live in bloody AmazonZ   作:サードニクス

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戦闘ばっか。あとフツーにつまらん


Cool and black

「・・・人喰いのバケモノ?」

 

「ああ・・・少し前に騒ぎになってたろ。最近ホームレスその怪物の被害に会ってるんだとさ」

 

光は仲間のホームレスたちからスマホを見せられていた。どうやらアマゾンらしい。あまり関わりたくないが、いずれ自分が狩るのかもしれないと、今のうちから頭を抱えていた。

 

「やあ。皆さん元気?光もどうだい?」

 

そんな中真がテントに顔をのぞかせた。アマゾンである光が居ることもあって、少しだけホームレスに援助をして居るのだ。キョロキョロと周りを見てから紙袋を置き、光をテントの外へ呼び出した。

 

「・・・?どうかしたんですか?」

 

「・・・実はさ、ホームレスを狙った・・・」

 

「アマゾンですよね。聞いてます」

 

「そうか。なら話は早い。ボクはそいつらを狩るつもりなんだが・・・手伝ってくれないかい?」

 

真が今日来たのはこのためでもある。しかしその言葉に光は渋る。彼は戦うのはあまり得意ではないのだ。

 

「目的は同じだか水澤悠でも良いんだけどさ・・・彼はどこに居るか分からないことが多くてね」

 

しかし命の恩人からの頼みでもある。思案ののち、光は頷いた。

 

「そいつは良かった。じゃあ、行こっか」

 

「え?今ですか?」

 

「じゃなきゃいつさ」

 

言いつつマンホールを外し、当然の権利のように入っていった。戸惑いつつも彼はそれに続いた。

 

 

 

「・・・確かに血の匂いがするね」

 

被害のあった方に二人は向かっていた。確かに戻れば戻るほど変な匂い。警戒してアマゾンズドライバーを装着し、二人は進んだ。

 

「肉・・・の・・・匂いだああああああ」

 

悪い予感ほどよく当たるとは言ったもの。蝉幼虫のアマゾンだ。腕にレジスターはなく、代わりに傷跡がある。

 

「ったく・・・うおおおおおおおおおお!!!

 

「アマ・・・」

 

「アマゾンッッ!」

 

「ゾオオオォォォォォォォォォォン!!」

 

『DELTA…』『FAI…』

『bite and fang!fa fa fa fa fa fa fang!』

 

白と赤の波動。炎とともにアマゾンデルタ、そしてファイが現れた。

 

「はっ!」

 

真っ先に飛び出すのはアマゾンデルタ。爪を突き立て、切り傷を叩き込んでいく。

しかしあまり大きなダメージではない。助けを求めてアマゾンファイの方を見た。

 

「あん・・・まり・・・戦いたくないんですけどね・・・」

 

バトラーグリップの変質した双剣で攻撃。素人丸出しだが、そこはアマゾンファイの性能で押す。

 

そしてアマゾンデルタのキックの追撃。さらにチョップを叩き込もうとしたその時。

 

「ぅ・・・あああああ!」

 

もう一匹蝉の幼虫型のアマゾンが突撃。アマゾンデルタは跳ね飛ばした。だが倒れるわけにも行かない。すぐに起き上がってセミアマゾンにキックを叩き込んだ。

 

「君はこっちと戦って。ボクはこいつの相手をする!」

 

片方を引っ張り、押しのけるようにセミアマゾン同士の距離を離した。

 

「でや!」

 

鎌を抜いて攻撃。肩に刺さったそれを思いっきり引っ張った。

 

「あああ!」

 

セミアマゾンが声を上げて苦しむ。今だと鎌を再び振り上げる。が、背中から何かがぶつかる。

 

「うう・・・」

 

アマゾンファイだ。どうやら吹っ飛ばされたらしい。わざわざ一対一に持ち込んだと言うのに、ふたたび二対二だ。

 

「しょうがない。ボクがやる。君も続いて」

 

『violent…slash』

 

両手を構えて、セミアマゾンに突撃。目の前でスライディングに体制を変えつつ間を抜け、二対両方にダメージを与える。

 

『violent…strike』

 

そしてアマゾンファイは飛び上がりドロップキック。両足を広げ、フットカッターを両方に突き立てた。

 

「ぐっ・・・」「ああ・・・」

 

そして落ちる勢いに任せ胸まで引き裂く。飛び出る黒い血を浴びつつ、ゆっくりと立ち上がった。

 

その目の前でセミアマゾンは絶命し黒いドロドロへと溶けていった。

 

