死をもって、救済する   作:STM

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 片翼チャンネルのYouTubeで動いてるけど、視聴者さんのコメントが嬉しくて涙でそう……。

 お気に入り登録者数、100人突破ありがとうございます!!
 こらからも精進して行こうと思います。

 ではでは、本編へどうぞ!!




『黄金郷』は終わらない

 

 

 

 大昔。

 ダンジョンに一人の貴族が入り込んだ。

 貴族の立場の人間が、ダンジョンに入り込む理由などないと思うのが普通だろう。実際、貴族の男にはダンジョンに来る理由などなかった。

 

 では、何故か。

 

 男は領民に重税をかけ、人・獣・鳥の三位一体となった金の像を作った。それに心を奪われ、異常と言われるまでに愛した。

 だが、それを快く思わない者がいた。

 妻である。

 

 何故自分を愛してくれないのかと。

 何故見てくれないのだと。

 

 自分を見てくれない。

 その絶望から妻は、もう一度自分を見てもらうために、男が愛して止まない金の像を隠した。それを男は許さなかった。

 妻を殺し、金の像を探し始めた。

 

 妻は2度と金の像が戻ってこないように、ある場所へとそれを送った。

 それがダンジョンの奥だった。

 冒険者に依頼し、それを他の誰にも見つからない場所に送らせたのだ。それを追いかけるように、男はダンジョンへと入り込んだ。

 

 魔物に襲われながらも、男はそこにたどり着いた。

 

 愛して止まない金の像。

 もう二度と手放すものかと、男は金の像を自分と融合させた。人間の体を代償にして。

 

 グオォォォォォォォォォ!!!

 

 その身を、魔物とした。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

「散開!!」

 

 武器を構え、金欲の魔物『グリフォン』を囲うようにバラける四人。

 見たことのない魔物。

 推定レベルは、おそらく上層の魔物よりもいくらか上だと、リブロムは推測した。

 

「くらぇ!!」

 

 ティオナは自慢の武器『ウルガ』をグリフォンの翼へと振り下ろす。ティオネも合わせるように『ゾルアス』『フィルカ』をもう一方の翼に振り下ろす。

 

 ガキィン!!

 

「っ!!!」

「かったぁ!!」

 

 だが、グリフォンの翼に弾かれてしまう。

 この空間は金の宝庫。それも純金。

 体が金の塊であるグリフォンは、この空間の金塊を取り込んで硬質化したのだ。

 

 おそらくだが、空中に漂う金粉を取り込んで少しずつ硬質化は進んでいるだろう。

 

「フィン!!」

 

「あぁ!!」

 

 正面から槍の一突き。

 グリフォンがよろめき、その間にティオネとティオナは距離をとった。フィンも下がるが、それを追うようにくちばしを伸ばすグリフォン。そんなグリフォンに、巨岩が直撃した。

 

 『岩竜の卵』。

 

 リブロムの腕から発せられた魔法。

 直撃したグリフォンは、土煙にまみれながら後ろへと下がった。

 

「固いわね。こっちの武器は深層の敵に通用するようにオーダーしたのに…」

 

「ほっとけば、少しずつ固くなるな。早めの打倒が最善だけど、あれだけ固いと難しい」

 

 少なくとも、グリフォンは顔が弱点だ。それはその場の誰もが理解していた。金の装甲さえ貫通すれば、あれを倒すことは簡単なはずだ。一撃で倒すとなると、威力と早さのある攻撃でなければならない。つまりは、フィンの攻撃が一番だ。

 素早く貫通力のある槍を使えるフィンなら、倒すことが容易だ。後は、装甲を剥がすことだけ。

 

 グリフォンはその思考を止めるかのように飛んだ。

 

 そして、上からの突進を繰り出す。

 金の重さとグリフォンの速さ。その威力は計り知れないだろう。いくらLV5以上だからといって、かなりのダメージを負うだろう。

 降りてくるグリフォンに、リブロムはゆっくりと構えた。

 グリフォンの頭が当たる直前で、自分の腕を強化した。

 『巨縁族の腕』。

 岩石の腕となった巨腕でグリフォンの首をガッチリつかみ、その勢いのまま投げ飛ばした。

 

 背負投げ。

 

 巨縁族の腕は、力が強ければ更なる力を発揮するが、リブロムのステータスは防御より。

 だが、使いようはある。

 大きくなった手で、敵を掴む。防御が高いのでダメージは最小限のため、そこからのカウンターや受け流しに使えるのだ。

 

 壁に激突する。

 が、この程度でダメージを負うほど柔らかい体ではない。

 

「攻撃そのものは単調だ。攻撃速度も早くはない。物理攻撃以外の攻撃を警戒しろ。あまり踏み込んだ攻撃はよせ、後で叩き潰されるぞ」

 

 あれ投げ飛ばすとか……と、ティオネは思うが、リブロムからしたら造作もない。使える手札の多さが、あらゆる選択肢と予測を可能にしている。

 何事もなく起き上がるグリフォンを見つつ、体制を整えていると、少し妙なことに気がついた。

 

「なんか、拾ってない?」

 

「ほんとね、焦っているように見えるけど…」

 

