡して誰かにあげてって言ったら白崎さんあたりが食いつきそうだな。

 

「素敵……」

 

うんうん。 どうやら白崎さんは気に入ったみたいだ。 その証拠にチラリとハジメ君に視線を向けている。 それを気付かないように振舞っているハジメ君は実に面白かった。

 

「女神様からの慈愛だよ? 受け取らないの?」

「生憎女神様の周りには少し過激な警備員がいっぱいいるから」

「そっ、それは残念」

「だったら俺らで回収しようぜ!」

 

そう言った檜山君はヒョイヒョイと崩れた壁を登っていく。 それに慌てたメルドさん。

 

「こら! 勝手なことをするな! 安全確認もまだなんだぞ!」

 

しかし、檜山君には聞こえなかったようでそのまま鉱石の場所へとたどり着く。

 

「団長! トラップです!」

「ッ!?」

 

しかし、その叫びも意味がなく、檜山君がグランツ鉱石に触れた瞬間、鉱石を中心に魔法陣が広がる。 どうやら、触ると発動するタイプのトラップだったようだ。 そりゃ、宝石の鉱石がこんな大きいものがただで手に入る訳がないか。 魔法陣は部屋全体に広がり、輝きを増していった。 こっちに召喚されたあの時を思い出す。 拒否権なしの一方通行旅行だからね。 拉致となんら変わらない。

 

そんな下らないことを考えていると視界いっぱいに白色が広がるのと同時に浮遊感に包まれる。 地面に足がついた感覚が伝わり、目を開けると巨大な石造りの橋の上みたいだ。 天井は20メートルそこらで橋の下は闇が広がっていた。 落ちれば奈落の底といった様子だ。 橋の幅は10メートルくらいかな? 手すりどころか縁石もない。 足を滑らせたらそのまま落下捕まるものが一つもないため、助かることはほぼないだろう。 また、僕達は中心部に位置して橋の両サイドには奥へと続く通路と上階への階段が見える。

 

「お前達、直ぐに立ち上がって、あの階段の場所まで行け。急げ!」

 

雷の如く轟いた号令に、わたわたと動き出すクラスメイト達。

 

でも、そんな簡単に撤退が叶うわけもなく。 階段側の橋の入り口に現れた魔法陣から大量の魔物が出現した。 さらに、通路側にも魔法陣は出現し、そこからは一体の巨大な魔物の姿が現れた。 その巨大な魔物を見ていると鼓動がドクンドクンとなるのが分かる。 この気持ちはなんだろう。

 

“まさか…………ベヒモス……なのか……”

 

そんな呟きがやけに響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 




タイトル詐欺?になるのでしょうか? 分からないです。ハイ。
唐突ですがFGO の福袋はモーさんでした。
誰か白ジャンヌのヤンデレ書いてください。
では、また次回。
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