「はあ・・・二体相手は・・・疲れるね」

 

変身を解除して座り込む真。その上に光が倒れ込んだ。

 

「え?ちょっとどうしたのさ」

 

「うう・・・」

 

「背中に・・・傷が・・・大丈夫かい?立てる?」

 

心配して覗き込む真の顔に目を向けつつ顔を横に振った。

 

「・・・じゃあ、休憩してよっか」

 

光を座らせてそのまま休ませた。

 

 

「おい、どうした」

 

その最中、黒いコートの男が二人に話しかけた。

 

「細かいことは言えない・・・って言うか君アマゾンを狩りまくってるっていう桐原作久間だろ?ボクは対象じゃないのかい?」

 

「お前は人間だからな・・・だが」

「コイツはやらせないよ。数少ない味方でね」

 

鋭く切り返し、作久間を睨みつけた。右手にはドライバー。

 

「戦える状況じゃないやつを・・・人の姿のまま殺すのは気が引けてな・・・」

 

そう言って座り込むと、「食うか」と光にホットドッグを渡した。

 

「・・・あ、ありがとうございます・・・」

 

「・・・戦場で会ったらお前は狩らなきゃならないからな。くれぐれも俺に会わないことだ」

 

そう残してゆっくりと立つと、歩きながら暗闇へ消えていった。

 

 

 

「こいつは・・・まずいな」

 

真の家で光は治療を受けていた。その真も真で深刻な面持ちだった。

 

「・・・桐原さんですか」

 

「彼の存在というより・・・彼がいたこととホットドッグだ」

 

「・・・何か・・・変なことが・・・」

 

「彼ネオアマゾンズドライバーを持っていたんだけどさ、使用済みのアマゾンズインジェクターも持ってたんだよ。変身した・・・つまり・・・」

 

「セミが・・・まだいる・・・」

 

「そう。そしてホットドッグを買う金銭的余裕。つまり身分証を作ったんだ。ヤのつく人と関わってね。どのルートで?簡単だ。トラロックや4Cの大規模駆除から生き残ったアマゾンが裏社会にまだ残ってたんだ。そう・・・地下にね」

 

「あのアマゾン達が・・・」

 

「ああ。腕輪は千切ったんだろうね。そしてまだ幼体なのを考えれば・・・ジュウシチネンゼミアマゾンだね。そしてあの幼虫の様子と潜伏期間を考えれば・・・目覚めるのは・・・今日でもおかしくないぞ。多分明日だ」

 

今度こそ光の顔も真っ青になる。あれほど強い相手が何体も居て、一気に活動する上これから強くなるかも知れない。話は深刻だった。

 

「コイツを使うか・・・」

 

光に包帯を巻き終えた真は自身のデスクからネオアマゾンズドライバーを取り出した。

 

「・・・やるしかないか。羽化しだしたらコイツを使う」

 

そしてカバンにしまい、椅子に座り込んだ。

 

 

 

翌日。下水道にて。

 

『OMEGA…』

 

「アマゾン!」

 

『evolu…evo evolution』

 

「人を食べるなら・・・僕は君たちを狩らなきゃいけない・・・はっ!」

 

残るセミアマゾンを駆逐するため、アマゾンオメガが同士狩りを始めていた。

 

 

「よし・・・」

 

同じ頃、真も狩りの準備を始めていた。ネオアマゾンズドライバーを握りしめ、カバンにしまう。

 

「行ってくるよ」

 

そしてバイクに乗り、昨日のマンホールへ。羽化する前に全て狩らねば。使命感に身を任せて走り出した。

 

 

 

思った以上にセミアマゾンは手強かった。戦い慣れたアマゾンオメガでも多数相手取れば苦労する程度には。

 

「はあ!・・・うっ」

 

一人へトドメを刺したその隙に二人のセミアマゾンに抑えられる。そしてもう一人がオメガは近づく。

 

その時。

 

「・・・アマ・・・ゾン!」

 

『Y・P・SI・LO・N』

 

機械的な声と、ゴクゴクと液体の注入される音。悠も聞き慣れたネオアマゾンズドライバーの音だ。

 

黒い熱波動に跳ね飛ばされるセミアマゾン達。そこに立っていたのは、黒く刺々しく、なおかつ機械的なアマゾン。

簡単に形容するならば・・・

 

「黒い・・・ニューオメガ・・・」

 

それが一番似合っていた。黒いバイザーの下にに、煌々と赤い目が光る。アマゾンイプシロンだ。

 

