あなたがいるから、わたしがいるから   作:鎌寺正一@D-Alderz/神咲ハルカ

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書くつもり無かったのにできた何か。
また8月15日ってことで書出しました。
今回はシンタローメインでかつ、アニメ版を参照にしており、鎌寺ワールドが炸裂しております。
意味がわからないとは思いますが私もよくわかっておりません。
この事で作者に問い合わされても一切の問答は出来ませんのでご了承ください。

(分かりにくかったら教えてね(矛盾))

それでは、夏を、どうぞ!


EX 俺はどうして、こうなったんだろうか。

いつからか、俺は毎日に既視感を持っていた。

 

毎日知ってることを教えられ、テストは満点。

周りは俺の事を天才と口を揃えて言うけれど、俺自身、そんな事は無い。

知らないことがあれば覚えられない。

 

あくまで、知ってる事だから答えられるだけ。

 

「・・・」

 

今日もいつも通り、知ってる毎日。

つまらない。

 

『ふふ♪また100点なんだね♪』

 

夕焼けに染る路上。

1人で歩くアスファルト。

 

『え?なんでいつもマフラーをつけてるのかって・・・?主人公みたいでしょ?♪』

 

暑く、熱く。

焼かれた道上を俺は今日も歩いている。

 

『・・・そっか・・・私は・・・』

 

橋の上。

俺は沈む夕日を睨みつける。

 

『・・・今度は、手を振り払わないでね・・・』

 

手が届かなかった。

いや、意図的に避けてたんだ。

 

その結果。

 

アイツは死んだ。

全部、俺のせいだ。

 

『もう、シンタローっ・・・!』

 

アイツの笑顔が頭から離れない。

どうしても、罪悪感が無くならない。

当たり前だ。

俺はあいつを、見殺しにしたんだから。

 

『・・・シンタロー・・・ごめんね・・・』

 

・・・くそっ!

 

燦々と照りつける太陽が、俺の顔に影を這わせていく。

散々になった思い出と、アスファルトに影が這って行く。

 

そして今日も、俺は・・・オレは・・・。

 

「・・・さみぃ・・・」

 

独りごちるしかないんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8月15日。

俺はいつも夢を見る。

あいつを助けられず目の前で喪う、そんな夢を。

 

『・・・あはは・・・私、死んじゃった・・・』

 

真夏の夕暮れの教室。

決まってあいつの亡霊はそう言う。

 

『ごめんね・・・さようなら、しようか・・・』

 

ーーダメだ、行くなっ!

 

そんな声も届かずあいつは瞬きした間に消える。

伸ばした手が掴んだのは虚空で、あいつを捉えることなんて出来やしない。

悔しかった。

あいつの思いに気がつけず、のうのうと生きてきた自分に対して。

苦しかった。

あいつがどんな思いで命を絶ったのか。

俺にはわかった。

わかってしまった。

 

あいつがどうして、涙を流して()()()()()()()()()()()

 

()()()()()()()()()()()()()()()んだ。

 

漸く、だけどな。

 

『次こそ、手を払わないでね。』

 

・・・当たり前だ。

もう離さない。

俺には、あいつしか居ないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全部忘れてしまった。

思い出したのが遅かった。

何のための赤い目なのか。

マリーは泣き、キドとセトは倒れ伏し、カノは呆然としてる。

俺は口から血が出てるしモモは瓦礫の下敷き。

ヒビヤは俺が庇ったから無事だが・・・やべぇ。

俺の腹に鉄骨が刺さってる。

 

・・・モモは無事だったみたいだ。

なんとか瓦礫の隙間から出てきたのを見つけた。

 

「・・・お兄ちゃん!?」

 

モモが駆け寄ってくる。

多方、俺の血を見て慌てたのだろう。

 

「・・・モモ・・・わりぃ・・・しくじった・・・」

 

「しゃべらなくていい!死んじゃう!」

 

・・・モモ・・・わりぃ・・・

 

「間に合わねぇ・・・話を、聞いてくれ・・・」

 

「いやだっ・・・死なないでよ・・・!」

 

後ろで高笑いしているクロハ(コノハの黒いバージョンだからクロハ)を横目に、俺は最後の力を振り絞ってモモに伝える。

 

「・・・気づくのが遅くて、ゴメンな・・・」

 

冴える蛇の思惑を思い出していれば・・・こんな事にはならなかった。

 

「おにい、ちゃん・・・?」

 

この最後の光景を俺は()()()()()()()

二度と忘れないように。

 

「・・・モモ・・・お前だけでも逃げろ・・・あいつに、気づかれないように・・・今なら、まだ間に合・・・ぐぼっ・・・」

 

「・・・嫌だよ・・・お兄ちゃん・・・」

 

「行けっ、モモぉぉ!」

 

「・・・っ!!」

 

大粒の涙を流して去っていくモモ。

 

「・・・クハハハハ!感動のお別れだねェ?でも無意味さ・・・この世界は全て、カゲロウに埋まるのだからなぁ!」

 

・・・冴える蛇・・・

 

「・・・いまに、みてろ・・・いつかかならず・・・おれのへびが・・・おまえを・・・たおすぜ・・・」

 

薄くなる視界に、あいつの声が響いた。

 

『シンタロー、頑張って!』

 

・・・今度こそ、上手くやるさ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「馬鹿な・・・お前は・・・どうしてお前が・・・!?」

 

「わりぃな・・・お前を止めるために、俺は何度も人生やり直してんだ。対策なんて、お手の物だ。」

 

青空の下。

冴える蛇と対峙する俺たちメカクシ団。

 

「くそっ・・・」

 

「それに、お前は蛇だろ?だったら足元のそいつの願いも叶えるよな?」

 

「・・・はっ!?」

 

咄嗟に下を向く冴える蛇。

地面にはクロハ・・・では無くコノハが映っていた。

 

『・・・あの子が、もう一度人生を歩めるように・・・。』

 

願いを聞いてしまった冴える蛇は猛スピードで贄にされていく。

 

「どうしてだ!?なんで、こんな・・・そうだっ!願いを!

俺の願いを叶えろぉぉ!!」

 

「そんなことしても無駄だ。蛇一体につき願いはひとつまで、だろ?」

 

そう言っている間にも冴える蛇は水面へ沈んでいく。

そして・・・完全に沈みきった蛇の格が、水底で弾け崩れた。

 

「・・・ようやく・・・終わらせた」

 

犠牲も大きく、大変だったけど・・・。

これで、ようやく・・・。

 

カゲロウデイズが、終わったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は沢山の未来を見てきた。

俺が死ぬ未来。

仲間が死ぬ未来。

何一つ救えなかった世界。

 

けど、今俺がいる場所はその全ての世界の結末とは違う結末になった。

 

今までは18歳の8月15日には死に、記憶を受け継いで来た。

それが今は18歳の8月30日。

 

もうすぐ、夏が終わる。

 

「シンタロー!早く行くよー!」

 

「おう、ちょっと待ってくれ」

 

そろそろアヤノが煩いから行かないとな。

 

まぁ、なんだかんだ言って俺は。

 

夏が大好きだーーーーー

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