竜殺しの竜のヒーローアカデミア   作:九咲

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No.1『白竜瑪都・オリジン』

「起きろ、瑪都朝だぞ」

 

 

「……おはよう、光」

 

 

朝、目を覚ますと眼前にはまだ幼い風貌を残すもののきりりと凛々しさを内包した光がいた

 

 

光が起こしに来るのは昔からの習慣だ

老人並に朝が早い光……こいつに早起きで勝てた試しはない

恐らく自主朝練もこなした後だろうシャンプーの匂いがした

いや、まぁこいつのファンクラブに殺されかねないから言及はしない…只でさえ目を付けられている

 

 

「瑪都の母上はもう出掛けたぞ準備をしろ」

 

「……うぃ」

 

「うむ」

 

「いや出てけよ女子」

 

「昔は風呂を一緒に入った仲じゃないか気にするな」

 

「気にしろよ女子」

 

「…私は気にしないが?…」

 

 

「俺が気にするの、はいはい思春期なのだ」

 

背中をおし部屋から出す

 

まぁ光とは気安い仲でひとりの越えるべき『壁』だから気にしないけど女子は女子

 

「…………きんぎんのおばけね」

昨夜の金と銀の女子を思い出す

 

あの衝撃は恋だったのだろうか

 

 

それを超える『殺意の告白』の、衝撃で掻き消された感はあった

 

 

「きんぎんのおばけは実在した……けどうちの制服じゃないし会うことないだろ名前も名乗らんかったし」

 

 

光にはなしても解決しないし忘れよ忘れよ

 

 

 

 

準備をしリビングへ行くと朝の準備をしてあった

 

平然と食卓に一緒に並ぶ光も昔からの習慣だ

 

父親はNo.1ヒーロー『デク』だし母親の『ウラビティ』も彼の事務所で働いており多忙の身だ

 

まぁうちの母親も兼業主婦だが緑谷家に比べてはまぁ、暇人だ

 

こうして『白竜家』で朝食取ることも珍しくはない

 

 

「冷めないうちに食え食え」

 

もきゅもきゅと食べている光の食事量はアスリートのそれに近い

まぁ、彼女の、消費カロリーには見合っている

 

「……相変わらずの食いっぷりだな」

 

まぁ、俺も『ホワイトドラゴン』の個性からか肉食よりで必要カロリーは高めだけどな

 

食事に手をつけながらテレビに目を向ける

 

 

ヒーローニュースがやっていた

 

『速報No.1ヒーロー『デク』事件3件解決!』

 

「流石だなぁ、出久さん」

 

「ふふん、流石父上だ」

娘は鼻高々ですよと言わんばかりにフンス!と嬉しそうにしている

食事の手は止まらないけど

 

 

『デク』の事件解決数はかつての『オールマイト』『エンデヴァー』に迫る勢いで解決していた

 

 

事件解決数も支持率も『オールマイト』の後継者として十二分世間からも認められ支持されていた

 

ワンフォーオールについては公表されていない

 

彼の個性は『オールマイト』から継いだものらしい

光から聞いた話で言いふらすなよと光から言われた

じゃぁ言うなよと思ったけどなぁ

『緑谷家』からの信頼重いなぁ……言えるわけないし言うわけ無い

詳しくは聞いてないしね

 

 

 

「…………速報です!あの愉快犯ヴィランが現れました!場所は、神野!かつてあの『神野の悪夢』があり今では再建を果たし活気もある神野です!」

 

神野?

 

『一般ピープルの、皆さんおはようございます!この奇跡の大・天・才!ドクターウェスト!!であーる!!此度は我が輩の作品のお披露目にきたのであーる!!……え?…知らない?な、な、な、なぁあんと!?無知とは罪。無知とは悲劇!この、世紀の大・天・才!ドクターウェストを知らないと!?我が輩を知らないとは5割損してるのであーる!!』

 

白衣をきた奇抜な男がギターを持って鉄の塊の上に立って喚いていたのがテレビに映っていた

 

まじの変態じゃねぇか(ドン引き)

 

 

ヴィラン名『ドクター』、最近巷を騒がせている愉快犯ヴィランだ

 

「こいつ、よく見かけるけどよくつかまらんな」

 

 

「……変態だけどバックにでかいヴィラン組織がついてるんじゃないかってネットで書かれてたな」

 

『デク』、そして『バハムート』がいる今のヴィラン事情も厳しいらしい

 

けど悪は居なくならない

 

正義と悪は表裏一体だ

 

 

『この、世紀の大天才の作品『スーパーウェスト無敵ロボ28号リミテッド~悠久の愛を添えて~』の力をみせるのであーるレッツプレイ!!』

 

 

ドラム缶にドリルがついた風貌をしたロボがドリルを唸らせる

 

ヒーローいるけどロボットに乗ったヒーローはいないぞおい

 

「父上、今日神野方面にはいないぞ」

 

 

「……『Xブラスト』なり『ショート』とか来るだろう」

 

「りつきのとこの父上は気性が荒いからなぁ」

 

 

 

「『バハムート』です!No.2ヒーロー『バハムート』が、来てくれました!!」

 

 

!!?

テレビを、食い入るように見る

 

彼女が、来た

 

流星のように、それは飛来する

 

天より飛来するそれは雲を吹き飛ばし天候すら変える

 

今日一日曇天と予報されていた天気は神野方面一体は晴天となる

 

『永遠に蒼き空』と、呼ばれる由縁

 

 

蒼穹のような皮膚をした竜はドラム缶のような無敵ロボを踏みつける

 

『な、なんであるか~!!?』

 

 

威風堂々と、降臨した竜は神々しさを兼ね備えていた

 

メディアに、顔を出さずサイドキックすら雇わない『蒼穹ヒーロー』

 

現・女性ヒーロー最強の『バハムート』

 

空井蒼華(そらいあおか)

 

ヒーロー名と本名しか判明していない

 

雑誌のインタビュアーも踏み込めない絶対不可侵とされている彼女のプライベートもあり少し神格化されている

 

 

『メガフレア』

 

竜の凄まじい膂力にドラム缶は投げ飛ばされ凄まじいドラゴンブレスに吹き飛ばされ塵と化す

 

『戦略的撤退であーる!『バハムート』めぇ!!次には眼のモノを言わせてやるのであーる!!アデュー!!』

 

ドクターは逃げ足速く逃げていく

なんでつかまらんのこいつ

 

 

『バハムート』…空井蒼華はまた空に爆発的な推進力を持って飛び立ち消える

 

残された警察やヒーローは『ドクター』をおう

 

彼女は『巨大敵及び巨大災害対策ヒーロー』として名を馳せていた

 

スケールが違う、救えるだけ救う

適材適所と、彼女は割り切っているとコメンテーターが言っていた気がする

 

 

俺は一時彼女に会ったことがある

 

『君も、竜の個性?へぇ『白い幻想』の…私も、彼女にあこがれてねヒーローになったのさ』

 

『面倒なことは他に任すよ適材適所だよ瑪都くん』

 

 

『俺でもヒーローになれますか?…ってなろうと思うならなりなよ私のあとは安泰だね』

 

 

俺も彼女の、ようなヒーローになりたい

 

 

それが俺のオリジン

 

 

「……試験の朝に彼女を見れたのはついてる、俺は受かるぞ光」

 

「当然だ」

 

 

 

……国立雄英高等学校試験当日の朝の話

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