あなたがいるから、わたしがいるから 作:鎌寺正一@D-Alderz/神咲ハルカ
今回はたまたま執筆小説に残ってた物を少しだけ修正して、このまま放置するのも後味悪くなったので出してみました。
字数はいつも通り少ない、とても目に入れられるようなものでは無いことは重々承知ですが、それでもいいよと言ってくださる方はこのままご覧下さい。
なんでこんなもん書いたんだとか言う方はどうぞお目に入れないことをオススメします・・・駄作が過ぎるので・・・
あ、誤字報告はお願いします。
たまに誤字ってる事があるので。
暑い夏の日。
蝉の声が響き渡る炎天下のアスファルト。
私と彼は2人、歩道を歩いていた。
「今日はどこいくの?」
彼が言う。
心做しか浮かれてる。
「・・・買い物の荷物持ちを手伝ってもらうだけ。それ以上でもそれ以下でも無いから」
私がそう呟く。
車道では、多くの車が行き交い、結構ガス臭い。
隣を、大型トラックが騒音を立てて通り過ぎる。
「でも、君と出掛けたこと、あんまり無かったから楽しみなんだー!」
「・・・そう・・・」
無邪気そうに言う彼に、私はそう言った無愛想な返事しか返せない。
たまに、私の頭に過ぎる、彼の姿。
見るも無惨に引き裂かれた、彼・・・
「・・・っ!!」
不穏なイメージを、私は頭を振りかぶって払拭する。
「そう言えばさ・・・・・・」
そんな私を気にも止めない彼は自分の話を進める。
その横顔を、私は見ないふりをしながらただ、歩道を歩いていく。
その時だった。
「・・・?」
風が啼いた。
その音にふと足を止めてしまった私。
それが行けなかった。
「っ!?」
トン、と後ろに押される感覚。
体が傾き、私を押し出した男の子と空を見れるような形になった時、ソレは見えた。
沢山の工事に使う鉄骨が、彼に降り注ぐのを。
轟音、騒音。
けたたましいセミの鳴き声と、音が鳴り止んだ世界に1つ、紅い華が咲く。
やがて、状況を理解したくない私の耳に、劈くような悲鳴が、否が応でも入ってきた。
理解したくなかった。
「・・・ーーー。」
目に入れたくなかった。
「・・・ぁ・・・っ・・・た・・・」
聞きたくなかった。
「・・・よかった・・・ーーー・・・。」
受け入れたくなかった。
「・・・いやっ・・・いやぁぁぁっ!!」
目を閉じ、動かなくなった彼を見て、私は絶叫する。
目の前に突き刺さる鉄柱に、血の臭いが充満し、私を現実へと突き落とす。
「うそ・・・嘘だと言ってよ・・・っ!!そんなとこで寝てないでさぁ・・・っ!!」
必死に彼を起こそうとする。
それでも、彼は動かない。
頭の片隅では分かってた。
もう、彼は目を覚まさないと。
「いやぁぁぁっ!!」
大きく絶叫したところで。
「はっ・・・・・・はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・・・・」
目が覚めた。
8月15日。
私は決まって夢を見る。
悪夢と言っても良いほどの、恐ろしい夢。
毎日、繰り返し、夢を見て。
大体が、楽しそうに笑う彼が死ぬ夢。
だから、私は。
「ダメだっ!ーーーっ!?」
彼の静止を無視して、赤信号へ飛び出した。
迫り来るトラック。
私はその迫る巨体に少しだけ顔を向けながら・・・
「・・・よかった・・・」
自分らしくもない、微笑みを・・・・・・
刹那、交差点にひとつの赫が咲いた。
鋼の巨体からのガス、衝突による騒音、血飛沫の色。
少女の・・・幼い女の子の優しい香りと・・・サビ鉄の様な鼻を裂く匂いが混ざり合い・・・
そこで少年は、ゆらりと揺らめくヒトカゲを幻視する。
「これは夢だ、嘘だ」と嘆く少年に、そのヒトカゲは無情にも
「嘘じゃあ・・・無いぞ?」
と、嗤っていた。
受け入れたくない現実が少年の頭を駆け巡り、受け入れたくないが故に意識が朦朧としていく中
「・・・ーーーっ・・・」
花を咲かせた少女の横顔は・・・笑っているような気がした。
『・・・繰り返した、なんども。
あいつが私を助けようとしてくれてたのも知ってるし、なんども私に手を差し出したのも知ってる。
でも、その手を振り払ったのは私だ。
だから・・・私はあいつにだけは幸せになって欲しい。
もういない私が願える、最後の思い。
永遠に醒めることの無い・・・繰り返す悪夢を代償とした、私のエゴが生み出した願い。
あぁ・・・でも・・・最後に・・・あいつと・・・もう一度・・・』
買い物、行きたかったなぁ・・・
もう時期夏ですね・・・
久方ぶりに執筆してみようかとこれを見て思い始めた今日この頃。
でもまた批評で押しつぶされるのが目に見えてるから、執筆小説の残ってるのを出したら本当に活動を停止しようかと考えてます。
もちろん全て短編で、続きを書くことはありません。
昔の私は無知過ぎたんです・・・・・・
それでは長くなりましたがこのあたりで失礼させていただきます。
お目汚し、本当に失礼致しました。