 グリフォンが焦りながら、足元に落ちている財宝を回収している。回収し終えてから、落ち着きを取り戻し、こちらへと向き直った。

 よほど大切なのだろう、こちらを気にすることもなく拾い集めていた。

 

「あれが隙になる。あの装甲を剥がすことができれば、財宝を落とさせ、その隙をついて倒す」

 

 グリフォンは飛翔する。

 リブロムとフィンを最大警戒しつつ、双子の方にも意識を向ける。あれは敵だ、自分の憩いの場を汚す者だと。

 

 グリフォンの周りに一つ、光の玉が浮き上がった。

 

 光が玉の真ん中へと集中していき、一瞬ピカッと光る。その瞬間……。

 

「っ!!?」

 

 リブロムは反射的に横に避けた。

 

 ズワァ!!

 一本のレーザーが立っていた場所に当たった。

 

 速さも威力もある。

 だが、一番の問題は見えにくいこと。リブロム達は目を拭った。ここは黄金郷。金で埋め尽くされた視界は、眩しさを驚くほど感じとる。

 先程のレーザーも、光の塊。射たれる前に避ける必要がある。

 

「見えにくい上に、早い……」

 

「きついけど、やるしかないね。リブロム、そろそろいけるかい?」

 

「あぁ、最後の供物も入れ換えた。全員、俺のそばに来い」

 

 チリチリと、リブロムの体からは火の粉が飛んでいた。

 リブロムの魔法は供物を必要とする。当然、供物によって得られる効果には違いが出る。今回のグリフォンに、岩系統は効かないと判断し、直ぐに供物を入れ換えつつ、戦っていた。

 三人がリブロムのまわりに集まり、リブロムは魔法を使用した。

 

 『炎の綿毛』

 

 手から複数の火の玉が浮び上がった。綿毛のように、フワリフワリと空中を翔んでいる。それらが、少しずつ三人の武器へと近づいていく。

 次第に、武器へと溶けていき……三人の武器が炎を纏った。

 

「これって…」

 

「あの魔物は体が金で出来ている。なら、貫通するには金を砕く必要がある。リブロムの使った炎を武器に纏わせれば、溶かしつつ攻撃できる」

 

「なら、これで倒せるね!!」

 

 現に、リブロムの足場の金は溶けつつある。

 熱が伝わりやすいのか、効果はあるだろう。

 

 飛翔しているグリフォンは、それを察したのか光の玉を増やし、レーザーではなく光弾を連続して撃ち出した。

 

「速さがないぶん、数が多い!走り抜けろ!」

 

 上から打ち出される光弾を走って避け、そのままグリフォンへと飛びかかる。

 翼で撃ち落とそうとするグリフォンの手元、財宝を狙ってリブロムは、破片ではない炎の矢尻を投擲。

 

 『炎悪魔の矢尻』

 

 グリフォンは熱に怯み、財宝を下へと落とした。

 焦りつつ下へと降りる。

 だが、その先にはフィン・ティオネ・ティオナが向かってきていた。

 

「さっきはよくも」

「やってくれたね!!」

 

 先程と同じように翼を叩きつけた。

 熱を帯びた一撃は、翼を溶かし、そのままダメージとなって切り落とした。ドロドロと溶け、地へと落ちた。

 

「まだ、残ってるよ」

 

 最後にフィンの一撃が、頭部を貫いた。

 目をやられたグリフォンはそのまま体制を維持できず、地面へと激突した。

 倒せてはいないだろうが、少なくとも次で終わりだろう。リブロムはそう考え、魔力を貯めていく。

 

 

 

 

 

 さて、お気付きだろうか。

 

 ここ、黄金郷には『グリフォン』。大昔の貴族が魔物となった姿があった。

 しかし、四人は忘れている。

 ここに来た理由をもう一度、思いだそう。

 

 失踪した冒険者の捜索と調査。

 

 この理由を探すためにここまで来た。だが、いつからだろうか。

 グリフォンに全員殺されたと『錯覚』したのは。

 

 

 

 

 

「っ!!?」

 

 ゴゴゴゴゴッ!!

 足元が揺れた。地鳴りと共に、金で埋め尽くされた地面が盛り上がっていく。それも、かなりの数が盛り上がいる。

 金に埋もれた何か、それが出てきたのだ。

 ここはダンジョン。何が起こるかなど、誰にも理解できないのだ。

 

「そうくるか……!!」

 

 黄金郷はまだ潰えない。

 金の盛り上がりから、多くの魔物が姿を表した。

 

 






 【恥じらい妖精】レフィーヤがきた。
 残すはトナカイのレフィーヤなのだが、ゲームのレフィーヤに病まれているのだろうか。レフィーヤの当たる確率が高すぎる。

 ツイッターはSTM76でやってます。
 小説の投稿とか、後はメモフレとかFGOとかの出したいなって思ったことをツイートしてるので、こちらも是非ご覧くださいー。気が向いたらで構いません。

 今回もご覧いただきありがとうございました。
 ご感想・ご意見・アドバイス・好評価・お気に入りなど、お待ちしております。

 ではでは、また次回お会いしましょう。

 またね!
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