「切断する・・・」

 

『blade loading』

 

アマゾンブレイドを生成。セミアマゾンの腕を引きちぎるように切断した。

 

「・・・!」

 

そして無口に、効率的に、素早くセミアマゾンを殲滅した。

 

「ありがとう・・・ございます」

 

「・・・悪いが水澤悠、お前にも死んでもらう」

 

その一声に、アマゾンオメガが構える。

 

再び、今度は自身を見据えて剣を構えるアマゾンイプシロンを前に、アマゾンオメガはナイフを抜いて対抗した。

 

 

 

「や、やっぱり・・・」

 

光は走って先日のマンホールへと向かっていた。戦いたくなくても、真がやられるのは嫌だった。彼女がいなくなっては、アマゾンを守る者は水澤悠しかいない。それに、命を救ってくれた人でもある。

 

「あ、ま・・・ゾォン!」

 

『FAI…』

 

アマゾンファイへと姿を変え、マンホールへと近づいた、その時。

 

「セミ以外にもいたか・・・アマゾンは一体残らず狩る・・・!」

 

銀髪の青年が近づいてきた。その手には、アマゾンズドライバー。腰に巻きつけ、そのグリップに手をかける。

 

「アマゾンッッ!!」

 

『ZETA…』

 

『Slay and Slash!sla sla sla slash!』

 

緑の波動。周りの植物に同色の炎が上がる。

 

アマゾンゼータ。翡翠のカマキリの狩人が現れた。

アマゾンゼータはアームカッターを構え、ジリジリと距離を詰める。

 

「僕は・・・今も昔も人間だ・・・!!」

 

対しアマゾンファイは双剣を抜き、距離を離した。

 

 

 

 

『bite and fang!fa fa fa fa fa fa fang!』

 

「うおおおお!」

 

アマゾンイプシロンとアマゾンオメガの戦いに、アマゾンデルタも割り込んでいた。アマゾンオメガを味方する形での協力であるが、その二人でも勝てないほどネオアマゾンズドライバーは、そして作久間は強い。

 

「うう!」

 

アマゾンデルタが叩きつけられ、その動きが止まる。

 

『Amazon blade』

 

その隙にオメガへ必殺。突き立てたアマゾンブレイドを掴むが、抑えきれずアマゾンズドライバーに突き刺さる。

 

変身用の器具失い、人間の姿へ戻る。しかしそれも一瞬。アマゾン態となり、再び飛びかかる。

 

「悠・・・!これを!!」

 

残る力を絞って立つアマゾンデルタ。アマゾンイプシロンへドロップキックを当てると、すぐにネオアマゾンズドライバーを悠へ投げ渡した。

 

「インジェクターは持ってるだろ・・・それで!」

 

「邪魔をするなと言っただろ!」

 

今度こそ蹴りを食らい、完全にダウン。苦しみの声を上げた。

 

「ありがとうございます・・・僕は・・・あなた達を守る!」

 

『NEW O・ME・GA』

 

「アマゾン!!」

 

今度はより強い衝撃波。機械的な姿のアマゾンニューオメガがその姿を見せる。

 

『blade loading』

 

「守るために・・・君を狩る・・・!」




NEXT HUNT
誰だって殺してる!何かを殺してる!

「例えあんたでも・・・アマゾンになったなら狩る!」

bursted!oh目には目を!鏡に映るmurder!お前が異形のバケモノだ!

「君は狩るべき存在だ。アマゾンかどうかに関わらず!」

その血を流しても涙を流しても!

「ボクが遊んであげたりしたんだけどねえ」

bursted!ohもっと強く!無様晒しても、ひたすら生きるためだけに!

『ZETA…』

Eat() kill() all()

『RAMUDA…』

Eat() kill() all()

「アァ・・・アマアアアアァァ!!ゾオオオオン!」
「アマゾン!!」

Eat() kill() all()

episodes4 Die in deep



そういうわけで勉学が忙しいサードニクスです。次の更新も遅れるぜ!うーん・・・話の構成が面白くねえ!フツーにつまんねえ!面白くしたいですなあ。イプシロン全然活躍しねえしよ。次回はラムダとゼータメインです。まあ真達もストーリーの都合上出るんですけどね。最後の審判見てない人のために言っておくと、映画の中で悠はネオアマゾンズドライバー壊されてます。そんでアマゾンズドライバーだったわけです。まあそんなわけで、次、神僕でお会いしましょう。では〜

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